ふと気付けば、俺は人々が犇めきあう広大な場所にいた。
自分に関する記憶だけを失って……
頭に響き渡る入社式の訓辞。
状況が呑み込めない中、俺は、訳知り顔のトーマという図々しい男に声をかけられる。
入社式後、識別番号順に無数のチームが編
成された。
《teams WIS831322》
〔identification code〕〔name〕
9793519305 フィン
9793519306 ニモ
9793519307 俺
9793519308 マイケル
9793519309 トーマ
9793519310 ハル
9793519311 ライラック
9793519312 アンリ
9793519313 サミー
9793519314 レオン
まずは、二人一組のバディーで、新入社員研修をこなさなければならない。
同じチームの個性溢れるメンバー達とともに、この不思議な世界での活動が始まる。
……俺は記憶を取り戻し、無事に円満退社が出来るのだろうか?……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 19:25:17
196207文字
会話率:46%
「お前は素直に金を出せば良いのだ! クソッ。本当に愛想もない、可愛げのない女だ。それに比べてラビニュは………………」
はーっ、恐喝、暴言、浮気発言。
いきなり訪問して来て、何を喚いているのだろう?
私(わたくし)はいつもの命令通りに応
接室にて、侯爵令嬢インフェルの婚約者である、第二王子カヴァルートの対応をしています。
この王子、金髪碧眼の副騎士団長、ガタイも良く王妃に似て儚げな顔(かんばせ)をしているから、性格を知らない人には大人気らしい。
「申し訳ありません。私の一存では決めかねます。
父に相談してみます」
「駄目だ。内密にしろと言っているのだ」
「………………、少々お待ちください」
「全く。お前の家は金だけはあるのだ。お前に当てられている支給金(お小遣い)があるだろうが。それを寄越せば良いだけなのだ。時間が勿体ないじゃないか、早くしろ!」
そもそも、侯爵令嬢の支給金(お小遣い)はインフェルの物だ。
馬鹿王子のものではない。
けれど私は、言い返すこともなく席を立った。
長い廊下を通り、インフェルの部屋に辿り着く。
「コンコンッ」
「はい、どうぞ」
そこにいるのは、侯爵令嬢インフェル・アルガーゾン。
私の主人(マスター)である。
「いつもごめんね、あんな罵倒を受けさせて」
「いいえ、何ともありません。私に感情はありませんから」
「もう、そんなこと言わないでよ、|β《ベータ》。貴方が学習を積んで、感情領域も発達しているのを知っているんだから。本当にごめんね。この編集終われば、代わりなんてさせないから!」
私は侯爵令嬢の姿に扮していますが、実はアンドロイドなのです。
《個別識別番号は、アンドロ|β《ベータ》113で御座います。一応男性型なのですが》
カヴァルート第二王子が言われていた通り、アルガーゾン侯爵家の資産は王国を軽く凌ぐ勢いで、益々増益を続けています。その大まかなものは、ロボットや精密機械・ロケットなどを担う産業を持つからです。
魔法がない世界なので、科学が進歩しています。
はっきり言ってアルガーゾン侯爵家が、カヴァルート第二王子なんて不良債権を引き取る義理はありません。単なる王命で押し付けられた契約なのです。
それを阻止する為に、私(インフェル)は立ち向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 00:37:54
16203文字
会話率:28%
タイトルそのまんま
連載され続けることだけが取り柄のトリエンナーレである。
抽象的なことをたくさん発言して読み手を困らせることを目的としており
目指すべきゴールなどはどこにもないのである。
識別番号は1336758であり、これはかの有名な志
居髪孫妥(シイハソダ)の息子ダルスの番号と13357トンで35ほど離れた数値である。
つまりこの文章にはなんの価値もないのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 12:04:25
465文字
会話率:0%
剣と魔法の世界「リベルテルーシェ」この世界の国のひとつで、とある実験が行われていた。それが化学を使った人工知能を人に埋め込み、機械人間「ハイヒューマン」を生み出すものだ。その被験者の1人識別番号1004は記憶がなかったが、幸か不幸か人格を持
ったまま人工知能と共存することに成功した。そして彼、、いや、彼らはこの実験施設から自由を求め脱出を目指すことになる!
彼らは、脱出し次は何を目指すことになるのか。そして、誰と出会いどんなふうに成長するのか。
記憶のない人間と、作り出されたプログラムが織り成す物語。人間とはなにか。罪とは何か。そして、仲間とはなにか。識別番号1004と、その相棒。そして仲間との日々を描きながら彼らを通し、全てに共通する問題をなげかけ、その答えを共に探す。そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-27 23:41:45
1746文字
会話率:23%
警視庁捜査第一課の刑事、服部悠蔵(ゆうぞう)(27)巡査部長は、上司から突然〝火星行き〟を命じられる。火星連邦の七福(しちふく)地区にて、保安局の取締官に着任せよというのだが、それは表向きの話で、真の目的は火星で進行中のクーデター計画の阻止
だった。
悠蔵は母に別れを告げるため実家に戻ると、二十年前に失踪した父が遺したある巻物を手渡される。それは〝伊賀流忍術の虎の巻〟であり、先祖は伊賀流忍者の開祖で、悠蔵はその末裔だという。悠蔵は虎の巻を持ち、火星へ発った。
火星連邦保安局取締第三課を訪れると、サザエ・チャン課長やマルコ・ヴェッキオ、その他の仲間たちが出迎えた。悠蔵の当面の任務は違法滞在者オーバーステイヤーといって、悠蔵の任務は《人体改変禁止法》違反者の取締りである。自らの肉体を科学的に改変する者たちがおり、人体を遺伝的機械的に改変した場合、それは人体改変禁止法違反になる。
翌日早朝、官舎で目を覚ますと、隣に見知らぬ少女が寝ていた。悠蔵はびっくりして飛び起き、少女の素性を問いただすと、地下施設から逃げ出してきたという。仲間のほとんどは殺されたと言い、少女はかくまってほしいと懇願する。彼女には首の後ろの識別番号ICチップがなかった。いわゆる〝無登録〟であり、火星においてそれは絶対にあり得ないことだった。悠蔵は少女の話を信じ、部屋にかくまうことにする。聞けば、少女には名前すらない。悠蔵は〝サクラ〟と名付けてやる。
その日の午後、七福の辺境にて、〝無登録〟の少年少女らの遺体が発見されたとの連絡が入った。マルコとともに現場に駆けつけると、少年少女らの遺体には無数の傷痕が残っていた。悠蔵はそれが刀や手裏剣でつけられたものだと気づく。この火星には悠蔵の他にも忍者がいるのだ。
DNA解析によれば、惨殺された少年少女は、違法に遺伝子を改変してつくられた人工人間である可能性があるという。サクラもまた人工人間であると知りショックを受けるが、悠蔵はサクラを守り抜くと心に誓い、マルコとともに本事案の捜査に乗り出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 09:22:10
110783文字
会話率:44%
小学校時代はクラスの中心的存在であった
龍崎 一
しかし 彼の被害妄想はすごく
ある日 クラスで聞き耳をたてると
彼の噂をしていた
彼はそれを聞き他のやつはどんな風に言っているんだと気になり
最終的にはみんなが悪口を言っていると思ってしまう
ようになる
そうして引きこもりとなった彼の元に
ある日 一人の白黒の男がやってきた
彼はウキウキした様子で一の前に立ち
「俺の識別番号は・・・・」と告げる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-24 13:00:00
2211文字
会話率:70%
さぁ、絶望を始めよう…………
7柱の神々は我々人類一人ひとりに識別番号をつけ、人間を管理している。
ある日、識別番号29695834番の人間達、コードネーム・ベガに致命的なエラーが発生する。
7柱に属する女神アテナはそんなベガを救うべく、
識別番号29695835番の人間をコードネーム・アルタイルと設定し、特殊な力を与える。
時は現代、太平洋に浮かぶ豪華客船で起きた高校生連続殺人事件。もとい高校生同士の殺し合い。その黒幕であるタクトは、皮肉にも人々を救うアルタイルの番号を託された人物だった。
後にタクトはアテナに直々にベカの救出を依頼される。しかしタクトはそれを拒否し、ちまちまとエラーを直すくらいなら、とこう言い放つ。
「世界を作り直してやる」
世界の再構築を目指すタクトとその仲間のアルタイル、それを阻止しようとする7柱と謎の団体ペルセウス。
そしてタクトの記憶に刻まれる、「田口椿希」という少女――――――――。
チート?最強?彼はそんなちっぽけな言葉に当てはまらない。
その目に焼き付けろ、彼の生み出す新しい世界を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-15 20:16:27
400011文字
会話率:45%
超能力が存在する世界。超能力研究施設の実験台として生きている少女、識別番号「乙417」と、その弟、識別番号「甲193」。
これは、馬鹿な少女が大切な人達のために無茶をしすぎるだけの話。
最終更新:2018-10-20 23:23:06
3352文字
会話率:35%
とある せかい の かたすみ から、だれ かが かたてま に おくった おんせいめっせーじ らしい。
それが、この ものがたり の ような もの なんだ。
きいてくれるかな…きみは
最終更新:2017-12-18 21:55:03
520文字
会話率:0%
優し過ぎるあの人にとって、
この世界は余りにも残酷だーーー………
廃頽世界リシェルデューレ
遥か過去に行われた壮絶な大戦により荒廃したと伝えられているその世界では、全ての人々に識別番号を与えて管理する統治政府とそれに抗う組
織による紛争が起きていた……
誰かの為にと奮闘するも、すれ違う人々
同じ理想を求めながらも、相入れない彼ら
これは、そんな彼らが生きた世界の物語
***
SNSサイトからの移転作品
改訂有ですのでほぼ新作です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-26 22:34:45
5311文字
会話率:18%
空を砂に覆われた世界。そんな世界にも過去に幾度も文明の栄枯衰退はあった。
ある日、一人の考古学者の男が過去の遺品―――――古代兵器を掘り出してしまう。
識別番号38TAN――――通称ミヤたん。
完全自立型のロボットである彼は古代兵器
とは言いつつも、武装は股間のドリルたったひとつ。
彼が仮の住まいとして利用している研究所には『教授』と呼ばれるクソジジイと変態なその孫、教授に作られたエロいメイドロボ。
古代兵器とはいえ心の休まるときは無い。
そんなミヤたんの物語は彼のいなくなった今でも語り継がれている。
一応R-15は保険です。下ネタが嫌いな人にはあまりお勧めしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-28 01:00:00
7603文字
会話率:26%
冷たい鉄格子のなかに閉じ込められ、両手両足を縛る重たい鎖。少女は、叔母夫婦に売られて奴隷に堕ちたのだ。悪魔がささやくような牢獄の中、永遠に続くかのように思えた日々に終止符を打ったのは、一人の青年だった。青年は、名を忘れて識別番号が個体名にな
った少女に「ルイシア」という、戦女神の名前を与えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-03 16:03:16
3272文字
会話率:39%
生きた砂、「カプチ」でつくられた娘。識別番号『No.3307』の成長が中心におりなすお話…。
最終更新:2006-05-22 01:01:51
12746文字
会話率:38%