子爵令嬢ユリアは、父と継母、異母弟と穏やかに暮らしていた。実母は10年前に離縁して家を去り、再婚して子供もいたが、9年前に亡くなっている。ある日、突然父が落馬事故で亡くなってしまう。異母弟は幼く、子爵家は叔父が継ぐことになるが、なんと叔父と
継母が結婚するというではないか。驚くユリアだったが、更に驚くのは異母弟と叔父がよく似ていたのだ。そう、父よりも‥‥。何かスッキリしないユリアに叔父が告げた。
「可愛い姪のユリアに良い嫁ぎ先を見つけてきたよ」
叔父から聴かされた嫁ぎ先は、見た目は悪くないものの女好きと有名な伯爵だった。
ユリアは決意する。女好き伯爵に嫁ぐくらいなら、修道院に行く!と。
舞台は異世界で、設定はゆるーいですので、広いお心でお読みくださいませ。(なーろっぱということで。残酷な場面はそうそう無い予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-23 19:18:30
9557文字
会話率:46%
密かに王家の血を引く娘レイラ・カサブランカ。彼女は森奥で薬草を栽培し静かに暮らしていた。楽しい田舎暮らしの最中、可愛い異父弟が士官学校に入学するための資金がないレイア。
このピンチに魔女が王宮の庭番の仕事を紹介してくれた。
どうせ身分がバ
レないと踏んだ彼女は高給に惹かれてその仕事をする。
王宮の庭には何かあるというが彼女は弟のために私は何があっても粘って居座る覚悟。
そんな王宮の花園にはルイと名乗る口うるさい庭男がいた。私は意地悪なルイと二人で一緒に薬草の手入れをしていたのだけれど、ある時、ルイの本当の姿はユリウス王子だと知る。彼は王子職のストレスによるもう一人の王子であった。
気難しいルイは悪魔のように意地悪。ユリウス様は心優しい天使のような性格。面倒臭い二人に振り回されるけれど、ユリウス様に隣国の姫君との結婚の話が舞い込んでくる。
居場所がないルイと、困っているユリウス。憎めない彼らのためにレイアは薬草の力で彼らを一人に戻そうと奮闘する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-24 20:00:00
93160文字
会話率:63%
侯爵令嬢エステファニアは、公爵家嫡男ヴィンセントの少し風変りな婚約者として名が知られている。
『八歳の時に両親とともに馬車の暴走事故にあい、その後遺症ですっかり人が変わってしまったらしい……』という彼女にまつわる噂話は今でも社交界で度々話題
になっていた。
これはそんな侯爵令嬢エステファニアとその家族にまつわる物語。
亡き両親にかわって異父弟を立派な紳士に育てようと奮闘しながら、ヴィンセントとともに事故にまつわるもう一つの噂・暗殺疑惑に迫っていく。
■天然わんこ系令嬢が婚約者に溺愛されながら奮闘する物語■
長くなるかもしれせんが、ゆっくりお付き合いいただけますと幸いです。
誤字脱字などで順次改稿していますが、話の進行に影響するような変更はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 04:00:00
46371文字
会話率:49%
兄、平城上皇との対立を乗り切り、名実ともに朝廷の頂点に立った神野は、その天分を発揮し、着実に国の形を整えてゆく。その許で、朝廷は後に「弘仁の治」と称えられる安定期を迎える。
藤原北家の長となった冬嗣と、忠実な臣で有り続ける藤原三守、彼
らの理解者で、よき友としての立場を守り続ける良峰安世ら。彼ら第一部からの登場人物に、神野や東宮となった大伴親王らの妻と子供たちや小野篁など、次世代の人物が加わる第二部。安定した治世、円滑な皇位継承を目指しながら、皇室の自律性を維持しようとする神野と、藤原北家の繁栄を目指す冬嗣との関係や、訣別した兄平城上皇への神野の想いなど、その人生を最後まで見守って頂ければ幸いです。
【主な登場人物】
〇神野(嵯峨天皇)
本作の主人公。冒頭時点で二十五歳。
〇藤原冬嗣
兄真夏の失脚に伴い、父内麿の死後藤原北家の長となる。神野が十三歳の年に異父弟である良峰安世を介して神野と知り合って以来、神野に仕え、その治世を支える。神野よりも十一歳年長。妻は藤原三守の姉、美都子。
〇良峰安世
冬嗣の母が桓武の後宮に召されて産んだ、神野の一歳年長の異母兄で、冬嗣の異父弟。良峰の姓を賜わって臣籍に下った。詩文の他にも楽や舞、騎射など多くに才能を発揮、神童といわれた神野の良き友人。
〇藤原三守
藤原南家。祖父が反逆者として処刑されたこともあって非常に謙虚な人柄だが、神野の側近として出世を重ねる。神野の最も忠実な臣。妻は神野の正妻、橘嘉智子の姉、安万子。その娘は後に小野篁の妻となる。
〇安殿太上帝(平城上皇)
桓武帝の長男で、神野の十二歳年長で前の帝。退位後に旧都平城京に移り、様々に朝廷に干渉を試み、ついには都を遷そうとするが、神野の拒否により失敗。剃髪して平城京で暮らす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 16:31:49
110629文字
会話率:48%
長崎のアトリエに現れ、異父弟の孔明(よしあき)と交互に入れ替わる三良(さぶろう)が久斗(ひさと)と交流した理由は、ある一通の手紙からだった。
『僕は自殺するーーーー。』
久斗の元で彼らが見たものとは?
手紙からは想像出来ないようなバ
イオレンスが始まろうとしているのか……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-29 14:23:48
518文字
会話率:13%
試験を今日に控えた医学生の伊吹 ハナは目が覚めると見知らぬ男性のベッドにいた。彼は魔王様と呼ばれるが、どうやらハナは彼の最愛の妻ロディアの体に意識が入れ替わってしまったようだ。
魔王は奇形の者たち「ターラ」の為に国を作り、魔の者たちを支配し
ている。
もとは隣国バルラスの王の養子として育ったが、前王を呪い殺したとも言われており、遺産も領土も何も相続しなかったため、今はとても貧乏をしているらしい。
バルラスに残してきた異父弟で王弟のユシリスの要請で、騎馬民族ヘルベベスとの戦いに助太刀に行く魔王だが、その魔王を、現在の国王フォルズスは心から憎んでいる。
魔王を闇の陣営に引き込もうと狙う闇の王、闇の王女の力を呼び出して、魔王を倒そうとするフォルズスの陰謀にハナも巻き込まれていく。
邪眼と思っていた金の瞳はベーチェット病による虹彩萎縮だったと、ハナの医療知識と天然ボケでつっこんでいく、時々シリアスが崩れる展開です。
*医療物の要素があり、また、戦闘シーンや怪我、病気のリアルな描写があります。苦手な方は避けていただきますようお願い申し上げます。また大人の恋愛要素があるので一応R15にさせていただきました。
*恋愛要素はありますが主人公の恋愛ではないので恋愛ジャンルは外しました。
*『私、嘘つきだから、と彼女は言った』はアルシスとロディアの出会いのお話です。本編とはだいぶ毛色が違った作風になってしまいました。恋愛物です。よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-25 12:00:00
99093文字
会話率:44%
これまで年の離れた異母妹清香(さやか)を溺愛していた清人(きよと)だが、自分の妨害にも挫けずに食らいついた異父弟聡(さとる)と清香が付き合い始めた結果、未だ独身にも関わらず娘を取られた物悲しい父親気分を疑似体験中。そんな兄を心配した清香が
清人の縁談を画策するが、実は清香の知らない所で女性の出入りが激しかった清人には、以前から密かに想い続けている一人の女性が存在していた。
突如として浮かび上がった予想外の人物の名前に、周囲の人間は激しく動揺しながらも何とか二人の仲を取り持とうとするが、長年擦れ違っていた両者の間がそう簡単に近付く筈も無く……。そして本人達も知らぬ間に、運命の歯車が静かに回り出す。
【零れた欠片が埋まる時】続編作品。どこから見ても完璧と思われる、清人の数少ない弱点とトラウマが、恋の行方と話の進行を思い切り阻害する予定です。これの補完作品として、真澄側からの視点での【いつか王子様が……】があります。
アルファポリス、エブリスタにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-28 00:42:56
457630文字
会話率:63%