真夜中に突然、ラジオから聞こえてくる不思議な雑踏――。
その出どころが戦争中の「防圧放送」の電波帯とまったく同じだということを掴んだ真樹啓介と坂東医師。ところが、その奇妙な放送が世間の耳目を集めるうち、さらに奇妙なうわさが付いて回るよう
になってくる。
それは、終戦間際の空襲で半壊になった防圧放送の送信所で、一人寂しく係員の少女の幽霊が彷徨っているというものだった。案の定、ある夜の放送から、淋しげな少女の声が乗るようになって……!
あの夏、いったい何が起きていたのか。真樹啓介と坂東医師は、一路送信所跡を目指す――。
(この作品は「夏のホラー2024」参加作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 12:00:00
13786文字
会話率:48%
診察終了間際に駆け込んできた、腹痛を訴える子供を見た開業医・坂東医師。
学校帰りに駄菓子屋での買い食いをしたのが原因とわかったものの、その一帯には駄菓子屋は見当たらないという看護師の言葉に首をひねる。
ところが、同じような患者が市内で
増えだしたころに、集団下校の子供の一団が消えるという奇妙な事件が起きてしまい……!?
お馴染み傘岡市を舞台に、今年の夏も不思議な物語が幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 12:00:00
25368文字
会話率:56%
悪友・日山恵一に呼び出された大学生の宮坂は、彼が解決を依頼された奇怪な事件の話を聞かされる。それは、ある少女をめぐって大勢の人間が不審死を遂げたというものだったが、なんとその少女というのは、宮坂もよく知る、懇意の後輩だったのだ……。
神
社のお札がきっかけとなり、続々と出る死者。はたして日山と宮坂は、新たなる惨劇を食い止められるのか?
平和なはずの地方都市・傘岡を舞台に巻き起こる奇怪な事件の果てに待ち構えているものは……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 00:00:00
14223文字
会話率:56%
食い逃げの疑いで袋叩きに合っていた易者・大垈を助けた古書店主・真樹啓介青年。
聞けば、客にもらった三万円が木の葉に変わっていたのだという。折も折、同じ「木の葉」に困っていた真樹は、建て替えた金を返しに来た大垈ともども、意外な犯人を知ることに
なって……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
1992文字
会話率:77%