特に何か功績を残した人生では無かった。
仕事は別に苦では無かったし、特に何かをしたい訳でも無かった。家族もこんな私を心配する事は無く、社会に出てから連絡を取っていない。
周りからは「冷酷な人」だと呼ばれていた。その自覚が無かった訳じゃない
。
だからこそ、誰かを、心から信頼する事も無かった。誰かを、心から愛する事も無かった。
……そんな毎日を送っていたから天罰が下ったのだと思う。
仕事が早く終わったので家に帰ろうと外に出てみれば急に明るくなる視界。あ、と思えばまるでジェットコースターにでも乗ったかの様に視界は揺れ、何かに激突した。
どうやら車に轢かれてしまったらしい。
周りの叫び声や、何かの焦げる匂いがしたけれど遠くなっていく。死の感覚がすぐそこまでやって来たと実感した時に私が思った事はただ一つ。
誰かを愛し、愛されてみたかった。
まるで恋愛小説の主人公とヒロインの様に。
優しくお互いを求め、微笑み、手を取り合う素晴らしく美しい関係になってみたかった。
ドラマやアニメで結婚式を挙げ、嬉しそうに微笑みながら涙を流す花嫁が羨ましかった。
もし、もしも出来る事なら……誰かに愛される様になりたい。
ゆっくりと落ちていく意識の中、そんな事を願いながらも目を閉じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 15:28:04
7690文字
会話率:26%
この部屋の中から眺めている世界は、本当に自分が生きるべき場所なのだろうか。
他人には分からない悩みを抱えて、諦めを繰り返しながら、自分の存在意義を全うして生き続けている人達の姿が目に入った。そんな『当たり前』のことが羨ましかった。
何も
かも失って、自分だけが取り残されたような気持ちに陥り、『生きている意味』が分からくなってしまったボクは、最後に観たい景色を目指して空を飛んだ。
その旅先で出会った少女から、思いがけず『大切な何かを取り戻すきっかけ』と希望を与えらることになる。
もう一度、前を向いてみても良いかもしれない。
偶然にも再びボクの前に姿を現した少女は『自分が抱える問題の答え合わせをする』為に行動を起こす。
「聞きたいことがあるんですけど、いまからお時間ありますか?」
それぞれの想いが、錯綜しながら結びついていく。
遠回りしても、カッコ悪くても良い。
少女に導かれるように、忘却したはずの記憶が蘇っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 13:07:38
123538文字
会話率:47%
私の友達に、また彼氏ができた。
それが、たまらなく羨ましかった。
そんな、普通の女の子のお話。
最終更新:2024-04-21 16:59:07
2682文字
会話率:60%
俺にはずっと好きな子がいた。でもその子は別の子が好きだった。
俺に似た容姿だけど、俺とは正反対の子。俺はそいつをすごく恨んだし、羨ましかった。
だから、あんな約束を結んだし、それを七年経っても忘れることができなかった。
七年後の
自分はどうしてるだろうか。なんて、思ってたあの頃の自分に教えてやりたい。
俺は、ろくでもない高校生になってるって。
でも、あの子を見つけてからやっと世界に色がついたような感覚がした。
でもその子も俺じゃない別の奴が好きだった。だから強引に奪おうとした。でも俺は君の透明な心に救われたんだ。
だから今度は、俺は君を支えさせてほしい。
こちらの作品のスピンオフですので、よければこちらからご覧ください。
ー雨過天晴ー
https://ncode.syosetu.com/n3499ir/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 19:54:29
7082文字
会話率:36%
何気ない日常、特に毒にも薬にもならない、暮らしは順調でした。
「礼儀が正しいね」と、生徒や教師からは言われて。
学校の学力テストでは、中の上。
持久走は苦手だけど、短距離走では50mを6秒、
上には上がいるけれど、下には下の者たちもいる。
気づけば線を引かれていて
いつだって、私は白線の向こう側を眺める。
ただ羨ましかった。
いつだって、心はカラカラだった。
いつだって、孤独だった。
いつだって、1人だった
そんな私は、『みんなの嫌われ者だった。』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 00:00:00
6784文字
会話率:17%
恋愛に億劫な少年、笹川刻彼は他人の幸福が羨ましかった。
学力や容姿も普通……いや、周りから見たら普通以下かもしれない。そんな自分にコンプレックスを抱えた努力出来ない彼が放課後、儚げな瞳をしたヒロイン『瑠璃』と出会う。
お互いは段々
と打ち解け合い、仲を深めていく事になる。
彼女の一つの嘘に振り回されながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-29 00:22:13
3258文字
会話率:32%
新井孝男は大学時代の友人信一と久々に飲みに行く。
孝男は働いていた会社が倒産し、今は小さな町工場で働いている。
エリートの信一のことが羨ましかった。
経営が芳しくない町工場の社長大岩は、樋口という男から工場をロボット化することをすすめられ
る。
しかし、今働いている従業員のクビを切らなければならないことに戸惑いをみせる。
工場を潰さないためには、ロボット化するしかないのだが、大岩の決断は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 17:25:37
12125文字
会話率:48%
ガリア公爵家には、誰もが目を引く美しい姉と姉ほどではないが愛らしい3つ下の妹がいる。
誰もが姉に夢中だ。
生まれながらにして、人生の弱者であった。
羨ましかった。
彼に愛される姉が。
私の、初恋だと知った時には死んでしまいたいとさえ思
った。
ただ、だだ。
恋はこんなにも苦しい───。
※R-15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 22:04:54
6165文字
会話率:26%
僕はあなたに憧れていた。
妬ましかった。羨ましかった。
ずっと手に入れたかったのです。
最終更新:2022-06-04 14:06:05
997文字
会話率:0%
顔がコンプレックスな私は綺麗な人が羨ましかった。或る日、雑貨屋で、理想の顔になれる、という鏡を1か月無料で試すことになる。
最終更新:2021-12-01 21:35:17
972文字
会話率:27%
現実にある限りない二次元要素を堪能するために力の限り生きて来た少年は、二次元要素をたっぷりと詰め込んだ恋愛をする友人と仲がいい。
もちろん羨ましかった。ズルいなと思った。どうして頑張っている自分よりも報われているんだ。
そう思った……。
だ
が、それ以上に友人の幸せそうな「尊さ」を眺めているのが大好きだった。
ある日の帰り道。
ひょんなことから友人と友人の彼女と三人で帰ることになった、まぁ大して変化のない日常。
そんな日常をぶち壊す出来事が唐突に三人に襲い掛かる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-27 16:10:19
70261文字
会話率:39%
ぼくを見るとみんな割と嫌な顔をする。だからあいつがいつも羨ましかった。ひょんな事からあいつと仕事を1日変わる事になったけれど…
最終更新:2020-01-05 18:15:34
1041文字
会話率:5%
私は確かに無条件で愛される彼の愛犬が羨ましかった。でも犬に生まれ変わりたかったわけじゃない。百歩譲って愛玩犬ならまだよかった。なのに破滅をもたらす魔犬族ってなに? せっかく素敵な貴族のお坊ちゃまに拾われたのだから、可愛い飼い犬のままのんびり
暮らそう! そう思っててもやっぱりそうはいかないみたい?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-27 00:43:17
63451文字
会話率:29%
ライフル射撃部で自分にはないものを持っている天平を羨む藤枝。
才能に恵まれている彼が羨ましかった。いくらでも投資が出来る彼が羨ましかった。面倒くさいが理由で自分が手にできるものを切り捨てられる彼が妬ましかった。努力しないと自分が手に入れられ
ないものを、何もなしに手に入れてしまう彼が眩しかった。だからこそ、そんな全てを持っている彼が、いつも怠惰なのが許せない。天平を超えたい藤枝が最後に知ることは。
ライフル射撃部のお話。
彼は自分にないものを持っている。だから悔しい。
大学生活も終わりなので、思い出話として書いてみました。
(2013.10)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-20 21:00:00
46019文字
会話率:54%
朝鶴日向(あさつるひなた)はシスコンだ。
(妹がいればの話だが)
だが、実際、妹がいるやつは口を揃えて《妹はうざいだけ》と言うのだ。
それは嘘だとか、生意気だとか、そんなことは思わない。本当に純粋に羨ましかった。
一人っ子の日向にとって、妹
という存在は今後、味わうことが出来ない感覚。
不自由なく、ある程度幸せに育った、日向。
でも、今はこの上なく【妹】が欲しい!!
そんな彼の元に幼女が舞い降りた。
美しく、儚く、とても綺羅びやかな青紫の光に包まれて、降りてきた幼女。
日向はその幼女にとんでもないことを要求した!
多分、学園青春ラブコメ?
妄想が暴走した迷作!
そんな感じの話しであるーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-03 14:37:20
2863文字
会話率:42%
寂しがり屋の最強魔王が行き当たりばったりに、個性的な女の子たちと楽しくワイワイ旅する物語です。
最強の魔王、ジルは今日も一人寂しく玉座に座る。
「勇者来ない」
勇者が来なくなって毎日が孤独だった。
「一人は寂しい。女の子と仲良くなり
たい」
ジルは勇者が羨ましかった。
「勇者は女の子と仲良く旅できるのに、僕はここで独りぼっち」
そんなある日思い立つ。
「そうか! 僕が勇者になって女の子と一緒に僕を倒す旅をすればいいんだ! 」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 16:02:53
22219文字
会話率:67%
先天性の病気で病院暮らしをしていた青年、穂村時彦は健康な生活をしている人が羨ましかった。
「できるものなら健康な生活をしてみたい」時彦の最後の願いはインパクト絶大な女神?によって叶えられるのだが………「思ってたのと違う!!」
女神?が「アタ
シんちの庭」と言っていた異世界を舞台に、時彦の新しい生活が始まる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-07 13:47:15
14249文字
会話率:35%
ただ、あたしは死にたかった。
死ねさえすれば、どうでもよかった。
強いて言うなら生きることに疲れた。
私は死にたかった。
私が死んだところで、誰も悲しまない。
悲しんでくれることが、羨ましかった。
私は死にたい人が許せない。
命は一つ
しかないのに。必ず、人は死ぬのに。
どうして、死に急ぐ必要があるの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-29 17:40:52
1232文字
会話率:11%
弘之は勝次郎が羨ましかった。
勝次郎の兄は海軍士官で町の英雄であるのに、彼と同い年の弘之の兄は徴兵検査に通らなかったにも関わらず、のんびり日々を過ごしていたからだ。
卯月屋文庫掲載作品
最終更新:2015-07-07 20:21:24
5664文字
会話率:39%
新選組組長永倉新八は、女にモテる原田たちが羨ましかった。
ある日、原田達と島原に行くと一人の芸妓に出会う。
永倉は、すぐに恋に落ちた。
だか、彼女にはある秘密があった。
それは、雪女ということ…
最終更新:2015-05-19 21:22:33
2886文字
会話率:69%