とある未来、日本政府は優しさ評価アプリ-PONC-を開発した。
優しさが金やサービスに変わるこのアプリで生計を立てようとする若者に雑誌記者が取材を試みた。
最終更新:2024-07-08 22:56:05
2858文字
会話率:20%
運動会で「かくれんぼ」を行う。
そんな風習が残る村にいた男は我々にこう語った。
「その……多分なんですけど、同級生が消えちゃったんです」
本記事は男の話を簡潔にまとめたものである。
最終更新:2021-08-26 21:35:46
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会話率:2%
なろう世界の結婚情報誌「なろうゼクシイ」
異世界の結婚事情や、情報をどこよりも早くお届けします。
※小説ではなく、雑誌記事です。
最終更新:2020-01-30 10:46:05
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会話率:47%
帝都にはびこる迷妄妄誕(ぼうたん)を断つ本記事「帝都妄断(もうだん)」も今回で八回目となる。
さて、読者諸賢は『人を食う機械』の話を聞いたヿ(こと)はあるだろうか。細かな筋の違いや異説があるようだが、大略すると次の通り。
――屠畜場で肉を加
工する機械が暴走して手当たり次第に人を呑みこんだ。犠牲者は肉になってしまったが、業者はこの事実を伏せたまま肉を流通させた。だから帝都に出回る肉にはときどきいわくつきのものが混じっている……
なんてことはない、都人士の不安が話という形をとった都市にまつわる噂話の一つだ。迷信と純朴が生んだ古い怪談とは異なり、都市の噂話は事実となる話に故意に誇張を加えて人為的に流されるものが大半で、人心の不安をかきたてる悪質な扇動と云いきってよい。
もちろん『人を食う機械』も同類である。人を巻きこんだ機械という語句は徐々に人の仕事を奪っていくであろう機械への不満を大胆に表しておる。消費者を顧みず事実を伏せた業者という点は、儲けしか眼中にない企業への不平をあおる。おぞましい人肉がそのまま食卓にのぼっているかのような結末は、帝都での生活そのものへ不信をいだかせる。いずれもが身近に存在する不安の種をひそやかに宿しているのだ。これら不安の種はこういった噂話を栄養にして花開こうとしている。
だが、我らが帝都に咲く花が斯様な不安に根差したものであってはならない。
読者諸賢は見抜いておられるだろう。『人を食う機械』もまた帝都に巣食う妄誕の一つにすぎないのだと。しからばその妄誕、ここに章々として断とう。
今号お目にかける記事は、『人を食う機械』の元となったと類推され得る、西部市のある食肉加工場にて発生した騒動についての顛末である。むろんこれは本誌に掲載されたる内容であるから、尾ひれのついていない実録であるのは断るまでもない。
以下は本誌編集部にこの実話を持ちこんだ某氏の語ったところを文章に整えたものである。某氏の語りにはいささか冗長な箇所も見受けられるが、語られる食肉加工場の場景にも目を通してもらいたい。帝都における点景、生活の実録をつづるという本誌の主旨にも反しないものとして省かず掲載した。また、例によって人名は仮名としている。
本記事が噂話の黒い部分を払拭できる力を備えていると信じて。
無姓無名「帝都妄断 第八回」『実録帝都』三二年第二十六号折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-30 08:40:58
6950文字
会話率:0%
私が入手したある手記を公開す。
この手記は30年の暮れに九重皇宮広場で発生した、元煙突掃除夫たちの騒乱について書かれたものだ。そう、帝都に不満を持つ元掃除夫たちが帝都を転覆せしめんために企図したといわれているあの騒動だ。
読者諸賢も知っての
とおり、騒動の首謀者は捕まり、不埒な暴徒と化した元掃除夫たちも今は大人しく社会の庸俗にまじっている。
さて、この手記を記したる人物は、暴動が帝都転覆を企てたものであるという見方に真っ向から異を唱え、あろうことか匪賊の首謀者をも名指しで擁護している。
私はこの点を非常に面白いと感じ入り、本号に件の手記を掲載せんと決めた。世間での犯罪者に対する見方とは異なる手記を読んで諸賢に思うところあらんとすれば、本誌編集部宛てに投書を送られたし。
東西大洋「煙突掃除夫の抗議活動に関する撮記」『実話運動』三三年七月第三週号(思草書肆)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-16 22:00:00
8942文字
会話率:8%
2002年、ある文字が誕生した。
その文字を創った彼女の当時の様子と、その後の今について。
最終更新:2011-06-01 19:05:25
5875文字
会話率:7%
人気のあるトレンディ俳優がスキャンダルに巻き込まれてしまう。
生き馬の目を抜く芸能界。ゴシップ雑誌にスキャンダル掲載されたのは双子の弟だった。
だがゴシップや裏話が欲しい芸能界に"他人事""別人"
であると説明がつかない
二卵性双生児の兄は窮地に追い込まれてしまうのか。
長篇『饗(うたげ)宴』シリーズ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-02 12:16:25
19351文字
会話率:31%
それは、ある一つの雑誌記事から始まった。次々と明らかになる疑惑と、どれだけ捜査しても掴めない正体。果たしてそれは実在の人物なのか、それとも妄想の産物なのか。誰にも止められないまま、国民を巻き込んだ大事件へと発展してゆく。
最終更新:2011-03-01 15:29:47
5218文字
会話率:12%