――天使の羽根を手に入れた者は、幸せになれる――
それは、古くから伝わる伝承。
天から雪のように降るそれを、人々は『天からの贈り物』と呼んだ。
雨の天使レインは、ほんの気まぐれから盲目の少女リヴと出会う。
初めは、天使に救いを求める
弱い人間を見下していたレインだったが、
自分の生い立ちや盲目であることを言い訳にせず、いつも笑顔を絶やさないリヴと関わるうちに、人間世界の光を見る。
一方、リヴの方も、盲目である自分を特別扱いしないレインに心を許すようになり、二人は互いに惹かれ合う。
しかし、天界には、天使が人間と恋に落ちてはいけない、という掟があった。
禁忌を犯した天使は、命の源である翼を奪われ、消失してしまう。
レインの親友である、緑の天使フォレストと、太陽の天使サニアは、
レインを天界へ連れ戻そうとするが、レインは、リヴと人間界に残る道を選ぶ。
しかし、レインとリヴには、天使の掟以上に重い運命が待っていた――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 07:10:00
89703文字
会話率:31%
私はいつも特別扱いされていた。
一度たりとも友達と登下校したことないし、気軽に外に出れないし、何するにしても常に使用人やら監視係やらボディーガードやらが近くにいるから変なこともできない。
一度くらいは友達とだべりながら、自分でお店を選
んで、好きなメニューを注文して、そんな放課後をしてみたい。
でも、それは一生できないことだ。 そう断言できる。
だって私は、現天皇の孫なのだから折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 22:46:21
1693文字
会話率:51%
未知のウィルスが男性だけに致命的な影響を及ぼすパンデミックが発生し、日本は女性だけの国となる。生き残ったわずか3人の男性、主人公の「僕」、先輩の大輔、裕一は「レッドリスト」として特別扱いされ、女性たちに狙われることになる。彼らは生き延びるた
めに隠れながら、自分たちの存在意義や未来について思い悩む。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-18 19:00:34
7439文字
会話率:44%
遑空奈《いとまそらな》。16歳の女子高校生。
彼女は物心ついた頃から厨二病を患っていた。
それは魔法使いになりたいという類のものだった。
そんな彼女は、ある出来事を発端に本当に魔法が使えるようになる!?
現実世界では異能力者、異世界でも
最強の魔法使いとして大活躍!!
特別扱いされて超最高!……なんて思ってないよ?笑
中二病心をくすぐる最高の物語、今、ここに爆誕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 19:28:26
465文字
会話率:12%
十年前のある日、突如として開かれたのは門(ゲート)と呼ばれる異世界とのワープ空間だった。
門の奥の世界、通称架界(かかい)へ働きに出る人々を日本政府は特別扱いし、夢未来と呼ばれる隔離された地区に住む権限を与えた。
商人や外交の政治家が住むこ
の夢未来にある架界の文化や魔法を学ぶ特別な学校、夢未来魔法学校に通う主人公の晴虹千鶴(はれにじちっる)は理不尽な理由で退学処分を受けることとなった。
もうじき夢未来から追い出され、親からも見捨てられる。
その日はクラスメートの嘲笑うかのような自身の噂が後を絶たない。
そんな彼女を救ったのは二人の同級生だった。
千鶴の唯一の友人で、外交大臣の令嬢の雷同海音(らいどううみね)
そんな彼女は何故か頭に猫耳は生え、親からも気味悪がられたことによって家を出ようとしていた。
もう一人は一見ぱっとしない少年。
しかしその正体は行方不明になっていた架界にある国、べルネス王国の国王リト。
それぞれの事情で家出せざるを得なくなった三人は手を取り合って、べルネス王国に身を隠しながらも魔法学校に復讐を企んでいたのだった。
「明日学校の地下室に忍び込もう。あそこには何か秘密がある」
復讐と冒険の異世界ファンタジーです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 20:14:09
20244文字
会話率:32%
二十歳の誕生日をお祝いしていた心音と友愛。ケーキを買って家に帰るとそこは見知らぬ場所だった。
燃えるように真っ赤な髪をしたイケメンは一目散に友愛に駆け寄り「結婚しよう」と言い出した。
存在しないように空気として扱われる心音は自分が異世界に召
喚されたことを理解。
王子の婚約者が現れたと盛り上がる神官達に帰る方法を尋ねると「そんなものあるわけがない」と睨まれた。
心音はですよねーと納得してしまう。一方的に呼び出されて帰れないのはお約束。
そしてどこの世界も可愛くて守ってあげたくなる友愛だけが特別扱いされることも。
王子は友愛の腰に手を回して出て行こうとした。その際にまるで醜いものを見るかのような目で笑った。
そしてーーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 08:48:31
166652文字
会話率:25%
昔々あるところに魔法が使えて賢い平民の少女がおりました
少女はよくある流れで貴族学園へと入学し、よくある流れで王子の特別なご学友となりました
小さな頃から魔法の才をしめし学業にも優れていた少女はいつも特別扱いされたので、王子の特別であること
にも頓着しなかったのです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 06:00:00
18176文字
会話率:70%
自分にだけ優しい人が好き。っていうの、女性に多いって聞いたけど、私はそうは思わない。
男性にだって……。ううん。動物全般に言える事だと思う。
誰でも良い。なんて、無感情と一緒だよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら
申し訳御座いません。
注意事項2
即席文です。
今愛するのは、これじゃないから。
私だって差別しますよ。
差別するのは、それだけ凹凸がある人間だと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 18:01:04
751文字
会話率:0%
貴方は何時も暗い部屋に私を置いて、他の女性と出掛けてしまう。
それでも帰って来られると、数多の屍の上に鎮座させられた気がして嬉しくなった。
絆されている。どんなに録でもなくとも愛が本物だから。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺
に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
生き人形、早苗さんと胡蝶のワンシーン。
正妻が為せる余裕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-29 22:14:59
996文字
会話率:27%
これは異世界でマッサージ屋としてち○こをデカくする整形手術や豊胸手術を特殊な魔法を使って生計を立てる男の話。
ある日、高校生と一緒に異世界召喚に巻き込まれた27歳の新島景(ニイジマ ケシキ)は、勇者として魔王退治した後、1人異世界に残った
。
勇者として特別扱いされることに嫌気がさした新島は魔王退治のご褒美として、神様によって新たに能力を与えられた
・『肉体改変』見た目を変えたり、腕を生やしたり、毛を生やしたり、特定の部位の大きさを変更可能。
・『物品召喚』日本のものを使用した魔力と交換に食呼び出せるようになる、ネット通販のような機能。
勇者の治癒術師として元々持っていた能力
・『回復 』大怪我でもすぐに治せる。欠損は治らない。
・『解毒』病気、毒、状態異常を治せる。
・『鑑定』自分、相手の情報を知ることが出来、健康状態の観察に使える。
この能力を駆使してマッサージ屋を始めるが、マッサージと回復を掛け合わせると強い快感が走ってしまい、変態の噂が流れてしまうようになった。
そんな誤解に負けず、愉快な仲間とコメディみたいなスローライフ生活を送る!
若干のエロ表現はありますが、エロメインではないです。
ストックが10万字以上あるので、30話以上は毎日投稿出来そうです、応援よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 00:00:00
198116文字
会話率:54%
ララノアとクローディアは仲の良い従姉妹。2つ年上のクローディアはアルウィス・イヴォール公爵令息と婚約していたが、あるとき忽然と姿を消してしまう。いなくなったクローディアの身代わりとして、アルウィスと婚約することになったララノア。アルウィスは
氷魔法を操り、狼のように眼光鋭く剣を振るうことから「氷の狼」と称されていた。何としてでもクローディアを探し出したい一心で「身代わり」になったはずなのに、ララノアは度を越した特別扱いをするアルウィスにだんだん惹かれていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 07:25:03
27440文字
会話率:39%
いつも月末にパンを買いにやってくるお客さん。
その人はいつも来月配布予定のフリーペーパーがほしいとやってくる。わざわざ店長を呼び出してやってくる。そのお客さんは何がしたいのだろうか。
最終更新:2023-06-24 19:10:17
2485文字
会話率:33%
エッセイです。お客様に対する忖度についてです。
最終更新:2023-06-14 07:37:11
1235文字
会話率:10%
ある日異世界に転生することになった主人公。
テンプレ的な展開を拒み、特別扱いしないで貰い異世界転生を果たした。
異世界では無難なスキルでやりくりする予定の話です。
最終更新:2023-05-18 20:28:39
23268文字
会話率:34%
幼い頃から特別扱いをされていた神官の少年カイル。
カイルが上級神官になったとき、神の化身と言われていた少女ミラが上級神官として同じ神殿にやってきた。
真面目な性格のカイルとわがままなミラは反発しあう。
しかしミラとカイルは「約束の子」、「破
壊神の使い」などと呼ばれ命を狙われていたと知る事になる。
攻撃魔法が一切使えないカイルと強力な魔法が使える代わりにバリエーションが少ないミラが「約束の子」/「破壊神の使い」が施行するとされる「契約」を阻む事になる。
カタカナの名前が沢山出てきますが主人公二人の名前以外は覚えなくていいです(特に人名は途中で入れ替わったりしますので)。
名無しだと混乱するから名前が付いてるだけで1度しか出てこない名前も多いので覚える必要はありません。
特定の宗教を侮辱したり批判したりする意図はありません。
創作の過程で一部を借用させて頂いているだけです。
この話はフィクションです。
カクヨムにも同じものを投稿しています。
カクヨムと同じものですが、こちらは分割したものが好まれるようなのでこちらでは1章を4分割して投稿します。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-05-15 08:00:00
136369文字
会話率:34%
戦争で家庭の経済状況が悪くなり、帝国王城へ奉公に出ることになった子爵家の娘・ソミア。彼女はウニバーシタス帝国第三皇子・シレの身の回りの世話を担う事になった。
祖母の教えで感情を表に出さないようにしていたソミアに対し、笑顔か困り顔が通常運行の
シレ。
ある日シレの仕事書類を指摘したことで、ソミアが侍女にも関わらず文字も読め計算もできると知られてしまう。祖父母からの教わった為だったが、ソミア本人は自身が優秀だと思っていない。ソミアに興味を持ったシレは下働きの環境の聞き取りから始まり、お茶を共にしたり書類仕事を手伝ってもらったりし、最終的には彼女を自分付きに指名する。真面目に仕事をする様、趣味の庭いじりをする時に変わる柔らかい表情や慌てて赤面する姿にシレは彼女を放っておけない。特別な感情を抱くのに時間はかからなかった。一方、気に入られた事も、それ以上の感情を向けられている事も気づいていなかったソミアにシレが告白する事で二人の関係が動き出す。
中の良い侍従と話していれば嫉妬され、自分だけの庭も贈られ、特別に扱われる関わりの中でソミアの押し殺した表情も変化していく。側付きで子爵家の人間という立場に遠慮して離れようとするソミアに対し、どうしてもソミアがよくて特別扱いしたいシレのもだもだ身分差なラブコメ。
【元ツンデレ現変態ストーカーと亡き公国の魔女】の登場キャラ、シレと側付きメイドさんのアナザーストーリー。
前回外伝のヴォックスとユツィの話よりは軽めな感じです。メインは日常ほのぼのと自負しています。
変態ストーカー本編とヴォックス&ユツィの外伝を読んでいると大変おいしいはず。
※アルファポリス、ノベルアップ+にも投稿しています。※R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 15:15:02
100036文字
会話率:63%
家族構成が複雑な中で私だけが特別扱いを受けていた。私だけは大丈夫とどこかで過信していたが気づいた時には1人だった。兄弟に疎まれ、親戚に疎まれ、親にまで疎まれ、私の選んだ道は…。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
最終更新:2023-02-25 12:41:33
1061文字
会話率:0%
私には一卵性の双子の姉がいた。
姿かたちは同じだけど、性格は全然違う。わがままで自由奔放な姉。それに対し私は消極的で内気な人間。
勉強もバイトもせず、毎日遊び歩いてる姉。なのに親や教師からは特別扱い。クラスの人気者で異性からも好かれている。
こんな女のどこがいいのだろうか?いつも姉は、いい思いばかりして、私は振り回される損な役回り。
アイツばっか幸せそうにして。
少しばかり早く生まれただけで……
姉というだけで。
エブリスタの、三行だけの小説から長編小説まで100文字(三行程度)~8000文字。『超・妄想コンテスト』第189回テーマ「○○になりたい」参加作品、「たった一秒、一文字、一座席で」を加筆修正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 14:05:52
8249文字
会話率:10%
燈榊花火の通う全寮制の中高一貫校、百籃学園には『時空を遡れる魔女』がいる。学園七不思議的なの存在として、一般生徒の中に紛れて学生生活を送っていた。しかも日ごろから正体を隠すどころか偽らず、誰に訊かれても自らの口で魔女だと自称する。花火の先輩
にあたる渡堺聖果。
中等部の頃は七不思議どころか、周りが囁く様々な噂にすら興味もなくぼんやりと過ごす花火。そんな花火のもとに噂好きの友達から七不思議について調べようと誘われる。持ち寄られた情報を頼りに『時空を遡れる魔女』と自称する聖果を訪ね、しばらくの間勝手に行動を共に観察を始めた。ほとんどの授業に出席はせず、気の向くままに屋内外を徘徊する。特にお気に入りなのか、放課後は毎日のように図書室で静かに本を読む。それでいてテストの成績は常に学年首位をキープし、教師ですら聖果の行動を黙認している状況。毎回のように追試ギリギリの花火は、聖果の置かれた環境に驚愕と羨望の眼差しから弟子入りを申し込む。だがその申し出はあっさりと断られ、花火の中で聖果が本当に魔女だから特別扱いされているのではと謎が深まっていく。
最初は成り行きではあったものの、花火は聖果へと興味を抱きだす。
以前と変わらず聖果を尾行し、絶対に魔女である証拠を掴もうと躍起になっていく。隙あれば弟子入りを申し込む日々を過ごしていると、月末に迫ったテストが花火を襲う。ただでさえ授業についていくのすらままならず、ここしばらくは聖果のことで手いっぱいだった。いつの間にか七不思議にのめり込んでいた花火は友達に泣きつき、手厚く勉強をみてもらうも何一つ理解ができずに刻々と時間だけが過ぎていく。
だがそんな頑張りも虚しく、追試になってしまう花火。そんな矢先、聖果が頻繁に出没する情報が耳に飛び込んできた。追試には合格しなければいけない。だけど、七不思議についても追いたい気持ちもある。それでも目先の追試を頑張らなければと意識を切り替えるも、聖果の方から花火に近づいてきた。しかも勉強をみてくれるというありがたい申し出に飛びつき、数日という期間をマンツーマンで指導を受ける。厳しくも優しい聖果、何よりも初対面でしかない花火のことを第一に気遣う姿勢。偶然とはいえ一緒に過ごす時間が増え、みえてくる聖果の素顔。
些細なキッカケから学園の七不思議にのめり込んでいく花火と、存在自体が謎に包まれた聖果との学園百合物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-25 00:00:00
101653文字
会話率:39%
選ばれた貴族の令嬢・令息のみが通うことを許される王立高等貴族院で、私は婚約者のチェスタスと共に楽しい学園生活を謳歌していた。
しかし、ある日突然転入してきたチェスタスの幼馴染――エミリーナによって、私の生活は一変してしまう。それまで、どん
な時も私を第一に考えてくれていたチェスタスが、目に見えてエミリーナを優先するようになったのだ。
チェスタスが言うには、『まだ王立高等貴族院の生活に慣れてないエミリーナを気遣ってやりたい』とのことだったが、彼のエミリーナに対する特別扱いは、一週間経っても、二週間経っても続き、私はどこか釈然としない気持ちで日々を過ごすしかなかった。
そんなある日、エミリーナの転入が、不正な方法を使った裏口入学であることを私は知ってしまう。私は間違いを正すため、王立高等貴族院で最も信頼できる若い教師――メイナード先生に、不正の報告をしようとした。
しかし、その行動に気がついたエミリーナは、私を屋上に連れて行き、口封じのために、地面に向かって突き落としたのだった……
※カクヨム、アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 14:31:01
15809文字
会話率:32%
幼少期に大好きだった外人兵相手の娼婦ケイさん。
彼女の恋人とされるユエセイ軍の黒人兵モーリスが、いつか必ず迎えに来る日を健気に待つ姿は、幼馴染で親友の玲子と私の眼には、とても幸せそうな一人の女性に映ったものでした。
先進国ヤマト国内にあり
ながら、駐留ユエセイ軍基地が小さな島を占拠しているため「基地の島」とも呼ばれるルキウス本島に生まれ育った私は、高校卒業と同時に留学を決意しました。我が青春時代の大好きな恋人である幸也とのお別かれは、とても辛いものでした…
幸也と二人でクリスマスの季節、島中の美しいイルミネーションを見て回って「クスノキの家」に巡り会ったことは一生の宝物です。
留学先のユエセイ合衆国では異文化の嵐に巻き込まれつつも、現地で海外就職を果たすことができました。就職したのはアイソ規格のコンサルティング会社です。素敵なエリート上司兼婚約者のビルもいて、まさに夢の実現のように思えましたが…
同時に「悪夢」も進行していたのです!
会社が私を特別扱いしたのは、営業戦略上の有望市場が、私の故郷ルキウス本島だったから…
冷徹かつ無謀な「故郷営業」のために、故郷の地縁と血縁を裏切ってしまい、父親も私も社会的信用を完全に失墜しました。
マイベースタウンを失った愚かな小娘は、ルキウス本島を離れ、首都トキオメトロ区の賃貸マンションに籠るしかない状況に陥りました。しかし、冷たい大都会で寂しいクリスマスを迎えることには耐えられそうにありません。幸也と過ごしたクリスマスの深夜ドライブを再現するため、再びルキウス行きの飛行機に乗り込んでしまったのです。
秘密裏に行うはずだったベースタウンへの傷心旅行で、図らずも、すっかり変わり果てた姿になっても、健気に恋人モーリスを待ち続けるケイさんの実情を知ることになりました。かつては不良少女グループのリーダー格から、今やゴスペル喫茶の頼れるママに生まれ変わった玲子の「告白」を聞かせてもらうこともできました。
傷心旅行の最大の目的地である「クスノキの家」では、何と!幸也と偶然の再会を果たすことができました。すっかり良き家庭のパパに収まった感のある幸也から、この小さな家には不釣り合いなほど大きなクスノキに宿る「聖なるスピリット」を教えてもらいました。やがて幸也が帰ってから一人、この場所から再生することを誓う私がいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 15:09:20
18944文字
会話率:2%