焼けすぎた肌。香ばしすぎる匂い。
少年グリス・ピッグフォードは、同族であるオークの村で「異物」として恐れられ、腫物のように扱われていた。
彼の姿、容姿が、他のオーク族の誰とも違う”焼豚顔”をしているためである。周囲はどう接してよいか分からず
、傷つけることを恐れて距離を置いた。優しさも不安も、戸惑いの中に隠しながら――。
そしてそんな幼い彼の心に根づいたのは、
「俺はここにいてもいいのか?」
静かな孤独と、己の存在意義そのものへの疑念だった。
そしてある日、彼は突如【時渡り(トキワタリ)】を果たし、
時空を越えて“現代日本のとある町”へと迷い込む。
辿り着いたのは、寂れた中華料理店。
兄弟で切り盛りする店の中で、彼は温かい焼飯(チャーハン)と出会う。
――「腹減ってんなら、食ってけよ。焼豚焼豚チャーハン、サービスだ。」
それは、“神の施し”に等しかった。
初めて差し出されたその一皿に、グリスは涙を流し、心から震えた。
「焼豚顔」である自分自身が、否定されるものではないと知った瞬間だった。
やがて少年から青年へと成長した彼は、“未来を見る予言の書の力”を得たことで、ある異変に気づきはじめる。歪んだ歴史、記憶の改ざん、そして世界の在り方そのものの崩壊――。
彼がこの世界に現れたのは、偶然ではなかった。
神と思っていた兄弟店主の正体。
そして、“本来の自分”が存在していたはずの未来。
物語の裏で暗躍していたのは、時間と因果を密かに売買していた存在たち。
忘れ去られた【世界の修正力】と“焼豚”に込められた意味が交錯するなか、グリスは世界の歪みと対峙し、自らの存在をかけた戦いに挑むこととなる。
未来を綴る神【筆跡神】が時を記した禁書《時律の書(クロノノミコン)》と未来を上書きする筆Rewrite Pen(リライトペン)を手にした彼は最適な未来をつかみ盗る冒険が始まる!
【この“焼豚顔”の俺でも、生きる意味はありますか?】
かつて「異物」と呼ばれた少年が、
“誰かの奇跡”になるために、世界と運命の真相へ挑む。
温かくて切なくて、じわりと香ばしい。
――異世界×現代をつなぐ、唯一無二のファンタジー大作、ここに開幕!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:10:00
100856文字
会話率:35%
**韓立(ハン・リー)**
田舎の凡人少年。
冴えない顔立ちに浅黒い肌、四男として育った。
**運命の転機**
幼い頃、叔父に売られて「七玄門(しちげんもん)」へ。 偶然が重なり、**見習い弟子**の地位を得る。
**宿題
**
> 凡骨の資質で、どうやって修練界に食い込むのか?
> 弱小弟子が、どうやって仙界の頂点に立つのか?
> 三界を掌握するその日まで――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:00:00
1475235文字
会話率:11%
「ねえねえ、こんな都市伝説知ってる?
学生が18区を夕方の7時に歩いてると生きた世界が違うような白髪の綺麗な人が現れるって、でその人に目をつけられるとみんな自殺しちゃうってやつ。」
「しってる、ソレって神山町が非科学都市になるずっと昔にその
町で死んだ人なんでしょ?」
「そう、しかもその人の死因も自殺なんだって、17歳の時に今を永遠に生きてたくて自殺したんだって。」
「ほんと、ばかみたいな話だよね。死んじゃったら元も子もないのに。」
「でもなんか助かる方法もあるらしいよ??」
「どんなの??」
「未来の自分の話をすればいいらしいよ、具体的には将来の夢とかのなりたい自分。」
「将来の夢とか未来の話ってなるとちょっと考えちゃうね……中学生になって少しそういう話するの恥ずかしくなっちゃった、高校生になったらみんなの前で夢とか言えなくなるのかな……。まあ都市伝説なんだし、本気にするのもアレか。」
「でも……非科学でできた町なら……存在しちゃうのかもね。」
「いやいや……ないでしょ……あー鳥肌立ってきた。」
「私から言っといてなんだけど噂話だからさ、あんまり気にしなくても―ー」
「それ、四日前会いましたよ?」
「空ちゃんいまなん……て?」
「会いました、三森佳音さん!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 01:51:23
12639文字
会話率:58%
現代中国の大学研究室。若き歴史学者、林暁は、魏晋南北朝時代の複雑な歴史と、その時代の「不老」の思想に憑かれたように没頭していた。彼は自身の集大成となる論文を書き上げ、最後の筆を置いたその瞬間、過労により静かに息を引き取る。だが、それは終わり
ではなかった。神のいたずらか、彼の魂は、最も深く研究していた時代――天下統一を志す若き日の司馬炎が台頭する乱世へと転生する。
目覚めると、林暁は知識と記憶を持ったまま、見知らぬ乱世の只中に放り出されていた。現代の常識が通用しない世界で、出自不明ゆえに彼は剣闘奴隷として過酷な日々を送る。文献知識として知っていた血生臭い歴史の現実を、彼は文字通り肌で体感することになる。民衆の苦しみ、人間の欲望、そして命の軽さ――これまで紙の上でしか知らなかった時代が、生々しい現実となって彼の目の前に広がる。
当初、林暁は未来の知識を活かし、持ち前の知恵と洞察力で司馬炎の統一事業を支え、二人は固い友情で結ばれていく。林暁の協力もあり、司馬炎はついに中国を統一し、西晋王朝を築き上げる。しかし、平和が訪れたのも束の間、林暁の体に異変が起き始める。彼だけが歳を取らず、若々しい姿を保ち続けるのだ。
親友だったはずの司馬炎は、自らが老いる一方で変わらぬ林暁の姿に、次第に怪訝な感情を抱くようになる。やがてその感情は深い警戒心へと変わり、遂には毒殺を試みるまでに至る。林暁は奇跡的に一命を取り留めるものの、不老の秘密が露見したことで居場所を失い、世をさまよう中で貴族に拾われ、剣闘奴隷として過酷な日々を送ることになる。
血と砂埃にまみれた闘技場で生き抜く林暁の目の前で、司馬炎が築いた西晋は、八王の乱という内紛によって急速に瓦解していく。かつての友の王国が崩壊する様を、林暁は皮肉にも最底辺から見つめる。そして、西晋の終焉を決定づける永嘉の乱が勃発。戦火から必死に逃げ惑う林暁は、偶然にも安楽公 劉恂の屋敷へと転がり込む。
林暁は、剣闘奴隷としての過去を隠しながら、この新たな場所で生き延びようとする。彼の「不老」の体は、乱世を生き抜く術となるか、それともさらなる不幸を招くのか。そして、彼はこの時代で、歴史の傍観者となる「楽塵」としての、長い旅路へと足を踏み出していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:14:51
24627文字
会話率:29%
前世の記憶を十二歳で取り戻したリッキーは、異世界転移で無双するはずが、まさかの壊滅的な不器用さに絶望する。
天才肌の幼馴染に嫉妬しつつも、二人で力を合わせ、小さな村を大都市へと発展させていく。
これは、将来国の双璧と謳われることになる、異色
のコンビによるサクセスストーリーである。
◇ ◇ ◇
不定期更新。
カクヨム、テイルズ、アルファポリスにも転載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:10:00
9158文字
会話率:41%
「お前のような不細工な婚約者がいるなんて恥ずかしいんだよ。今頃婚約破棄の書状がお前の家に届いているだろうさ」
年頃の男女が集められた王家主催のお茶会でそう言ったのは、幼い頃からの婚約者セザール様。
確かに私は見た目がよくない、血色は悪く、
肌も髪もかさついている上、目も落ちくぼんでみっともない。
だけどこれはあの日呪われたセザール様を助けたい一心で、身代わりになる魔導具を使った結果なのに。
当時は私に申し訳なさそうにしながらも感謝していたのに、時と共に忘れてしまわれたのですね。
結局婚約破棄されてしまった私は、抱き続けていた恋心と共に身代わりの魔導具も捨てます。
当然呪いは本来の標的に向かいますからね?
日に日に本来の美しさを取り戻す私とは対照的に、セザール様は……。
恩を忘れた愚かな婚約者には同情しません!
◇ ◇ ◇
本作はカクヨム様、アルファポリス様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 15:00:00
5293文字
会話率:45%
この物語はあらゆる人種や動物そして動物と似て異なる怪物(モンスター)が生きている世界だ。
そんな世界の中の1つに砂漠の広がるテーベル王国という国があり、その国の町外れの村で祖父から受け継いだ骨董店を営む褐色の肌の女主人バーリア(20歳)。
彼女の趣味は他人には理解されない変な趣味がある。人骨から動物の骨を収集し愛でること。そんな彼女だからこそどうしても欲しいアイテムがあった。
観賞用Sランクアイテム、【黄金に輝く頭蓋骨(スカル)】。
それを手に入れる為、町や王国のギルド(役所)に依頼を申し込んでいるのだが、一向に誰からも連絡はなかった。
ある日旅人がダンジョンで見つけたお宝を買い取って欲しいと骨董店に来店する。果たしてそのお宝の中に彼女の求めてるSランクアイテムはあるのだろうか–––––!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:00:45
9032文字
会話率:45%
シオン・エイミスは魔法医として生きて人生を終えた。はずだったのに。目が覚めたら若返っていた上に、まさかの少女になっていた!? 両親から送り出されたお茶会で、シオンは逆行前の親友、若くして病で亡くなったクライブ・アッシャー公爵子息の婚約者ロ
ーズマリーと出会う。そういえばクライブはお茶会でローズマリーに一目惚れをして拗らせまくった結果、婚約解消されたのを思い出したシオン。ここはひとつ、親友のために人肌脱いで、ついでに病気も治してやろうと意気込む。シオンの奮闘の結果はいかに!?
「僕の気持ちをめちゃくちゃにしたくせに。……離れるなんて絶対に許せない。どこにもいかせない」
「……へっ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:52:42
15927文字
会話率:34%
わけあって保育士を辞めた双葉杏咲(ふたばあさ)は、再就職祈願に地元の神社へと参拝にきていた。
そこで出会ったのは、不思議な雰囲気を纏った美しい男性。
その男との出会いによって、杏咲の生活は一変することになる。
男性に連れられた先で出会
ったのは――八人の半妖の子どもたち。
其の一 「僕は結構です」
冷静沈着で真面目気質。何でも卒なく熟してしまう天才肌な狐の半妖。
玲乙(れお)。
其の二 「へいへい、わかりましたよ~」
情に厚い兄貴肌。飄々としていて適当なように見えるけど、周りをよく見ている烏天狗の半妖(?)。
火虎(ひとら)。
其の三 「チッ、うぜぇ」
誰に対しても冷たい態度で口が悪い。粗雑で寡黙な鬼の半妖。
影勝(かげかつ)。
其の四 「今度こそ本当に嫌われたらどうしようって、思って……」
穏やかで優しい常識人。一人で溜め込んで我慢してしまいがちな雪女の半妖。
柚留(ゆずる)。
其の五 「……これは、じいちゃんにもらった。……大切な、宝物」
無気力無表情人見知り。他人の心の機微に敏感な猫又の半妖。
湯希(ゆき)。
其の六 「おれ、かっこいいおにいちゃんになりたいんやもん!」
ビビりで弱虫だけど、いつも明るく元気いっぱい。天真爛漫なかまいたちの半妖。
吾妻(あづま)。
其の七 「ケッ、ニンゲンにおそわることなんてなにもねーよ」
口は悪いが本当は素直で優しい。獣耳に感情が出やすい雷獣の半妖。
桜虎(おうが)。
其の八 「か……かわいくしてくれて……ありがと」
ツンと見せかけてデレへの振り幅がすごい。あざと可愛い覚(さとり)の半妖。
十愛(とあ)。
行く末は――全く意図せぬ逆光源氏計画!?
半妖×保育士(?)たちによる、ほのぼの時々ハラハラな甘くて優しい日常のはじまりです。
※こちらは魔法のiらんどで掲載している作品になります。
※こちらはヤングエースUPにてコミカライズ配信中の作品になります。また8月4日よりコミカライズ第一巻の発売が決定しております。
ネット小説大賞には編集部の方に確認した上で応募しておりますが、小説ではなくコミカライズ版に関しましては“当方が原作として株式会社KADOKAWAに独占的にコミカライズの出版権の快諾をしている”形となっておりますので、ご承知おきください。よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:10:09
226007文字
会話率:54%
ラクラスは、読書好きで魔導研究者になりたい一五歳。力を欲せず、争いを好まない。心優しく可憐な少女。
――少女の世界の始まりは、終わりと同時に訪れた。
氷結世界の極寒すら蒼褪めるような鋭い視線、一点の淀みも無い透き通った翠緑の瞳。その瞳の
奥には、想いを貫く強い意志と、哀愁を帯びた調べ。
奏でる旋律は、滅びへの導き――。
ラクラスは、「死の祝福」と「闇の加護」を宿し、贖罪の十字架を背負う、絶対領域の少女。
「祝福」は力、「加護」は守、「支配」は使者。
「祝福」、「加護」、「支配」を頂点の名前として描いた神の三角形。その三辺の内側領域に属する極一部の者の総称を絶対領域(Absolute Territory)という。
絶対領域……。
それは、禁忌の力。人智の及ばぬ力――。
キメ細やかな柔肌。薄く桜色に染めた頬。絹のような光沢を放つ艶やかで張りのある、腰まで真っすぐに伸びた線の細いサラサラとした金色(こんじき)の髪。小さく華奢で触れると壊れてしまいそうな幼さの残る肢体。
背筋が凍りつくような神気をまとう人形のように美しい幻想的な少女が、力の代償として生まれながらに失ったものは眠りの世界に広がる『夢』。
暗黒が支配する終わった世界の眠りに堕ちた少女は、永久の闇の果てに光差す世界の始まりを求めて、運命に抗うことを決意する――。
ラクラスの『夢』探しの旅と出会いの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:10:25
200918文字
会話率:35%
内戦が続く王国。その最前線に送られた少年・スカイは、戦場で『特別任務部隊』の指揮を任されることに。彼のもとに集まったのは、優秀で個性的な少女学徒兵たち。幼馴染のレベッカ、面倒見のいいお姉さん肌のオードリー、天才整備士のアリス……彼女たちはな
ぜかスカイに全幅の信頼と好意を寄せていて!?
過酷な戦場で、支え合い、守り合い、少しずつ心を通わせていく仲間たち。
戦火の中で芽生える絆と恋――これは、青春×戦争×地獄の、最前線でしか生きられない少年少女たちの物語。
※本作はアイディア出し、および、本文の修正にChatGPTをがっつり使用しております。許せる方のみどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:08:00
123788文字
会話率:41%
切なくて、どこか色っぽくて。笑って泣ける、愛情と友情の感動ストーリー。
―― あなたは一人ではない ――
すらりとした見た目で、元運動部の筋肉質。長い人差し指で眼鏡を持ち上げ、理路整然としたショウジ。
その風貌からも、「淡々としていてク
ールだ」と周りからは評されるが、実際は大きな難問を抱え、強引に夢の世界へ落ちる日々を過ごしていた。
大学で出会った友人、純粋無垢で天然ボケな遊の発言に、「何を言ってるのかわからない」とたびたび固まりつつも、居心地の良さを覚えていたある日、遊の紹介で、ひとつ年上の先輩、力也と会うことになる。
指定場所は、【ウィンク・ハート】なる喫茶店だった。
まるで洋館のようなアンティーク調の店内。窓から差し込む太陽の光。サイフォンから漂う、コーヒーのいい匂い。
人知れずロマンチストでもあるショウジは、ウィンク・ハートに胸が高鳴り、おおらかなマスターともすぐに打ち解ける。
そして、力也と対面を果たすことになるのだが……。
【※以下、ネタバレを含みます】
力也を目の前にしたショウジは、息をのんでしまう。
華奢な身体、さらさらの黒髪、長いまつげと、黒い瞳。白い肌に、柔らかそうな唇。
甘くて、濃厚で、上品な、いい匂い。
穏やかな声と、優しい微笑みで挨拶をされ、全てが自分と異なる力也を前にし、ショウジは今までに感じたことのない衝撃が体に走ってしまう。
しかし、力也は微笑みの裏でトラウマを抱え、うまく眠れない日々を過ごしていた。
光を失う黒い瞳、寂しそうな眼差し……。心配するショウジだったが、ウィンク・ハートで開催される小さなコンサートで、力也の歌声を聴くことになる。
僕を月に連れて行って――――?
力也の清らかな歌声と、身をよじって歌う艶っぽさに、鼓動が高鳴るショウジ。
俺が守りたい。そう思いながらも、会うたび、声を聞くたび、あと少し、もう少しと、力也に近づきたくなる自分に戸惑ってしまう。
「この感情を解いてしまって、力也さんに会えなくなったら嫌だ」
月に近い力也の家で、その愛しい寝顔を見守りながら、気持ちを偽ろうとするショウジ。
だが、友情に熱く、正義感の強い遊に諭され、励まされ。
ショウジは自分が抱える偏見と難問に向き合い、力也に思いを伝える決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:00:00
230783文字
会話率:41%
俺には小学校の低学年頃までよく遊んでいた女子がいた。名は白田桐香(しろた きりか)と言い、小太りながらも愛嬌のあるやつで、しばしば家に遊びに行ったり来られたりしていた。家は割とお金持ちで、いつもお高そうなおやつが出るので楽しみだった。
―
―で、中学年になる頃には自然と男は男、女は女で遊ぶようになり、女と遊ぶのはダッセーやつと言う空気が自然と出来上がる様になってくる。俺と白田も例外では無く、周りに囃されるのが嫌で俺は白田と少し距離を置くようになり、それとほぼ時を同じくしてあいつは『白ブタ』と呼ばれ容姿をイジられる事になる。
家は割と近所だから帰り道も一緒になる事も多かったにも関わらず、卒業迄の間まともに何かを話した記憶が無い。
そして、時は流れて俺・雨野五月(あめの さつき)は高校二年になる。白田とは中学も高校も違うけれど、たまに思い出して罪悪感に少しだけ胸が痛んだりもする。家は近いが卒業以来一度も見かけてはいない。
そんなある日、週二でバイトをしているコンビニに一人の少女が現れる。その日発売の漫画誌を買いに来たその少女は言った。『ここで働いてるんだ?』『五月くんでしょ?』『あ、もしかしてわたしの事覚えてない?』と。
「しっ白……田!?」
かつて白ブタと揶揄された少女は、スラリとした黒髪白肌の美少女へと成長していた。そして、彼女が手に持つ漫画誌の表紙は彼女がグラビアを飾っていた。
その日から白田は度々バイト先のコンビニを訪れる事になる。
罪悪感がブレーキを掛けながらも少しずつ進む、きっとスローペースな恋物語。
※過去に投稿した事のある作品ですが、アカウントを削除してしまったので再掲します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:00:00
163363文字
会話率:56%
侯爵令嬢である私、リモーネ・テルペンは婚約者であるアルジェント様に土下座をされてしまいました。
うん? 他に好きな人ができた?
なるほどなるほど、分かりました!
――ここは私が、一肌脱ぎましょう!
気さくな侯爵令嬢と拗らせ王子のドタバタ
ラブコメディーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:00:00
11900文字
会話率:53%
2038年、夏、渋谷。その門は、突如現れた。
中世ヨーロッパを思わせる巨大な門扉の中から現れたのは、緑色の肌が特徴的な人のような生き物。
それを見た誰かが呟く――ゴブリン、と。
次の瞬間、地球上の全ての生物の眼前に、それが浮かんでい
た。のちに、システムメッセージと名付けられることになる、不思議な画面が浮かんでいたのだ。
この日、闘争の時代が訪れた。
そして、英雄たちも誕生した。
渋谷の英雄たちと呼ばれる約千人の人々と、その中から生まれた、世界にその名を知らしめた九名の男女――シークレット・ナインと呼ばれる英雄の中の英雄が生まれ、数時間後、渋谷事変が幕を閉じた。
世界は、未曾有の災厄に耐え、順応し始める。
渋谷事変後、世界各地に門が現れるも、シークレット・ナインを始めとした力を得た人類が奮闘し、怪物たちを門の中へ押し戻すことに成功、逆に、怪物たちを討伐すべく、門の中へと侵入。門内部をダンジョンと呼称。ダンジョンの調査を開始したことで、判明したことがある。
現在、地球が見舞われている災厄が、異世界からの侵略であること、門の向こう側は必ず、ダンジョン最奥であること。
そう、ダンジョンは最奥から始まる。
渋谷事変から五年後。とある少年が、ダンジョンアタックを始める。本来、人数を集めて探索することが推奨されるダンジョンにおいて、その少年は、たったひとりで怪物の命を散らしていく。
その壮絶かつ美麗な闘いぶりから阿修羅の異名を充てられた彼は、日本刀片手に、嬉々としてダンジョンに向かう。何故か?
彼は、現代剣術の惰弱さに呆れていた。そんな彼の前に、闘争する場が現れた。しかし、年齢制限のルールに阻まれて五年も待たされた彼は、今年、十五歳になり、ようやく愉しめるようになった。約二〇年ぶりに、闘争の場に戻ってきたのだ。嬉しいのは当然である。
彼は、いわゆる転生者。その正体は、天才と謳われたものの、志半ばで病に倒れた剣士。
かつての名は――沖田 総司。
最強の狼の群れの中にあって、天稟と称えられた天才剣士が、現代最強の阿修羅――藤堂 海斗となって、ダンジョンを征く。
ダンジョンの先、異世界の大地を踏んだ時、再誕した狼は果たして、何を想うのか。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体などとは一切関係ありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:02:06
71639文字
会話率:44%
その悪魔のような強さから『レッドデビル』と畏れられる男。傭兵である彼には夢があった。それは、大金持ちになって最高に美しい奴隷を我がものにすることだ。もちろん、男としての欲望を果たすために。
金を稼ぐ為、傭兵家業に従事し、破竹の強さを見
せつけその名を世界に轟かせながら着々とお金を稼いでいた。
そして、今宵。遂に悪魔は1人のエルフの奴隷を買う事となる。
穢れを知らぬ新雪の様な柔肌が美しいエルフをベッドに押し倒し、いざ念願を果たさんと服を脱ぐのだが......
「......何か違うな.......」
行為に及ぶ寸前で、悪魔は極上の柔肌を前に手を止めた。イメージと違ったのか、本懐を果たす事はなく、悪魔は一旦エルフを屋敷の使用人として雇い次なる奴隷を探すのであった。
これは、愛と過去を断ち切る物語。
※テンプレや流行は意識せず自分が書きたいように書いてます。
※完結までのプロットは完成してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
290329文字
会話率:48%
「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:08:08
5066579文字
会話率:34%
俺は潟梨翔平(かたなししょうへい)大学生。
毎日無気力に生きて、年の瀬のバイト帰り、除夜の鐘をたまたま突くことになるが、その時に何かが体から解脱する感覚を得る。
特に意識もせずに家に帰った元旦の朝、そこには赤褐色の肌を持つギャル鬼の羅璃(ら
り)がいた。
ぶっきら棒でガサツで喧しいそのギャル赤鬼は、自分の煩悩が分かれて生み出されたのだと語る。
煩悩を受け止めて昇華しないと消えてしまうという羅璃がオレのことを連れまわすことになるのだが…果たしてその煩悩の塊である彼女の行動に振り回される俺はこの問題を受け止めて解決することができるのか?
波乱の年明けから起きる青春破天荒コメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
126310文字
会話率:22%
「守り、癒し、救え」
冒険者の一人、治癒術士のマールはその日危機に面していた。
レッドドラゴンとのエンカウント、撤退を命じられるが、マールは逃げ切れず、その命もおしまいかと思われた。
だがしかし、突如崩落した大穴からマールは使い魔の黒猫クロ
と共にダンジョンの深層へと落下してしまった。
絶体絶命の中、彼に救いの手を差し伸べたのは……リビングアーマー!?
この冒険は心優しい治癒術士の少年と、地上帰還を助けてくれた自称勇者を名乗る彷徨う鎧、大魔道士を名乗る青白い肌の魔女、ダンジョンで死してキョンシーと化したエルフ族の女性が織り成す、時に笑って、時に泣いて、心優しき者達の冒険活劇。
治癒術士は何を想い、何を成すのか……どうか、見守ってあげてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
406140文字
会話率:43%
転生したらエルフのメスガキ〜!?
肥沃な大地と穏やかな気候を持つアルバシア地方に轟く盗賊団龍のキバの頭領オーグはある日、暗殺者の手に掛かり死んでしまう。
しかし再び目を開いた時、そこは城塞都市メメントの裏路地だった。
突然口から出てくる甲高
い声、小さな体に見合わぬ大きな胸。
突然メスガキエルフに転生したオーグは、転生の謎……ひいてはとある陰謀へと巻き込まれていた。
・オーグ
豪放磊落、怪力無双の大男も今は昔。
ロリ巨乳メスガキエルフは、毎日を楽しく生きたいと思っている。
徐々に女になっていく事にちょっと恐れる中身おっさんの主人公。
・リン
龍のキバの生き残りの一人。
褐色肌の少女で、常に鼻より下を布で隠している猫のような少女。
ツンとしているが、冷静でお頭を偏愛している。
通称山猫。
・メルヴィック
名門貴族ガドウィン家三男、白銀の鎧と剣がトレードマーク。
騎士道を重んじるが実力が伴わず空回りも。
愛称はメル。
・コールガ
遠く離れた地よりやってきたベルナ族のヴァイキング。
銀髪長身、絶世の美女で人攫いに狙われる。
紋章魔法の使い手で、正義感の塊のようは女性。
コールガとはベルナ族の言葉で推し寄せる荒波のこと。
・エルミア
エルフの国第一王女にして閃闘姫の二つ名を持つ姫騎士。
絶世の美女だが、戦う事が大好きな戦闘狂という残念な美女。
オーグに惚れており、彼が死んだことを受け入れれず追手を蹴散らしてメメントへ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 18:26:04
258541文字
会話率:35%
転生者であるミモザは、今世こそ好きなことを貫こうと決めていた。
大好きな精油の勉強をして、いずれは香りの力でみんなを幸せにする。そんな夢を抱いていたところ、天才調香師のエクレールと出会った。
彼女との出会いをきっかけに、ミモザは見習い調香師
として活躍することになった。
【夢に向かって頑張るヒロイン】と【勝気で天才肌な師匠】のバディが送る、ガールズお仕事ファンタジー。恋のお悩みも、心身の不調も、モンスター退治も(?)、香りの力で解決します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 16:28:34
132785文字
会話率:47%
ビンセント王国の「伝説の聖女」メアリー・グレイス・ニールセンは、銀髪と白い肌、優雅な声で人々を魅了していた。しかし、貴族ギルバートと第一王子アルフレッドの陰謀により、魔力食増幅草を盛られ、20kgも太ってしまう。魔力治癒が半減し、「聖女失格
」と嘲笑され追放されたメアリー。元婚約者ライオネルの無力な涙に心を抉られながら、彼女は一輪の白いバラに過去の自分を重ね、復活を誓う。
従者リリアと共にクロムウェル王国へ旅立つメアリーは、チート級の勇者アレン・クロムウェルと出会う。
追放の屈辱を晴らすため、ギルバートとアルフレッドに「あなたの嘲笑を忘れない」と一蹴。ライオネルの愛とアレンとの新たな絆の間で揺れながら、メアリーは聖女の輝きを取り戻す。モンスター飯と節約レシピの融合本を出版し、4王国で英雄となる彼女の物語が、今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 13:29:08
1143文字
会話率:16%