かつてその吸血鬼は格上との闘争こそが生き甲斐だった。だが彼女は強くなりすぎてしまった。最強となってからの日々はただひたすらに退屈で満たされない。そんな地上最強の吸血姫は次第に「血」ではなく「知」、「闘争」の代わりに「知的好奇心」を満たすこと
に生き甲斐を感じるようになっていった。
幸いにして、この世界は多くの謎が散在している。
自然の摂理や物理法則では説明がつかないアーティファクト。人類の生存圏の外側に跋扈する知性のない化け物。謎に満ちた古代文明。世界に充満する有害なオド。理の外側にいると思しき超越者の影――。
それらを前にしたとき最強の吸血姫は挑戦者でいられた。
そんなある日、地下深くの氷層から人間と同じ形状をした未知の生物が発見される。その生物を解凍し蘇生すると、彼は自らを「日本人」と名乗った。この世界には存在しない「日本」という国家の存在と「現代日本の叡智」に、吸血姫の知的好奇心はくすぐられ、唆られた。
[お知らせ]
-2019.12.15 改訂版を再投稿しました。
-2017.01.29 初稿投稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 13:44:39
383569文字
会話率:34%
『花病』
それは体中から花が咲き、肉体を蝕み、最終的には死に至る病。
そして『花病』に侵され死んだ生き物は体を覆う花に操られ、寄生を広める。
人類はこの『花病』によって大きく数を減らし、土地も、人も、財産も、あらゆる物を失った。現在残された
土地は天空か地下のいずれか。
人類に残るのは絶望のみ。もはや衰退するのみか…
否、人類に残ったのは絶望のみではない。
『花病』は確かに人類の全てを奪い、余すことなく絶望に変えてきたが、
それだけではなく、多少の恩恵も与えた。
花病に侵されながらも人の姿形を保ち、それでありながら人とはかけ離れた力を持つ。
人の理の外を生きることになった存在。
言うなれば、次世代型人類。
〝ブルム・クランケ〟
人々は彼ら彼女らをそう呼んだ。
畏れと、希望と、皮肉を込めて。
人類を超越し、神格化された偶像として、状況を打開できる最後の希望として、自分たちが選ばれなかった憎しみとして、
「ブルム・クランケ」
あらゆるあまねくすべての願いと呪いとを持ちながら、縋りつく。もはやそれしか人類には許されてなどいない。
待ち受けるのは人類の絶滅か、はたまた微かな光に導かれ、生き残るか。
終わりは誰にも分からない。
【栗田青空】
彼はそんな世界に放り出された。
彼はただ普通に生活していたはずなのに、気づけば見知らぬ少女の体になっていた。自身が何者であったのかの記憶を失くして。
殆どの記憶と自分自身の本来の体を失った彼は、失ったものを取り戻すため、行動をし始める。
しかしこの世界はあらゆる人類に優しく無い。
彼の行く手に困難が溢れる。
「———絶対に生き残って見せる…!」
これは人類滅亡目前の世界で、自分が何者であったのかを思い出すまでの物語———折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 00:48:27
12125文字
会話率:24%
それは永劫を超えた先。
築かれた大地を英雄は歩む。
ある者は求める。安寧を、心の在処を。
ある者は探す。自分の家を、帰り着く場所を。
ある者は戦う。自分の守るべきもののために、未来をかけて。
ある者は授かる。人ならざる力を、理の外
の才能を。
――そして、ある者は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 22:47:48
1531文字
会話率:10%
【Amazonで発売中】現代のスパイ学校とその仲間達の戦いを描いた小説
『シビルミリタリーセルヴス』とは?
無実の罪で囚われた青年がスパイ学校の選抜教育に挑み、冤罪を証明するためチームの仲間と国家に巣食う諜報団や革命集団と闘うSF冒険小説シ
リーズ。
【詳細なあらすじ】国際情勢が混迷化した2034年。境正義(さかいまさよし)は定年間際の老練な諜報員。しかし、組織間の利権争いに疲弊し、嫌気が差していた。そんな中、親子ほども年齢差がある厄介者達と組まされることに。会社に捨てられた半導体エンジニア、元運送屋のボクサー、米国有名大卒の少年ハッカー。与えられた職務は、日露和平交渉までに国内の大物ロシア諜報員3名を排除すること。そして「血盟団」と呼ばれる謎の組織と対決することだった。訓練前から誰からも期待されないチームだったが、「日本を2050年まで延命させる」というリアリズムのもと、誰もが予想だにしなかった国家の存亡と未来を懸けた闘いに身を投じる事となっていく。だがいかに一部の人間が優れていても、信念以外に失うものがない集団には太刀打ちできない。そんな強敵達が現れる予感を、境だけが感じ取っていた――。
「チーム境」の一員として竜崎、早乙女と共にロシア諜報団や血盟団を追い詰めていく山田。セーフハウスでの共同生活や戦いを経て、互いの素性や信念を共有し、4人の絆と決意は深まっていた。しかし法や倫理の外で動き、常識外の力を持つ者達によって窮地に追い込まれていく。出内機関と血盟団の創設理由、各国政府やCIAを始めとする情報機関の思惑、そして日本におけるスパイ防止法とレンディション。それらが複雑に絡み合う最果ての地で、国家を新たな形へと導く計画と壮絶な決戦が山田を待っていた――国家の未来を決するポリティカルSFアクション冒険小説の後編。
【コンセプト】若年層でも読めるテクノスリラー
【ジャンル】ミリタリースパイアクション小説折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 06:37:33
22842文字
会話率:57%
実際に体験したおかしな話
最終更新:2024-02-28 18:38:58
1301文字
会話率:12%
・第一部
異世界から転移してきた男が勇者となった。
この世界でS級冒険者であるオルクスは、そんな勇者である柳条楓矢と出会う。
やがて異世界転移してきた勇者を補佐する名目で同じS級冒険者で幼馴染のミリアと共にパーティを組む事となる。
だが、パーティを組むだけ組み、そして旅立とうという所でオルクスはパーティから外されてしまう。
その結果、オルクスは『勇者パーティから外された際の退職金』とも呼べる恩恵で神から理の外の職業を与えられた。
そう、オルクスが剣士を諦め、全てを注いだ職業。
ーーそれが『料理神』だった。
・第二部
女子高生ツバキ。彼女は通学中に謎の黒い球体に吸い込まれ異世界に飛ばされる。そこで出会った少年エル、そして妖刀を手に入れたのだが……。
一応、二部からでも読める作品となってます。一部を読んでからの方が面白いとは思うので、時間のある方はぜひそちらからお読み下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 00:00:00
149932文字
会話率:52%
舞台は日本、でもただの日本ではない。ここは人と妖の対立する世界。
最終更新:2022-09-19 00:04:20
5261文字
会話率:55%
赤貧に喘ぐ賃金労働者、金梨ふさよの唯一の楽しみ。それは想いを寄せる同僚、不方泰山に職場で会える日々だった。だがふさよは突然二ヶ月後に職場が無くなる事を通告される。
そしてふさよの前に「理の外の存在」と名乗るフリフリのドレスを着た美女が
現れる。美女はふさよにある依頼を申し出る。
それは、地場霊に呪いをかけらたれ不方泰山の暴走を阻止する依頼だった。不方泰山の目には、二十六歳のふさよは乳児に見えるのだった。
ふさよの天国と地獄日々が、突然始まろうとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-19 17:41:56
101370文字
会話率:34%
小田坂ゆりえ十六歳。醜い顔に小太りな身体。幼少の頃からゆりえは、周囲から嘲笑され続ける人生を歩んで来た。
そんなゆりえの前に、赤いジャージを着た金髪の美青年が現れる。美青年はゆりえに驚愕の真実を伝える。
それは、ゆりえの外見は創造
主のミスで醜くなったと言う内容だった。ゆりえが自分の本当の身体を取り戻す為に必要な条件。
それは、クラスで一番人気のイケメン男子を口説き落す事だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-13 11:33:58
88358文字
会話率:27%
人知を越えた怪談が、剛と流奈に襲いかかる!
ねじ曲がった空間の中に閉じ込められる剛、首なし騎士に襲われる流奈。
理の外にいる相手に、二人の武芸者はどう立ち向かうのか!?
「速く走ればぶっ壊せるな、この空間」
「鎧ごと真正面からぶっ壊す
しかないわね」
苦戦は、しない!(断言)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-04 13:02:16
3776文字
会話率:34%
カーバル皇国の聖女として異世界召喚で呼び寄せられた、絵美(エミリア)は、人間の体には毒であり、魔力の元となる魔素を浄化する力を持っていた。帰る方法もないので、皇国の聖女として日々を過ごしていくうちに魔法の勉強が楽しくなり、次第に魔法への理解
を深め、4年目の最後に根源に至り、禁忌の魔法である死者蘇生の魔術を取得する。
禁忌に触れるのは神代である異世界では禁忌とされており、神は理の外にでてしまったエミリアに罰として不老不死の呪いを掛け、この世の終わりまで死ぬことは許さないとされた。それと並行してある事件が起こった。それはエミリアが召喚されてから5年後のことだった。聖女として新たに召喚された美憂(ミーユ)は皇国皇子やイケメンたちにちやほやされる。
エミリアはありもしない濡れ衣を着せられ、次第に皇子をはじめとしたミーユの取り巻きに目を付けられ始めた。
結局、ミーユは自作自演で毒を飲み、エミリアに殺されかけたといい、エミリアは証拠不十分のまま国外追放となる。
国外追放された、エミリアは森で眠っていた邪竜と出会う。ドラゴンとは魔素の塊とされ、人々から災厄として恐れられていた。ファフニールと呼ばれるドラゴンはエミリアに敵意を向けたが、事情を聴き登場したファフニールは森に住まうことを許可する――。
無自覚大賢者兼森の魔女が世界から恐れられる邪竜と共に森で暮らしたり、無自覚に英雄を育てるバトルありスローライフ、ここに開幕!
※グロ表現、下ネタ等告知なく、記述する場合がありますので、念のため15歳以上設定にさせていただきます。
※一章まで完結してますので順次アップします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 00:00:00
102285文字
会話率:42%
それは現代日本のようなとある世界のとある町でのお話。
世界の裏の奥、外道なれども触れることのできない世界の核心。
人の理の外にあるその核心は運命に囚われた彼らを襲い始める。
両親がいない少年、春来のごく普通な平穏は
ある日突然と壊されるの
であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 02:07:26
1495文字
会話率:38%
ある時突然姿を現し、人間達の生存域を大きく縮めた異形――怪物達。
理の外より現れた者達に対抗すべく、人が見出したのは同じく理外の力だった。
そして、欠けた戦士が一人。
※大体19時に更新します。ヤンデレはあくまで作者の解釈によるもので
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-02 19:00:00
64162文字
会話率:34%
「世界の終わりを望むもの」「世界の安定を望むもの」
それぞれの思惑が争いへと繋がっていく世界
守りたかったものを守れなかった絶望から世界を恨む男
世界を救えと言われ異世界より連れてこられた男
しかし、それは結局のところ理の中での話
その人物
は理の枠の中にはいなかった、その人物は理にとらわれなかった
世界の理から外れた「スイ」はどう生きて、どう周りに影響していくのか
そんな男の冒険の記録
ノクターンノベルズにて連載していた「どんな力でも君を守るためならば」の後の世界になります
前作を読んでなくても問題なく読めるとは思います
投稿後のお話を定期的に読みやすく手直ししたり、誤字、脱字等の修正をおこないます
その時にお話の内容に手を加えることがあるかもしれませんが基本的なシナリオには
影響のない程度の修正になると思います
物語を本格的に書くのに慣れていないので読みにくいと思いますが
楽しんでもらえるとやる気が出ます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 20:00:00
28302文字
会話率:45%
これは、一柱の女神を中心として展開される宇宙の理の外の世界、神と聖霊の世界「セレスティア」を舞台とした物語。
1話完結の短編集となっております。
最終更新:2019-02-16 01:58:53
395文字
会話率:34%
平凡な学園生活を送っていた少年と異能力者である少女たちとの出会いから始まる、美少女学園アクションファンタジー。この作品は、オリジナル対戦格闘ゲーム「floating pallet」の小説版です。
朝川彼方(あさかわかなた)にとって、御月七
色(みつきなないろ)は寡黙な高嶺の花と称される同級生の一人だった。
世界の理の外の存在である“爛(らん)”を討つ“月詠みの巫女(つきよみのみこ)”御月七色と朝川彼方を巡る物語が、動き出す。
格闘ゲームは、「Kyanpisia(http://www2.tba.t-com.ne.jp/kyanpisia/)」にて公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-23 17:05:01
299619文字
会話率:41%
神居士。彼は生まれながらにして幾つもの特別な才を持ちながらも平凡に暮らしていた。
しかし、その日常は突如として崩れ去る。
彼はいつも通りの日常の中、謎の紋様と閃光により何処か分からない場所へ飛ばされた。その場所には彼と同じ現象になった者達が
数人。
「この世界を救ってください、勇者様方!」
「我が国を救えるのだ、これ以上ない誉れだろう、勇者達よ」
そんな言葉に誘われ彼らは新たな世界で戦いの中へ身を投じる。
「(あ、これが噂の悪徳召喚か)」
かも、しれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-14 16:41:30
67644文字
会話率:43%
レイニー・デイと呼ばれる六月十四日は、この街に暮らす少年少女にとってバレンタイン・デイよりも大事な恋愛イベントといっていい。
それは高校生になったばかりの志水陽平、そして双子の姉妹である有坂葵と泉にとっても同様だ。
しかし、想いを寄せあう彼
ら三人は魔術的な出来事によって世の理の外へと投げだされ、決断の時となるレイニー・デイを迎えようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-29 22:00:00
114114文字
会話率:37%
淀み。
人の世の傍らに遥か昔より漂い続ける異物。
時に人の暗く強い思いに呼応して、超常あるいは異常としてこの世界に干渉する、物理の外の機関<<からくり>>。
そんな存在がひっそりと社会の裏側に蠢く中で、人々は日常を過
ごしている。
東京都神野町。
俺はこの町で、過ぎ去った時間が抱えていた黒い影と対峙する。
出会い、巻き込み、捻れ、かつて見過していた悪意が覗く時、人の業を思い知る。
理解など、幻想に過ぎない。
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この作品はカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883859177)においても掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-22 21:07:29
88134文字
会話率:43%
人の理の外で息づくモノ、いつからそこに、何故、存在するのか。
人間はいつしか、それらのモノを、嫌悪と、畏怖と、僅かばかりの好奇を含めて、妖と称した。
人に仇名す妖を狩り、魔を祓う退魔師集団、高見家。
雪の降った、寒い冬の日、高見家の門前に、
血塗れで倒れていた者。
知らなかったこと、知らなくてもいいと思っていたこと。
敢えて、知ろうとしなかったこと。
その華奢な背に手を伸ばしたいのなら、きっと、見ない振りをしたままでは、いられない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-03 22:00:24
12447文字
会話率:34%
訪問販売をする側とされる側、どちらが恐ろしいですか?
最終更新:2016-07-15 17:35:46
6151文字
会話率:42%