西暦2552年冬。
遺伝子科学の分野で驚異的な発表があった。
それは、それまで先天的にしか生まれ出でなかった超能力者を遺伝子の組み換えによって誕生させられるという、悪魔的な理論だった。
通称BP理論の発表は一組の少年と少女の運命を狂わせるこ
とになる。
キリヤとシュレイ。BP理論によって生み出された人工サイキッカー。
人工兵器として生み出された二人は兵器としての自分を呪い、研究所を飛び出す。その先に何が待っているのか、彼らにとっては手探りでしかない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 10:04:32
28345文字
会話率:63%
ヨーロッパの西の果てにあるアイルランド大西洋に浮かぶ断崖の島の上で、『ヴァレッタ魔法学園』と呼ばれる学園の生徒が、国際的な目を逃れて暮らしていた。
彼らはアメリカで開発されていた国際的な科学技術の被験者であり、同時に、遺伝子科学の突然変
異によって、特殊な能力を持つようになった『イレギュラー』と呼ばれる存在だった。
彼らが研究の過程で生まれた当時、国際連合の人々は彼らを危険視し、存在自体を秘匿的に消去しようと、科学施設の研究の停止とイレギュラーたちの機密抹消処理を試みようとした。
しかし、イレギュラーにも人権と、「人」としての生きる権利があると主張した研究施設の管理者、『東堂院アヤカ』は、彼らを収容した船をニューヨーク/ニュージャージー港から出航させ、永世中立国家スイスへと渡ることを決意する。
自由を求めて旅立った彼らは、今では“独立国家”として絶海の孤島に移り住み、平和な日々を送っていた。
いつしか、「人」として認められる日が来ること、——自由に世界を歩ける日が来ることを、願って。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 01:24:35
25112文字
会話率:18%
俺は壇 霧人。人畜無害に生きてきた。
どこにでもいるような、なんの変哲もない大学生。
広島の山奥の大学でレポートに追われていた夏の夜。
運命の日は、突然やってきた。
謎の白衣の男から一方的に告げられた
「パンドラの箱の鍵」と言われる解
除コードは、
拒否権を与える間もなく、俺を非日常に引きずり込んでいった。
………って、ちょっと待って。
俺の前世が死神の長だとか聞いてないんですけど。
は? 「伝説の死神長の再来」?
いや、やめて、俺、平和に生きたいだけだし、
何より目立ちたくない! 日陰で安穏と暮らしていたいんですけど!?
こんな中二病設定に順応なんて死んでもしたくねぇ!!
こんな死神、聞いてないっっっ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-24 00:51:56
20949文字
会話率:31%
時は二一一八年、遺伝子科学技術の発達によって「prototype(人間)」と、薬によって新しく生み出された「psychicer(能力者)」と呼ばれる二種類の人種が世界の統制を保っていた。
しかし、つかの間の平和は長くは続かなかった──。
「
psychicer」は「prototype」に比べて高い記憶能力と運動神経を持ち、おまけに“特殊能力”まで持ち合わせていた。
もちろん、学業や運動で必然的に劣ってしまう「prototype」の恨みや妬みはあっという間に重なり、ついに「psychicer」に対する差別行為と言う名の戦争が始まった。
日本だけではなく世界各地で大小様々な紛争が起こり、突然それに巻き込まれたとある幼い兄妹は、ただただ自分たちの運命を呪うことしかできなかった──。
時は流れて二一二〇年、神奈川県のとある高校に通うごく普通の男子高校生──結城直斗は妹や幼なじみ、それに親友たちに囲まれて平穏な日々を過ごしていた。
しかし、彼には中学校三年間の記憶が全く無かった。今まで特に気にもしていなかった彼だが、ある出来事をきっかけに過去と向き合うことになったのだ──。
※更新は不定期ですm(_ _)m初心者なので稚拙な表現が多々あると思いますが、どうか宜しくお願いします(^-^)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-18 19:58:30
61809文字
会話率:30%
遺伝子科学立国となった日本が、
癌の完全治癒を確立して75年後の世界。
同じく75年前に
死刑制度が廃止され、
憲法第九条が放棄される。
日本は何をしようとしているのか。
日本は何を目指すのか。
最終更新:2010-09-23 16:54:10
6471文字
会話率:38%