ずっと幸せが続くと思っていた。
小さな星の平和な国ドリームランド。ある日、そこで魔物が暴れだすようになった。主人公・バチーカは魔物を倒していくが…
物語は徐々に不穏な雰囲気に進んでゆく
最終更新:2025-07-29 01:42:00
62435文字
会話率:53%
気弱で冷めている故か、学校でも存在が薄く目立たない黒沼乃有真(くろぬまのありま)
密かに憧れを抱いている人はいるも片隅で眺めるだけ、高校生になったものの何も変わらない、変われる訳がない...... 陰鬱とした思いで毎日を過ごしていたそんな
折、ある転機が。
放課後、教室で一人居残りで宿題をしていたのち一段落がついた所で顔を上げると辺りは薄暗くなっていた。さすがに誰もいないか、と薄暗い教室内を見渡せば男子の注目の的、もとい自分の憧れである女子生徒(芽森文音)が居残っていたことに気づく。彼女は気持ち良さそうに寝ているが時間が時間だ、起こした方が良いのかどうか迷うものの......
『――明日の昼休みに理科室にきて――』
主人公にならざる者、黒く滞っていた彼の日常にある変化が訪れゆく。
(雰囲気に重きを置き執筆しています。ラブコメの主人公ではなく、その友人でもなく、クラスで目立たない男の子による恋愛物語です)
#投稿は未定で不定期更新です
PS、ブックマーク(pt評価)して下さった方ありがとうございます。
指摘感想を受けました故、誤解を招かないようタグ内にアンチテーゼと追記。
詳細は活動報告にて記載いたしました。
目を通して頂けますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:44:39
707492文字
会話率:31%
勇者は怒り、刃を抜いてさらに強き者に向ける。臆病者は怒り、刃を抜いてさらに弱き者に向ける。
——『華蓋集・雑感』より
2047年の日本
各都市は高層ビルで埋め尽くされ、国全体がサイバーパンクのような雰囲気に包まれている。その先進
的で光り輝く外見に、多くの外国人インフルエンサーがこぞって動画を撮り、「素晴らしい」と称賛している。しかし、その美しい表面の裏側には、暗い現実が隠されている。
「大和民族復興党」という政党が一党独裁で政権を握り、官僚たちは汚職や縁故採用にまみれ、国民を抑圧している。中産階級の多くは貧困層に転落し、経済は停滞している。国民の生活は困窮し、貧窮に喘いでいる状況だ。
教育制度は極度に厳しく、多くの若者がその圧力に耐えきれず自ら命を絶っている。知識人たちは官僚や商人になるために熾烈な競争を繰り広げている。人々は無関心になり、周囲の出来事を「自分には関係ない」と見て見ぬふりをするようになった。
社会には、大量の短編動画クリエイターや「現代アーティスト」が登場しているが、その作品は「意味不明」「低コスト」「短期間制作」のものばかりだ。それでも彼らは莫大な視聴数と収益を得ている。
警察は権力を乱用し、法律の境界線は曖昧になっている。日本は今や極権的なディストピア社会と化している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 03:02:10
78325文字
会話率:31%
『その試作品、逆壊変』
Acetoneのカタログ
何かが足りない、そう思ったことはありませんか。このカタログには、それを形作る商品を取り揃えております。
◆試作品:転職
男は教育実習生だった。その実習中にとある少年と出会った。意識が
いつもどこか違うところにあるような不思議な雰囲気に、齢7歳にして異常なほどの頭の回転の良さ、ミジンコ並みの体力、彼のトラウマと嫌いなもの。これは変わり者が変わり者を変えるまでの記録。
短編小説集です。1話あたり、平均3000文字程度です。
先生×小学生だったり、舞台俳優×高校生だったりを書く予定です。二次創作の現パロに影響されて、やり始めました。
>Acetone(アセトン)。それは無色透明で、特有の刺激臭を持つ液体。水に極めて溶けやすく、また極めて高い揮発性があり、高い引火性がある。
>逆壊変(造語)壊変の逆をイメージ。安定な物を不安定にすること。
#「只今混沌の淵にて」の「外伝」として投稿している現パロと同じものもあるので、そちらもどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 14:00:00
10178文字
会話率:63%
喜怒哀楽、その日の気分で、どんな雰囲気になるかは予測不能。読むとクスッと笑えたり、眠くなるような詩になればいいなと思います。連載ですが各話の関連はありません。気になったものだけでも、真夜中の暇つぶしに、よかったらどうぞ♪ 「新説! ひつじ
数えのうた」オススメです。
*不定期更新予定です。
*たぶん眠れない夜に投稿します。変な時間に投稿することもあるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 04:43:43
24414文字
会話率:0%
『 チャッキー・チャックリンを忘れるな 』
凡はとある街外れの中学校に転校してきたばかりで、まだクラスの雰囲気に馴染めずにいた。
転校初日に見つけた自分の“定位置”─カーテンと黒板の狭間─で、ひとりぼっち「器学」の教科書を読み耽
る日々。
そんなある日、クラスメイトの1人が「隣に誰か居る気がする」と主張し始めた。登下校中もトイレの中でさえも感じるというその気配の正体は、「モノノコ」付きの古い「鍵」だった。
教科書の中でしか語られないような不思議な体験に興味津々で騒ぎ出すクラスメイト達。
大の器学オタクだった凡は、勇気を振り絞り、彼らの輪の中に飛び込んでしまった。
「そのモノノコは“使える”」と、後先考えずに……。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〈第一章〉 モノノコ粒子と時間の経過
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
モノノコは人に感知できない粒子のようなもので、
万物に宿っていると言われている。
それは大体、80年から1000年程で力をつけ、人に
感知できるようになる。
物体によってかかる時間に大きな差があるのだが、
その理由については未だ明かされていない。
人に感知できる程に育ったモノノコは、物を介し
てそのモノノコ自体を使うことができるようになる。
その際、モノノコが持つ特殊能力を人間であれば
「誰でも」使えてしまうのだが、代償として使用中
は見た目が著しく変化する。
このようにしてモノノコを使う人間のことを「モ
ノノコ使い」と呼ぶのだが、この行為はリスクが大
きく、自殺行為だと言われている。
かの有名な「チャッキー・チャックリン」も、嘗
てのモノノコ使いである。
─────────────────────────
「わかりやすい! 器学入門書」 創想社/暑元工兵
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-26 14:49:00
3630文字
会話率:27%
内気な小学生のリンは、VOCALOIDの歌声とおたまじゃくしだけを心の拠り所にしていた。ある日、自作のメロディーを歌わせると、打ち込んだ音符がおたまじゃくしの形をした虹色の光の粒子となり、部屋を舞い、ベランダへ。そこには、リンの歌が生み出し
た「歌の種」が具現化した、見たこともない小さな花々が咲き誇っていた。それらの花は、音符の形を模し、メロディーに合わせてリズミカルに揺れ、歌っている音符の花はひときわ輝く。
この魔法に触れたリンは、歌うことの楽しさと力に目覚め、やがて友人と秘密を分かち合う。二人の歌声とメロディーが織りなす花々は、互いの心の壁を溶かし、自信を育んでいく。
ある日、心を込めて歌った壮大なメロディーは、ベランダの花々を虹色に輝かせ、その光は街中に溢れ出す。光と音楽に引き寄せられ、様々な動物たちが集まり、リンたちの音楽に合わせて歌い始める。花々は動物たちの声色やメロディーの雰囲気に合わせて色や輝きを変え、リンたちの音楽が最高潮に達すると、動物たちの歌声と花々の輝きは一体となり、世界中の生命が紡ぎ出す壮大なハーモニーが生まれた。リンも友人も、動物たちや花々と共に喜びを全身で表現し、踊り歌う。
この日を境に、リンたちの周りには歌声と笑顔、そして彩り豊かな「おたまじゃくし音符の花」と動物たちの賑やかな合唱が溢れるようになる。リンの歌声から生まれた希望の種は、音楽に乗って世界中の人々へと届けられていく。
数ヶ月後、リンはすっかり自信をつけ、カエルへと成長したおたまじゃくしたちのように、自らも成長したことを感じる。内側から温かい光を放つような確かな自信と希望に満ち溢れた表情で、リンは新たなメロディーを奏で始める。彼女の歌は、これからも静かに花を咲かせ続けるだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:04:21
3207文字
会話率:0%
異世界レベェナという世界にクラス転移してから早一か月、主人公【仲居律】は自身に与えられた役職について苦悩していた。
その役職は【魔法陣術士】。魔法陣を専門に扱う役職であった。
しかし、問題がある。
それは―――魔法陣は誰にでも扱えるとい
うものであった。
個人の役職や性質に直結する「魔法」とは違い、「魔法陣」は老若男女問わず誰しもが魔力を使って魔法を起こせるようにしたものが魔法陣であったからだ。
故に、リツは自分自身が役に立てないことを不甲斐なく思いながら、せめて誰かの手伝いをして役に立とうと奮闘する日々を過ごしていた。
そんなある夜、いつもの通り手伝いを終えるととある空き部屋で三人の男の声を立ち聞きしてしまう。
その人物達は自分と同じグラスメイトであり、なにやらこの国からの脱出を企てている模様であった。
曲がりなりにも「勇者」という肩書を背負ってこの世界に召喚された主人公はその理由を聞こうと直接三人に声をかけてみるものの、逆に説得されて仕舞には脱出の勧誘まで受けてしまう。
その脱出が自分にとっても魅力的な提案であることは間違いなく、されど責任を放り投げていいものかと苦悩していると召喚した国の聖女【エウリア】に鉢合わせた。
エウリアの独特な雰囲気につい悩み事を相談するとなぜか肯定的な意見を受け―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:14:17
742697文字
会話率:32%
その日、神殿は異様な雰囲気に包まれていた。
前を見れば、遠い目をした人が長々とありがたそうな言葉を紡いでいた。
右を向けば、死んだ目をした人が乱れなく姿勢を正して立っていた。
左を向けば、殺伐とした目をした人が獲物を狙う狩人のよう
に一点を見つめていた。
そして私はというと、やる気なく膝をついていた。
新しい聖人の誕生に歓喜するはずのときに、相反する心を抱えた私たちであったけれど、多分、きっと、確実に。思いだけは同一であった。
―――なぜ、アウローラ・シュベルトが聖人に選ばれたのだろうか?
これは、とりあえず試練に参加していたら聖人になってしまった少女と、彼女を取り巻く神官たちの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 15:30:00
77843文字
会話率:40%
日本の山間にある小さな黒岩集落に、ある日、白いワンピースを着た謎の女が現れる。彼女は「5歳くらいの子供を探している」と言い、村人の佐藤健太に山口家の子供について尋ねる。女の不気味な雰囲気に戸惑いつつ、健太は山口家を案内するが、その数日後、
山口家の娘・佳穂(7歳)が忽然と姿を消す。
刑事・藤田悠斗は捜査を開始し、村の古老から「入らずの森」と呼ばれる場所にまつわる不気味な伝承を聞く。戦前、子供を生贄に捧げる儀式が行われ、「白い女」が現れるたびに子供が消えたという。藤田は森の奥にある朽ちた小屋で佳穂の靴と血痕のついた白い布を発見。さらに地下室では、佳穂を含む複数の子供の白骨化した遺体が見つかる。
白い女の正体は実在の人物か、村の呪いか。藤田は真相を追うが、女は霧のように消え、村には子供の泣き声が響き続ける。事件は未解決のまま、黒岩集落は衰退し、藤田は白い女の夢に悩まされ続ける。ミステリーとホラーが交錯する、恐怖と謎に満ちた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 17:36:35
3575文字
会話率:20%
私立高校に通う生徒が、学園祭の準備で放課後の校舎に残っていたある晩、奇妙な静けさと異様な雰囲気に包まれる。地下へ消えた見知らぬ男子生徒、そして「その下には行くな」と忠告する年配の男性教師。後日、その地下が旧陸軍病院の霊安室だったことが明かさ
れ、生徒は恐ろしい真実に直面する――そこには、今もなお彷徨う“死者”がいるのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:54:26
4738文字
会話率:12%
女子高生シンガーとして、ライブハウスを中心に活動していた篠宮春香は、あるとき突然異世界へ召喚されてしまう。混乱する彼女に、初老の国王は国を救う手助けをしてほしいと懇願した。そして、春香はジークと呼ばれる一人の青年と出会う。一刻も早くもとの世
界へ戻りたかった春香だったが、ジークとともにすごす時間が増えるほどに、彼の笑顔やミステリアスな雰囲気に惹かれていった。いつも快活で笑顔を絶やさないジーク。しかし、彼が過酷で残酷な運命を背負っていることなど、春香には知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 07:03:18
69233文字
会話率:48%
高校生の伊沢渚は、幼い頃に経験したある辛い出来事のショックから、大切な記憶を心の奥底にしまい込みながら生きてきた。過去を忘れることで、彼は平穏な日々を送っている。そんな彼の日常は、飯澤というクラスメイトの出現によって静かに揺らぎ始めた。
飯澤は渚が幼い頃に特別な絆で結ばれていた幼馴染みと、偶然にも同じ名前を持っていた。彼女の明るさや、どこか懐かしい雰囲気に触れるうちに、渚の閉ざされていた感情は少しずつ色を取り戻していく。
しかし、そんな穏やかな変化は、才色兼備な高嶺の花、四十沢の登場によって予想もしない方向へと加速していく。
学園内で誰もが憧れる存在である四十沢は、なぜか渚に強い興味を示す。彼女の聡明さ、そして時折見せる憂いを帯びた表情は渚の心を深く揺さぶり、彼をこれまで避けてきた過去と向き合わせようとする。
二人の女性との出会いを通して、渚は忘れていた過去の断片と、新たな感情の奔流に翻弄されていく。文字が繋ぐのは、失われた記憶の欠片なのか、それとも未来への希望を綴る恋の物語なのか。過去と現在が三人の関係に複雑に絡み合い、予測不能な恋の行方を紡ぎ出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 20:20:11
57354文字
会話率:43%
ごく普通のとある1日を過ごしていた山柔奈那は、夜に幼稚園児だった頃からの親友である松泡翔亜と共になゆのの散歩をしていた。すると、突如として現れた異様な雰囲気に包まれた家を発見した。不気味に感じたので、すぐに気にすることなく散歩の続きをしよう
としたら、なゆのが家に向かって吠え出し、中へと入ってしまった。二人も恐怖を感じながらもなゆのを追いかけることになる。すると、敷地の奥にはなぜか、なゆのがよくわからない何かに向かってずっと吠えていた。ついに、なゆのがそれをかじろうとすると、何か光ったように感じ、気づいたら森林の中にいた。ここから、『3人』での生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 04:45:45
83762文字
会話率:51%
かなりの面食いなフィオナは元彼に追いかけられていたところ、魔術犯罪防止課のトラ男に助けられる。
「あ、あの、好きってわけじゃないんですよ! 私、あなたの顔が好きなんですよ! あなたの顔だけが好きで、中身とかどうでもいいんです!!」
「清々
しいまでの面食いですね……」
どうしてもあの顔の良さが忘れられない! 冷たく拒絶されたが諦めきれず、コネを使って魔術師になり、魔術犯罪防止課に就職。結果、ドン引きされたけど気にしない! 今の目標は、真面目で優しい男性と出会って結婚すること。それまでは、超絶イケメンのトラ男先輩を推して楽しむ! だから、良い雰囲気になったら全力で恋愛フラグをへし折ろう……。
これはヒロインが積極的に恋愛フラグを折るも、塩対応だったトラ男があまあまになって、逃げるヒロインを全力で追いかけるようになる、ハイテンションラブコメディー。時々シリアス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 20:36:28
574661文字
会話率:78%
春、桜が舞う4月。高校二年生の臼木崚雅(うすき・りょうが)は、平凡すぎる自分を自認する「普通」の少年。親友のアニメオタク・辛康太(かのと・こうた)とともに、いつも通りの教室でだらけた日々を送っていた。
そんなある日、担任の山田先生が連れてき
たのは、まるでアニメのヒロインのような転校生・納戸瑠璃(なんど・るり)。キラキラと輝く青髪とサファイアのような瞳を持つ彼女は、教室の空気を一変させ、崚雅の隣の席に座ることになる。
康太は「青髪ヒロインは負けフラグ」と独自の「データベース」で盛り上がるが、崚雅はそんな話を適当に流しつつ、瑠璃のミステリアスな雰囲気に少しずつ引き込まれる。昼休み、瑠璃がふいに話しかけてきたことで、彼女の落ち着いた微笑みとどこか掴みどころのない存在感に、崚雅の「普通」の日常が揺らぎ始める。放課後、桜の花びらに囲まれた瑠璃の姿を見た崚雅は、彼女に何か秘密があるのではないかと感じる。
翌日、瑠璃から話しかけられたことで、崚雅の平凡な高校生活は予想外の展開へ。転校生・瑠璃を中心に、友情、恋、そして彼女が隠す「何か」が絡み合い、崚雅の「普通」は少しずつ色づいていく。これは、日常と非日常が交錯する、青春と謎の物語の始まりである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 00:03:41
29368文字
会話率:51%
いい~、喫茶店じゃないかあ。昭和レトロな雰囲気に、コーヒーの香りとタバコの煙が漂う。受動喫煙がどうのこうのとうるさく言う女子供はお断り――とでも言いたげな佇まい。まさに、会社員たちの憩いの場って感じだ。ここにしよう。
おれは、人を殺した
あとは必ず外食することにしている。
いつからそう決めたのか覚えてないし、はっきりとした理由はない。ただ、殺しのあとに自炊する気にはなれないし、冷凍食品で済ませるのも味気ない。こうして、普通の人々の中に紛れて食事をすることで、自分も社会の一部であると思いたいのかもしれない。ああ、孤独な仕事なのさ。
さて、今日いただくのは……オムライスに決定。メニューを開き、最初に目についたものを頼む。それがマイルール。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-04 11:00:00
1408文字
会話率:15%
あ~よい、よい、よい。良い、良い、良い。酔い、酔い、酔いっと……。え~、むかしむかし、酒に酔った男がおりまして。ふらふらとした足取りで夜道を歩き、はてさてどこへ向かうのやら……。
いや、どこかでもう一杯か二杯、引っかけるつもりではあるの
ですが、迷っていたのは人生の岐路というやつです。酒が悩みを解決しちゃくれないとわかっていても、飲まずにはいられないのでした。
「おや……? へへへ……どうもお」
男は、通りの端にぽつねんと佇む一つの屋台を見つけた。温かな灯りが地面に滲んでいる。ふらりと吸い寄せられるように暖簾をくぐった。
屋台の客たちは皆、やや上を向き、にやけていた。その雰囲気に男もつられ、自然と頬を緩める。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-18 11:00:00
1923文字
会話率:35%
ある町の通りが夜、立ちんぼで賑わっているとテレビのニュースで知ったおれは、週末の仕事終わりにちょっと様子を見に行ってみることにした。
別に積極的に女を買いに行こうというわけではない。今、付き合っている女はいないがいたことはある。つまり彼
女などいつでも作ろうと思えば作れる。だから決して女に飢えてなどいないし、一応気持ち、財布の中身は多めにしておいたが関係ない。ただもし、そういう雰囲気になるというか目と目が合い、運命を感じたなら……と、なんだこれは……。
人、人、人。いや、オジ、オジ、オジ。おじさんばかりが道の端。左右に分かれ二列、ギチギチに並んでいるではないか。これではまるで……
「あ、そこの人」
「ん、え、おれですか?」
「うん、よかったら隣来る? ほら、一人分あいてるし」
「隣……?」
「うん、きょろきょろしてたからさ、ここ初めてでしょ?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-24 17:20:00
3195文字
会話率:64%
ライトオタクの春日零(かすが・れい)は、周りの視線を気にすることもなく、仕事を定時で終割って帰宅し、いつもの日課でもあるネトゲのデイリークエストを消化していく毎日を送っていた。
ある日、いつものように仕事を定時で終え、帰ろうとすると、後輩の
女性社員である、湊明日香が追いかけてきた。
プロジェクトの納期がヤバいから助けて欲しい、というのが目的だったみたいだが、なんだかんだと食事をし、お酒を飲んでいるうちに、いい雰囲気になる。
しかし、日ごろの見慣れていないアルコールを摂取し過ぎたせいで、それ以上の関係に進むこともなく、二人とも寝入ってしまった。
夢の中で零は、女神を自称する少女に出会う。
少女は、ゲームのような世界で冒険してみないかと、誘い、キャラメイキングをすすめてくる。
言われるがままにキャラメイクを終えた零は再び意識を失い、目覚めたところは、「いかにも」なファンタジー世界だった。
夢か現実か?と疑う間もなく、零は一緒に召喚された二人と共に、領主の下へ連れて行かれ、そこで「この世界を救うために力を貸して欲しい」と頼まれる。
よくあるパターンだな、と零はおもっていたが、次に案内された場所でその考えを改める。
そこは、ファンタジーに合わない巨大な工場で、ファンタジーに喧嘩を売っているような巨大なメカが建造されていたのだ。
領主は、この機械……マギア・グレイヴを使って、世界を掌握しようとしている。
その事を知った零は自分がどうするか思い悩む。
世界がその領主のもとに統一されれば、争いは無くなる、という言葉には一理あると思うのだが……。
しかし、零が思い悩んでいる間にも、情勢は刻一刻と移り変わり、嫌が応にも世界の動乱へと巻き込まれていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 17:38:20
182933文字
会話率:35%
自身の才能に人生を振り回されている美術部の鏡野くんと、何不自由なく人生を過ごして来た野球部の蓮沼くん。そんな二人が惹かれあい、お互いに依存したり執着していく話です。
カクヨムでも「鏡に咲いた蓮」と言うタイトルで載せてます!
【二人の
プロフィール】
鏡野景汰(かがみのけいた)
・高校二年生
・身長体重 162cm 48kg
・髪型 前髪重めのゆるふわ天然パーマ
・好きな食べ物 りんご
・嫌いな食べ物 魚介全般と野菜
共感覚と言う知覚を持っており、文字や音に触れると色を連想する感性が備わっている。その共感覚の発露で絵を描いているが、未だに自身の満足するものは描けていない。
日々そんな渇きを感じている中で蓮沼優と出会い、彼が見せる自分への執着に困惑しながらも、初めて自身が創った作品ではなく自分自身を見てくれる蓮沼との関係を深めていく。
鏡野景汰の才能によって暗く彩られた世界に咲いた一輪の光。それが蓮沼優である。
◇
蓮沼優(はすぬますぐる)
・高校二年生
・身長体重 180cm 65kg
・髪型 ツーブロック
・好きな食べ物 なんでも好きだが特に豚肉
・嫌いな食べ物 無し
野球が好きで部内でも次期エースと期待される、才能や友人にも恵まれ何不自由なく順風満帆な生活を送っていたが、日々の生活に退屈を感じるようになっていた。
だが鏡野景汰が絵を描いている姿を偶然見た瞬間から、鏡野の作品を創る事に没頭する異質な雰囲気に衝撃を受け、彼の絵を描く姿を見るために部を掛け持ちし美術部へ通っている。
蓮沼優の順風で退屈な世界を塗り潰す圧倒的な色彩。それが鏡野景汰である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 06:30:43
10066文字
会話率:43%
自称女たらし田中誠一。
やつは一応俺、刈米宗助の友人ではあるのだがまあひどいやつで。
これは小学校の頃の修学旅行の話なんだが
女子のパンツを覗こうとしてたら飯盒のごはんを焦がしちまったとか
言ってみたり、はたまたマイムマイムを踊っている最中
その異様な
雰囲気に流されて女の子をハグしてみたり(そのあと先生に怒られて泣きべそかいてたがな!へっ、ざまあないぜ!)ととにかくおかしなやつなんだ
で、そんなおかしなやつととうとう高校を共にしていった俺なのだが
はたしてやつは彼女を作ることができるだろうか。
これはそんな愚者の抵抗を描く物語である
P.S. まあ俺は彼女とか余裕のよっちゃんwなんですけどねw
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 04:36:49
104053文字
会話率:29%