「あれ? 私どうなったのかしら?」
私は、メイドとして働いていた伯爵家で倒れていた。
正確に言えば、ここの家のお嬢様に足をかけられて、転んだのだ。
私はリビドー・ダンロ男爵の庶子アガサ。
母が亡くなり引き取られたが、男爵夫人マーブ
ル様は優しい人だった。
「女はいつの時代でも生き辛いわね。私も父の言うままにここに嫁ぎ、夫になった男には何も言えないのよ」
なんて疲れた顔をして、明け透けな話もしてくれていた。気心が知れる程好きになり、私は本当の母のように家事や身の回りのことを手伝い尽くした。一人でも味方がいるのは、とても嬉しいことだった。
逆に血の繋がった筈の、リビドー様の顔を見たのは数える程度だ。
リビドー様はマーブル様のことはほったらかしで、多くの愛人を囲っている。本邸であるここに、戻ることは殆どない。
領地経営はマーブル様が行い、本人は社交と言って遊んでいるだけ。親に決められた結婚を嫌がり、マーブル様には指一本も触れていないそうだ。当然子供もいない。
かと言って平民庶子の私が、後を継ぐことはないと思う。
きっと政略結婚と言う駒に使うつもりだろう。
そうでなければ、今まで歯牙にもかけず祖母と暮らしていた私を、15歳になってから引き離すことはない。
そのことをマーブル様も気づいているのだ。
何か月か過ぎた頃、マーブル様がこう告げてきた。
「貴女は外で働いて、お金を貯めなさい。いつでも此処から逃げられるように。大丈夫よ、リビドー様には学校に行ってるとでも言っておくから」
私は瞬いてマーブル様を見た。
頷くマーブル様は言う。
「貴女は逃げなさい。何の誓約もないのだから」
その話をした後、伯爵家への仕事の紹介状を渡してくれたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 17:21:57
29489文字
会話率:23%
友人のアンナに婚約者を盗られた挙句、化け物公爵と名高いパルディア大公に嫁いだレティシアだが、パルディア大公は優しく気高い紳士だった。レティシアのために白い結婚を約束してくれた彼のため、レティシアは彼の火傷を治そうと奮闘する。そして元の美しい
姿に戻った大公と日々を楽しく過ごしていたのだが、そしてそんな中、アンナから一通の手紙が届いた。『拝啓、私の最愛の友達、レティシアへ。僻地に嫁いで辛いわよね。何か困ってないかしら?でも、おかげで、私とヨラン様は幸せになれるわ!!本当にありがとう!! 今度、公爵家の薔薇園でパーティを開くから、気分転換に来てくださいね。あ、化け物……じゃないや、パルディア大公様とぜひ同伴でどうぞ。あなたの唯一の友達、アンナより』その手紙を受け取ったレティシアは……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 20:27:36
12082文字
会話率:40%
別に生きるのが辛いわけではないけれど、日々に彩りが無いとすぐに焦ってしまうこの頃。
ささやかな幸せを見つけてみようかと思い初めてみた連載。
小さな小さな幸せでも見つけることで少しずつ幸せになれるのでは無いかと思い、願い、書くことにした。
ジャンルはただのエッセイジャンル。駄文を量産してみる。
前の駄文キハ日記とは別。こちらは本当に自分の私生活がダダ漏れになる可能性が高い。
口調もその日によって変わる可能性があるのであしからず。
書いている私は学生なため色恋沙汰もあるかもね。というわけで友人が見たら引かれそうなことまでぶちまけてみるが、はっきり言ってしまえば自己満足。
何も意味のない、ただのつまらぬ日記的なものだ。
……色恋沙汰? え、そんな頻度高く書くわけないじゃないか。
恋バナ……なんて書く勇気無いので……いや、レアな日には書くかも知れぬ(レアな日って何だよというツッコミはさておき)
……口調が変わる? それは……キャラ作りではなく、気分によってということで。
わざとお高く文豪様のような文体を目指してみたり、何かの評論家もどきな文体を書いてみたり、どうせ失敗するだろうけれど口調も楽しんでいこうと思う。
いつものハイテンションな口調はあまり出てこないだろう。
基本、暗い話は避けたい。が、日によっては幸福を書きながらも暗い話を書いてしまうかもしれぬ……全力で避けたいことだが。
ダラダラと説明しても何も始まらないのでまずは一日一話書いていこう。
話はそれからだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 23:01:18
5722文字
会話率:0%
えっ!何だここ!
ってかお前ら何だ?
トカゲ・・・こっちにはイグアナ?
なんかTVで見たことが有るヤツラが二本足で歩いてる・・・
マサカ・・・転生しちまったのか?
異世界か?やっぱり例のアレか?
でも・・・このパターンは無いわぁ・・・
俺、今生はトカゲとして生きてくのか・・・辛いわぁ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 19:00:00
1144323文字
会話率:32%
エストリア・リストン公爵令嬢は、16歳になった歳に、この国のラピス王太子の婚約者に抜擢された。
金髪碧眼の美人であるエストリアは、それがとても誇らしかった。
だから、初めて王太子殿下との二人きりの茶会に呼ばれた時は思いっきりお洒落をして、
王宮の庭に出かけたのだが。
ラピス王太子殿下は、台座の女神像に話しかけてばかりで、エストリアの事を無視し続ける。
何度もそのような事が繰り返されて。
なんて辛い…なんて寂しい…なんて苦痛な時間なのだろう。
そんなエストリアが恋をして…その相手は人形だった…
人形に恋をした事によって、だんたんと王太子の事が見えなくなり、聞こえなくなり…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 09:26:18
5786文字
会話率:39%
神の世界で巻き起こる恋愛・SFファンタジーのはず
第1部 囚われの日常
神子として展覧会にいる私、シャルは見る側じゃなくて見られる方で展示されてます。
ウー、視線が痛いわ。人気者は辛いわね。取り敢えず、今日を乗り切る為に頑張るね。
最終更新:2020-06-23 12:00:00
146290文字
会話率:20%
稼ぎの無さに途方にくれる
最終更新:2020-03-25 21:20:44
235文字
会話率:0%
天才にかかればこれぐらい目つむっててもかけてしまうんだぜ??天才って辛いわー
最終更新:2019-11-29 21:58:49
217文字
会話率:34%
人生辛いわー。
そう思ったそこのあなた!!
TSはいかがですか?!
これは自分の人生に見切りをつけたど阿呆がTSして転生もしちゃって頑張るお話です。
更新は気が向いたら。
感想とか評価とか見て更新するかも?
あ、ハーメルンでも連載してます。
最終更新:2019-11-01 23:59:55
31413文字
会話率:21%
作者の初投稿ですが何書いたらいいのかわかんないので1回投稿すれば慣れるだろという希望的観測のもと作者の現状を書いてみました。キーワードは日常なんですけど作者の日常って意味です。
最終更新:2019-03-25 21:41:27
320文字
会話率:0%
宗教と科学で構築されていた世界に、魔術が生まれた。この世界は科学の世の中で急激に魔術が進化した世界。魔術が生まれて数十年が経った。
主人公こと、轟 神威(とどろき かむい)は「アンチ」という過去にテロ組織であった魔術ギルド、今はなんでも屋に
成り果てた店に身寄りを置いている。時には殺人依頼もくるほどのなんでも屋だった。ある日、政府公認の殺人依頼が来た。ターゲットは同じクラスである音海由依(おとみ ゆい)。なんとなく、神威は政府を敵に回して由依を守ることに決めた。この気持ちはなんなのか知りたい。それを阻む者。曲げたい者。奪い取りたい者。辛くなる者。
そんな、淡い気持ちの数々。
彼の回りを囲む色々な感情の中に一際、異情な感情。
ーーーーー知ったらきっと辛いわよ。ねぇ、私に飲まれてよ。求めてよ。
自意識に語りかけてくる誰か。
その正体は、、、七つの大罪。色欲の罪。
この感情の全ては「愛」だった。
青春語で「恋心」という。
渾身の異能バトルラブコメ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-09 02:11:10
5174文字
会話率:55%
平凡な日々を過ごしていたはずだった。毎日が辛いわけではなかった。
しかし、最近奇妙な夢を見る。それも、毎日のように。
血だらけの美少女が僕に助けを求める… そんな夢。
日に日に増して表情が笑顔に変わり、ついには笑い出すようになった。
「ハ
ヤクキテ・・・ネェ、コナイノ・・・?アハハハハハハ!」
その夢を誰にも相談できず、日に日に自分がおかしくなっていると感じた。
ある日目が覚めると、そこには見たことのない部屋があった…
ドアを出た瞬間、見覚えのある少女が僕を見つめていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-18 06:30:59
2060文字
会話率:33%
こんな話読みたいなぁ〜って思ったけどちょっと書くの辛いわァと投げ出した始まりそうで始まらない小説集。
フリー素材的な感じで自由に使っちゃってください♪
できれば私も読みたいので、書くときは教えて欲しいな。必要なら私が考えた設定とかも教え
ますので誰か書いて欲しいです!!
本当はタイトルだけを羅列しようかとも思ったのですが、せっかく書きかけたので使用例的な感じで付属させてみました( ̄∀ ̄)
ちゃんと1話書いてあるのから本当に冒頭しか書いてないやつまであります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-19 18:00:00
16518文字
会話率:30%
モテモテ過ぎる男子高校生の話
最終更新:2017-02-24 20:53:23
3352文字
会話率:30%
ある男は平凡に暮らす会社員。だが、彼には心に秘めた欲求があった。
その欲求は自殺願望、人生が辛いわけでもなく、死にたいわけでもなくただそれに憧れるだけの毎日。そんな中、彼は職場で面白い話を耳にした。
最終更新:2016-05-07 22:31:08
4013文字
会話率:0%
初めまして。紫緒音と申します。
この小説は、私が体験したこと、思ったこと、
ぷらすあるふぁー、のことを書いています。
たまに、何書いてるかわかんなくなることがあるかも
しれませんが。
どうぞよろしくお願い致します。
最終更新:2015-09-24 22:11:46
520文字
会話率:0%
ある冬の日の学校からの帰りに宮本聖は車に轢かれてしまう。目を醒ますとそこは異世界バルファートにてベルンスト家のセイリース・ベルンストとして生まれ変わっていた。
聖「ちょっと待て!前世が男で今世が女の子ってわりと辛いわー!!え?親友達がこっち
の世界に召喚される?魔王も居ないのに?え?最近開発された魔法が召喚魔法で、実験をした結果、魔力を持った人が選ばれ、あいつらだと?えぇーい!!皆が向こうに帰れるように尽力、尽くしたらー!!」
剣と魔法と学園もののファンタジーここにて開幕?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-25 07:21:12
1493文字
会話率:31%
別に辛いわけじゃないけど面白くもない日々、真夜中の散歩はなぜだか心が晴れる気がして好きだった。そんな散歩の途中で見つけたのは、誰に対しても不愛想な学年No.1の村雨が、普通の男の子している姿。火のついていないタバコを口にして私の悩みを笑い飛
ばす村雨。重ねる密会、真夜中の共犯関係----。
不器用で遠回りな、秘密のラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-01 00:00:00
1106文字
会話率:48%