『指窓』
妖怪やモノノ怪を指窓を通して見ると、その正体を見ることの出来るお呪いのようなもの。
正体を見られた妖怪は、たちまち逃げてしまうのだと怖がりな僕に教えてくれたのは、大好きなお爺ちゃんだった。
「妖やモノノ怪ってのはな、正体を見破られ
ると逃げちまうのさ。
だから、怖い事がありゃあ窓作ってそんなかを覗いてみな。
大抵はなぁんも居やしねぇ、でももしそこに何かが見えたとしても、お前なんか怖くねぇぞって言ってやりゃあてめぇの正体を見られたソイツはビビり上がって逃げちまうよ」
そんなお爺ちゃんが死んだ、十歳の夏。
僕は指窓を通して、色んなものを見た。
これは、僕が初めて見た妖怪と、そして、とある一人のお姉さんとの、ひと夏の出会いと別れの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 12:14:31
8892文字
会話率:28%
ーーあなたにとっての非現実は、私にはただの現実でしかない。
人には見えないモノを知覚する少女、異界に迷い込んだ青年、見る者によって姿が変わる不思議な存在たち。
周囲から見れば特異なことでも、彼らにとってそれは日常。
派手な魔法や強すぎる
アドバンテージはないけれど、少し変わった現実を生きる若者たちの青春群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 20:38:32
8758文字
会話率:27%
初めまして、夢野カケラです。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読ん
だ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】
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【ノート】
https://note.com/unique_panda3782
【カクヨム】
https://kakuyomu.jp/my/works
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 19:52:40
2856文字
会話率:27%
ある雪の夜、白く染め上げられた大地に一本の灰色の道路が線を引いていて、その上を一台の車が走っていた。周囲には民家もなく、窓の向こうには、ただ闇の中に佇む木々が雪を被り、無言で彼らを見送っている。その雪景色を助手席で眺める女のため息がガラス
を僅かに曇らせた。
「……ねえ、なんでいつもの車じゃないの?」
「ああ、ちょっと修理に出していてさ。前にも言ったと思うけど」
「だから、こんな地味な車でなくてもいいじゃない」
「まあ、いいじゃないか。どうせ暗いしさ。ははははっ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 16:00:00
2975文字
会話率:27%
法事のあとの会食その席。身内だけの集まり。大部屋で畳に座椅子。その大きな窓の向こうにはまだ緑が広がっているが、秋の風とやや雲に覆われ弱気な日差しが、これより来る冬を想起させなくもない。そう高くはない和食処。早々に食事を終えた子供たちが集ま
り、遊んでいる。女たちは口に手を添え笑い、話に花を咲かせ、男たちもまた足を崩し、近況報告。
柳原家。長女、長男の二人姉弟。
長女は息子が二人。嫁ぎ先である旦那は今日は仕事で来ていない。二人の息子のうち一人は結婚し、女の子が一人。
長男夫婦には息子が三人、娘が一人。息子は三人とも結婚し、子供が一人ずつ。男の子が二人に女の子が一人。娘のほうは結婚しているが、子はまだで旦那が同席。腰を低くし、どこか感じている居心地の悪さを顔に出さないよう、また溶かそうと笑顔で振るまっている。
結婚している者はいずれも夫婦ともにこの会に参加している。ゆえに、ひとりだけ結婚していない長女の息子は少し肩身が狭いところだが能天気なので、ほとんど気にしていない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-20 11:00:00
2163文字
会話率:66%
領主は日々、夢を見る。自身が変じた蛇の夢だ。
屋敷の寝台の中から這い出て、窓をすり抜け、領地を離れた山へ向かう。辿り着くのは決まって一本の木に作られた鳥の巣で、蛇は中の卵を親鳥代わりに温めていた。
婚姻を前に令嬢が輿入れをする日の朝
もその夢を見た。蛇が抜け出る窓の向こう、南の山嶺の彼方から従者たちを引き連れ訪れる。可憐な少女から美姫へと成長した令嬢を迎えて、ようやくその由来を知れた。幼かった令嬢とはじめてまみえた、南の国の庭園だった。
前祝いを兼ねた晩餐の後寝室を訪れる。2人きりになった部屋で10年ぶりの対話を楽しむが、ふと令嬢の雰囲気が変わったことに気づいた。かつての幼さの片鱗を脱ぎ捨て寝台の上で待ちわびる姿はまさしく妻としてもので、その視線は夢に見ていた蛇が卵へ向けていた視線と同じであった。
領主は誘われるままに褥へ入り、一昼夜をかけて肢体を絡めあった。
婚礼後まもなく、領主夫妻は第一子を授かった。さらに5人、6人と子宝に恵まれると、成長した子どもたちの助力で執政を盤石のものとした。
領主の名はやがて巻き起こった戦乱を平定し一国を築いた初代国王として伝わっている。
晩年まで国へ献身を捧げた王妃の葬儀には数多くの領民が嘆き悲しみ、長子へ地位を譲った領主は妻君の眠る生家で余生を過ごしたという。
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本作はGitHubで管理し、note及びカクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 18:00:00
2867文字
会話率:0%
家でくつろいでいる時、ふと横を見るとそこには見慣れない窓。
室内の壁にいきなり窓が出現しただけでも意味不明なのに、窓の向こうに見える景色はどう考えても日本ではなさそうで。
きちんとお別れも出来ずに二度と会えなくなった人との、ほんの一時の再
会。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 18:00:00
10448文字
会話率:33%
ガタンゴトン、
揺れる車窓の向こうには、七色の降る城がある。
少女と獣は『学園』を目指した。
なぜならそこには、殺したいほど憎い相手がいるはずだから。
※少女と獣による緩やか学園復讐譚です。百合だよ。
※魔法とかある世界観。文化レベルはま
ちまち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-07 06:00:00
146451文字
会話率:32%
幼い頃、ぼくの住んでいたアパートからは隣の家の窓が見えた。
ある日、その窓の向こうに同世代の女の子を見つけた。手を振ると、彼女も振り返してくる。それだけの交流を続けていたのだけれど。
最終更新:2022-09-29 07:45:44
1712文字
会話率:4%
一般庶民のラックは、13歳にしてすでに大学生並みの知能がある秀才だ。
そんなある時、父親の頼みで嫌々ながらも「グレイツ伯爵」の子供、エバの話し相手をする事になった。
約束の日、グレイツ伯爵家の屋敷へ行くと、そこで待っていたエバはガラス窓の
向こうにいた。
――それは、開ける事の出来ない窓。
閉ざされ、出る事の出来ない部屋…
“無菌室”だった――…
全5話
連日更新で9月26日に完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-26 09:00:00
25250文字
会話率:32%
雨の降りしきる夕暮れ。ファミレスの軒下で、少年(9)が雨宿りをしている。窓の向こうには食事を楽しむ親子の姿がある。
とそこへ、会社員の関野明彦(40)が雨宿りをしようと軒下に入って来る――。
最終更新:2022-08-27 23:22:37
1112文字
会話率:49%
彼女は雨が好きだ。
朝起きて雨が降っていると、彼女は顔も洗わずに窓の向こうに広がる、濡れた灰色の世界をじっと見つめている。
※エブリスタにも投稿しています。
最終更新:2022-07-10 18:33:45
4261文字
会話率:26%
綺麗な流れ星が窓の向こうに落ちていく。
綺麗な流れ星がわたしの頬にも落ちていく。
最終更新:2021-12-30 15:08:55
238文字
会話率:24%
ボクは窓の無い真っ白な部屋で待っている。
何を·········?
混沌とした意識。
ボクは双子の兄史人を必死に守って来た。
それは無償の愛だった。
なのに史人は、ボクに敵意を向ける。
何故········?
最終更新:2021-11-19 15:53:59
3282文字
会話率:14%
【きっと皆は俺のことを窓の向こうの木々と同様に考えている。ただ生命を維持し、日々少しずつ老いていくだけの存在。それが彼らの思う俺の全てだ。】
交通事故で自らの自由を失った男性の独白です。
(この作品はnote、カクヨム、エブリスタにも掲載
しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 19:09:19
1741文字
会話率:0%
【自宅の最寄り駅に着いても席を立たず、窓の向こうだけを睨んでいれば、いつの間にかこの電車はわたしを東京へ、ここじゃないどこかへ強引に連れて行ってくれるのではないだろうか。わたしはその街で本物を偽物だと思ったり、偽物を本物だと思ったりして、酷
い目に遭ったり突き抜けた優しさに出会ったりしながら、少しずつわたしじゃない何かに変質していけるのではないか?】
東京に憧れる田舎者の女の子の話。
(別名義で書いていた小説の再アップであり、この作品はnote、カクヨム、エブリスタ、NOVEL DAYS、Tumblrにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 19:20:46
3217文字
会話率:9%
新しくサービスを開始したmmoゲーム。
【インターフィールドファンタジア】
NPC以外の全てのアバターには固有の人工知能が備わっていて、ゲームの世界の住人にも関わらず現実世界の人達と同じ様に社会を形成しているのが特徴だ。
主人公は
β版から参加している白石ミカのアバター、ミカエル。
彼は他のアバターより発達した人工知能を備えていて、それ故に軽率な判断に基づく行動は取らない。しかしプレイヤーのミカにとってはあくまでゲーム。逆らうことの出来ない指令や難題に頭を悩ませるミカエルとその仲間の冒険物語。
処女作です。
おかしな文書に誤字脱字。沢山あると思いますが目指せ完結で頑張ります!
どんなコメントでもいいので感想送ってくれたら凄く嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-17 14:49:42
8200文字
会話率:25%
硝子窓の向こうに彼を認めて。
最終更新:2021-05-13 07:00:00
2134文字
会話率:8%
私と結子は、あるホテルのティールームに入る。ケーキが評判らしい。
そのティールームの窓の向こうは森を切り開いた中庭になっていたのだが、そこで。
というショートショートです。
この作品はわたしのブログ(https://ameblo.jp/z
anjitsu)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 14:51:49
2238文字
会話率:20%
その日のことはあまり覚えていない。ただ埃を被った窓の向こうで同級生たちの遊ぶ声が聞こえていたと思う。どうしてこの本がその棚にあったのか、誰が書いたのか。それは今でも分からない。図書館の一番奥、一番高いところに押し込められていたこの本を、あの
日脚立の上で背伸びをして引っ張り出した。それだけが記憶に残っている。8歳の僕は真面目で臆病だったから、冒頭だけ読んで、怖くなってやめてしまった。あれから10年が過ぎた今、同じページを捲っている。前文を、読んだところだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 07:31:01
420文字
会話率:0%
――死ぬ前の一杯のはずだった。
ガラス窓の向こうに八重桜の見える喫茶店での出来事。
*monogatary.comのお題「一杯のコーヒーが人生を変える」からの創作です。
*他サイトとの重複投稿です。
最終更新:2021-04-18 05:02:08
4209文字
会話率:17%
ある日、西ノ宮優花の部屋の窓が大きな揺れの後、突然異世界へとつながった!
その世界では魔法革命という技術革新により誰もが魔法石を使うことで魔法を習得できるようになった。それによりあらゆる分野で魔法は社会の中心となった。
優花は自分も魔法を使
いたいと先の大戦の英雄である三賢の一人シマジに弟子入する。優花はこの世界で出会った魔法研究者のクスと同じシマジの弟子であるアヌスと冒険したり、学校に行ったりして魔法使いとしての実力を養い、そして、本物の魔法使いになるために国家試験を受ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 14:08:18
20173文字
会話率:65%