大阪には「なみはや」という潮言葉がある。それは時代の依り代人達が、音を拾い、それぞれの時代に当てて『大阪』を呼んだ言葉の名残であり――それは現代において『浪速、浪華、浪花、難波』となっている。そして現代の大阪を「なみはや」で現すならば、浮
世の華というべき『浪華』が相応しい。
そんな浪華の夜世界で北門に鎮座する地がある。その地を人々は――『十三(じゅうそう)』と言い、その地が北門に鎮座すべき理由として、そこに鯨すらも酔う『卍楼』という酒郭がるからだと誰もが口を濡らして言った。
この物語はその卍楼を舞台に、美しき卍楼の案内人――猿渡燕(さるわたりえん)と共に四天王寺ロダンがその地で起きた事件と歴史の闇に隠された秘密を探る、ミステリーです。
*本作は『四天王寺ロダンの挨拶』(アルファポリスの第六回ホラー・ミステリー大賞にて「奨励賞」)『四天王寺ロダンの青春』(電撃大賞一次通過)しているシリーズ作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 12:30:21
42638文字
会話率:30%
優位種アルファ系が支配する世界では、劣位種デルタ系は絶望や諦めを当たり前のこととして受け入れている。そんなディストピアな世界において、やがてレジスタンスとなり世界を変える男が現れる――。
本作はレジスタンスとなる彼と、彼に関係する人物達の連
作短編です。
内容は非常にシリアスで重いです。救いはほぼなく、かすかな光が差し込む程度です。
・一話目から暗く残虐要素ありですが、最後まで予告なしにこのような内容が出てきますのでお気をつけください。
・第一章のみ公開時において2019年の第七回ネット小説大賞一次通過、第二章まで公開時に四章構成にして2020年電撃大賞一次通過。
・第二章のみ長岡更紗様主催の「アンハピエンの恋企画」参加作品です。
・現在つづきをなろうに取り込み中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-18 23:00:00
120971文字
会話率:39%
恋愛シミュレーションゲーム『ハートレス魔法学園で会いましょう』通称『はまがく』において、本作の語り部の臘雪氷織はサブキャラクターで、主人公とヒロインの恋を妨げる悪役だ。
はまがくはフルダイブⅤRオンライン恋愛シミュレーションゲームで、プレ
イヤーは物語の中の主人公として学園生活を楽しみながら意中のヒロインと恋をしてハッピーエンドを目指す。
ここだけ聞けばよくある世界観のゲームだけど『はまがく』の他作品との違いであり最大の売りは作中に登場する三人のヒロインとサブキャラクターにAIを搭載していることが挙げられる。
つまり、彼女たちには心がある。
悪役として生まれた氷織にも夢がある。
「いつか私も、主人公だけの、ただひとりの『誰か』のメインヒロインになりたい」
はたして氷織の夢は叶うのか。
※複数の主人公とヒロインたちがそれぞれ恋をする構成になっています。
一章・何者にもなれなかったごく普通の男主人公&燎火(ボーイミーツガール)
二章・秘密のあるボーイッシュな女主人公&雫(ガールミーツガール)
三章・女の子と話すのが苦手だけど優しい男主人公&安珠(ボーイミーツガール)
四章・ハーレムエンド最速到達を目指すギャルゲー猛者の主人公&ヒロインズ(ボーイミーツガールズ)
最終章・???&???(???ミーツ???)
完結済み。第28回電撃大賞一次通過作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 21:00:00
120565文字
会話率:31%
遠未来の地球。
自立思考型コンピュータに生活の全てを委ねていた人類は、ある日突然、今日の終わりに世界の終末が来る事を告げられる。
生下時に脳に埋め込まれたチップの為、運命に抗う術はない。
これは、平凡な一人の男子高校生が、その最後の一日をど
う考え、どう生きたかという『だけ』の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-22 17:43:35
19518文字
会話率:41%
美月はいつも通りの朝を迎え、ダイニングにて家族と朝食を摂っていた。
けれどもそれは祖父の一言で一転してしまう。
それはインターネットオークションにて、1000万円はくだない代物の掛け軸を100万円で購入したという発言だ。
それを聞き偽物だと
思いながら掛け軸を見た美月だが、なんとそれは曰くつきで、女の幽霊に憑りつかれてしまう。
しかも、対になっている掛け軸があるらしく、それを探せと言われて探す羽目に。
(電撃大賞一次通過)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-19 00:00:00
14514文字
会話率:33%