「やりたいこと、できることだけやって生きてみよう」
そんな標語を胸に宇宙に飛び出してみたルオー・ニックル。苦労の反動が思わせた信条だったが、意外にも「やれること」「できること」というのは多くて困る。のほほんと程よく暮らすつもりが周囲の期待
もあって案外忙しい。
できることの一つを活かして立ち上げた民間軍事会社『ライジングサン』。食いっぱぐれない程度にと思っていたのに、安価に手に入れた戦闘艇に付いてきた操船AIは彼を仕事にと急き立てる。
しかも、それほど仲が良いと思っていなかった同窓の男パトリック・ゼーガンまでもが『ライジングサン』の協同経営者を名乗る始末。さらに、型破りで掴みどころのない猫耳娘クーファ・ロンロンまで押し掛けてきてライジングサンは賑やかになる一方。
ルオーの目指す呑気な未来はどこにあるのか?
リアルロボットSFストーリー、混迷の第十二弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 07:00:00
260930文字
会話率:58%
——獣狩(ししがり)。それは化獣(ばけもの)を狩り、その糧を得る狩人たちのことである。
彼らは化獣の命を重んじ、敬愛した上で狩りに臨む気高き狩人であり、その疾風迅雷の戦いぶりに人々は敬意と畏怖を抱いていた。
時は常闇暦八七一年。
かつて栄えた文明が一夜にして消え去った「厄災」からおよそ九世紀が経ち、彼の神楽大陸ではかつての神の教えを中心に、復興が進められていた。
金属禁忌という神の教え——神闇道・常闇之神社では一切の金属が禁じられ、代わりに天然物や化獣素材を用い、人々は不自由なく暮らしていた。
ある寒村で起きた惨劇から十数年後、禁呪をその身に宿す青年・蕾花はある冬の夜、雪の積もる幻冬峠で行き倒れる。
「坊やがこんなとこで死んでんじゃねえよ」——そう言いながら通りがかった龍人の女・潤花は彼を見捨てては置けず、山道脇の朽ちた小屋で蕾花を介抱してやることに。
目覚めた蕾花は潤花にどこか、強い信念と熱を感じながらも突き放そうとする。しかしそこに化獣の咆哮が木霊し、彼らは一時共闘することに。
紆余曲折を経て蕾花は己を付け狙う者たち——「禁呪院」の追手を振り払うための力を磨き、そして糧を得るために潤花の勧めで獣狩となるのだった。
「泡沫の里へ行く」——蕾花は常闇之神社総本社が建立される、霊天山の山腹にある泡沫の里へ向かうことを望む。
その理由は、常闇様自身に問うためであった。
——なぜ、俺なのか。……と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 07:10:02
3652文字
会話率:40%
親から煙たがられて生きてきた主人公、神和住望緒は、何を思ったのか、廃神社へ行くことにした。そこで朽ち果てた賽銭箱に五円玉を入れると、灯篭に火が灯り、彼女を包み込んだ。
目を開けると、目の前には見知らぬ神社が。唖然としていると、片目を狐の面
で隠した青年に話しかけられる。
彼に聞いたところ、ここは“異空間”であり、望緒の世界から来る者もそう珍しくないとこのこと。
青年の家へ行き、そこに住まうことになったが、条件は巫女をすることで––––!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 19:18:15
86113文字
会話率:55%
「秘密結社のリーダーになること」
――それが高校生・焔城楔の夢だった。
楔は、クールな同級生・鏡月紗羅を
自分の秘密結社の受付にスカウトしようと目をつける。
だが紗羅には、誰にも言えない秘密があり...?
無邪気な笑顔の裏に謎を秘めた少
年が率いる
秘密結社の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 20:00:00
48982文字
会話率:44%
❀まえがき❀
無縁者も、集まれば縁が生まれ、生きれば不和が生じ、頼れば裏切られ、宿れば移り、送れば求め、どうしようもない世の中で、どうしようもなく足掻くもの。
ならばあそぼう、この小さな世界で。
❀
――今となっては言葉も交わせない、愛
しいあなたを想って
――今となっては昔になってしまった、愛しいあなたを想って
――今になって出会った、愛しい未来に向けて
あなたの物語に花添えを。
今となっては昔のことですが、とある神社のそばに、小さな村がありました。
※この作品は、pixivにも投稿します。
※この物語はフィクションです。実際の人物、団体、地域などには関係ありません。但し主要キャラクターの元ネタは全員知り合いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 16:28:27
18472文字
会話率:58%
ーー人が嫌い。静かにして欲しい。うるさいから。
頭の中で殺した人は見えなくなる。触れられたら見えてしまうが、嫌いな人をすぐに頭の中で殺して見えなくする。
都合が悪かったり嫌いな人はすぐに殺すことで、自分の世界の静けさと平穏を保っていた
。
しかし、何度殺しても現れる男子の登場により、穏やかだった日々が変わり始めてしまう。
何回も何度も消しても、目の前に姿を見せる彼。しつこく姿を見せるので繰り返し殺すも、何事も無かったかのような態度で話しかけてくる。
何でこんなに乱されるのか、平穏を取り戻したくて混乱して消す。どうせ後日、いつも通り再び現れるだろうと。
けれど一向に姿を見せず、意味も分からず胸の内がソワソワした。
姿を見せて欲しいと思った時、彼の死体を発見する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 17:00:00
12877文字
会話率:19%
私立星数(ほしかぞえ)学園、それは日本各地の天才秀才たちが集まり、切磋琢磨する「人外魔境」とも例えられる、将来有望な者の激戦区である。
そんな中に、異常に「平凡」な、学力競争とは無縁な少女の姿があった。「茉莉花仄香(まつりか ほのか)」
という名を持つその少女のプロフィールは、彼女の学友の誰にも知られていない。
そんな彼女に近づく少年が一人、名を「尾山七光(おやま ななひかり)」という。息苦しい生活を強いられていた彼は、その少女の謎を解き明かすことに一種の娯楽を覚え、彼女と親交を深めていた。
しかし、彼のささやかな娯楽は、ほどなくして彼を世界の裏面へと巻き込んでいく事態に大きくなっていく——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 13:00:00
18446文字
会話率:48%
《栄養》×《ミステリー》
管理栄養士として、芦屋医大の精神科に勤務する宇田川舞(28)は、同大学院で、ヒトの食行動と神経についても研究している。
ある初秋の早朝、殺害現場を目撃した。
被疑者は白い寝間着姿の若い女。
川沿いのベンチで眠る
浮浪者の頸椎を、ペーパーナイフで一突。
舞は、夢遊病者による突飛な行動だと直感。
興奮神経の跳躍運動を行う《ランビエの絞輪》に注目した。
通報時に、舞の事情聴取を担当したのは、西宮警察署の喜多川俊子(27)。
被疑者の精神鑑定は、精神科医局長の錦城孝則(63)。
被害者の遺体の解剖は、荒垣壮太(38)が行った。
そして、被疑者の白い女の正体も、分かってくる……。
そんな折、大手製薬会社から新しい抗鬱薬が発表される。
考案者は、前述の錦城だった。
四年前から治験も実施されていた。
舞は、解剖医の荒垣に、押収品から桐花の指紋の分析を依頼。
荒垣は桐花の血液を手に入れて分析。新薬の主成分が出てきた。
だが、新薬の治験対象者リストに、被疑者の白い女の名はない。
リストを管理していたのは、院内の薬剤師、北島楓(31)だった。
新薬の主成分の副作用に、若年層の自殺願望や突飛な行動がある。
新薬の発売を確実にするため、錦城が、事実を隠蔽している可能性が高かった。
事件の謎を解くため、舞は、指導教員の精神科医、仁川優子(53)に相談する。
しかし、錦城への不信感が大きくなる中、錦城が脳梗塞で急逝した。
錦城は、献脳に登録していたため、迅速解剖が行われた。
舞は、錦城の胃の残留物から他殺だと考察した。
荒垣も錦城の他殺説を疑っていた。
舞が、管理栄養士の目線で、独自調査を続ける。
その結果、荒垣と優子には、錦城を亡き者にする動機があった……。
※作品内容はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 09:20:00
184642文字
会話率:37%
他人の顔を瞬間的に記憶できる能力を持つ陽乃子。ある日、彼女が偶然ぶつかったのは派手な夜のお仕事系男女。そのまま記憶の奥にしまわれるはずだった思いがけないこの出会いは、陽乃子の人生を大きく軌道転換させることとなり――……騒がしくて自由奔放、風
変わりで自分勝手な仲間たちが営む探偵事務所で、陽乃子が得るものは何か。陽乃子が捜し求める “顔” は、どこにあるのか。
※この作品は、アルファポリス様、カクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-22 20:00:00
371491文字
会話率:46%
皇の民がこの国を変えた。イカルガと改称された《那》の首都に、古き血を継ぐ民は息をひそめて暮らすほかにない。抑圧的な主人に仕えていた千春は、彼の過失を理由として、皇に嫁ぐ娘に引き取られることになる。しかし花園の箱入り娘は、人を飼うにはあまりに
無垢だった。
(社R15、同性間の恋愛的描写有。サイトにも同作品を掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-27 20:06:59
44167文字
会話率:46%
「ある脇役の選択」……魔術師や騎士が存在する異世界のとある国。
日本人の小川 雪(25)は、異世界人でありながら、”スノー・ブルック”という名で将来の公務員(官吏・魔術師・騎士)を育成する”国立学院高等部”で地理歴史の教師をしている。
主に
、頭と胃を痛めながら、必死に教師生活を送る彼女の選択と過去の物語。
かなりマイナー路線・教師贔屓な内容になっているので、ご了承くださいませ。欝で満ち満ちています。(キーワード:主人公胃痛持ち教師、脇役主人公、隅っこで逆ハー、隅っこでハーレム、隅っこでBL、学校、燃え尽き症候群(※燃え尽き済み))
「彼女の知らないエピローグ」……クロード・ステファノス(28)は、婚約者と共に幸せな日々を過ごしていた。
しかし、彼には彼女の知らない秘密があった。
――彼女は知らない。
クロードの隠す、たくさんのこと。
ただ、ユキと幸せになることを願う、彼の現在と過去のお話。
(※H.Pからの転載です。エイプリル企画のお話。ユキ視点は4/1〜5/3、クロード視点は5/7〜)
(現在更新分以降、主人公がユキからクロードに代わるため、キーワードを変更しました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-02 20:00:00
165462文字
会話率:15%
「私を救ってくれたのは、あなただった――」
平日の黄昏時。家が嫌いで、新しい家族にも馴染めない“ころん”は、逃げるように毎日その水族館に通っていた。
いつもの水族館、いつもの深海魚のスペース。それはころんのお気に入りの場所。けれど“その日
”は違った。
いつもの場所で出会った一人の青年の言葉に、ころんは青年の手を取った。
人魚姫をモチーフにした、海に憧れる陸のお姫様と孤独なお姫様に気付いた海の王子様の恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-10 06:28:17
9949文字
会話率:38%