主人公の小巻昌は平々凡々たる高校一年生。
そんな彼はある日、隣の席の清楚系美少女から声をかけられる。彼女の顔はなぜか見覚えが薄く、名前が思い出せなかった。
「あの、ちょっと手伝ってほしいことがあるんです」
なんと彼女――駄原天歌と名乗
った自称『異世界の女神』――は信仰を集めるため、アイドルになりたいらしい。その手助けをしてほしいと当たり前のような顔で言われた。
「アイドルになるっていうのがどういうことかわかってる? そもそもアイドルについて理解してる?」
「多くの人に私の輝きを見せつければいいんですよね。私はこんなにも美しいんですから楽勝です!」
「あ、これわかってないやつだ……」
巻き込まれ主人公と駄女神による、ローファンタジーコメディー。
※これは柴野いずみ主催のリレー小説です。順番は以下の通りとなっております。
柴野いずみ
↓
アホリアSS
↓
ギル・A・ヤマト
↓
まさかミケ猫
↓
ニノハラ リョウ
↓
緋山宥
↓
黒星★チーコ
↓
遊月奈喩多
↓
本人は至って真面目
↓
りん
↓
とーふ
↓
ふりったぁ
↓
でんでろ3
↓
柴野いずみ
※感想受付はしておりますが、返信はいたしませんのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 08:00:00
29703文字
会話率:45%
貴族でありながら、こっそりと恋愛結婚に憧れていたディアナ。
そんな彼女には、文通を交わす婚約者が居た。
実際に顔を合わせたことがなくても、手紙を交わすにつれてディアナは見知らぬ婚約者に惹かれていく。
しかし、実際に現れた婚約者は彼女が思い
描いていた人物とはかけ離れた方で――?
不器用な二人を巡る、優しいラブストーリー。
ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 20:02:21
10422文字
会話率:38%
草薙は憤っていた―― 怨霊対策室治安維持実行部隊における、自身の新しい相棒に。
知識もない、礼儀も知らない、戦力も期待できない若者。命のやり取りをすることになる怨霊戦闘において、そんな相棒など足手まといにしかならない。
だが、そんな戦力外
のはずの彼女は草薙のトラウマをカバーできる、ある特殊な才能を持っていて……?
凸凹コンビの織りなす対怨霊戦闘ホラー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 18:34:13
5800文字
会話率:47%
日々の生活に疲れた会社員、宮脇豊。
ある日、彼の目の前に現れたのは思いがけない人物だった――。
あなたももう一度、一番大切なものが何かを考え直してみませんか?
※とあるテーマ元にした企画作品です。
最終更新:2024-07-28 18:10:00
2329文字
会話率:22%
人族が住むいくつもの国があるその大陸は、巨大な山脈を境にして、魔人族と呼ばれる種族と分かたれていた。
人族にとって、その山脈を越えてやってきて被害を及ぼす魔獣や稀に遭遇する人族より戦闘力の高い魔人族との戦いが大きな問題となっていた。
それに
対抗するため、人族のハンターの中で高ランクで、なおかつ魔人族と戦う術を持つ者を勇者と呼び、勇者は、日々ハンターとしての仕事を行いつつ、魔人族や魔獣が現れた時には最前線に出て戦った。
とある国の勇者の中に、魔人族に対する最終兵器的存在として、構成、素性、年齢等すべてを秘密とされたパーティが存在した。わかっていることは、その中に『聖女』と呼ばれる少女がいた事。
しかし、その国で、ある時起こった魔人族との大規模な戦闘で、そのパーティーは全滅した・・・そう伝えられた。
「わたしたち死んだらしいから、過去をすべて捨てて、これからは自由に生きます。」
聖女と呼ばれた少女の新たな目標は、ゆったりスローライフを送る事。
これは、聖女と勝手に呼ばれていた少女が、目指すべきスローライフを送るために努力する、見た目はコメディ、本人たちは至って真面目な、血も湧かなければ肉も踊らない日常の物語。
※ 注意
1.基本、日常のおしゃべりです。
2.とはいえ、ゆるふわでもありません。
3.めったに戦いません。主人公含めチートが多くて無双しちゃうんで。
4.タイトル以外、周囲からそう呼ばれていただけで聖女成分はほとんどありません。
評価、ブックマーク、誤字報告ありがとうございます。お礼を言う場がないので、この場にて失礼します。
感想、時間がないため返答してませんが、すべて読んでます。ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 02:00:00
2275954文字
会話率:56%
辺境の領地を治める美貌の伯爵は、特に愛のない政略結婚として妻を迎えた。
結婚して半月後、伯爵はゴボウで素振りをしている妻を目撃する。
冷たい無表情で「妻のつむじが可愛い」等の感想を内心で展開する夫と、本人は至って真面目にゴボウを素振りする妻
のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 21:09:19
9090文字
会話率:42%
恋愛探偵部、略して恋部。
そこは恋愛に関する謎や事件を取り扱う部活であり、高校一年生である鹿騨由太郎もまた、親友である双葉瑞樹と間宮剛志と共に部活動に精を出していた。
だが由太郎の本来の目的は別にあり、部長である西園寺エリカと恋人同士
になる事。しかしながら、なかなか関係が進展しない上、変な依頼ばかり受けてくるせいか、エリカから叱られる日々を送っていた。
その変な依頼というのが、恋愛に関係こそするものの、真相が下ネタだったり特殊な性癖だったりとくだらないものばかり。しかも由太郎達は至って真面目に取り組んでいるせいなのか、エリカからおバカ三人組という印象を持たれていた。
これはまずいとエリカのイメージアップに励むも、やっぱり舞い込んでくるのは変な事件ばかり。そのせいでますます焦る由太郎であったが、とある件をきっかけにエリカの隠された真実と直面する事になる。
それがエリカの退部に繋がる事になろうは、つゆも知らずに……。
*カクヨムにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 07:00:00
148487文字
会話率:59%
魔王が世界を侵略するさなか、人類はこのままでは魔王に敗北してしまうことを悟り勇者召喚を行うことにした。そして勇者として召喚されたあまり人を信じていない高校生 境井悠里 による至って真面目な勇者活動...ではなく、魔王がいることによって一時一
致団結しているものの、貴族同士の争いや亜人と人間の溝、王国間の不仲になど仮に魔王を討伐してもその後が怖いため魔王討伐後を見据えた不信な勇者活動である。
*主人公の性格はかなり酷い*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 21:20:54
4746文字
会話率:26%
——こんなセクハラ女なんかに、堕とされてたまるか。
退屈な日常を送っていた、年下男子高校生サカバ カナデは、年上女性管理職ノゾミ マリエと運命の出会いを果たし、アルバイトとして新たな人生を歩み出す。
だが、マネージャーのマリエには秘密があり
、さらに性格面でかなりの問題を抱えていて……凸凹でトンチキな男女バディが、泥臭く下品でも、精一杯に今を生きようとする、真面目で不真面目な現代ファンタジーの世界。
アルバイト先:渋谷アーバンの物語は、ここから始まる。
※大都会、東京が舞台の現代ファンタジーです。
カナデとマリエの二人を主人公とし、アーバンエッセンシアという秘密組織の一管轄である『渋谷アーバン』の活動、『世界を脅かす死者達』との戦い、そして彼ら自身の『ペラペラ人生』を面白おかしく、はちゃめちゃに描いていきます。
セクハラ、真面目、ギャグ、不真面目、悪ノリ、全裸、シリアス、バトル、酒、絆、真面目、でもやっぱり不真面目。
もはや何でもありなカオスの先に、どんな結末を迎えるのか。是非二人の物語を一読ください。
(第一章更新中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 21:35:20
140413文字
会話率:58%
便秘スレイヤー
整腸の戦士。
宿便であるヴァリカタヴェンを追って、彼は異世界に赴く
筋力ステータスではヴァリカタヴェンを倒せない。
異世界の戦士達のステータス画面に、肛門括約筋が表示されるまで。
彼は戦う。
最終更新:2022-12-11 20:31:53
15990文字
会話率:37%
とある大学の国語研究室准教授、高野慎一と助手の春川麗。彼らの研究対象は奥深く難解で最も慣れ親しんだであろう遊び……【しりとり】だ。今日も今日とて研究室でハイレベルな【しりとり】に勤しむ彼らのワンシーン。
最終更新:2022-06-29 21:02:46
3754文字
会話率:81%
ユナ・マヨルカは『最強のヒーラー』として七聖人に選ばれる事を夢見てきた。
ーー『七聖人』ーー
それはこの国の頂点に君臨する、選ばれし七人の精鋭達である。
地位、名誉、富、全てを手に入れる彼らは、誰しもが憧れる存在であった。
ユ
ナはヒーラーという役職の冒険者として、その座に選ばれる事を望んでいた。
しかし、冒険者という仕事は過酷である。
その日暮らしで、給料は安定しない。
命の保証もない。
怪我をして仕事が出来なくなったら、もちろんその分の給料は出ない。
パーティー内での人間関係トラブルも日常茶飯事。
そこで、少しでも安定した生活を送りながら夢を実現させたいと思い立ったユナは、とある会社に就職した。
『戦闘員派遣会社 ホワイトリング』
常に自員不足である冒険者パーティーの補充要員として、戦闘員を派遣する会社。
月給制。
昇給あり。
有給あり。
社宅あり。
保険完備。
残業代あり。
求人募集のチラシに書いてあった募集要項は、まさにユナが求めていたものだった。
が、入社したユナを待っていたのは、会社名とは正反対のブラックな労働環境。
詐欺まがいの契約内容。
ヒーラーとして入社したのに器用貧乏に付け込まれ、他のポジションを強要される日々。
増え続ける仕事量に嘆く毎日。
マウントを取ってくる先輩や馬鹿な同期フランツにも悩まされ、振り回され続ける。
こんなはずじゃなかった……。
そんなある日、七聖人の一人『剣王アーサー』との出会いでユナの運命は大きく動き始める!?
これは、一人の少女が最強のヒーラーを目指す奮闘記!
至って真面目に生きるユナの姿に、時にスカッとし、クスッと笑えること間違いなし!
痛快異世界コメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 20:00:00
105244文字
会話率:24%
一人の少年が子供の鯨に転生して。ほのぼのと唯我独尊
する物語です。
至って真面目にする彼は神に近いのでしょうか。
私には分かりませんが見守るだけです。
良ければ御一緒願います。
転生チートあり。御都合主義。進化あり。
レベルあり。ス
キルあり。色々付与します。
残りのあらすじは本編のトップから折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 20:30:10
4149文字
会話率:20%
レティシアは恋をしている。彼女の結いにくい髪を魔法のように素敵な髪型にしてくれる、髪結師の彼に。しかし、レティシアには決められた婚約者がいた。二つの意味で夢見がちで、少々思い込みの激しい天然小悪魔系お嬢様の、勘違いから始まる恋。本人たちは至
って真面目です。ヒロイン視点とヒーロー視点の2話です。設定はふわっとしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-22 16:00:00
10886文字
会話率:44%
※この物語はテーブルトークRPGとは関係がありません。また本作はRPGですらないことを予めご了承下さい。
True Romance Project(トゥルーロマンスプロジェクト)。
とある会社が制作したWS(ワールドシュミレーター)で
作られた世界で起こった事件をゲーム化した大人気シリーズ。
『ある時は人として、ある時は魔として、武器を、魔術を、技術を手に、この世界でアナタは何思う?』がキャッチコピー。
新作のオープンワールドにて少しネジの外れた異端児三人が見つけたものを本能で追いかけ回し、ただでさえ変な二つ名が多いのに他のプレイヤーたちから『精霊たらし』『魔法少女の皮を被ったゴリラ』『復活した魔王』などと呼ばれ、本人たちは至って真面目のはずなのに何故か頭おかしいと言われるやつらが割と有名になってしまい、いずれはトッププレイヤーの一員(?)と呼ばれる話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-20 22:36:46
64655文字
会話率:25%
=ボーイミーツロリッ娘BBA=
甲子園を目指して直向きに走っていた高校三年生の新浦和良、彼は一日20時間も野球の練習をする至って真面目で変態的な高校生。そんな彼は努力も虚しく名門に所属するも万年二軍の高校球児。
彼は公式戦出場なし
で高校生活を終えた、夢はプロ野球選手、そんな微かな希望を抱きながら勉強すら犠牲にして毎日金属バットで1000スイング3セットをこなしていた。
そんな彼の元に一通の手紙が届く、差出人は『高ヤ連』。
『球児の諸君、どん底の君たちに人生浮上の策を与えよう。我こそはと思うものは裸一貫で明日の正午指定の場所に集合したまえ。 ー 高ヤ連 ー』
と書き綴られている手紙を目にして彼は集合場所に集まるも、そこに現れたのは『高ヤ連』を名乗るヤクザだった。新浦は銃口を突き付けられてバスに乗るよう指示されて、言われるがままに異世界へ転移することになった。
異世界の狭間では『ドラフト会議』が開催されており、彼は見事に逆指名のドラフト四位で魔導国家に所属する能力者となったのだ。そして新浦は能力を測定した結果、毎日の素振りでレベルカンスト状態の山をもぶった斬る能力の持ち主だったことが判明する。
魔導国家のドラフト責任者は見た目ロリッ娘、中身は777歳の年齢詐称美女ババア。新浦は流れに任せて魔導国家・ジャパポネーゼお抱えの戦士となり、時間をかけてババアに次第に惹かれていくようになる。
この物語は高校三年生にして人生に絶望した落ちこぼれ球児の異世界逆転と差し伸べられた手を掴んで直向きに突っ走る歳の差浪漫を描いたバトル物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-13 19:05:59
130338文字
会話率:34%
騎士見習いの少年トーマスの同期サンドラはオークである。トーマスは邪悪とされるオークの正体を暴こうとするが、サンドラは至って真面目で……?オークの真実を知った時、トーマスの心境に訪れる変化とは。
いいオークの日記念の短編。女騎士ですがくっころ
要素はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-09 00:19:13
21200文字
会話率:48%
武藏(むさし)進七郎(しんしちろう)、15歳、男子高校生。
性格は至って真面目、礼儀正しく熱血漢。しかし少々常識が分からない所アリ。
そんな彼は高校の入学を目前にした4月1日、”武藏ボーン流格闘術道場”の経営難による借金苦によって父親に売ら
れてしまう。しかも主人に尽くす従者として。
しかし、圧倒的クソ親父の尻拭いをするのも息子の務めだと進七郎は思い、新たな主人に身を尽くして仕えることを決意する。
そうして主人と出会った進七郎だったが、何と主人は自分と同い年の少女。さらには、その少女は自分が幼い頃に毎日のように遊んでいた唯一の友達──円佳(まるか)であった。
円佳には友情を超えた感情、恋心を抱いていた進七郎。しかし今は主人と従者の関係、告白など出来るはずがなかった。
それでも、進七郎は貫く。
たとえ告白が出来なくとも、大好きな円佳を守る。己の全てを尽くして。
考え方、運の悪さ、円佳への想い、そして戦闘力。
全てが”常識外れ”の進七郎は、果たして円佳を守り抜き、己の想いを伝えることは出来るのか──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 20:00:00
111750文字
会話率:50%
SFミステリーのショートショート集。
注意:ふざけたタイトルですが、内容は至って真面目です。
日常や近未来。様々な要素を組み込んだ内容をお届けします。
都度、世界感は変化しますので、真っ新な状態の頭でお楽しみください。
(星新一作品と
共に幼少期を過ごした作者が、勝手気ままに更新します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 20:32:32
6863文字
会話率:36%
深い山中、密閉された車内。男は炭を炙ろうとしていた。突然「やめてください」と女の声が響く。彼女は死神を名乗り、男を止めようとしていた。死神が死を止める。男はそのことに笑うが、彼女は至って真面目だ。死を選ぶ男と、何度も繰り返す死神の話。
最終更新:2021-01-30 10:41:38
1328文字
会話率:41%
訳あって七歳の頃にアッシュベリー家へ奉公することになったシアン。
高校に相当する執事の養成学校から帰ってきて早二年。主人であるシエルお嬢様とメイドのベアトリスたちと過ごす毎日は楽しくとても充実していた。
そんなお嬢一筋のわんこのようなシアン
にも問題点がある。それはお嬢のパンツをコサージュにするということ。それを叱られたシアンは忠義だと言い張る。
だがそうしてしまうのには幼き日の思い出が関係していた。
そんなシアンとシエルの出会いにはある秘密があって――。
※バスカヴィルじゃないよ?
この物語は、シアン、シエル、ベアトリスの三人の視点で語られる、いわゆる『一人称複数視点』で書いております。
パンツをコサージュにするというとんでもない悪癖の持ち主ですが、本人は至って真面目です。作中唯一といっていい下ネタですが、大目に、そして生暖かい目で見ていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-26 22:00:00
121522文字
会話率:39%
どうして朝は来るのだろう。
特に月曜日の朝。
5分間SFです。
5分間SFといいつつ多分7分くらいあります。
以下雑文
『薄翅蜉蝣』
「そろそろ、仕事を探してください」
「ふむふむ、なるほど。まあわたしは働いていない訳ではないが、君
の顔を立てるため、一応その意見を聞いておこう」
二人で住むにはそこそこ狭い家。
一人分のコーヒーカップからは、淹れたばかりのコーヒーの湯気が立ち上っている。
「この家の家賃を払っているのは私です」
「うむ、その点に関しては大いに感謝している」
私は小さく頷き、コーヒーを口に運ぶ。
カップの縁から立ち上るアロマが、私の鼻腔をくすぐった。
「ちなみにそのコーヒーを買ったのも私です」
「あ、ありがとうございます」
「いえ、それは別に。いえ、そういうことではなく。いえ、そういうことなのですが」
「どういうことなのかな」
「家賃から食費などの生活費、ひいては娯楽費に至るまで、終(つい)さんの生活費は私の賃金で賄われています」
「とても感謝しています」
「はい。感謝してくださるのは結構なのですが、正直しんどいです。二人分の生活費を私個人の収入でやりくりするという経済的な面でもそうですが、同居人が就学も就労も労働訓練もせず、家でただただゴロゴロしているだけという有様を毎日見せつけられるのは精神的にしんどいですね」
「それはほら、惚れた弱みとかそういうので何とかならないかな」
私は目の前の少女、結(ゆい)からふいと目を逸らす。
「馬鹿なことを言わないでください。仮に惚れた弱み、というものが終さんに対して存在していたとしても、私は私の好きな人がこんな体たらくであることを許せません。私がいなくなったらどうするんですか」
「結ちゃんはいなくなったりしないでしょ」
「それはわかりませんよ。何事にも絶対はないのです」
詰は至って真面目な顔で言う。
冗談を一切受け付けないタイプ、というわけでもないのだが、委員長気質というか。こういうところは変に真面目な人間だった。
「絶対に絶対ない?」
「絶対に、絶対…? とまあ、それはいいです。ということで終さんには自立活動のための活動の一環として、就職活動をしていただきたいと思いまして」
「いや、わたしだって何もしてない訳じゃないんだよ?」
(続かない)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-04 22:10:37
3580文字
会話率:19%