ドラクエで言うとひのきのぼうとお鍋の蓋で討伐に行くような何もできない無職ニートがクリスマスイブにタワーに登り流れ星を見る。
最終更新:2022-01-03 20:16:34
3040文字
会話率:30%
閻魔様に『釜茹での刑』を言い渡された青年は、異世界で『鍋蓋に転生』した。
調理器具としてだけでなく、RPGでは初期装備の盾としても馴染みのある鍋の蓋。この物語は「鍋蓋」が、それに憑いた「付喪神」や、「魔族」「獣人」……はたまた主人公と同じ
く八大地獄それぞれの刑を受けている「罪人」たちと紡ぐ異世界転生譚である。
鍋蓋の目的はただ一つ。来世で天国に行くために、善行をひたすらに積むことだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-25 18:04:18
858627文字
会話率:38%
豪商、大地主がお大尽なんて呼ばれて、そこの石畳を闊歩してた残り香が未だまだ漂って、午ひる下りになれば、お天道さんが傾くのとは逆に通りばかりか路地まで花街の色香が、ジトッと湧いて時分の話さ。初めて耳にしたときは、どこぞアタマの温あったかくな
った女の拵えばなしだとみんな思ったね。
家路へと歩き出すと、気配だけが二間と離れずに付いてくる。虫食いの明かりばかりの闇夜の道で、振り返らなくてもおとこの履き古して抜けた白いズボンから形の良いお尻が小気味よく左右に揺れているのは、わかっている。
翌朝、すぐに、そいつが鼻腔を擽ったくすぐったんだ。「お粥たいたから、食べようか」
鍋の蓋を開けると、開けるまでじっと中に潜んでいた蜂蜜の匂いが白い湯気と一緒になって四角い部屋の天井までを一気に包み込む。既におとこが用意してくれた茶碗と汁椀それぞれが湯気で綿帽子かぶったみたいになってちゃぶ台に並んでいた。熱いだろうからと、持ちやすいほうの汁椀を渡され、箸を入れる間髪もいらぬまま汁をすするように粥は腹に落ちていく。一息でなく、ゆっくり長い時間がかかっているのに、息をつかぬ長いときが挟まっても苦しくなることはない。水の生き物が故郷の海に戻った安堵感に抱かれた静かさのまま、経っていく。こんなにも鼻腔は蜂蜜の匂いで蓋をされているのに、お椀の中には白い米粒より見当たるものはない。
「米と小鍋、勝手に使ったよ」
三口で先に啜りすすり終えたおとこを見て、よくもこんなに熱いお粥を三口で啜れるものね、と思った。なにか言わなきゃと思ったが、一番に気になることに話が及ぶのが怖くて、二番目に気になることを聞いた。
「何が入ってるの、なんでこんな特別な味がするの」
おとこはそれには答えず、女が食べ終わるまで待って鍋と二つの椀を洗い始める。
「いずれ分かるさ」水の音に紛れていたが、振り返らずにそう言った。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-16 09:25:24
5777文字
会話率:36%
神の犯した大罪を一身に受け、現世で命を失った主人公(笑)
剣も魔法もスキルもない普通の高校生が、普通のままで成り上がる異世界サバイバル。
*苦情は受け付けません。
(∩ ゜д゜) アーアーきこえない
最終更新:2017-07-23 21:55:02
4977文字
会話率:35%
「辛」に一本足すと「幸」になるって言うあれ、世の中で二番目くらいに大っ嫌いで、どっから持ってくんだよその一本!!ってずっと思ってたから考えた。ちなみに一番嫌いなのは語尾に「♪」つけるやつ。
みんな読んでね♪
自分でやってもムカつくぜ!
最終更新:2014-11-20 00:38:22
297文字
会話率:0%
Twitterにて「無茶ぶりお題下さい!」となりふり構わず叫んだところ、“青”、“鍋の蓋”、“氷砂糖”というお題を頂けたので書き上げたもの。若干ホラーかもしれません。
列車を飛び出れば、そこには鍋の畑が広がっていた――。
最終更新:2014-03-26 01:33:54
4433文字
会話率:35%