2022年6月20日。東京都新宿区、夜のワンルームで、僕は君と出会った。
――『平田』、本名『高篠ミヤビ』。
ネットで知り合っただけの彼女と、徹夜でゲームをして、くだらない話で笑い合って――、気付けば、画面越しに〝恋〟をしていた。
だけど、あの夏の日。
君はすべての連絡を断ち、ネット上から姿を消した。
残されたのは、君が僕にくれたハンドルネームと、700通を超えるチャットログと、忘れられない恋の記憶。
だから、僕は一人、長野県白馬村へ逃避行の旅に出た。
そして、――君が消えた夏から、2年後。
2024年9月28日。僕は再び白馬村を訪れ、自分自身に問う。
――彼女が僕の人生の中に存在した意味は何だったのか――
これは、バーチャルの空の下で出会った彼女との〝失恋〟が紡ぐ、『喪失』と『再生』の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 20:37:23
18237文字
会話率:49%
「どうせ夜になってからだろ」
今から思えばこの独り言は完全にフラグだった。
大雪警報が出ているが、空はまだ青い。
いつもと違うルートで白馬村に向かうが────
※こちらは他投稿サイト(カクヨム)でも掲載しています
最終更新:2025-07-10 12:13:17
4069文字
会話率:23%
作者が、単独で後立山連峰の縦走を行なった紀行文です。
天候に恵まれない中、長野県大町市の黒部ダム観光拠点である扇沢から出発し、爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳~白馬岳を三泊四日で縦走。同じく長野県白馬村の猿倉へ下山。
その行程の様子と、悪
天や単独行ならではの悩みと葛藤した思いを綴りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-15 22:44:30
117250文字
会話率:10%