春のある日、大学入学前の青年・朝井浩介は、図書館の裏で季節外れの花が咲く不思議な庭を見つける。そこには、どこか懐かしく、そして少し切ない空気をまとう少女がいた────
最終更新:2025-04-23 19:20:11
3451文字
会話率:49%
――いつか、もう一度あの庭で
国政に影から関与してきた女系の異能者一族である玖珂家の跡取り娘の迩千花は、直系唯一の女子でありながら日々親や一族、使用人からすら蔑まれ虐げられてきた。
理由は、迩千花が三年前の祭祀に失敗し、異能を失ったから。
そればかりではなく、それ以来祭っていた祭神もまた沈黙してしまっていた。
迩千花に次いで強い異能を有していた従妹の真結を旗頭とする分家・見瀬家の台頭を許した事もあり、迩千花は忌わしい役立たずとして扱われてきた。
大事に思うものは従妹により奪われ、愛してもどうせ失うからつらいだけ、全てを諦め生きていた迩千花は、ある日両親から非道な命令を下される。
それを拒否して逃げ出した先、何時も唯一の友と語らっていた彼岸花の庭にて嘆きの叫びをあげた時。
祠に封じられていた大きな力を持つ存在が嘆きに呼応して封印の眠りから目覚めた。
それは、かつて祭神に倒されたという呪われた祟り神だった――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 19:00:00
112840文字
会話率:15%
罰ゲームで忍び込んだ幽霊の花屋敷で出会った福部夕花の元へ、不法侵入のお詫びに通うようになった清宮光。どこか子供らしさの抜けない彼女に惹かれていたが、夕花は病弱でやがて具合が悪くなったことをきっかけにもう来なくていいと告げられる。花を好きな夕
花のために、やがてある花を携え光は花屋敷を訪れる。
元ネタは源氏物語「夕顔」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 00:11:34
7127文字
会話率:48%
『誠に勝手ながら、この命は貴女にではなく、国に捧げる決意を致しました。
その為、これを以て婚約は破棄させていただきます』
箱から取り出したのは、四年前、口下手な貴方が私へ贈った、精一杯の手紙。
そこには、戦地へ赴く貴方の、深い想いが溢れて
いた。
雨と紫陽花の庭で綴られる、二人の愛しい記憶。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 21:11:43
3572文字
会話率:25%
幼馴染から婚約破棄され半年後。
公爵令嬢であるソフィは複雑な毎日を送っていた。
ある日、帝国の皇子・クイルの優しさを知り、気にするようになっていた。何度か手紙を送るも返事はなかった。けれどその日、差出人不明の手紙を発見する。中身は一
言書かれただけのもの。読み上げた瞬間には意識を失っていた――。
ふと目を覚ますとソフィは知らない場所にいた。そこは全く見覚えのない花の庭園。最低限の生活が保証されている空間があった。
助けを待ち、三日間の生活を送っていると仮面の男が現れた。彼はこう言った。
「ソフィ、外に出たければ僕と婚約を結んでくれ」
男は仮面を取る。
その素顔にソフィは驚きと畏怖の念を抱く。
ソフィは真実の愛を知る――。
※タイトルを変更する場合がございます
※アルファポリスでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 00:46:18
11740文字
会話率:49%
花言葉になぞらえた、とあるおまじないの話。
※作中のおまじないは創作です。
※部分的、間接的に『死』の描写があります。苦手な方はご注意ください。
最終更新:2021-02-21 20:47:43
12844文字
会話率:40%
高校生の真由子は、登校中、紫陽花のきれいな庭でミネさんと呼ばれる男性と出会う。紫陽花の庭が荒らされることを悲しむミネさん。しかし、その家には誰も住んでいないようにも見える。その家は、昔猫好きのおばあちゃんが住んでいて、真由子も遊びに行ってい
たのだが……。
そもそも、隣に住んでいるのが人間だって、誰が証明できるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-11 21:41:03
4899文字
会話率:32%
頭脳明晰、容姿端麗な源光輝は、自他共に認めるプレイボーイだ。その光輝が愛した人は……
最終更新:2016-06-17 12:00:00
25494文字
会話率:43%
いくつになっても、信じていてもいなくても、不思議な話はあったら楽しい。
これは、東北の小さな地域で起こる、ちょっと不思議で妙に人間くさい話。
最終更新:2016-04-18 09:27:29
4971文字
会話率:18%
毎年6月、隣家の庭に赤く美しく咲き誇る紫陽花の花。続く少女たちの失踪事件。その赤い紫陽花の下には、失踪した少女たちの死体が埋められていると噂されている――。
※学生時代に部誌に載せたホラー風味のミステリーのつもりで書いた作品です。
最終更新:2013-04-09 19:29:27
4679文字
会話率:33%
小学生の頃、よく立ち寄った花の咲き乱れる家で独りで暮らす女性が抱き続けた「思い」の物語。
最終更新:2011-06-06 23:16:27
500文字
会話率:36%
友人の家に、頼みごとを携えて訪ねて来た彼は、そこで、不思議な体験をする。それは、幻か、それとも、・・・真実なのか。
最終更新:2010-06-25 23:11:00
3465文字
会話率:18%