中秋節明けの平日という事もあり、菊池須磨子の通う台南市の中学では月餅の交換が行われていた。
しかし同じ地域に住んでいる中学生という事もあり、同じ月餅を何度も好感する羽目になってしまう。
この状況を打破したのは、クラスメイトの提案した「博餅」
というゲームだった。
月餅を賭けてサイコロの出目を競う「博餅」は、台湾の英雄である鄭成功に由来するゲームでもある。
そして日本人と台湾人のハーフである菊池須磨子にとって、鄭成功は特別な思いのある偉人だった…
(本作品は、武 頼庵様御主催の『24秋特別企画 秋の収穫祭!! 味覚祭り!!』 企画の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 06:22:33
1000文字
会話率:46%
これは西暦1650年、江戸時代初期の長崎での物語。当時の長崎は鎖国、そして出島の影響により未曾有の好景気に直面しており、ほどなく江戸、大阪に次ぐ三番目の大都市として成長を遂げる。その大成長の少し前の物語、当時の長崎では『でんでらりゅうば』
という唄が大いに流行っていたと言われている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 20:10:00
20906文字
会話率:15%
悠久なる中華の文明。
その長い歴史の中にはたくさんの英雄たちがひしめいている。
戦の上手な英雄、人心掌握に長けた英雄、天下無双の智謀を持つ英雄、あげればきりがない。
ではその英雄たちの中で誰が最も日本と関係が深いだろう?
それは間違いなく
『鄭成功』だ。
何しろこの人物の母親は日本人、他のどの英雄よりも深い関係にあるといってよい。
台湾で『国神』とあがめられている『鄭成功』、その成長には母親『マツ』の存在が大きく影響していた。
現代社会で死亡した『夏木華蓮(なつきかれん)』は江戸時代の『マツ』に転移し、初めての子育てをする。
生まれたての英雄は現代人の母親からチートな教育を受け『国神』になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-08 12:27:36
24914文字
会話率:9%
文化祭の準備をしていた主人公は、明(みん)・清(しん)・順(じゅん)が激しい戦いを繰り広げていた明朝末期の中国沿岸へと転移してしまう。
同じく転移に巻き込まれた、第二次世界大戦前夜の日本軍の一部隊と行動を共にする事になるのだが、この部隊
は、どうやらパラレルワールドから飛ばされて来た部隊のようで……。
彼らは、実際の歴史では成立しなかった「国姓爺(こくせんや)」との提携を決断し、明朝支援に乗り出すのか、それとも孤立を選ぶのか?
また日本の江戸幕府と、どう向き合い、どの様な影響を与えて行く事になるのか?
さらに、史実ではアッと言う間に滅亡してしまった「大順」だが、方術(ほうじゅつ)を操る方士(ほうし)の力で、清に逆襲を試みる。
大陸の覇権の行方や、如何に?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 00:04:33
1315004文字
会話率:30%
時は江戸時代、三代将軍家光の末期。
時代に取り残された浪人の多くが、幕府に対する不満を募らせていた。
そうした浪人を相手に軍学を教える由井正雪もまた倒幕を視野に入れた活動をしていた。
同じ時代、東アジアでは清によって明が滅亡したが、皇族の
生き残りが有力者の庇護を受けて抵抗を続けていた。
国姓爺と称される鄭成功もまたそんな一人であり、日本とも縁のある彼をはじめね多くの者が江戸幕府に支援を求めていた。
こうした状況の中、幕府老中筆頭・松平信綱は一石二鳥の手を思いつき、実行に移す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 20:23:22
5004文字
会話率:47%
宇宙への憧憬を持つキータが遺した物の話。
最終更新:2019-10-15 20:21:01
2192文字
会話率:31%
古びた本があった。何を書いてあるのかは読めなかった。
最終更新:2019-10-05 04:42:03
429文字
会話率:17%
ある寒い夜、恋人と歩いている時の事。
最終更新:2019-10-05 02:10:00
215文字
会話率:25%
浄瑠璃の戯作者として一世を風靡した近松門左衛門。彼は還暦を過ぎて人生を振り返る。
ちょうどそのころ発表した人形浄瑠璃『国性爺合戦』が大成功を収めて祝杯を挙げていたとき、小屋の座長と浄瑠璃義太夫の政太夫にせがまれ昔話をすることになる。
『
国性爺合戦』の元になった明国の武将・鄭成功には秘密があったのだ。
既に数十年が経過し、その秘密を知る者もご公儀にはいなくなったからと、門左衛門は二人にすべてを打ち明けようとする。
四十年近く前。門左衛門は江戸で辻講釈師・吉次郎と名乗っていた。そこに近づいてきたのは少女を連れた若きサムライ・結城。彼は吉次郎に中国の書籍を講釈するように依頼する。和訳と講談風のアレンジに苦労したが、おかげで唐物講釈は人気となる。
あろうことか将軍の弟・甲府宰相に目を留められ、屋敷に呼ばれる事となった。
結城は吉次郎に正体を明かす。何と彼は明国の人間で、しかも鄭成功の孫・鄭大成であり、鄭成功が日本に援軍を求めるために大成を派遣したのだという。
吉次郎は幕府高官に近づくために利用されていたのであった。
大成の人柄を信用した吉次郎は協力することになり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-15 10:00:00
142507文字
会話率:45%