「選んだ伴侶を、世界に繁栄をもたらす王にする」と予言されたために、年頃になるまで男性と完全に隔離されて育てられた姫。
いざ王宮に呼び戻されてみると、その世間ずれ具合は甚だしく、姫の周囲は姫に生きる知恵を身に着けさせることに翻弄するが……
わたしは、知らない。でも、「何を」知らない?
伴侶を王にする……では、姫自身はいったい「何」であるのか?
滅びた国と滅びかけの国、砂漠の都市と草原の民、そして古き帝国。
交錯する人間模様と、少しずつ前に進もうとする姫と彼の物語。
※第一部のみほのぼの。第二部以降は恋愛+戦記物カラーが強いです。官能表現は本編内にはありませんが、完全版としてムーンライトにて公開予定あり(現在は外伝1作品公開中)
※←このマークのある章には挿絵があります。汐の音(userID 1476257)さまより
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 15:15:33
465039文字
会話率:35%
紀元前2世紀の中国。漢帝国の若き公主(皇女)は皇帝から、はるか西方――烏孫(うそん)の王のもとへ嫁ぐように命じられる。烏孫は騎馬を巧みに操る、草原の民。言葉も通じない異境の地で生きることとなった、公主の運命は――?
※公式企画「秋の歴史
2022」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-18 22:36:32
5584文字
会話率:6%
神聖帝国の東方に位置するオステンブルグ侯爵領。
その地を統べる侯爵の娘アンナは、行き倒れていた一人の旅人の命を救う。
真十郎と名乗るその旅人は、遥か東方の黄金の国と呼ばれる島国から来たのだという。
それから六年。
真十郎は流れ着いた地で、狩
人として穏やかに日々を過ごしていた。
だが、国境を接する草原の民の軍勢が彼らの住む地を脅かし始めたのをきっかけに、その平穏な日々は終わりを迎える。
少女の悲しみを目にしたとき、真十郎は己の過去と向き合い、戦いに身を投じる決意をする。
これが、のちに英雄と呼ばれることになる一人の男の戦いの始まりだった。
※注意
本作は所々三人称と一人称が混ざったような文体になっている個所があります。
これは海外では一般的な文法で(自由間接話法というようです)、普段から海外の翻訳小説等を読み慣れている人には違和感なく読めるようですが、そういった小説を読み慣れていない方には読みづらいものらしいので、お気を付けいただければと思います。
本作はノベルアップ+にも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 20:15:07
278006文字
会話率:27%
草原の民マリカは草原の真ん中で行き倒れを拾った。 優秀な姉達と自分を比べてため息をつく日々はその日からガラリと変わる。
初めはコウと名乗るその男の事を怪しんでいたが、裏表の無さそうなコウに惹かれるマリカ。
しかし相手は……
こちらは『三姉
妹の真ん中はモブで居たい』のスピンオフとなっております。前作未読でも読める仕様となっておりますが、前作を知っていたほうが楽しめるかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 18:00:00
76744文字
会話率:51%
四つの民と八つの一族が治めるこの世界。
【森の民】の樹人族と妖精族、【山の民】の小人族と鬼人族、【草原の民】の獣人族と巨人族、【何有の民】の人間族と魔人族。
それぞれの一族はそれぞれの神に見守られ、その依代によって火を起こし、日々の生活を
豊かにしていた。
その神から寵愛受けた世界で人々は時に争い、時に手を取り合い懸命に生きていた。
これはその世界で異物の依代である指輪が産み出す物語。
指輪に出会った者が抗う物語。
いずれ後世に語られる龍の邦(りゅうのくに)を興す者達の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-27 19:19:37
22272文字
会話率:42%
『飛鳥』シリーズの読者さまのリクエストにより制作した番外編(セルフ二次)です。本編終了6年後の設定、ネタバレを含みます。登場人物や世界設定は本編のものを引き継ぎますので、単体では理解しにくいと思います。ご了承下さい。
最終更新:2020-02-17 07:00:00
18729文字
会話率:45%
『飛鳥』シリーズ本伝。中央アジア風異世界ファンタジー。
記憶を失った娘が、砂漠の民に拾われた。タパティと名付けられた彼女は、銀髪碧眼、鳥の名を名乗る異邦人に出会う。自分が何者かを知るために、彼らは聖地〈黒の山〉を目指す――。
(自サイト『
The Spirit of the Mystic Valley』より転載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-01 07:00:00
1161423文字
会話率:44%
中央アジア風異世界ファンタジー、『飛鳥』シリーズ。中編。
『太陽の少女』より約10年前、草原の民の話です。トゥグスの一人称+三人称。
(自サイト『The Spirit of the Mystic Valley』より転載しています。)
最終更新:2017-10-02 06:00:00
82458文字
会話率:56%
伝説の殺し屋集団。僧院の『八脚』
その中の一人と人格がいれかわった青年
寄進のあった街のごろつき集団の依頼を済ませ、次に頼まれたのは犯罪者を脱獄させること。
しかし人違いで、無銭飲食で捕まっていた、無関係な美丈夫を脱獄させてしまう。
そのせ
いで犯罪組織の恨みまで買う始末。
なにか企んでいる色男のすすめでの逃亡の旅路。
その先で出会ったのは草原の民の族長の娘とそのお付の女性。
四人はそれぞれの思惑で一路帝国を目指す。
始まりは牢屋から。旅の連れは能弁な美男に、食いしん坊娘、行き遅れ女子と自分第一な人ばかり。
状況を理解できないまま、流されていく主人公が余計なことをしでかしていく。
※他サイトにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-18 13:11:00
120230文字
会話率:19%
大陸の端に、人の立ち入れぬ深い山脈に閉ざされたルフィメア半島があった。
そこに住まうのは、獣の耳と尾を持つルマナ族、鳥の翼を持つクスィメア族、魚の鱗を持つフィズ族。
太陽と草原の民であるルマナ族は戦士の種族。半島が人間に侵されないよう、山
脈を守り続けていた。
同時に、己が支族の力を証明するため、同族で在りながら、異なる支族同士で戦い合っていた。
その中で、二つの支族に二人の戦士が生まれた。その実力故、戦神と闘神と呼ばれ、恐れられていた。
幾度も互いに命をかけて戦う二人だったが、和平のためにその関係は終わりを告げる。
互いの思いを知らぬまま―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-27 15:27:03
129407文字
会話率:37%
大帝国ツアル・セイリス領内において、唯一自治権を持つ草原の民、ベイルジーン。そこには大地の神が存在していた。
貧しくとも穏やかな、自然と共にある生活を送るベイルジーンの一族の元に、ツアル・セイリスから皇子ディオールが来訪した。
――自治
を返還し、ベイルジーンもツアル・セイリスの傘下に下れ――
唐突にもたらされた宣告。帝国の思惑が神と神子に変革をもたらして行く。
――ボーイズラブではないですが、男×性転換前は男性な無性別者がメインで関わってきます。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-30 06:00:00
37103文字
会話率:48%
七輪の蓮に譬えられる七つの都は、大河のほとりに連なり、グプタの皇帝により統治される。皇帝の治める領域の東には広大な草原が広がり、騎馬民族である「草原の民」が暮らす。
過去3代の皇帝たちの統治により繁栄を誇る帝国。しかしその繁栄を揺るがす兆し
が、草原の彼方から、宮廷の内側から、帝国を構成する七つの都から忍び込んでくる。
草原の民の国サッラの族長の息子、アルタスは泉のほとりで隣国の族長の族長の娘と出会い、彼方から現れた侵略者の存在を知る。
帝国の若武者サイスは、同盟国であるサッラの救援に赴く。
宮廷を離れ瞑想の日々を送っていた皇族オランエは、摂政の専横を恐れた異父妹から宮廷に戻るよう懇願される。
摂政による皇帝暗殺と新帝擁立の噂に、七つの都の一つビーマの人々は太守エンジャメナを皇帝に推挙する。
強大な侵略者の脅威と、帝国分裂の危機の中、4人はそれぞれに運命に翻弄されてゆく。
2003年から自分のサイトで延々と書き続けていた長編です。
結婚以降筆が止まっているので、再開のきっかけをつかむために、ここに晒すことにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-19 03:30:15
11852文字
会話率:48%