アーサー・ホリンシェッドは十七にして稀代の光の魔法使いとしてレオルグ王国で名を馳せていた。高原地帯で山が一つ消失する事件が発生し、アーサーが派遣される。そこにいたのは、闇の力をもった呪い子として村人に忌み嫌われ、洞窟に囚われていた一人の少
女、シャロンだった。シャロンの生まれた村は流行り病に侵され、滅びようとしていた。シャロンの魔力の暴走を治め、アーサーは彼女の身を保護する。
「知ってるか? 魔法大学校を卒業した魔法使いは必ず弟子をとらなければならない。次世代育成の義務というやつだ」
「だからって、俺まだ十七だぜ?」
「普通は十七で卒業なんかしないんだよ」
アーサーの弟子になったシャロンは、アーサーとシュイッドの森で共に暮らし、学んで、平和な日々を享受する。
しかし九年後、エラン帝国との戦争に駆り出されたアーサーは、帰ってこなかった。エランの闇の魔法使いに討たれたとの報せが王国を駆け巡り、敗戦したレオルグはエランの占領下に置かれた。アーサーの訃報から三年間、寝食を忘れて、闇の魔法の研究に打ちこんだシャロンは、〈闇の回廊〉を通って、過去の世界に飛び込む。そこは、六年前のシュイッドの森だった。
シャロンはエラン軍に入り、エラン帝国の第三皇子ジル・セザールの下で敵国の情報収集に奔走するが――。
「先生を、殺させない。絶対に」
魔法の設定もふんわり、舞台もよくあるナーロッパです。実在する人名、地名、組織、作品とは一切関係ありません。生意気な男の子が女の子を育てる話を自分が読みたくて書きました。楽しんでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 16:49:25
148290文字
会話率:32%
功績を認められて爵位を頂戴した元平民の騎士ゼストと貴族の娘ハルリナは、王命により夫婦となる。
多忙なゼストにより2人はすれ違いの日々だったが、なるべくハルリナを蔑ろにはしない様に気遣ってくれていた。
ただ夫婦となって4年が経過しても、2人の
間には遠慮があった。
「旦那様が…戦地にて意識不明の重体との事です」
蒼い顔をしたメイドがハルリナに告げる。
運ばれたという病院に駆けつけたハルリナに、ゼストは呟いた。
「…誰?」
鋭い眼光で問うたゼストは、何故か13歳の頃の記憶に戻っていた。
※本日19時頃に一度投稿しましたが、私の操作がおかしくて新着にのらなかった?様なので、上げ直しました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 20:00:00
25012文字
会話率:42%
親戚の子と一緒に異世界へ。
ほんのりBL要素有りな話にこれからなる予定です。
主人公
大橋 聡
三十路。平凡系。聖女として召喚された親戚の女の子の転移に巻き込まれた。
親戚の女の子
辻 真奈美
二十歳。おっとり系。主人公と性格が近い。
偉そうな女の人
ドミエル・ヨヴァ・カンバレイス
耳の生えた人
ナハル・エンデラス
騎士団の団長
アウシス・マーヴェイン
騎士団員の生意気な男の子
ケスタ・シージメント
魔法使いの中でも偉い人
トーマ・インバハル
魔法使いの中でも特に偉い人の弟子
ルキナス
魔法使いの中で特に偉い人
オルテミシア
西の離宮の王子
ユーリウス・ヨヴァ・カンバレイス
東の離宮の王女
カルナ・ヨヴァ・カンバレイス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 21:00:38
11013文字
会話率:63%
6年前のハロウィン。
生意気な男の子ルカが私の眼鏡を持っていなくなってしまった。
6年後戻ってきたルカは豹変していて……。
理性的な眼鏡女子高生x14歳の少年(?)のラブコメ。
鶯埜 餡 様の「ハロウィン企画2020」の参加作品。ハロウィン
と眼鏡要素で構成されていますー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-17 12:00:00
8018文字
会話率:42%
魔力第一の世界に転生してしまった!?
7歳のある日、前世の記憶を取り戻したリノア。魔力第一の世界は前世の彼女の大好きだったラノベの世界のよう。
数年後、彼女が出会ったのは、魔力第一の世界であるこの世界で最も上位に立つ、赤いピアスを持った
生意気な男の子。それと同時に彼女のある力が判明。ひょんなことから、彼の婚約者になってしまった彼女の運命は___
魔法から始まる恋愛なんて……そんなの嫌!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-25 18:25:15
18333文字
会話率:74%
ある所に、人語を解し、自分を人間だと言い張る奇妙なドラゴンがいた。
そのドラゴン――ディーは、湖のほとりで、信者を全てなくした女神と出会う。
彼女のほこらを壊してしまったディーに、女神が持ちかけてきた取引はこうだ。
「そんなに己を人間だと言
い張るのなら、私の信者になって人の姿を手に入れ、布教に励んでみないか?」
人間になりたいドラゴンと、信者が欲しい女神さまの、出会いと別れの物語。
※この作品は、拙作『とある嘘つきの物語』に新たな設定と登場人物を加え、長編に書き直したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-10 22:23:15
52932文字
会話率:46%