「そうだ、お前が行けばいい」
敗戦国の第一王女・ソニアは王家の血を引きながらも『聖女』の力を持たないおちこぼれのできそこないだった。
敵国ティエラリアから示された和睦の条件は『聖女の力を持つ王家の女性を嫁がせること』。『真なる聖女』で
ある第二王女アイラを差し出すことを渋った王は、できそこないのソニアを敵国王弟に嫁がせることにした。
――そんなことをして許されるのだろうか。
そして迎えた初夜。閨を訪れた王弟にソニアはたまらず全てを打ち明けた。己の喉にナイフをあてがいながら。
「わ、私はあなたに愛される資格を持ちません! 私は父の思惑により送り出された力を持たぬ落ちこぼれ! 偽りの聖女! しかし、私と父は罪深いなれど民に罪はありません! どうぞ私めの命を持って矛を納めてはいただけないでしょうか!?」
「待て、ちょっと待て。落ち着け」
落ちこぼれソニアは自死を阻まれ「私はいつ裁かれるのでしょうか……?」と死んだ魚の目で毎日を過ごすのだが、ソニアが来て以来、ティエラリアの国は日々豊かになっていき……。
代わりにソニアのいなくなった祖国はどんどんと……。
自分の能力全否定ネガティブ無自覚チート聖女(処刑の日はいつなんでしょうか!)と冷静ドッグトレーナー系イケメン王弟(なんで君の思考はいつもそこに収束していくんだ?)の勘違いラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 22:54:52
218160文字
会話率:51%
デレッダ公爵家の隠し子フラミーニアは物心ついたときから屋根裏部屋に監禁されていた。衣食住だけを与えられ、教育も受けることなく、人と話すことすら禁止され、ただ息をするだけの毎日を過ごしていた。
ところがある日偶然父の思惑を知る。拷問をしてでも
フラミーニアに魔法を行使させ、魔力転移の実験を画策していた。
フラミーニアに求められていたのは身に宿す【魔力転移】という珍しい魔法だけだった。
「これからは誰かの為に生かされるのではなく、自分のために生きていくの」
そう決意したフラミーニアはこの魔法を手放すことにした。
唯一の友人だった人語を話す不思議な犬ーーセノに保有する全ての魔力を転移させる。すると小さな犬の正体は一人の男性だった。
住む家も友人も魔力も全てを捨て、前だけを向いて歩き始めたフラミーニアだったがーー
「俺がフランから何もかもを奪ってしまったことへの責任をとりたいんだ」
こちらの都合で一方的にあげた魔力なのだから、責任なんて負う必要はないのに……。
説得しても何度も迫ってくるセノと全てを失ったフラミーニアが幸せになるまでの物語。
※ふんわり設定ですのでお手柔らかにお願いしますm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 18:00:00
66619文字
会話率:45%
クロネリア・ローセンブラート男爵令嬢の最初の結婚は十三歳の時だった。
当時クロネリアには文を交わすだけだけれど、想い合う相手ハンスがいた。
派手な人生ではないけれど、穏やかな結婚を夢見て暮らしていたクロネリアだったが、すべては、借金まみれ
の父の思惑によって打ち砕かれてしまった。
高齢で余命わずかな伯爵に見初められ、高額な結納金目当てに嫁がされたのだ。
異母姉妹のガーベラに恋人ハンスまで奪われ……。
※イメージしやすいように、バツ3という現代用語をあえて使っていますが、お許し下さいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-15 12:01:20
14263文字
会話率:38%
先代国王により平民でありながら聖女として王太子の婚約者となったシャルロット。
奇跡の力を何も持たない彼女は────── 十年後、偽聖女と呼ばれ、長年国に尽くしてきた父親と共に国を出る決意をした。
最後の挨拶がしたいと、王太子に会う為、城
を訪れる。
シャルロットが国を離れるその日。
彼女はある別れの言葉を残す。賢王と医療の母、二人の偉人を生んだ、奇跡を持たない聖女シャルロットをめぐるお話。
本編が4p、他視点1p、主人公外後日談4pの予定です。
読者様へ
中世っぽい世界の婚約解消物ではありますが、ザまぁ要素は薄いです。モブ以外に悪いヤツは出て来ません。そしてそのモブも雑魚です。そのぶん、お話が穏やか仕様になっておりますのでご了承ください。
※流血や残虐シーンもないので安心してお読みいただけます。
※タイトルがいまいちしっくりこないので、思いついたらサクッと変更すると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 00:00:00
19646文字
会話率:49%
竜族にして、最強クラスの力を持つブラックドラゴンの少年。彼は偉大なる父からの使命を受け、人の姿に変身し、人間界の普通の高校生として過ごすことになる。最初は人間のことが理解できなかった少年だが、少しずつ同じ時をすごしていくとともにしだいにうち
とけていく・・・
彼が受けた使命とは一体何なのか、そして父の思惑とは、少年はまだ知らない、これから待ち受ける血塗られた竜族としての宿命を・・・とまあこんな感じでコメディな部分も多少ありますが基本はシリアス系でいきたいと思います。今回初めて小説をかくので変な文章など至らぬ部分も多いと思いますがよろしくお願いしますm(_ _)m
※おかげ様でなんとかPV43万、ユニーク4万に到達しました。ありがとうございます。
これからも頑張っていくので、もしよければ評価も一緒によろしくお願いしますm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-07 19:00:49
1053546文字
会話率:42%
引きこもりなニートの主人公花形泰斗(24)童貞無職が父の思惑で泰斗の愛用ラブドールがロボットと化し正体不明の怪獣と戦う物語
最終更新:2016-08-10 20:09:10
5990文字
会話率:49%
建国以来の名門、グリーバス公爵家のアルティナは、生家が保持する権益と名誉を守る為、実在しない双子の兄を名乗り国王直属の近衛騎士団に入団。順調に功績を立てて緑騎士隊隊長に昇進するも、実父の思惑により表向き死亡した事に。更に本来の名前に戻った
途端、厄介払いの縁談を強制され、彼女の怒りが振り切れる。自分を都合の良い駒扱いしてきた両親に、盛大に蹴りを入れてから出奔しようと、策を巡らせ始めたアルティナだったが、事態は思わぬ方向に。飲み仲間の同僚と形ばかりの結婚、しかも王太子妃排除を目論む一派の陰謀に巻き込まれて……。
稀代の名軍師の異名が霞む、アルティナの迷走っぷりをお楽しみ下さい。アルファポリス、エブリスタにも掲載しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-09 23:03:20
385115文字
会話率:66%
※主人公最強系、というか主人公側が最強というかチートというか、そんな感じで。仲間も最強系です※ カーチャことエカチェリーナ・ファン・ヴォルクリングは、齢八つにして喪失技術(ロストテクノロジー)の研究をする天才幼女だった。
彼女は政治家だっ
た父の思惑により、幼いながらも〝特務少佐〟として軍隊に入隊する。
女性だけのワルキュリア軍――その特務機関ラーズグリーズの所属である。
そこはあまりにも個性溢れる――否、溢れすぎる隊員達の巣窟だった。
特に機関長で特務大佐でもあるイオナは、かの英雄ジェラルディーンの末裔にしてガチレズという、超が着くほどの有名人だった。
カーチャはイオナからのセクハラやベルからの意地悪に耐えしのびつつ、大きなパレードに参列したり、『戦闘訓練』と称したテロリストの鎮圧に駆り出されたりする。
そんな中でもカーチャは少しずつ皆と打ち解け合っていくのだが――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-26 16:25:23
153595文字
会話率:28%