大陸地図において山脈に囲われ隔離された世界。
この世界は外界では扱われなくなった魔法や姿を消した精霊の類が未だに存在する。
精霊と獣が住まう木国《スレイス》
神霊鬼族が住まう火国《アイラック》
地鉱種族が住まう土国《アスガルド
》
有翼種族が住まう金国《ブルタニア》
水棲種族が住まう水国《ウルネル》
この五国をもって五行世界《ごぎょうせかい》と言う。
太古の昔、この五国は自国以外の存在を認めず、お互いに干渉はせず、時には争いを繰り返していた。
そんな中、異世界から迷い込んだ一人の勇者によって五行連合が成立する。
勇者は五芒星のように五国を結んだ中央に街を作り各国の代表を集め住まわせた。
文明の発達に差があった状態ではあったが、各国の長所を共有することにより連合の技術力と文化度は一気に上昇した。
いつしか街は拡大を続け、国と見紛うほど大きくなった。
大きくなればなるほど各国は利権を争うようになり、連合内の関係は悪化していった。
戦を恐れた五国の王達はこの地を勇者に治めさせることに同意した。
名前のなかったこの国は闇魔法を操る勇者の功績を称えられ人々に呼ばれるようになった。
『大いなる闇の加護』を受けた国『レイオン』と。
栄華極まれば衰退のみ
万事築き難く壊し易し
人は往々に至高を求め
己の無知無能を解せず
他者の意見を受入れず
破滅への道を歩み行く
幾度も幾度も歴史は形を変えて繰り返す
果して終焉へと歩み始めたこの国で
愚者達は連鎖を阻めるのだろうか…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 13:40:00
168767文字
会話率:48%
大商人とは言えないが程々に規模のある商家の息子カルア。
店の手伝いとして近隣の村々を行商し、立ち寄った先で気に入ったガラクタ(骨董品)を集めては物思いにふける日々を過ごす。
そんな決まりきった日々の作業をこなしている中、ひょんなことから王宮
へと呼び出される。
行商をしていたはずなのに御前試合に出場し、はたまた死者として扱われ、果てには王宮から追われる羽目に。
鍵となるものは一つのペンダント。
いにしえというほど古くはない時を超えてもたらされた過去の産物。
たくさんの想いが奏でる複雑な旋律は、彼に何を与え何を奪うのか。
―――――――――――
世界の始まり
そこには光と闇しかなかった
光と闇は混じりあい様々なものを生み出した
時間、生命、物質
生命の中で知恵ある者は
光を「神」とし
闇を「魔」とした
そしてこの二つを総じて「人」と呼称した
また己らを神と魔の間の人種と位置づけ
「人間」と呼ぶようにした
神は人間を導き与え
魔は人間に従い奪う
魔は人間の行いをその身の内で感じ
導きに相い応えるかを審らかに判じ
心適わずとき神が与えしものを徴す
神の紋をその身に宿し者
大いなる闇の加護のもと
太陽と大地の化身を従え
命を育くむ溟海とならん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-23 18:06:03
159672文字
会話率:48%
ラクラスは、読書好きで魔導研究者になりたい一五歳。力を欲せず、争いを好まない。心優しく可憐な少女。
――少女の世界の始まりは、終わりと同時に訪れた。
氷結世界の極寒すら蒼褪めるような鋭い視線、一点の淀みも無い透き通った翠緑の瞳。その瞳の
奥には、想いを貫く強い意志と、哀愁を帯びた調べ。
奏でる旋律は、滅びへの導き――。
ラクラスは、「死の祝福」と「闇の加護」を宿し、贖罪の十字架を背負う、絶対領域の少女。
「祝福」は力、「加護」は守、「支配」は使者。
「祝福」、「加護」、「支配」を頂点の名前として描いた神の三角形。その三辺の内側領域に属する極一部の者の総称を絶対領域(Absolute Territory)という。
絶対領域……。
それは、禁忌の力。人智の及ばぬ力――。
キメ細やかな柔肌。薄く桜色に染めた頬。絹のような光沢を放つ艶やかで張りのある、腰まで真っすぐに伸びた線の細いサラサラとした金色(こんじき)の髪。小さく華奢で触れると壊れてしまいそうな幼さの残る肢体。
背筋が凍りつくような神気をまとう人形のように美しい幻想的な少女が、力の代償として生まれながらに失ったものは眠りの世界に広がる『夢』。
暗黒が支配する終わった世界の眠りに堕ちた少女は、永久の闇の果てに光差す世界の始まりを求めて、運命に抗うことを決意する――。
ラクラスの『夢』探しの旅と出会いの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 23:00:26
179595文字
会話率:37%
創造神が作った中ノ地と呼ばれる人間が暮らす大陸。九つに分かれた国の一つ、風の国生まれた蒼玉。闇の加護を受ける美しい彼は、成人後村人が魔獣に惨殺される討伐隊に参加していた。しかし戦士教育を受けていない彼は己の無力さに打ちのめされ、闇の国へと修
行に来る。そこで出会ったのは、運命を変える二人の青年。逞しく精悍な氷の加護を受ける魔獣狩り戦士の六星と、光の加護を受ける端正で聡明な王子である梵天だった。憎しみや愛と切なさに苦しむ三人は、王子の叔父による反乱で起きた内戦の中、出逢いを後悔するのか。そうして、この関係はどこに進んでいくのか。蒼玉は、自分で未来を選び取れるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 18:25:52
115312文字
会話率:48%
アリエスはラズベリーブロンドの少女に殺された。大事な人達と共に…。死んだはずだった。でも時を遡っていた。今度は幸せになります……
最終更新:2021-09-11 10:22:13
5188文字
会話率:43%
5つの精霊と、光と闇の調和で構成されている世界。
光の加護を受けた先導者と、闇の加護を受けた守護者に、世界の命運は委ねられている。
加護の証を授かった少年と少女の、試練と小さな恋のお話です。
最終更新:2021-03-24 09:04:00
29294文字
会話率:37%
女子高生の縹時雨が目を覚ましたとき、彼女は深い谷底にいた。彼女を拾ったのは同い年の男子高校清風の少年。どうやらここは、集落が二つしかない山の中であるらしかったあるらしかった――――――。
時雨は成り行き上ミッションペアを組むことになったソロ
で異端児の来来《らいら》(男)と共に、ミッションをこなしていくことに。
そして二人は、その運命の渦中へと引きずり込まれてゆく。
これは、縹時雨が切り紡ぐ、恋と月と剣の物語。
※もといた世界は類似型日本ですが、現実の日本では起こり得ないことを時雨はやっています。この物語はフィクションです。現実の日本とは一切関わりがありません。
※1話は1500~2000字を目処に作ってありますが、たまに倍になります。
倍になるときは前書きに何かしらかいてあると思うので、気軽に読んでいただけたらと思います。
※作者名変更しました。
「北六宗」→「takonano」
そのうちタイトルも変わります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-14 11:00:00
77551文字
会話率:46%
この物語は5人の勇者と共に異世界に召喚された黒川詠斗が何故か、魔族のしかも魔王になるような力がある者が持つ《闇の加護》を持って召喚された。自分の加護のことを隠しつつ、何だかんだで異世界を満喫していく物語です。※主人公が無双するまで少し掛かり
ます。バトルしたり等色々やっていきます。亀更新になるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-27 14:09:13
29524文字
会話率:72%