この物語は、今から、数年後の話である。
その年、日本一と言われるZ大学で、何とそれまで世界でも上位を誇っていた、スーパーコンピュータの「富岳」の、一万倍を超える演算処理能力を持つ、スーパーコンピュータ「エベレスト」が、Z大学の若き教授
たった一人の発案によって発明された。
問題は、これが元になって、この若き教授が、このスパコンに対応するような、最新型のAIも開発し、やがて、自分の助手である美人女子大学院生と、合体して、その体内に放出されたスペルマ同士の戦いを、モニター用の液晶テレビとスピーカーで、その精子等の戦いをアバター化された画面で見ると言う、奇々怪々な、話なのである。
そのスペルマの中に君臨する、スペルマ大王と呼ばれる大きな精子に、生まれたばかりの精子Aが、その一番弟子となり、やがて、謎の洞窟(つまり、美人女子大学院生の体中)の中での精子同士の激烈な戦いが起きる。と言う、超オカルト的な話なのだ。
で、相手の中でも特筆すべきは、約一千万匹以上の精子の軍団を率いるスペルマ総統なのだ。
そこで、スペルマ大王は、ニーチェの有名な著作『ツァラトゥストラはかく語りき』の如く、ありとあらゆる知識を、精子Aに授けるのだが、果たしてこの異常な戦いは、これから一体、どのような粗筋を辿っていくのであろう……。
そもそもである。
大脳などの組織も無い、微生物に、このような高度な知識があるのであろうか?
これに関しては、先ほどのスパコンを発明した、Z大学の若き教授は、熱烈なオカルト信者でもあり、それが「生きている物」である限り、「共通的無意識」にて、「人間の心」や、「宇宙意識」まで繋がっていると言う妄想的考えを、熱烈に信じているのだ。
果たして、この物語の、結末は如何に!!!
※なお、医学的には、スペルマ(精液)の中に、数億の精子がいるのであるが、この物語では、読み易くする為に、スペルマと精子は、ほぼ、同意義で使っている事を、ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 18:37:03
22412文字
会話率:27%
どこにでもある郊外のベッドタウン。同じような外観で、隣との間隔は30センチあるか無しか……まるでカステラを切って並べたみたいな家が立ち並ぶ、そんな街に住む松下家。
何となく適当なお父さん、きっちりした性格のお母さんと、にぎやかな二人の姉
妹の4人家族……いや?キッチンの奥にもう一人、というかもう一台。
4人家族にしてはちょっと大き目の冷蔵庫、ある日突然五感が呼び覚まされ喋れるようになった。なぜそうなったのか冷蔵庫にも分からない。
冷蔵庫の声は人間には聞こえないらしく、だれも話し相手になってくれない。冷蔵庫はテレビを見たり、家族の話にツッコミを入れたりして孤独な日々を過ごしていたが、お父さんがうっかり買ってしまったデカすぎる液晶テレビをめぐって家族がもめている最中、次女のリーちゃんには冷蔵庫の声が聞こえているのに気づく。
リーちゃんの話によると、どうやら冷蔵庫が喋れるようになったのは、リーちゃんが不思議なシールを張り付けたから、という事らしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 23:04:59
381418文字
会話率:58%
このお話は、北海道出身の主人公が東北にある工業大学に受かり、とある下宿屋に住むことから始まります。
初めての下宿生活、初めて会う人たちとの団体生活、そこで経験する楽しいこと、苦しいこと、恥ずかしいことを、のんびり、まったり描いています。
ま
だ、液晶テレビも無く、携帯電話も無く、ノートPCも、タブレットも無かった時代の昭和の香りがプンプンするお話です。
このお話にたくさんの方々が興味を持っていただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 10:40:21
32510文字
会話率:43%
三題噺を始めました。三つのキーワードを用いて短編小説を書いていきます。
一応時間がある日は毎日書く予定なので毎日投稿を目指しています。
短編の集合体なのですが投稿の手間と見やすさを考えて長編扱いとします。
毎話ごとに違うキーワードで独立した
話を書きます。
※この小説は執筆中止中です。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-04 23:31:45
18549文字
会話率:55%
会社の寮に入居した裕一は、押し入れの中に置き忘れられた『アナログテレビ』を見つける。
そのテレビに映し出された光景は……?
フォレストノベルに投稿していた自作品をこちらに掲載しました。
最終更新:2013-12-25 23:32:54
4323文字
会話率:19%
カルトに盲信する母と、それに悩む少年の日常を描いた、『児童残酷物語』の第二弾となる短編です。
クリスマスの25日、念願だった液晶テレビを買ってきた母の渚に、息子の翔太は有頂天だった。だが、そのテレビは何かが変だった。
最終更新:2011-12-23 21:00:00
15138文字
会話率:36%
何の変哲もない住宅街、並ぶ家の一つに少年は居た。彼は魔王、節約家の魔王、近所付き合いを大切にする魔王、家来に馬鹿にされる魔王、これは、夢の魔王城を手に入れるために奮闘する魔王の話である。
「うぉぉぉぉぉおおおおお!! 頑張るぞぉぉおお!!
」
「あっ、カイル。液晶テレビ買って」
「カイル。ちょっと欲しいものが……」
「最初からボクの意気込みをつぶさないで!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-02-09 19:46:05
5833文字
会話率:56%