中務省・陰陽寮の学生である賀茂保憲が帰宅すると、妻の気色がひどく悪い。
話を聞けば、預かっている子供が女房に悪戯をしたということだった。
若き日の賀茂保憲は預かっている子供・安倍晴明の元へ行き――、そして……。
Twitterの「#歴創版
日本史ワンドロワンライ」というタグで「師弟」をテーマに書かせていただいた掌編になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-20 14:18:07
2339文字
会話率:32%
月と花の続編。陰陽師(おんようし)となり常陸国(ひたちのくに)の国府(こくふ)に赴任した保憲と、元服して晴明と名を改め、天文生(てんもんしょう)となった小丸は、平将門(たいらのまさかど)の乱に巻き込まれていく。晴明の母の葛葉(くずのは)やそ
の娘の桔梗(きちこう)も絡んできて、物語は激動の時代に突入する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-11 09:00:00
21004文字
会話率:43%
強い見鬼の力を持つ、十七歳の賀茂保憲(かものやすのり)は、陰陽寮の学生、陰陽得業生(おんようとくごうしょう)をしている。十三歳の少年、小丸(こまろ)は、その強過ぎる見鬼の力のため、八歳の時に賀茂邸に預けられたが、二年前、保憲に大怪我をさせ
て賀茂邸を出奔した過去を持つ。保憲の式神(しきがみ)の白君(しろき)から、保憲が父親の陰陽博士(おんようはかせ)忠行(ただゆき)とともに内裏(だいり)に行ったきり帰らないことを聞かされた小丸は、葛藤を乗り越えて都へ戻る……。史実や実在の人物を物語に織り交ぜつつ、十代の頃の賀茂保憲と安倍晴明、そして彼らを取り巻く人々の日常を、史実を織り交ぜつつ描きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-23 23:41:41
314143文字
会話率:42%
重複投稿ではない 三作品目( 一一投稿作品 )です。
【 これは式神 】と繋がっている作品です。
瀬圉衛美の〈 守護り手 〉である〈 玄武(式神) 〉の遠い遠い昔々の物語。
時代は、平安。
舞台は、平安京の都。
病弱で可憐な少女と鬼見の才
を持つ少年に振り回される退屈しない(?)日常を過ごす〈 玄武(式神) 〉の、ちょっと笑える苦労話────を目指したい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-13 22:07:17
9867文字
会話率:49%
大祓《おおはらえ》から数月。
晴れて賀茂保憲《かものやすのり》と恋仲になった安倍晴明《あべのせいめい》は、幸せな日々を過ごしていた。
そんなある日。
一人の僧が、賀茂家の門を叩く。
保憲は彼を見るなり、「裏切り者が今更何用だ」と憤怒
の形相で抜刀し、襲いかかった。
……賀茂保遠《かものやすとお》。
彼は、嘗《かつ》て自分の母親を手に掛けて家を追放された、人斬りであった。
大内裏に舞台を移し、陰陽師達の恋物語が再び幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-04 03:00:07
104229文字
会話率:41%
連続小説SAKURAのオムニバス。
本編で描かれなかった登場人物それぞれの過去が明らかに。
最終更新:2013-07-25 14:37:58
1329文字
会話率:18%
十六夜ノ巻から二年。
平安京では、陰陽師・法師の変死が頻発していた。
そんなある日、安倍晴明《あべのせいめい》に婚姻の話が舞い込んでくる。
相手は、つい最近左大臣に任命された藤原密《ふじわらのひそか》。彼は晴明との婚約を受け入れねば
賀茂家を潰すと、賀茂保憲《かものやすのり》を脅してきたのだった。
賀茂家を守らねばならぬ陰陽頭としての使命と晴明への恋情の間で、保憲は苦悩する。
愛する者の為。
自分の居場所の為。
保憲が下した決断は……。
SAKURAシリーズ、遂に完結! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-17 00:39:58
193文字
会話率:0%
賀茂光栄は当代随一の陰陽師賀茂保憲の嫡男として生まれた。
長月のある夜、父保憲に伴われて貴族の館で方違えや物忌みの儀式とその手ほどきを行って帰る時、神泉苑のそばで月明かりの中、牛車の中に美しい姫の姿を垣間見て心をときめかした。
一、二か
月後の神無月、十六夜の月の美しい夜、下人、蜘蛛丸を伴って京の都をそぞろ歩いていた光栄は、生温かい風に惹かれるように神泉苑までやって来た時、物々しいいでたちの武士の一団、検非違使庁の役人に囲まれた。
その一団の長である源満仲によると、彼らは間もなくそこにやって来る物の怪を退治するためにその場にいるとのことであった。
しかし、そこにやって来たのはあの長月の夜出会った美しい姫の乗った牛車であった。
武士達はその場を通り過ぎようとする牛車に対して戦いを挑むが、ことごとく跳ね飛ばされる。武士団の長、源満仲も通り過ぎる牛車を討とうとして倒れた。
光栄は、源満仲の命を陰陽道の術で蘇生させたが、満仲は、近くの屋敷の生け垣の後ろに隠れ、姿を見せない中将様と呼ばれる「雇い主」らしき者から事態の首尾を激しく叱責される。
光栄は、源満仲とその兵士、得体のしれない「中将」と呼ばれる者たちを後に残し、牛車の跡を追ってその場を離れた。
牛車の残像とその轍の跡から、牛車が鴨川の流れのほうへ降りて行ったことを確信した光栄は、荒涼とした薄の穂の茂る四条河原に分け入って行き、そこで、鬼の姿をした妖怪と出会うのである。
かくして、賀茂光栄は陰陽の術の持てる全てを駆使しながら事態を打開し姫を助けるための戦いを繰り広げるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-27 13:34:56
121919文字
会話率:31%
時は平安。のちの大陰陽師、安倍晴明はいまだに若く、師匠である賀茂忠行のもとで陰陽道を学んでいた。彼は自らの運命も為すべき事も知らなかった。――ある日、ひとりで書庫の整理をしていた晴明は、突然、恐ろしい鬼魅に襲われる。■安倍晴明が主役ですが
、兄弟子の賀茂保憲が一生懸命頑張っています。ちょっと某小説と設定が被ってしまいましたが、ハピエンを目指してゆっくりと進んでいきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-03 01:49:39
157286文字
会話率:42%