「どうせ夜になってからだろ」
今から思えばこの独り言は完全にフラグだった。
大雪警報が出ているが、空はまだ青い。
いつもと違うルートで白馬村に向かうが────
※こちらは他投稿サイト(カクヨム)でも掲載しています
最終更新:2025-07-10 12:13:17
4069文字
会話率:23%
どうしようもないことってあるよね。
戦争は無くならない。例えAがBを潰してもAが分裂してBが生じるのだから。
死んだ人だって返ってこない。死んでしまったのだから当然でしょう?
死は全てを奪う。その人の選択肢、記憶、未来。そして、周囲の人がそ
の人と関わる権利。そんな当たり前が永劫に奪われてしまう。
そして、一度起こったことは絶対に変わらないんだ。愛する人が死んだ事実は変らない。奴らに殺されたという事実は絶対に変わらないんだ。
……だからね、大好きな親友がいるという曖昧な現実は私を慰めてはくれないんだよ。それは明日にでも奪われるかもしれない。例え戦争が終わっても、また次の戦争が始まるのだから。
旅行先で偶然テロに遭うかもしれない。奴らに襲われるかもしれない。眠っている間に居住区が攻撃されるかもしれない。
いつかは奪われて、殺されて、死体だけが事実として残る。そんな風に思っちゃうから、ふわふわな幸せは苦しいんだ。二人で誰もいない場所に行かない限り幸せなんて感じられないの。
だから、奪うことでしか自分を慰められない。憎いあいつらから奪って、壊して、殺して。仇かもしれない人間を殺し尽くす。憎い奴の家族が私と同じ気持ちを味わっていると思えば、少しは胸のうちが晴れるかもしれない。
目の前に死体の山を築いて、そうやって1つずつ事実を積み重ねないと満足できないの。
最低だよね。
……でも、私を最低にしたのはあいつらだから。
私は私を肯定するしかないんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 21:00:00
115406文字
会話率:45%
極秘研究所———小惑星基地『ラー』
時は2250年12月17日。海戦から11ヶ月が経ち、とうとうホルス国以外の全てのスペースコロニーが地球へと降伏した。
そんな絶望的な状況で、産声を上げようとするモノがいる。
絶望の渦中、産声に縋る者がい
る。
そして、与えられる者がいる。
それは救済を齎すのか、破滅を齎すのか———その、どちらもなのか。
万物は産まれ落ちて初めて始まる。しかし、それならば生の反対である死は終わりを示すのか?
否。死して初めて ”亡霊” は生まれるのである。
地球を箱庭にした人類は夜の闇など忘れかけていたが、宇宙に上がったことで再び闇を知った。夜の闇を照らしてくれる街灯は宇宙には存在しない。周囲に広がる無限の暗闇は、いつしか人々が亡霊を生み出したあの底なしの闇と同じなのだ。
だからこそ。言葉面が非科学的だと否定されようとも、人々は宇宙にいる限り心のどこかで恐れている。暗闇から現れ、自分を闇へと引き摺り込む亡霊の存在を。
これは彼らが産まれ落ち、亡霊として堕ちるまでの短い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 21:00:00
136302文字
会話率:35%
2025年冬、T大学社会学准教授の「私」は過労とアカデミアの重圧から逃れ、北海道の雪深い実家ペンションに戻る。両親が営む古い屋敷は、少女時代の避難所であり、双子の兄を事故で失った悲しみの記憶が残る場所だ。大学では入試業務や論文に追われ、休
暇を取れず孤立感を募らせていた。学科主任の命令で強制的に休暇を命じられ、雪道を走り故郷へ。ペンションに着くと、母の言葉や暖炉の温もりが迎えるが、やりかけの仕事やマルクスの疎外論が頭を離れない。アカデミアの古い体質や女性研究者への偏見に苦しみ、研究に情熱を注ぎつつも労働に飲み込まれる自分を省みる。雪に閉ざされた森は、兄の死や過去の孤独を呼び覚ます。だが、ノートパソコンを開き、兄との思い出を綴る中で、凍えた魂がわずかに息を吹き返す。白銀の森と暖炉の暖かさの中で、「私」は自己の言葉と向き合い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 21:12:36
2311文字
会話率:0%
男が雪道を下る話です。
最終更新:2025-02-20 08:21:19
884文字
会話率:0%
夜遅く、とある国道を通って帰宅していた一人の女性。
街灯もない狭い道、積もった雪による道路状況にうんざりしていると、突然車がスリップし始めた。
その直後、車の前に老人が現れ、彼女はその人を撥ねてしまう。
だがその老人は、生きた
人間ではなかったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 21:45:55
7271文字
会話率:45%
小学生の頃名前の花言葉でいじられたのもあり、嫌い名前だが、それをきっかけに椿は瑞稀という優しい子と出会う。そうして下校するいつもの帰り道、仲良しの友達とゆらゆら雪道を通っていたら、雪降る空気が心地よくて…
最終更新:2024-12-28 04:35:54
1023文字
会話率:49%
雪道、足跡から何を想像するだろうか。
最終更新:2024-11-24 02:25:33
481文字
会話率:0%
哀れな女と男の話をしよう。
私たちは自分を守るために仮面を被り、互いのことをまるで見ようとしていなかった。
──始まりは、今からでも遅くはないだろうか。
最終更新:2024-09-16 06:50:00
19848文字
会話率:32%
彼は私を愛していなかった。私だってそうだった。
けれど、彼は優しかったのだ。
そう、優しかった。
キーワード:
最終更新:2024-08-04 22:24:40
6979文字
会話率:33%
恋した人は、どうやら私を殺すつもりらしい──
公爵令嬢マリアンヌは、使用人であるアスターに密かに恋心を抱いていた。
だが、アスターにも誰にも言えない秘密が。
すれ違う二人の関係は、最後にどのように変化するのか。
これは、恋の物語──
そして、“復讐”である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 22:50:42
48149文字
会話率:23%
雪道の歩き方と、車での走り方について語ってます。
真夏なのに何書いてるんですかね自分。
※設定を間違えて連載作品にしてしまいましたが、実質短編です。
最終更新:2024-07-18 18:05:58
2549文字
会話率:0%
雪道を歩くカンジキが、未来に繋がる話。
最終更新:2024-04-11 09:39:01
20063文字
会話率:23%
朝、家のドアを開けると雪だった。雪道で滑って転ばないようにいつもと違う靴を履いて行ったのだけれど…。
最終更新:2024-02-07 15:58:04
200文字
会話率:15%
凍った雪道で女性が尻餅をついた。親切心か下心か…。手を差し伸べたその時…。
最終更新:2018-01-23 09:16:18
200文字
会話率:25%
今回のお話は、雪が降ってる場所だってわかっているのに『ソレ』で来るの!? というお話と、過信はしない方がいいですよ? というお話です。
※あまりにも酷い感想等は削除させていただきます。
最終更新:2024-01-16 09:44:09
2606文字
会話率:0%
『召喚された聖女様がドラゴンスレイヤーの称号を!?』
どこにでも居る普通の女子大生――柊木冬莉が異世界に召喚されてから、一年が経とうとしていた。
今日はアルトクランツ王国の祝祭『冬送り』
かつて自分を助けてくれたドラゴン娘、フラン
とのデートの日だ。
うきうき気分なフユリは雪道で転んだり、屋台飯を頬張ったりで、フランからも心配されるほどはしゃぎすぎ。
それもそのはず。未知の土地で、聖女としてフランと旅をしてきた冬莉はいつしか彼女に並々ならぬ想いを寄せていた。
種族も違うし、女の子同士。
それでもフユリは想い続け、奇跡の力で幾度となく困難を乗り越えてきた。
そして、今日も。二人は最大の困難を乗り越える。
古の火竜ブレイフルムの末裔であるフランは体温が高く、体の一部は火傷するほど熱い。
「火傷してもいい。回復し続ければ平気です! 私、聖女ですから!」
――これは、聖女がドラゴンスレイヤーな異種百合ファンタジー。
百合の間に挟まる男は絶対に許さない物語である!
*この作品は、全5話となる短期連載作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 08:06:18
12725文字
会話率:45%
5年くらい前の短編。雪景色と、セイヨウシミと。
最終更新:2023-05-07 14:34:12
1838文字
会話率:38%
婚約者を作らなかった第三王子は北方辺境の最前線に「おもしれー女」が居ると聞いて会いに行ってみるようです
最終更新:2023-01-06 01:14:33
10617文字
会話率:12%
十人十色、千差万別という言葉が存在する通り、人間というものは、一人一人異なる。
つまるところ完成された完璧な人間などというものは原理的に存在しないか、一人しか存在し得ない。それ以外の全て、そう全ての人間は、どこか完全たるに至らない、欠点や欠
損、ズレや齟齬があるのだろう。だから注意しなければいけない。地球から人間を召還するという事は、どのようなズレを持った人間が来るか解らない事をよく理解しなければならない。もしかしたらそのズレは貴女、神の存在すら揺るがす物かもしれないのだから。 中篇予定。サックリ終わりたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-27 02:24:02
17064文字
会話率:17%
今はもう会えない彼女
だけど、彼女は未だに古いふたつ折りの携帯電話の中に生きている
捨てきれず、忘れられない
最後の約束。
けじめをつける為、優は深夜の雪道の中、車を走らせた
富士山を目指して
そこに起こるとされる『奇跡』
を渇望して
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 23:00:00
12415文字
会話率:20%
俺はハルアキ。中堅システム会社へ入社して10ヵ月目の社会人一年生だ。配属されたプロジェクトの一大事に何もできず落ち込んでいた俺を、教育係のジュネさんはスキーに誘ってくれた。でも……
南九州出身の俺は、スキーどころか雪道を歩いたこともないんだ
けど!
はじめてのスキーショップ、はじめてのゲレンデ、そしてはじめてのスキー、それから……。
ハルアキを数々の初体験に誘う年上の美女。それはまるで、男を異世界へと誘う雪女のようで。
おい俺、リードされるばかりでいいのか? 白銀の異世界で、俺は何ができるんだ?
これは雪女と紡ぐ雪山魔法幻想譚(ゲレンデマジックファンタジー)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 23:31:39
75415文字
会話率:26%
真冬の新潟。
芝崎は、雪道を空港に向かう。
欠航するとしか思えない天候の中、どうしても飛び立ちたかった。
願いが通じるのだろうか。
なぜ、それほどまでに、執念を燃やすのか。
その裏に隠された事実とは!?
最終更新:2022-10-23 23:20:17
6083文字
会話率:29%
雪と、私と、鳥たちと。
最終更新:2022-02-07 22:44:32
1473文字
会話率:0%
雪道、花を手に歩く男。
供えにいった場所にあったのは小さな雪だるま。
いつ起きてもおかしくない悲劇。
後悔は、先に立たず。
最終更新:2021-12-04 14:07:05
1000文字
会話率:15%