西暦2027年――この年の夏の暑さは尋常ではなかった。
六月に行われた小学校の運動会では、ある児童の体調不良により組体操のピラミッドが崩壊。大阪の住宅では老人が深夜、熱中症に罹患。
時が経つにつれて暑さは急速に強まっていき、それに付随
して起こるは熱中症、取水制限、給水制限、断水、作物不作、操業停止、脱線事故、そして――。
いつか訪れるかもしれない激烈な猛暑を市井の人々の目線で描き出す、オムニバス災害小説。
※『列島壊滅――超巨大台風襲来』の前日譚ですが、単体でも問題なくお読みいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 19:10:00
37310文字
会話率:25%
西暦2027年9月、太平洋のど真ん中、マーシャル諸島で熱帯低気圧が発生し、台風へと成長。夏の風物詩である毎年おなじみの台風――その筈だった。
しかしこの台風は違った。前代未聞の勢いで急激に発達した台風は日本への直撃コースを取って進撃。圧
倒的な風の雨の力を以て、日本を殲滅しにかかるのであった。
――これは、たったひとつの自然災害が、世界有数の大国を滅亡させるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 20:00:00
101167文字
会話率:21%
多くのネトゲプレイヤーを沸かせる話題作「ゼノフロンティア」が公開された。
世界初の神経接続式感覚同調型ヘッドギア「オラクル」でプレイ可能なそれは、現実世界の肉体を動かす様にVR世界のアバターを操作する事が出来、幻想的な世界を等身大のアバター
に入って体験できるとの売り文句で世界を賑わせた。
一万人の募集枠のオープンベータテストが告知され、応募者の中から更に厳選されたファストパス発行対象者の中に「悪魔の帝王」と称されるプレイヤーがいた。
オープンベータテストは順調に行われていたが、日本全国を覆う規模の超巨大台風の影響により全国規模の大規模停電をはじめとする自然災害が発生。それに伴い運用システムが突如暴走。ゲーム世界からログアウトが出来ず、アバターと一体化してしまうプレイヤー達。
現実世界から隔絶され切り離された新世界で生きる事を余儀なくされた状況の中、かつて「悪魔の帝王」と称された「セラ」は多くの仲間達と出会い、彼らと生き抜く事を誓う。
◇◆◇◆◇
設定については下記のゼノフロンティア設定をご覧下さい。
https://ncode.syosetu.com/n9003ev/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-16 04:00:00
548551文字
会話率:52%
大型台風に悩まされるエヌ国。発明家のエフ博士は台風を氷漬けにするというとんでもない発明をした。しかし超巨大台風がせまってきて・・。前作「エフ博士の偉大な発明(前編)」の後編!
最終更新:2019-11-03 01:04:43
1256文字
会話率:39%
※東日本大震災に関する話があるので「残酷な描写あり」としていますが一応ですので。
このお話はフィクションですので、本気にしないでください。
オレはいつもの昼の天気予報を見ながら考えていた。
「へぇ、超巨大台風ねぇ〜。なんか専門家に言わせた
ら伊勢湾台風クラスになるかもとか言われてるらしいし、なんか対策?しとこうかなぁ。」
そう思いながら車に乗り込み近くのホームセンターまで向かって行っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-29 13:58:26
2450文字
会話率:4%
「温暖化星人から地球をまもる宇宙船にっぽん号の戦い
―水素マンの覚醒―」
川村 康文
西暦2099年12月X日,地球はとうとう温暖化で音を上げようとしていた。もうすぐクリスマスを迎えようとしているのに,地球上のどこにも雪が
降っていない。こんな現象がもう10年も続いている。今年も,サンタのおじさんは,そりにのって出動できないだろうし,正月も暑くなりそうだ。ひとたび台風が発生すれば,超巨大台風となるし,それはハリケーンもモンスーンもそうだった。北極圏でも,いつ竜巻が発生するかわからず,竜巻とともに,雷が長時間にわたって鳴り響く。雨はというと,滝に打たれているのかように激しい雨がほんの十数分間,降り続くだけで,すぐさま灼熱の太陽が雲の切れ目から顔をのぞかせる日々が続いていた。
山は,土砂崩れなどでどんどん低くなるし,気がつけば,新しい川が急に現れ,そして急に干上がっていってしまう。これでは,都市計画も立てられたものではない。このような状況にともなって,宇宙での生活を常とする人たちも結構増えてきていた。それでも,地球上にある昔からの町や村は,彼らにとって故郷であり,里帰りをするのを楽しみとしていた。
日本では,もう春,夏,秋,冬という四季は,見られなくなって久しかった。だからこそ,正月やひな祭り,端午の節句などはいっそう大切にされ,そのたびに宇宙から地球上への里帰りを楽しんでいた。そして,楽しい休日を終えると,また宇宙ステーションや各惑星基地へと戻っていった。
ロケットや衛星なども宇宙を飛び交うようになり,宇宙船の交通安全のために,国連の各国は協調してパトロール隊を派遣し,宇宙の平和と安全が実現していた。
さて,宇宙船にっぽん号も,長い任務をようやく終え,クリスマスと正月を地球で迎えるため,地球への帰路についていた。艦内では和気あいあいと,正月に食べる餅つきをして折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-24 09:00:06
783文字
会話率:17%
時代は進んだ。思ったほどSFな世界はやって来なかった。
騒ぎまくった専門家を裏切って、地球温暖化の進行は大した事がなかった。地球は人類が考えるよりずっと強い生き物だった。
他の惑星に引っ越す事もなく、人間は未だ地球にしがみついている。
か
つての首都東京は超巨大台風の猛威に落ちた。その時、政府は首都を奈良へ遷した。
それが僕の生まれた頃の事。
大手自動車メーカーが空を走る車を開発、発表した。だが、法律の壁に阻まれて実用化、販売はされず、結局車は道路をタイヤで走っている。
それが10年前。
家庭用ホログラム型モニター開発。映画の中の話だった代物が急激に普及した。
それが6年前。
そう、人類は技術分野においては、確かに目覚ましい進歩を遂げた。
崩壊した東京がどうなったかと言えば、その後勿論、復興した。しかし遷都により、人口は確実に減った。
地価は暴落。ドーナツ化現象とはなんだったのかと、東京のど真ん中に建売団地が乱立した。
今や台風前のビル群と台風後の住宅地が同居する、そんなアンバランスな都市が東京だった。
科学技術が発展した時代。その果てに合ったのは無神だった。
日本人の深層心理にあった深い深い土着的な宗教感すら、失われてしまった。神を畏れ、悟りを志す僧侶に敬意を払う。神の前で婚姻を近い、仏の前であの世への旅路に立つ。それは当たり前すぎて誰も気付かなかった深い信仰心だった。
一見、無神論に見えた日本人という人種は、深すぎる信仰心ゆえに表面的にそう見えていただけだった。かつては。
それが本当の無神論になったのはいつからだろう。技術を得ると共に、人は少しずつ、神を仏を生を死を、捨てていった。
神を畏れないという事の弊害は意外な形で現れた。犯罪の増加である。
罰当たり、という感覚を失った人々は善悪の区別を曖昧にし始めた。所詮、法律など人の心にその程度の存在だったのだ。
神には、叶わなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-27 02:39:15
26715文字
会話率:60%
201X年、南シナ海で中国に対する警戒をしていた海上自衛隊第一護衛艦隊は突如超巨大台風に巻き込まれ、1941年12月9日のマレー半島沖にタイムスリップしてしまう。
中国はここぞとばかりに与那国島と魚釣島を支配しようと考えるが、そこに『帝国海
軍戦艦薩摩』を名乗る300m級の超大型軍艦が出現。世界はパニックに陥る。
過去と未来、ふたつの時間が交錯する本格架空戦記!
第一護衛艦隊は無事もとの時代に戻れるのか?
そして、戦艦薩摩の目的とは?
ご期待ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-23 11:07:16
59027文字
会話率:24%