取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにやってくる心霊事件は身の毛がよだつ恐ろしいものばかりで――。
灯里は取りつかれ体質で、事あるごとに幽霊に取りつかれる。
それがきっかけで学校の心霊部に入部する事になったが、いくつもの事件がやってきて――。
。
部屋に異音がなり、主人公を怯えさせる【トッテさん】。
前世から続く呪いにより死に導かれる生徒を救うが、彼にあげたお札は一週間でボロボロになってしまう【前世の名前】。
通ってはいけない道を通り、自分の影を失い、荒れた祠を修復し祈りを捧げて解決を試みる【竹林の道】。
どこまでもついて来る影が、家まで辿り着いたと安心した主人公の耳元に突然囁きかけてさっていく【楽しかった?】。
封印されていたものを解き放つと、それは江戸時代に封じられた幽霊。彼は門吉と名乗り主人公たちは土地神にするべく扱う【首無し地蔵】。
決して話してはいけない怪談を話してしまい、クラスメイトの背中に危険な影が現れ、咄嗟にこの話は嘘だったと弁明し霊を払う【嘘つき先生】。
事故死してさ迷う亡霊と出くわしてしまう。気付かぬふりをしてやり過ごすがすれ違い様に「見えてるくせに」と囁かれ襲われる【交差点】。
ひたすら振返らせようとする霊、駅まで着いたがトンネルを走る窓が鏡のようになり憑りついた霊の禍々しい姿を見る事になる【うしろ】。
都市伝説の噂を元に、エレベーターで消えてしまった生徒。記憶からさえもその存在を消す神隠し。心霊部は総出で生徒の救出を行った【異世界エレベーター】。
延々と名前を問う不気味な声【名前】。
10の怪異譚からなる心霊ホラー。心霊部の活躍は続いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 17:22:23
78660文字
会話率:44%
のっぺらぼうの最強ゴーストが、得意の魔法と剣術を活かして、RPG的ファンタジー世界を旅する冒険物語。
舞台は、多種多様な種族が存在する、剣と魔法の幻想的欧風異世界。
旅人ゴーストの『ワガハイ』は、盗賊を自称する少女と関わったことをき
っかけに、何やかんやで投獄されてしまう。情けない自分の状況に嘆いていた彼の前に現れたのは、意外にも、事の原因を作り出した少女だった。
「――ゴーストなんだから、壁とか通り抜けられないの?」
「……吾輩に、そういう特性はないんですよ」
的外れな偏見を受けつつも、彼女の助力により、ワガハイは牢屋から脱出する。うながされるままに訪れたのは、町はずれの民家。そこで彼は、ふらりと立ち寄っただけの宿場町に潜む闇を認識する――。
「この世界って、何でできていると思います?」
ゴーストだけど、悪いヤツには鉄拳制裁(物理)!!
無数の出会いと、未知なる風景を求め、ワガハイの国境なき旅路は続いていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 14:25:19
552066文字
会話率:38%
私の名前は中条寺キララ、34歳独身だ
24歳から30歳まで同棲していた男に振られ、心の傷を癒せないままズルズルと生きている
お酒とタバコ、スマホだけが友達だ
朝から晩まで働いて、晩から朝まで飲んで寝る
そんな、ただ虚しいだけの日々が続い
ていく筈だった
ある日、私に転機が訪れた折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-19 02:50:40
274098文字
会話率:24%
埃の粒が光の中に漂い、ページをめくる音だけの静謐。夏の図書館の静けさは、声なき感情の棲処だった。
十八歳の僕と梨花は、思考よりも早く、指先の温度で互いを知った。誰にも聞かれない机の下、制服越しの接触。彼女は脚をひらき、彼はその手を引いた。
それは恋とも欲望とも言い切れぬ未分化な感情を呼び覚まし、言語の及ばぬ領域で、ふたりの内面を静かに攪乱していく。
梨花の沈黙は拒絶ではなかった。ただ、答えを保留する姿勢であり、震えるまなざしは問いかけそのものだった。「これは、何なの?」──その疑問を、僕もまた、答える術を持たずにいた。
夜の布団のなかで、彼女は一人「女になること」を経験する。誰にも知られず、自らの肉体と対話するように。僕は勉強に没頭するふりをしながら、心の空白に彼女の名を幾度も書きつけ、そして消した。
やがて言葉を交わさぬまま時間は過ぎ、少女と少年はすれ違いの中に身を置く。あの一瞬の接触だけが、ふたりの記憶に焼き付いたまま、世界だけが静かに続いていく。
恋になる前に、僕たちは触れてしまった──
触れることと、触れられることの意味をめぐって──名もなき感情が、名前を得るまでの、静かな旅の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 01:40:24
22768文字
会話率:4%
「ふーん、面白いじゃないかその話。詳しく聞かせてもらおうか」
退屈な毎日が嫌で故郷を飛び出した男、ヘルゼス・マークレイン。彼は好奇心の塊のような男で、興味があることになら命すら懸けてしまえる程に異常な人間だった。己の好奇心を満たすために
旅をして、様々な人間と出会い、様々なことを経験する。彼の自己満足の旅はいつまでも続いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 18:30:00
22460文字
会話率:43%
楓に残された時間があと一年だと告げられた蒼。
楓、隼斗、そして蒼の三人組がずっと続いていくと思っていた蒼にとって、それはとてもショッキングな出来事だった。
それでも楓とたくさんの思い出を作ろうと奮闘する。
密かに楓に想いを寄せていた隼斗は、
そんな蒼を見て、楓に想いを伝えるのは諦め、昔のように三人で色んな思い出作りをすることを提案する蒼に協力する。
そして時間は過ぎていき、とうとう残り一週間…となるはずだったが、楓は余命一週間とは思えないほど元気だった。
「余命っていっても治ることだってあるんだから」
楓の言葉が現実になると期待した。
毎年開催される花火大会には行けたものの、蒼に告白の続きをさせてほしいと言った翌日に亡くなってしまった。
蒼は立ち直ることができず、隼斗は明るい性格ががらりと変わってしまった。
そんな蒼と隼斗に、それぞれ一通の手紙が届く。
その手紙のおかげで楓の死と向き合うことができた二人だが、進学や就職をする時期になった頃にはお互いに連絡はほぼ取り合っていなかった。
学校でも話すことが減り、疎遠になっていく。
隼斗は就職して上京し、蒼は大学のために上京したが、お互いにそれは連絡せず、昔が嘘だったかのように関係がピタリと止まった。
連絡しようにも話すことがない。
どちらもそんな気持ちを抱きながらスマホを閉じる。
蒼は引っ越しの荷物を整理しているとき、一通の手紙を見つける。
手紙の端には、「蒼へ」という文字があった。
母さんが入れたのだろうか、と開いてみると、それは昔届いた楓の手紙だった。
その手紙をきっかけに隼斗へ連絡し、地元で会うことになった。
実際に会うと少し気まずい様子を見せる二人だが、少しずつ話していくことで昔に近い空気になった。
楓の手紙と、隼斗の言葉に支えられて、楓の件から蒼は立ち直っていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-18 09:04:13
18516文字
会話率:31%
とある酒場に【ナナシ】と呼ばれる道化師がいた。その道化師は明日の日銭を稼ぐため、今日も今日とて多くの人に演奏を届けていく。そんな道化師には素敵な相棒がいた。その名は【ミュウリン】であり、小柄な体形で枝分かれした巻角が特徴の少女だ。
少女
が歌手となり素敵な歌声を届けていくのは日銭を稼ぐためでもあるが、同時に趣味であった。なぜなら、二人とも人々が楽しそうに笑っている光景が好きだから。
しかし、歌声を届ける少女にはとある秘密があった。それが「魔族」という秘密だ。
数年前、魔族と他種族で結成された人類との間で大きな戦争があった。「人魔大戦」と呼ばれるこの世界の命運を決めるような大きな戦いだ。その戦いの結果は人類側に召喚された勇者に魔王が倒されたことによって戦いが終わったが、それが終ろうとも物語は終わりではない。むしろ、続いていくばかりだ。
敗戦した魔族は人類から隠れて生き延びるが、中には弔い合戦を企てようとする魔族もいる。その魔族を排除するための制度を敷いた人類によって、魔族が生き伸びる環境は増々難しくなる。
そんな環境の中、魔族の少女は魔族の象徴たる禍々しい角をそのままに人間社会に溶け込もうと頑張る。その相棒を支援し、より楽しく笑える日々にするのが道化師の役目であった。
そして、道化師は今日も今日とて相棒と一緒に歌越えを届けながら、人類と魔族が手を取り合い本当の意味で「平和」を紡ぐための旅をしていくのだった。
※「喜劇道」と書いて「ハッピーロード」と読みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 23:24:55
605891文字
会話率:33%
物語であれば、めでたしめでたしで終われる。
けれど、ここは現実だ。
ざまぁした後も人生は続いていく。
ざまぁされた後、幸福になる事もできるし、ざまぁした後、幸福になるとは限らないのだ。
死ぬまで人生(物語)は終わらない――。
最終更新:2025-05-11 18:03:58
17012文字
会話率:32%
佐藤純志、28歳。
クールで察しがいいだけの、どこにでもいるサラリーマン――だったはず。
ある昼休み、首が異様に長いスーツ姿の男に話しかけられた。
「180cmのうさぎを、見かけませんでしたか?」
なんとなく変だな、と思いながらも日常は
続いていく。
ただ、少しずつ、街に“ある変化”が増えている気がする。
コンビニの店員の顔がチワワに見えた。
上司のネクタイが、昨日と“まったく同じ”動きをした。
そして、母の顔が……。
これは、気づいたら終わりの物語。
世界がおかしいのか、自分だけがズレているのか。
読んでいるあなたも、もしかしたら――もう、気づいてる?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 20:00:00
9777文字
会話率:13%
人族は脆弱である。
魔族のように魔力に優れている訳でもなく、獣人族のような強靭な肉体もない。
エルフのように精霊に愛されてもいないし、ドワーフのようなチートな魔道具もない。
ヴァンパイアのような不死でもないし、竜のように最強でもない
。
ただ脆弱だった。
故に、技を開発した。
剣術を、体術を、武術を編み出しては、それをひたすらに磨き続けた。
弱いところを補おうと、必死に知恵を働かせた。
その果てに、氣という生命エネルギーを用いた人族独自の技術を開発した。
それは脆弱な人族のみが扱うことの出来る一縷の希望の光となる。
しかし未だそれは他種族には及ばず、搾取される日々が続いていく。
もし、仮に、やがては女神へと昇華する神の御子が、人族の赤子として誕生し、生まれながらに数多の英傑たちの叡智を宿していたとしたら、一体どこまで上り詰めてしまうのだろうか?
コレはそのIFの答えとなる物語。
一人の死んだ直後の赤子が、神の恩恵を得て蘇り、そして産まれたその日から最強無双を成すという、大体はそんな筋書きである。
叡智と神域の魔力に、氣という生命エネルギーがケミストリーして大爆発を引き起こし、世の中をひっくり返す、銀の薔薇が紡ぐ英雄譚のご開帳である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 21:12:38
195591文字
会話率:22%
のどかな田舎の街で生まれ育ち、地元で唯一の中高一貫の私立男子校に通う聖。両親を早くに亡くしたが、親代わりである医師の兄と二人で、助け合って暮らしてきた。
親友の脩は、最近思春期を迎えてソワソワしている。そんな脩をからかいながら、退屈だけど平
和な日々が続いていく、はずだった。
ある日突然現れた、“親戚”を名乗る見知らぬ姉弟が同居することになり、聖の生活は一変する。
都会からやってきた恐ろしいほど美しい姉と弟は、聖が目を背けて来た真実を、否が応にも暴き出していく。
「俺に親戚なんていない。おまえらは一体誰なんだ?」
「おまえこそ、一体誰だ?」
愛する兄が、気心の知れた親友が、顔なじみの街の人々が、まったく違う姿を見せ始めた時、田舎の街に隠された忌まわしい秘密が明らかになっていく──……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 16:24:22
39970文字
会話率:50%
ノアは、過去の記録と未来をつなぐ「記録者」としての役目を担う少女。彼女は、世界の過去を記録し、未来に向けて希望を紡ぐ役目を果たしていたが、その使命に悩み続けていた。過去を背負い、未来を観測することに限界を感じ、ノアは自らの「存在」と向き合わ
せながら、ある決断を下す。
物語の途中、ノアは「クロウ」と呼ばれる仲間と出会う。クロウは、過去の傷を抱えながらも、未来を見つめ続ける少年であり、ノアの使命を理解し、共にその道を歩んでいくことを決意する。仲間たちと共にさまざまな試練に立ち向かいながら、ノアは自らの過去と向き合い、次第に「記録者」としての役目を終わらせる決断をする。
最終的に、ノアは自分の存在を消す代償を受け入れ、過去を捨てて未来を選ぶことを決める。彼女はクロウや仲間たちとの別れを経て、新たな一歩を踏み出す。それは「記録には残らない未来」の一歩であり、ノアは自分自身を見つけ、自由を手に入れるために旅立つ。
クロウをはじめ、仲間たちはそれぞれの道を歩みながら、ノアとの再会を信じて生きていく。そして、物語は、ノアが選んだ未来へと続いていくーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 23:46:49
3807文字
会話率:36%
何にでも変身できるスライムはお嬢様のお友達。
寝る時も、ご飯の時も、遊びに行く時もずっといっしょ。
ずっと、幸せに続いていく。
だから、永遠に醒めてはならない。
この平穏が、いつまでも続きますように。
最終更新:2025-05-04 12:26:37
4393文字
会話率:19%
バイト先の後輩である島田 珠唯を家の近くのコンビニまで送っていた佐久間 悠夜は、珠唯にいきなり寄り道を提案された。
もう夜も遅く、肌寒くもなっていたが特に断る理由もないので帰り道の公園に向かった。
そこで珠唯が悠夜に告白をした。
悠夜
は珠唯のことを『後輩』としか見てなかったので、反応に困ったが、告白は断った。
だけど悠夜は珠唯のことが嫌いというわけでもないので関係は続いていく。
そして珠唯も諦めることはしない。
そんな二人の恋愛物語。
カクヨムにも掲載してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 04:00:00
111393文字
会話率:55%
【小説『透明な夜をこえて』全体のあらすじ】
― 愛するとは、壊さないことではなく、壊れても見つめ続けること ―
ひとりの女性が、人生でたった一人、深く愛した人を喪った。
彼は変化と苦しみの中で、自分という存在の輪郭を失い、彼女はただその
そばで、必死に手を伸ばしていた。
彼を守りたかった。救いたかった。
でもその祈りは、ある日、一つの選択となり、二人の未来を切り離した。
――時を経て、彼の不在とともに日々を重ねる彼女は、静かな沈黙のなかで生きている。
他人には見せない笑顔の裏で、ずっと彼の声だけを待ち続けながら。
けれど、この物語は喪失だけで終わらない。
壊れてもなお、愛は形を変え、時を越えて続いていくことを、彼女の記憶と祈りを通して描き出す。
もしも、あのとき別の道を選んでいたら?
もしも、もう一度だけ会えたなら?
様々な「もしも」を交差させながら、彼との記憶と未来への願いを編みなおしていく物語。
最後に綴られるのは、過去の彼へ、そして今の彼を愛してくれる誰かへの、深く優しい贈り物のような言葉。
失ったものの中にも、なお灯る希望と感謝。
沈黙の奥に宿る、静かで切実な愛のかたちを描いた長編小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 22:22:48
15060文字
会話率:9%
”感情増幅体質”という特異な体質をもつせいで恋人を失ったことがある高校一年生の坂倉光希は、誰とも関わらないようにひっそりと息を潜めて生きていた。
彼のクラスに転校生・渡会青葉がやってくる。
彼女は、「俺に近づくな」という光希の前で堂々と話し
かけ、光希と関わろうとする。
光希は屈託ない笑顔で話しかけてくる青葉に惹かれていく。
二人の日常は艶めき出し、このまま幸せな日々が続いていくと思われたが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 09:13:12
29824文字
会話率:39%
気が付けば、Vtuberシズカ・ムオンの姿になってゲーム世界に転移していた。他にも大勢のVtuberがいたが、ゲームマスターを名乗るAIは勝手に説明を終わり、勝手にゲームがスタートしてしまい、ボクたちは空中に放り出される。
運悪くボクの着て
いたセーラー服がドラゴンに引っかかり、ボクだけみんなと違うところに落下してしまう。
森の中の湖。
そこに落下したボクは、ずぶ濡れになったセーラー服を脱いだんだけど……
獲得したスキルは【ヌーディスト】。
配信されていたことを忘れて全裸になったのが原因だった。
AIであるシルヴィアに文句を言いながらも、他のスキルとおぼろげな知識でサバイバル生活を始めることになる。
更にクエストや、Vtuberたちが集まった街でのイザコザが加わり、ゲーム世界に転移してしまった謎もあり。
ボクの不思議な配信生活が続いていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 18:08:15
118390文字
会話率:34%
アークライト公爵家の三女エレナは、国中から畏れられる「氷の騎士団長」アシュトンと政略結婚した。
婚礼前に彼から告げられたのは、「君を愛することはない」というあまりにも冷たい言葉。その無機質な響きに心を凍り付かせたエレナは、傷つくことを
拒み、「無感情な妻」を演じることを選ぶ。
以来、二人の間に情は一切無く、公の場では夫婦を演じながらも、屋敷へ戻れば、ただ距離を置くだけの他人。別々の寝室、事務的な会話、触れ合い皆無。それは、彼にとっての役割であり、彼女にとっての防御だった。
この冷え切った関係が、静かに続いていくのだと思われた。感情を取り戻すことも、氷が溶けることも、決してありえないことだと。
しかしある日、張り詰めていた糸が、ぷつりと切れる。
いつも完璧だったはずの「氷の騎士団長」が、妻エレナの目の前で……初めて、その分厚い仮面を剥がしたのだ。そして、彼女に向けられたのは、想像を遥かに超える、熱く、重い、剥き出しの感情で──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 20:50:00
13552文字
会話率:28%
うつ病に苦しみ言葉を失った直樹が、自分を再発見し、他者との絆を取り戻していく過程を描いた心揺さぶる小説です。退職後、静けさの中で孤独を感じながらも、彼は写真講座で出会った栞との関わりを通して、言葉ではなく手を通じて自分を表現する力を再び見出
します。
物語は、直樹がハンドモデルとして活動を始め、言葉を使わずに「表現する」ことに喜びを感じる瞬間を描きつつ、栞との関係が深まっていく過程を追います。手を通じて触れ合う愛の輪郭、過去の傷と向き合う記憶の手触り、そして最終的に辿り着く未来への希望。それは、未完成の「余白」を抱えながらも、人生が続いていく証しとなる再生の物語です。
手のひらに秘められた想いと温もりが、あなたの心に静かに響きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 18:00:00
13663文字
会話率:23%
天照学園──全国屈指の進学校に通う星宮天音は、その美しい外見と誰にでも分け隔てなく接する優しさから「王子」と呼ばれ、男女問わず人気の存在。しかし、そんな彼にも一人だけ、特別な想いを抱く相手がいた。
その名は白雪紬。銀の髪に雪のような肌を持
ち、学園で一目置かれる才媛。誰に対しても冷静で距離を保つ彼女だが、天音の前ではふとした瞬間にだけ、少女らしい甘えた表情を見せる。中等部から共に歩んできた二人は、今や「仲の良い幼なじみ」として知られていた。
だが──その「仲の良さ」が、恋になるにはまだ遠い。
冷たくて素直になれない紬。
明るく優しいが恋に鈍感な天音。
互いを想いながらも、すれ違う時間が続いていく。
けれど、星が巡るように想いはゆっくりと重なり、やがて夜空に線を引く流星のように、二人の心は一つに結ばれてゆく。
これは、150番星かけて結ばれるふたりの、
そしてその先──「ずっと一緒に星座のように繋がり続け、星に導かれる」恋の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 19:20:00
617文字
会話率:23%