その惑星の地表の一部は、脈動するかのように絶えず揺れ動いていた。
「船長、あれはまるで……」
「ああ、まるでというより、完全にお祭りだな。ちょうどいい時に来たかもしれない。着陸しよう」
上空から見下ろしていたその小型の宇宙船は、集
団から少し離れた場所へゆっくりと着陸した。
地上からも宇宙船が見えていただろうと思い、船長と乗組員は船から降りて、その場で少し待った。しかし、誰もやって来なかった。
「どうやら、お祭りに夢中で私たちに気づいてないみたいですね」
「ははは、連中の真上から降りてやればよかったかな」
「ふふ、驚かせちゃいますよ。攻撃してきたかもしれません」
「いや、『神様がきた!』って崇められたかもしれない。惜しいことをしたな」
「まあ、確かに。そうなれば、交渉も楽だったでしょうね」
彼らの目的は、この星と友好関係を築くことだ。ただし、この場合の『友好』とは、地球側が優位に立つ関係のことを意味する。現在、地球は知的生命体が存在する惑星に彼らのような使者を送り、その資源や技術を獲得しようとしているのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-29 11:00:00
2497文字
会話率:80%
高校生の鈴木昊刃は、興奮すると物がすり抜けてしまう特異な左手を持っていた。またその掌には、謎の赤い玉が埋められ、常に脈動していた。幼少期こそ気味悪がられたものの、現在は気のいい友人を持ち、日々穏やかに暮らしていた。
ある日の下校途中、昊
刃の前に、様子のおかしい隣人と異形の化け物「エギン」が現れる。特異な左手により化け物は撃退出来たものの、思い人たる白西の理性が奪われてしまった。
昊刃を「亜人」と呼ぶ妖精に、エギンはこの世界にとって危険な存在で、強いエギンを倒せば白西は治ると告げられる。そしてそのためには、適性者から眷属を選んで戦力を強化せねばならないとも。
果たして昊刃は、思い人を助け、世界を救うことが出来るのか。眷属育成系現代ファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 23:03:43
604409文字
会話率:42%
傷付いた仲間が横たわっていた。
先刻まで笑顔を見せて、今まで共に戦ってきた戦友だ。
背中に致命傷を受け、もう言葉を発することもない。
流れ出た血液が、懐かしい思い出と共に溢れ出る。
こんなはずではなかった。
いくら魔物が結集したと
ころで、
この城がここまで攻め入られるなんて、
誰が予想しただろうか。
己の剣の柄を握りしめる。
剣先を敵に向ける。
あれだけ研鑽を積んだ日々を裏切るように、
手の震えが止まらない。
恐怖にすくみ、足も重い。
眼前には、巨躯の魔物。
牛頭で鋭い双角をもつ。
両手には鍔のない刀を一振りずつ。
戦友の背中を心臓ごと貫いた刀を抜き、付いた血を払う。
光の無い双眸を、こちらに向ける。
ゆっくりと歩き出したその動作に
脈動する心臓が、凍てついた。
震える剣を振る間もなく、凶刃は体を引き裂いた。
凍てついたはずの血は、思ったよりも、暖かかった。
止めどない吹雪がふきあれるこの地より、遥か遠い場所。
とある教会で一人の捨て子が拾われた。
夜空の色をその目に宿し、
後に、目に映る全てを救ったとされる子ども。
混乱を収め、万世を平和に均した
彼の者たちと、同じ力。
この物語は、その少年が歩んだ軌跡。
魔王をめぐり、星を救う
少年たちの冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 17:00:00
277983文字
会話率:13%
こちらはR15表記です。小説家になろう、カクヨム、ノベルバ、ノベルアッププラスに掲載予定。
『爪先からはじまる熱と恋』
〜イケメンを拾ったら囲われました〜
【逆ハーですが純愛です!】
人生観変わっちゃうかもよ?な激甘・激重恋愛物語です。
主人公
緑川 蒼(みどりかわあおい) 25歳
一般的な接客業をしている一般人のはずだった女の子。ある日突然現れたイケメンを拾ったら…いつの間にか溺愛されて出会った全ての人からも愛されてしまっていた。
『命が燃え尽きるなら、ゴールテープの先まで走り抜けたいな、って思う』
そんな彼女が求める人生のゴールとは?
主人公を取り巻く心のやり取り、そしてその命と愛の脈動を感じて欲しい。そんなストーリーです。
登場人物
NO.1
ヤンデレ童顔、甘えん坊系と責任感強めの支配者イケメン。決める時は決める!甘さと辛さがクセになるタイプ。
NO.2
猫目のクールビューティーイケメン。普段のクールな様子とは裏腹に好きな人にだけ見せるロマンティックな言葉を吐くギャップ萌え系イケメン。
甘い言葉に激重感情を載せて溶かすタイプ。
NO.3
ロングヘア、ピアスジャラジャラのヤンチャな印象とは違って冷静で大人なイケメン。
大人っぽい顔をしながら昏い過去を抱えて、繊細で脆くもありつつ、大人の一線を引ける。
支配欲、独占欲が強めの甘やかし系サディストタイプ。
※ハッピーエンドのつもりで書いておりますが、もしかしたらメリーバッドに感じる方もいらっしゃると思います。
喪失感と涙を感じていただけたなら、ぜひご感想をお願い致します\\\\٩( 'ω' )و ////
R18表記ありのオリジンは小説家になろう、アルファポリス、pixivに掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 07:30:56
679600文字
会話率:54%
天の川銀河を制覇した人類は、隣の伴銀河であるマゼラン銀河へと開拓移民船団を向かわせた。
そこでは見たこともない生物や、未知の文明社会を持つ国家との争いが始まる。
最終更新:2022-10-22 07:41:04
108917文字
会話率:52%
クロス・ファンタジー。それは昨今、人気を博していた一つのVRMMOゲームだ。
その世界である日、正体不明の禍々しい闇渦が現れた。その場に居合わせた五人のプレイヤーはその餌食になってしまう。
彼の世界で“聖騎士”と名の通っていた男グランは
、目を覚ました時、見覚えのない光景に一つの可能性を抱く。そして目を背けたくなる。
その直後に騒々しい声が聞こえ、そこへ向かっていくと――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-06 21:48:21
98539文字
会話率:46%
貴様、計ったな!? にゃーん。
──今世紀最大のミステリーが始まる時。歴史の正面だ~れだ?
そして崇めよ。苦しゅうない(照れ隠し)の美食と謎と解析が深まり、褒め称え崇めよるととにかく掘り下げた(なんだってー!)、並び奉る不思議系サク
セス・アクセス・SFファンタジー。ゴクリ……。一人、二人、三人と、今世紀最大のファンタジーが幕を開けた(ごくり)。普通のありきたりな猫はたららったらー。ちなみに特盛と御新香と中華鍋も追加でため息と大騒ぎうーん実に控えおろう。超然時空間のにゃーん。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 15:49:57
2548文字
会話率:1%
薄暗い森の中、小鳥の囀りよりも不気味な怪鳥ががぁがぁと鳴き喚く、人も住まない未開の地ー。
じっとしているのも暇だからわたしは日課として散歩する。
目的地もなくだだうろうろと歩くだけ。疲れたら適当に横になるだけ。だけどこの森から出ようとは思わ
ない。ここはわたしには安全な場所だったから。
「そこの者!少し待つのだ!!」
突然の大きな声で散歩していたわたしはビックリして振り向いた。
反射的にその声のする方を見やると馬に乗った素敵な服を着た少年が居る。
なんかキラキラしてるなぁ~と一瞬見とれてしまったけど…
うわーーーわわわーー
わたしはずりずりと後退りし充分に距離を取ってから腰を90度曲げて頭を下げた。
どこからどう見てもエライ人ってのが分かるから。
なんでこんな場所に人が居るの?
迷子になった?
頭を下げたまま声も出せずじっとしていると、彼はどうも馬から降りたらしく草を踏む足音がこっちに向かってくるのが聞こえた。
勘弁してよ…
わたしはドキドキ早くなる心臓の脈動に恐怖を感じ冷や汗を吹き出した。
「お前…何者だ?」
彼の鈴を転がすような声が聞こえた。
何者とはどういうこと?
わたしは一瞬何を言われたのか分からなかった。
「わ、わたしはノイといいます…」
緊張のせいか声がちゃんと出ず掠れてしまった。
冷や汗は止まることなく流れ続けて体もわなわなと震え始める。
「……ふぅ…何者かと聞いたのだが答える気はないのか…」
えっ?
わたしはわたしなのに…ただのノイとしか言いようがないのに…もしかしてわたしは化け物か何かに見えてる?
どうしよう…もう人にも見えない姿になってしまったんだきっと…
もう終わったのね…
わたしはこのままこの薄暗い森の中に打ち捨てられると覚悟を決めたら涙がとめどなく流れてきた。
頭を下げたまま地面の草に雨の様にぽつりぽつりと雫が零れる。
「顔を上げよ」
「はい……」
彼は泣いているわたしに冷たくそう言った。
わたしは鼻声で返事をし、涙を拭うこともせずゆっくりと顔を上げる。
わたしの視線が徐々に彼の素敵な白地の洋服の足元から腰元へと上がり胸元で固定される。
汚れ元の色を失くし長い年月で風化し始めたわたしの服と違い綺麗な刺繍が施された洋服ー。
わたしには一生縁のない素敵な服を滲む目で見つめる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 08:26:46
1878文字
会話率:29%
宇宙進出を果たした数多くの知的生命体が、銀河系や種族の垣根を越えて交流を持ち始めた時代。銀河連合国をはじめ、星雲王国、超新星帝国などが宇宙の覇権を争い、宇宙規模の戦争を起こすことも珍しくなかった。
しかし、それも昔の話で、今では国家間で
対外宇宙同盟が結ばれ、外宇宙からやってくる侵略者、インベーダーに対する防衛戦線を張っていた。
そんな脈動の時代に傭兵として働く主人公ネレは、所属する傭兵船団とともに数々の事件に巻き込まれながらもなんとか生き抜いていく。
ネレの未来はどうなっていくのか、対外宇宙同盟はインベーダーから自らの宇宙を守れるのか。
初投稿作品なので至らぬ点は山のようにあると思いますが、読んでくださるとうれしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 02:03:03
3049文字
会話率:7%
全六話。
***注意*** こんなタイトルですが、婚約破棄は五話、ざまぁは最終話の六話です。それを前提の上でお読み下さい。
暗い色をした目を持つマイヤは、両親から疎まれていた。それでも、優しい祖父母と領民の元で幸せに暮らしていた幼少期。しか
し、十三歳になり両親に引き取られて第三王子の婚約者となってから、その幸せは失われた。そして、マイヤの中の何かが脈動を始める。
タイトルがネタバレになっています。
週一回、木曜日に更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 11:21:32
10470文字
会話率:29%
帝王の側室オパールは目の前がゆがみ生き物のように脈動するを見た。そして冒険者剣士バジリコとその仲間たちは後宮というダンジョンに挑むことになる。
後宮、それはもともと魔窟だったのに魔境にレベルアップしてしまった。バジリコはその存在に恐怖する。
ダンジョンを消滅させてバジリコは脱出できるのか。
アルファポリスにも投稿済みです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 06:14:17
40928文字
会話率:32%
あなたの心臓は、どのような脈動を刻んでいますか?
最終更新:2021-01-10 23:33:12
2419文字
会話率:0%
人間関係に失望した僕は感情を腐らせ、固く心を閉ざした。
そのため僕はクラスメートから無視され、いつしか一匹狼になっていた。
そんな僕の前に、隣のクラスの「彼女」が現れた。初対面にも関わらず、僕の心は彼女に惹かれ、次第に心を覆っていた鎖が解け
始める。そして彼女のことを気にして心揺すぶる日々を過ごしていたある日、彼女の噂話をしながら廊下を抜けて行く女子生徒を目にする。その時、腐った心が脈動したような気がした僕は、静かにその後を追った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-14 08:00:00
8965文字
会話率:58%
この世界の名前はニルヴァース。
森羅万象が業の光――ルーラハで構成されている。
十一の都市から成り立つ大国フォルフヨーゼ。
その主要都市、マルクティアで暮らす一人の男。
あらゆる生命、物質に含まれる業光を利用して特殊な金属を鋳造する鋳物
師。キャストールと呼ばれる男には、イェフナという血の繋がらない唯一の家族がいた。
年に一度、マルクティアで行われる降誕祭に参加した二人。
そこではフォルフヨーゼに平和と繁栄をもたらした律業の巫女と大地の守護神、ゴウレムを祝福するための式典が例年通り催される。
――はずだった。
大国の総覧者。
フォルネリウス王が扇動して祝福が成された時。脈動する大地。
フォルフヨーゼの治安を維持し、
降誕祭を成功に導く要とも呼べる存在。
己の業を律して世界を侵す力、律業術を扱う者――
律業の系譜達でも予期することが出来なかった最悪の事態に、
男はイェフナと共に巻き込まれてしまう。
それが災厄の始まり。
世界に溢れた悪しき業が、男の人生を大きく歪ませていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-22 15:54:09
112441文字
会話率:44%
見給(みたま)えよ愚者(ぐしゃ)の脈動(みゃくどう)
作品のあらすじ------------------
アニメ・マンガ大好き 甘味通(かんみとおる) は大好きなアニメの聖地を発見し歓喜した。
足早に現地に赴くが不審者通報によって警察による
妨害を受ける。
騒動を避けようとした子供が運悪くトラックに轢かれそうになったところ甘味は助けに入るが……
次に目を開けた時には見知らぬ場所、そして美しい女神がいた。
この展開を知っていた甘味は喜んだ。
思い描いていたスキル『創造』を悲願し見事神の祝福を受けることとなる。
いざ往かん未知なる世界へ!伝説にて最強最高の勇者爆誕物語が始まる……!
このスキルがあれば現世でできなかった美によるラブラブハーレムも楽勝だぜ!
そう意気込んで転送された異世界は辺り一面砂の世界だった。しかも最悪な事になぜか素っ裸!
慌てて『創造』のスキルを使って熱から逃れようとするが何度やってみスキルが使えないッ
絶望に染まる中砂海を進むと魔物の罠にハマってしまいあっけなく命を落とす。
甘味を食らった魔物は不思議な力に導かれ地中を潜り続け、それに触れた瞬間世界に影響を及ぼす大爆発を巻き起こした。
時は300年を過ぎ、各国の復興も様になってきた頃、毒に汚染された場所でトキ・ワタリ青年を救出する。
トキは短い間だが様々な教育を受け“森の精霊召喚”という魔法を習得する。
早速使ってみたところ森の精霊を召喚することが出来たが、偶然にも女神まで付いてきてしまった。
国の情勢、女神の力の無さから考えて、女神を隠匿し神界に戻っていただく事となった。
帰還させるには猛毒で有名な難度S級エリアにある力の塊を使わなくてはならない事が分かった。
トキは毒耐性装備を整えるため旅をし、苦難と絶望を乗り越え、やがて元の世界へ送り届けることに成功する……
------------------------以上
☆アニメ化目指してがんばります!☆
☆ポイントありがとうございます(´;ω;`)嬉し泣き☆
☆感想ありがとうございます(´;ω;`)号泣☆
Twitter フォローお待ちしております♪最新情報をいち早くお届け★
https://twitter.com/L0yScqVOVdh08Ss折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 22:40:37
133354文字
会話率:33%
ポジモン…それはこの世界の神秘…!
ポジモン…それは万象なる生命の脈動…!
そしてそのポジモンを使役し、孤高なる高みを目指す男達がいた!
男達は夢を追い続け、今日も戦う…!
最終更新:2020-03-03 15:59:20
3865文字
会話率:30%
宥和(ゆうわ)の勇者 ―結ばれた手と手(ハンズアンドハンズ)―
異世界に勇者として召喚されたのは関西弁の女の子だった。
剣もロクに振れない彼女だが、勇者として召喚されたからには何かしらの力を持っている……はず。
彼女は本当に勇者としての力
を持っているのか。その真偽を確かめるために勇者ユウの旅が始まる。
旅の道連れは騎士レイと魔法師セラ。
その旅の中、ユウは何と出会い、何を思うのか。
素直で、そして愚直な少女の想いが大いなる脈動となって世界を変える。
人は変われる。魔族も、魔物だって。
あなたが変わりたいと願うなら、そしてその手を伸ばすなら。
10/11追記:「カクヨム」にも投稿してみることにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-19 14:09:27
214829文字
会話率:37%
死してなお死せず、生きとし生ける屍よ
その身を震わす鼓動に戸惑うことなかれ
その死を誤魔化す律動に苛まれることなかれ
心の臓は止まれども、汝が魂の脈動は未だ止まぬことを知れ
如何ともし難い生の囁きは甘い痺れを引き起こす
けたたましい死の
嘶きは遠き苦痛を呼び起こす
されど汝が生ける死者であるのなら
必ずや
必ずや
生と死の狭間を意のままに揺蕩い
いつの日か死せる者の頂へと至るだろう
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-09 20:00:00
1720文字
会話率:12%
殴って!バラして!ぶっ壊せ!
"ファントム"は、人類に異常なまでの殺意を持った災害である。
殺害と破壊に見舞われる中、その闘志は目覚めた。
"ファントム"によって、致命傷を負ったウェインは、怒りと破壊
衝動に突き動かされる。
緩やかに死へ向かうはずの彼の体は、彼のものとは別の脈動によって、息を吹き返した。
戦車を吹き飛ばし、街並みを破壊し、自分の身の丈以上はある怪物を、殴打し、引き剥がし、殲滅する。
奴らを殺すのは、世界のためでも、恋人のためでも、家族のためでもない。
ただ単純に、全てをぶっ壊すためだ。
異色のダークヒーロースペクタクル。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-01 18:22:09
16850文字
会話率:19%
神の存在しなかった世界にとある詩人が神を与えた。文明に比例しない遅咲きの宗教は大陸全土を巻き込んだ信仰とパワーバランスの集合を生み出し、国家間の対立は神という大義の元で激化を迎えた。異常なほどに膨らみ上がった四つの宗狂と呼ばれる勢力が競り合
う中、聖夜の戦場で七面鳥に齧りつく青年は新世界の始まりを、パラダイムシフトの脈動を告げたーーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-02 00:00:00
484215文字
会話率:55%