少年は、魔法の存在する異世界に『シグルズ』として転生した。『魔法』。世の理をねじ曲げる力は、それを持つものに圧倒的な力を与える。文明人としてそれが気に食わないシグルズは、世界をあるべき姿に正すべく、魔法を世界から駆逐する為の行動を開始する。
彼が転生したのは機械の国『神聖ゲルマニア帝国』。神により与えられた無双の魔法の才能によって出世し、現代日本の知識で最強の軍隊を作り上げるという計画である。しかし道は険しい。最大の敵は魔法の国『ヴェステンラント合州国』。シグルズの志とは正反対に位置する勢力である。圧倒的な魔導戦力を有するヴェステンラントに対し、彼はゲルマニアに次々と未来の技術を入れ知恵し、戦いを繰り広げる。やがて早過ぎる世界大戦に突入した世界は、どこに進んでいくのだろうか。蒸気機関の消滅を望むヴェステンラントの魔女クロエ。正義を渇望する『大八洲皇国』の征夷大将軍の晴虎と、彼に仕える巫女の朔(さく)。野望に燃えるゲルマニア総統ヒンケル。何だかよく分からない『ガラティア帝国』のスルタンのアリスカンダル。平和な世界を求める謎の少女リリー。戦争狂のヴェステンラント外務卿ルーズベルト。様々な志が闘争を繰り広げる中で、最後に立っているのは誰であろうか。魔法と近代文明の入り乱れる新たな形の戦争が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 18:03:24
2372836文字
会話率:65%
かつて大陸を飛び越え世界を支配した大帝国の後継国家。かの国は斜陽の時を迎えていた。領土は奪われ人口も減り今では大帝国の面影もなかった。しかし、神はこの国を見捨てたりはしなかった。ある時一人の子が生まれる。その名はフリードリヒ1世。これは後に
赤髪王(バルバロッサ)、強欲皇帝、英雄と畏怖される皇帝の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 12:00:00
57853文字
会話率:51%
聖歴一九三五年エウロペア大陸での大戦は休戦協定が結ばれた。
神聖ゲルマニア帝国が起こしたこの戦いでは、機関銃、戦車、毒ガスなどの新兵器が用いられ、戦いは悲惨を極めた。そして、古来から戦場で用いられてきた力・・・魔法である。
神聖ゲルマニア
帝国に侵攻されたネザーランド王国は一時ゲルマニアに膝を屈するかと思われたのだが、そのとき二人の英雄が現れた。
豊かな金髪をリオン(獅子)のごとくなびかせ大剣を振るい、単身ゲルマニア軍敵将を討ち取った、銃弾をもはじき返す不死身の肉体を誇る巨漢の魔法剣士、「獅子王」リオン・ラバルト。
そして、深紅のマントを身にまとい、気象すら操る大魔法をもって数十万の兵を向こうに回して戦った女魔法使い「深紅の魔女」アルテア・ブロッテ。
彼らの参戦により勢いを盛り返したネザーランド王国軍はゲルマニア軍を国境線の向こうまで叩き返し、休戦を迎えたのである。
彼らはネザーランド救国の英雄と呼ばれ、その活躍はネザーランド中に知れ渡り、人々は彼らの物語に夢中になった。
そして年月がたった。
この物語は、ネザーランドに生きる人々の運命と、運命に抗って生きる人々を描く大河ロマンである。
※この作品はpixivとの重複投稿です。晒し中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-16 11:19:41
14136文字
会話率:29%