二年生になった河口佑暉は、父親の異なる妹・サキとの距離を縮めていこうと努力していた。
そんな中、とある事情により不登校の女子生徒の家に行く使命を与る。そこから、その家に度々通うようになるが、一向に心を開かない相手に辟易していた。
そん
なある日、知り合いの先輩から「葵祭」に誘われ、成り行きから断れず、一緒に行くことになる。そこで、不登校であるはずの彼女と偶然出会い、「契約」と称して強制的にガードマンに任命された佑暉は、偽のカップルとして、彼女を守る羽目に。
さらにその裏には、彼女の「復讐」が潜んでいた――――?
――千年の古都から贈る、仄暗くも甘美なラブコメディ。
※本作は、過去作「舞妓さんと歩く都街」の続編となります。特に前作を読んでなくともわかる仕様にはしていますが、是非そちらからお読みいただくことを推奨いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 22:21:10
82233文字
会話率:34%
雨上がり東京某所。一人青年が月を見ながらゆったりと歩いていた。街の雰囲気を愉しむかのように歩を進めていると、手に持っていたスマートフォンを徐ろに耳に当て、何者かと電話をし始めた。どうやら相手は知っているものらしく、一通り会話を済ませ、通話を
切ったあと、一通り悪態をつくと、そのまま青年の姿がぼやけていき、景色に消えていった。高層ビル群から漏れる極彩色の光を水溜りが跳ね返し、まるで街全体がパレードでも行っているような景色。こんな、科学技術が発達し、眠らない街と言われている東京でも、摩訶不思議な事象が人知れず起こっているかもしれない。これは現代社会の表舞台から少し外れた者たち話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-04 17:54:08
2226文字
会話率:67%
賀茂祭、葵祭の発祥は、今やあまり詳らかでは無くなっていますが、
古事記の原書、元となった伝承を読み解けば、古い逸話が残っていました。
御蔭祭の由来となったと見られる古い古い玉依姫の話です。
今や失伝された伝承を、小説にしてみました。
尚、
幾つかの伝承を拾遺しており、ほんの僅かながら私見も入れて状況整理と見解の決像をし、漢字は雰囲気で宛字を用いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-11 12:49:46
2290文字
会話率:16%
京都の大学生の、サークルの後輩の女子大生との恋愛話。初夏、初めてのデートの日、哲学の道で蛍を見つけた僕は、蛍の求愛、生殖行動についてウンチクを語ったところ、彼女と気まずくなってしまう。
クリスマスイブの日、再度デートで哲学の道を訪れたと
き、そこに飛んでいたのは蛍ではなく、雪だった。
「ゆきのまち幻想文学賞」落選作品の改稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-06 10:38:32
4326文字
会話率:24%