あらすじ
七夕で年に一度の星降りの夜、ユキとコウタは偶然幼い兄妹が橋から落ちるのを目撃してしまう。それを見て慌てたコウタは兄妹を助けるために暗い七夕川へと何も考えず飛び込んでしまった。そしてコウタを心配したユキもその後を追って七夕川へと入
っていった。川で消えた二人は銀河の世界、黒いうさぎクリラ、超特急の彗星ハリーとして人間の頃の記憶をなくして銀世界の住人となっていた。クリラは銀世界では唯一黒い色で常に劣等感を感じていた。そんなとき北斗の星をもつクマ五郎から光玉を触ることで色を得られることを教えられる。光玉は年に一度星降り祭りの夜に天の川の漆黒の裂け目から現れるそれは美しい光玉だった。クリラはクマ五郎から貰った不思議な力を持つ七色石版と☆型の石を譲り受け、光玉を手に入れるべく彗星ハリーと共に天の川の漆黒の裂け目へと向かった。途中南十字星などで不思議な体験をしながら天の川へと向かったクリラは無事漆黒の裂け目に到着し、そこでハリーと別れ一人で光玉を探すことになった。クリラは漆黒の裂け目の番人、牛頭馬頭に導かれて、邪な魂がなるという子鬼を見て心を痛め、幼い兄妹兄との別れに大きな声を上げて泣くことになる。そして人間の頃の記憶に残る最も会って見たかった青い目をした少女に出会う。少女のあまりに尊い行いにクリラは感極まり、とても大切な事を学んだ。それと同時に光玉の正体を知ることになる。光玉とは清らかで尊い真っ白な人の魂そのものだった。その事実を知ったクリラは光玉をとることを諦め漆黒の裂け目でその命を絶つことを決めた。その時ハリーが現れクリラに一緒に銀世界へ帰ることを提案する。一度は帰ろうとしたクリラだったが自分のなすべき事ことを思い出し踏みとどまった。そう決意したとき黒いうさぎクリラと超特急の彗星ハリーは人間の記憶を取り戻し、人間の姿に戻っていた。二人はまさにあの七夕川で消えたその時に戻っていた。ユキはその身を全て捧げて黒い邪な魂を全て救うとコウタに告げる。コウタは止めたがユキの決意は決して揺るがなかった。それなら一緒に行こうと懇願するコウタを諭しユキはコウタを人間界に返した。そしてユキはその身を捧げ魂までもキレイに燃え尽くして消えていった。後に残ったコウタはユキのことを思い出し、きっと僕も良いことをして生きてくとユキに誓った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 10:55:00
49965文字
会話率:45%
地獄に転生したオレは、拷問に耐えて速攻で地獄から抜け出す。
最終更新:2023-12-04 23:59:36
5441文字
会話率:34%
子供の頃、暇潰しに手に取った。
私の心を踊らせ、震え上がらせた。
酸いも甘いも共にした。
時は流れそれは私に牙を向く。
信じようが信じまいが.....
これは私の怪異録。
最終更新:2023-02-06 06:55:47
12105文字
会話率:23%
時雨の夜。お手伝いが帰宅して一人となった老女流歌人が独酌している。幻聴や幻覚に悩んでいたことが現実に起こる。仕出し屋の少年が注文の豪華な弁当を届けに来るが、いぎたなく毒舌を吐いて帰す。肥満体の飼い猫が餌の臭いで歌人の叔母に来て、歌人と料理を
取り合う。時雨は霙に移り変わる。歌人は亡夫が生前に隠していた呪いの込められた絵ろうそくに火を灯す。ろうそくの絵にはギリシャの髪が若き女性を犯す絵が描かれてあり、それは亡夫の歌人に対する呪いとも思われた。大きな地震が起きる。肥満体の猫は行方をくらまし、絵ろうそくに描かれた春画から……庭はすでに白雪が降り積もっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-01 20:33:51
22759文字
会話率:0%
女流作家として高名な真波は、突然の死によってあの世にいく。どこへ行けばいいかわからずにいると、目の覚めるような美形の案内係が現れるが、言いつけを守らなかった真波は暗闇に妖しく光る花々の中に迷い込む。「その花に触れてはいけない」花守に止められ
た彼女は、真の地獄というものを知り、生前おかした罪に思いを馳せる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-23 00:58:18
9451文字
会話率:41%
牛頭馬頭(ごずめず)とは地獄の番卒、いわば看守のようなモノである。主人公は有能なので、地獄に落とすか落とさないかの面接官に抜擢された。そこに引き出された一人の男との面接場面である。
最終更新:2016-02-10 09:37:23
3473文字
会話率:85%
八島花埜(やしまかの)は高校2年生。自殺すると勘違いされ、クラスメートの田倉大(たくらだい)と共に屋上から落下した。死は免れ、この世に戻ったが……二人が生き続ける条件は地獄から脱出した魂を連れ戻すことだった。*自ブログにて同時掲載しておりま
す。**ツギクルでも登録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-23 10:00:00
107311文字
会話率:46%
日本に似た架空の島国、「秋皇」の帝都で眠る魔法のランプ。それは人の命と引き換えに願いを叶えてくれる呪具であり、これまで数多の生命を喰らってきた。
そのランプに封じ込められた、世界最強を自称する魔神ズィーンと一人の少女の出逢いは、帝都を巻
き込む事件へと発展していく。
何故彼らは出会ってしまったのか。何故彼はランプに封じ込められたのか。そして忍び寄る、ランプを追う者たちの目的とは。
欲望渦巻く帝都で足掻く、「何か」を追い求める者達のフリークス・アドベンチャー、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-25 22:38:55
23686文字
会話率:41%