アレクト・フォン・リーベはトラキスタン州知事の一人娘だった。貴族階級として特筆するような苦難を経験せず成長してきたアレクトだったが、突然父リーベルトからアレクトに魔導適性があることを知らされる。
魔導適性のあるものは魔法が使える。それは『三
年前のある出来事』からの常識だった。しかし、魔法とはいったい何なのか、そんな誰もが持つ疑問を解決する暇すらないほどに人類は追い詰められていた。人類は世界大戦の軍縮から立ち直る暇すらなく人の形をしたナニカに大地を蹂躙され、現在では陸地の約半分を損失するという大損害を負っていたのだから。
戦いの最後に何を見るのか、終わりは訪れるのか、世界の平穏を夢見てアレクトは戦いに身を投じる。
※主人公であるアレクトがたまに情緒不安定になったりしますが、それは作者の描写力不足なので多めに見て頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 18:00:00
88289文字
会話率:54%
炎を吐き、空を自在に飛ぶドラゴン。そのドラゴンを自在にあやつる12人の竜騎士は、国家の防衛力の礎であり、国民の憧れの英雄でした。
貴族の末席にも連なる竜騎士の娘として生まれた私は、父母を早くになくし、頼りにしていた婚約者の伯爵子息からは一方
的に婚約破棄されたのです。
なんの後ろ盾もないみなしごになり、伯爵子息の弟の妾になれとの話も蹴った私は、追い出されるように牧場の農夫の息子へ嫁に出されることになり。
そこで出会った、私の夫になるべき人は、まだ十歳の男の子。
「竜騎士になら僕にもなれる可能性がある。僕はミントさんをいつまでも農夫の妻になんかしておかない。きっと、竜を乗りこなしてドラゴンナイトとして認められ、ミントさんを再び貴族階級に戻してみせるよ」
時折牧場にやってくる謎の貴族の教えを受けながら、私たち幼い夫婦は竜騎士を目指すのでした。
一方そのころ、婚約破棄して私を屋敷から追放した伯爵子息は、謎の貴族から悪事を世にばらされ、だんだんと没落していくのでした。……というか私もはじめて知りましたが、伯爵子息様、ずいぶんと悪いことをされていたのですね……。
これは、私と私のかわいい旦那様、そして間男志望だという謎の貴族との、わちゃわちゃなお話でございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 07:40:00
34256文字
会話率:32%
異世界の若き先鋭たちが集まるアリスティア魔法学園
伝説の魔術師に憧れる一人の少女-フェリエッタ―は、遠い田舎から夢を追い求めて魔法学園へと入学した。だが、そこで知ったのは貴族階級生まれの同級生たちとの圧倒的な実力の差だった。
落ちこぼれと
呼ばれていた彼女だったが、あることをきっかけに、なんと現代日本へとやって来てしまう。そして、一人の少女-黒薙唯月-と出会うこととなる。
とある組織のエージェントだと名乗る黒薙とバディを組むことになったフェリエッタ。彼女は、自らの中に眠る魔法の力を使いながら、現代日本で次々と起きる事件を解決していくことになるのだった。
カクヨムに投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 18:10:00
55266文字
会話率:44%
下級とはいえ男爵家という貴族階級に生まれながら、その他大勢の領民たちに違和感なくなじむほど存在感のないコウ・ドナルテは、周囲から「世界最強のモブ」と呼ばれていた。本人もそれで納得していて、将来は平凡で平穏な暮らしを送ると信じていたが、ある日
突然目の前に現れた美少女、「史上最強の女王」と称されるアルディメディナによって未来を大きく覆されてしまった。果たしてコウは、国内外からのプレッシャーに負けず、アルディメディナの溺愛に応え、立派な王配殿下になる事はできるのか?「世界最強のモブ」と「史上最強の女王」が織りなす、デコボコ夫婦のラブコメファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 01:02:53
26396文字
会話率:47%
貴族学院の回廊で、王太子のフォーアン殿下から婚約破棄を告げられたクラリス。その理由は、クラリスが我が国において初の女性文官として仕事に邁進し、婚約者としての立場を蔑ろにしているから、らしい。
「夫となる俺を立てず、いつも上からものを言う態
度も気に喰わぬ」
「仕方がありませんわぁ殿下。お姉さまは子どものころから、ああいう性格なのですものぉ」
殿下は、クラリスの妹アイラを隣に配し、婚約者を変更すると宣言。
事態を収拾すべく動いたのは、クラリスに同行していた、職場の上司にして王弟のローウェル。
彼は、貴族階級の婚姻・出生管理を取りまとめる部署の室長だった。
夫が複数の女性を家に置くことが黙認されている王国で、妻の定義について考えるおはなし。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 20:25:46
15766文字
会話率:41%
異世界転移ってのはもう何度も経験してきた。
1回目は学校の帰り道から魔法の世界へ
2回目は魔王を倒した帰り道から剣の世界へ
3回目は魔剣を折った帰り道から武道の世界へ
4回目は覇王を倒した帰り道から銃火器の世界へ
どの世界でも「勇者」や
「賢者」と呼ばれるような立ち位置で召喚され続けた、異世界放浪勇者ネスタ。
4回目の世界で銃火器を全てへし折り世界に平和をもたらした帰り道に5回目の異世界転移が始まった。
ああ、また転移か。そろそろ俺もゆっくり身を落ち着けたい。淡く輝くそんな思いとともに転移したネスタが目にしたもの。それは……?
豪奢な暮らしを送っているであろう、貴族階級っぽい人々!
華やかな王宮の一室!
その真ん中に立つ、戦闘帰りの薄汚れた自分!
さて、この光景も慣れたものだ。この世界で俺が呼ばれた理由はなんだ?王女の護衛?まかせろ。戦闘なら得意だ。
……ん?違う?悪い虫がつかないように見張ってくれ?
すまん王様。俺恋愛は分かんないんだ。
戦闘マスター、恋愛ビギナーな放浪勇者が送る異世界恋愛(?)物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 19:00:00
7155文字
会話率:50%
平民聖女と王子の恋と周囲の妨害。意に染まぬ婚約を結ばされた聖女の前に、新たに貴族階級の聖女が現れ、王子が一方的な婚約破棄を言い渡し、そして―――というテンプレ婚約破棄を描くつもりでした。
構成要素は合っていると思います。
ざまあはありません
が、ずっと毒を吐いている人が居ます。というか、そいつしか居ません。
どうぞ宜しくお願い致します。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 21:01:00
3525文字
会話率:0%
虐げられた少女が愛され、幸せになっていく和風幻想婚姻譚。
幻羽族という幻の羽を出せる異能を持つ貴族階級に生まれた神楽夕花は羽が出せないため、父や後妻、腹違いの妹から「羽なし」と蔑まれ、使用人以下の扱いをされ、虐げられていた。
辛い生活でも
夕花は腐ることなく健気に生き、庶民に混じって働いていたが、それすら全て家族から搾取されていた。
ある日、夕花に恐ろしい吸血鬼との縁談が持ち上がった。
吸血鬼は幻羽族の娘の血を全て吸い殺してしまうと言われ恐れられている。
大切にしていた全てを失い、絶望していた夕花だが、相手の吸血鬼は数日前に偶然助けた見目麗しい青年、月森白夜だった。
白夜は夕花を助けにきたのだと手を差し伸べ、美しい花嫁衣装を着せて連れ去った。
その日から夕花の運命は一変した。
夕花に待っていたのは今までと真逆の幸せな生活。
夕花は秘密の多い白夜に少しずつ惹かれ、すれ違いながらも愛を育んでいく。
しかし水面下では、とある陰謀が蠢いていた──
不遇ゆえに自己肯定感が低い少女と、異能の力と謎を持つ吸血鬼のお話。
和風っぽい別の世界のファンタジーです。
キャラ文芸的なお話で、正統派溺愛の修行のつもりで書いております。
他サイトにも載せていますが、そこから大幅に改稿しています。
最後まで書き終えており、一週間程度で完結する予定です。ハッピーエンド確約。
順次更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:56:04
110863文字
会話率:49%
「異世界恋愛」・「ハイ・ファンタジー」
どちらも私達の実体験から世界観を構築する事は出来ません。
空想の異世界を創造しなくてはいけませんよね。
異世界を描く『地の文』で苦労されている方、多いと思います。
このエッセイでは筆者の考え
などを交えながら、ファンタジー世界、さらにナーロッパワールドを、あれこれと考察していきます。
読んで頂ければ、きっとあなたの創作のお手伝いが出来るはず。
なお、このエッセイ内でのアイディアや語句や言い回しは、どうぞご自由に使ってもらって結構です。
あなたの作品にお役立て下さい。
もちろん丸パクリみたいな使い方は論外ですが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-27 16:14:02
34508文字
会話率:4%
前世:普通のサラリーマン
今世:騎士一家の次男
無理だよ!!俺インドア派!!な主人公が文官を目指すお話です。
最終更新:2023-11-12 22:16:37
4339文字
会話率:30%
「ヒスイの悲劇」―――という歴史上最悪とされる大事件があった。
時は〝悲劇"が起こる前の話。
ヒスイ王国の貴族階級区域に住む蒼と緑の目を持つ少女シオは、恵まれた環境で日々悶々とした学校生活を過ごしていた。ある日を境に、市民が立ち入
れない貴族階級区域に盗賊や殺人犯が侵入される事件が多発。夜中、ばったり賊に出くわしてしまったシオは殺されそうになるが、なぜか見逃された。
これを機に治安を保障されたはずの国の情勢に疑問が膨れ上がり調査に赴くことに。
区域外にある禁断の森に住まう泉の精霊の存在を知り、出会ってはいけない二人が対面してしまう。
「やあ、こんにちは…
ぼくはおしゃべりの精霊カリオネ。
ずっと君を待ってたよ」
___目を覚ますと荒れた砂漠の地に放り出されていた。
少女は事件の真相解明と、ただ生きるため、旅を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 20:23:23
10102文字
会話率:47%
1936年5月12日。
ドイツ国でナチ党と連立政権を組んでいた政党である大ドイツ銀翼突撃党は、17歳以上の女性を一定数徴兵する事をナチ党首脳陣に提案した。
大ドイツ銀翼突撃党の党首であるアイリス・フォン・フリューゲルは、強力な労働者として
の若い男子を国内に一定数残す事で工業力の低下を防ぎ、より完成度の高い復讐戦闘国家"ナチス・ドイツ"を作り出そうとしたのだ。
当初、ドイツ国総統アドルフ・ヒトラーは、アイリスが旧ドイツ帝国における貴族階級の人間であった事からこの提案を黙殺する予定であった。
しかし、アイリスの強い説得と国防軍に女性徴兵に対する肯定的な意見が増えて来た事を鑑みて、17歳以上の女性を一定数徴兵するように記されている総統命令を出すことになる。
これは、女性兵士のみで編成された初の装甲師団。
"ワルキューレ独立装甲師団"第601装甲中隊中隊長、へレーネ・フォン・フリューゲルの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 22:10:42
9859文字
会話率:28%
貴族階級がその特殊な《力》を権力の源とする異世界。
「アシュクロフト嬢、十七歳になっても《力》を発現しなかった貴女とは、家同士の取り決めにより残念ながら婚約できない」
そう言われて婚約破棄されたエスメラルダ・アシュクロフト伯爵令嬢。
彼
女には「人間の選択肢を操作する」という《力》があり、その精神操作の力を今まで伏せて生きてきた。
婚約を無事に破棄されて、領地に帰ろうとする彼女は知らない。
ここが乙女ゲーム『幸せの鐘が鳴る時』で描かれた世界であり、悩みの種である自らの《力》がゲームのバグを後からシナリオに組み込んだために付与されたものであることを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 12:00:00
52365文字
会話率:53%
国民全員にアルカナカードが配られ、大アルカナには貴族階級への昇格が、小アルカナには平民としての屈辱が与えられる階級社会を形成していた。
その中で唯一除外される大アルカナが存在していた。
何故か大アルカナの内【運命の輪】を与えられた人間は処
刑されることとなっていた。
【運命の輪】の大アルカナが与えられ、それを秘匿して生活するスピカだったが、大アルカナを持つ人間のみが在籍する学園アルカナに召喚が決まってしまう。
スピカは自分が【運命の輪】だと気付かれぬよう必死で潜伏しようとするものの、学園アルカナ内の抗争に否が応にも巻き込まれてしまう。
国の維持をしようとする貴族階級の生徒会。
国に革命を起こすために抗争を巻き起こす平民階級の組織。
何故か暗躍する人々。
大アルカナの中でも発生するスクールカースト。
入学したてで右も左もわからないスピカは、同時期に入学した【愚者】の少年アレスと共に抗争に身を投じることとなる。
ただの学園内抗争が、世界の命運を決める……?
サイトより転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-28 06:00:00
469214文字
会話率:46%
剣と魔法の時代の終わり。
全世界を混乱させ、悲惨な大戦のきっかけとなった魔法は国際条約で禁止され、同時に王政は破綻し、貴族階級が解体された。
世界は平民の手に渡り、科学と経済と法が支配する世界になっていった。
そして、生き残った僅かな魔法
使い達は、政府の監視の元、その活動を制限されて生きていた。
それでも生きねばならないのだ。
『七賢魔導士』の一人であり、高名な魔導士の弟子だったエルダは、今では、イーガンリース国で対魔法特別捜査課で「飼われている」、ただの捜査補佐官でしかなかった。
そのイーガンリースの首都、ガーデン地区で連続殺人事件が起きている。
当初は魔法の要素がないとされてきたが、死体の盗難事件をきっかけに、対魔法特別捜査に捜査権が移る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-18 15:09:46
3246文字
会話率:53%
エリメール王国では、製紙技術の発展や識字率の向上により郵便というシステムが浸透していた。
それを利用して男女間で文通を交わすことが貴族階級の間で流行する中、公爵家令嬢セリス・マルシニアスは、日々の暮らしから面白おかしいネタを仕入れては手紙
に書いて友人と共有するという、ある意味では流行に逆行するような楽しみ方をしていた。
今日も今日とて友人からの手紙を楽しみしていたセリスは、館に郵便配達人がやってくるや否や、使用人を差し置いて郵便の受け取りに向かう。
その時だった。
郵便配達人の少年アルフレッドから「とある公爵家長男」からの手紙を手渡されたのは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 21:47:10
13629文字
会話率:22%
「仕事が貰えるだけでも有難いと思え。この底辺冒険者!」
主人公のシュジンは優れた力を持っていながらも、ギルドでは冷遇され続けていた。理由は彼が素性の知れない人物だったからである。
「これが親クジというやつか……」
彼の住むツーノッパと
いう地域では、5段階の身分がある。
貴族階級のプラチナ。騎士階級のゴールド。金持ち階級のシルバー。中流庶民のブロンズ。下層庶民のアイアン。
階級は絶対的なもので、ゴールドの親に生まれた子はゴールド。アイアンの親に生まれた子はアイアンを引き継ぎ、同じ身分の者としか結婚も許されないし、冒険者になっても回って来る仕事も違う。
しかし、そんなアイアン身分のシュジンでも成り上がる方法はある。完全な実力社会であるモンスター側に立って、ダンジョンの長になることである。
ダンジョンのボスになれば、自分の意思でダンジョンを支配し、貴族や騎士にも引けを取らない実力を持つことさえできる。
シュジンがその決意をする転機は、少しずつ近づいていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 13:04:50
83411文字
会話率:59%
昔書いてネットに載せてた作りかけのファンタジー小説。
エプリフト帝国とカンドルド王国との戦争。
奴隷身分のクラーと貴族階級でリーダーのサラの活躍と恋……?
等々を書いた事自体忘れていた主人公の俺。
ある日、自分が書いた、存在すら忘れていた
小説の登場人物がノートのページ越しで俺に語りかける。
『創造主よ 戦いに勝利をもたらすように書いてほしい』
創造主である俺は、登場人物のサラやクラーと文章でやり取りする。
だが、登場人物も俺の行く末の物語を書いているらしい……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 03:43:58
4496文字
会話率:41%
桜花帝国
・セツネ家 代々政府の要職や将校を輩出する貴族階級の名門家。
ユーリ 桜京学院高等科1年生。15歳。主人公。
ルカ ユーリの姉。19歳。
・レイト 22歳。ルカの婚約者。近衛隊将校。
・ミナト 上流階級だが一般家庭の子。家
は軍の航空機製作所。ユーリの幼なじみ。
・ツクミ レイトの部隊の副隊長。レイトのことをよく思っていない。
夜月共和国
・カミコ家 セツネ家と同様、名門家。軍の要職とともに、主要神社の禰宜も務める。
リン 16歳。ヒロイン。ユーリの恋人。
リュイ 22歳。リンの兄。将校。
主要な場所
・梁明館 モデルは鹿鳴館。A国の貴族階級のための舞踏会会場。
・千歳桜 桜京の中心部、神夜公園に立つ桜の大木。ユーリは幼い頃からこの場所が好き。
・咲夜神社 神夜公園の隅にある神社。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 15:44:19
4024文字
会話率:6%
レジーナ・ヴォルケは魔法が全ての国で生まれた男爵令嬢だった。両親はとても優秀な魔道士で貴族階級としては底辺であったが、様々な人から尊敬され国から何度も勲章を賜るような人たちだった。けれど、レジーナには魔法の才能がない。
遅くにできた娘を
両親は可愛がり多くの魔法を教えたが、レジーナはほんの些細な魔法しか使えなかった。両親に似て魔力量が豊富だった彼女が魔法を使えないのはおかしいと、両親もその友人たちも原因をさぐったが分からない。そんなある日、レジーナの両親はモンスター討伐を依頼され帰らぬ人となってしまう。
レジーナは碌に魔法も使えない無能な娘と皆から蔑まれるようになった。両親の友人たちは守ってくれたが、それでどうにかなる問題ではなかった。そうやって鬱々とした毎日を送っていると、国王から直々に勅命を受けることとなる。魔王国と呼ばれる魔族の国、ヒンメル王国へ行けと。
どんな場所であってもここよりはましだと飛び込んだヒンメル王国で、レジーナは思ってもみていなかった厚遇を受けた。魔王と恐れられたアラン・ヒンメル国王も何故か彼女に優しい。何か裏があるのだろうか、いや、かなり分かりやすいぞこの人。別に怖くも何ともない。あまりにも簡単に国の問題を解決してしまった上に、魔法まで使えるようになったレジーナは簡単だったが故に自覚に乏しい。段々とアランが気になってくるが、自分が相手にされるなどとは思ってもない。しかしアランは。
自己肯定感が底い男爵令嬢と魔力が多すぎて怖がられる王様と絶対二人くっつけるマンな騎士のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 22:46:50
85550文字
会話率:70%