越中神保氏。
越中守護・畠山氏の守護代を務めた有力な武家だ。
神保氏は独立志向を強めていく。
その最中、神保氏嫡男が病に倒れた。
父である当主が神保氏の命運を掛けた戦を繰り広げていた、その最中だったのだ。
その後嫡男は目覚めたのだったが…
◇ ◇ ◇
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 19:10:00
234714文字
会話率:50%
城好き事務系OLが、日本の戦国時代と良く似た異世界戦国時代で家臣と共に生き残るための物語。
最終更新:2025-07-03 16:16:42
613119文字
会話率:31%
『人は城、人は石垣、人は堀
情けは味方、仇は敵なり』
軍学書『甲陽軍鑑』を紐解くと、一首の和歌に出会う。
『甲斐の虎』と恐れられた戦国最強の武将の一人、武田信玄の信念が込められた歌である。
この歌がいかに正しいかを身をもって体験する女性
が現れた。
この物語の主人公、谷沢結衣こそ、その人である。
零細企業でイラストレーター兼経理業務を、副業でもイラストレーターをしている結衣は、戦国時代が大好きな女子である。
ひょんなことから戦国時代さながらの異世界の少年、椎名沙魚丸に転生することになった結衣は、異世界の人々からすっかり忘れ去られた女神、秋夜叉姫から使命を与えられる。
使命を果たそうと心に誓うが、転生早々、合戦に巻き込まれ、使命どころの話では無かった。
この物語は、チート能力なしに戦国時代を生き残っていくために四苦八苦する体は少年・心は乙女の活躍を書いた軍記である。
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✴︎この作品は、『武家の庶子に転生しました。城好き女子がんばります!』のリメイク版になります。
鶴山城の戦い終結までを書き直します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 15:14:18
30359文字
会話率:22%
伊勢貞丈は江戸時代の人で、室町幕府の足利義満に仕えた先祖からの伝承と自らの研究を後世に伝えるために数々のメモや著作を残しました。
その1つである『貞丈雑記』(校注:島田勇雄、東洋文庫、全4冊)を底本に、自分が気になった項を自分勝手に現代語訳
しました。
原文を知りたい場合は底本を購入するか、ジャパンナレッジというサブスクに入れば読めるぞ!
なお、文中「(※何々・・・)」とあるのは訳者の注、ただの「(何々・・・)」は本文です。
なおなお、文字数制限のために項ごとでなく1回に2項以上を掲載している場合があります。おのれ文字数制限。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 21:59:55
3841文字
会話率:0%
この世界に産まれたものは、必ずその身に精霊を宿す。
いかなる生物であろうと例外なく、精霊は宿るはずであった。
しかし、高天原と呼ばれる島国で武家の長男として生を受けた雨月晶は、精霊を宿さずに産まれたため、家族から疎まれ、ついには故郷
から追放されてしまう。
それから3年、晶は故郷から遠く離れた南の地で、穏やかに日々を営んでいた。
だが、平穏な日々は終わりを告げ、晶は自分を知る旅へと、一歩、足を踏み出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:00:00
1212238文字
会話率:27%
幕末の嵐が吹き荒ぶ頃、武家の娘・小夜(さよ)は政略結婚の花嫁として、遠く離れた藩の嫡子・伊織(いおり)のもとへ輿入れする。花嫁衣裳の紅は、運命に翻弄される彼女の心を隠すように鮮やかだった。
初めて対面した夜、伊織の冷たい瞳に小夜は覚悟を固
める。この婚姻は、ただの駒として結ばれたもの――。しかし、月日が経つにつれ、二人は秘めた傷を分かち合い、やがて絆が芽生え始める。
やがて時代の波が二人を引き裂こうとした時、小夜は紅の紐を握りしめた。「たとえこの世が滅びようとも、あなただけは……」
運命に抗い、紅に染まる愛を描く、切なくも美しい歴史ロマンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 08:05:35
897文字
会話率:27%
本作品は前作「異世界シヴィライゼーション ~長命種だからデキる未来にきらめく文明改革~(https://ncode.syosetu.com/n2020fe/)」を引き継ぎ、世界および時間軸が地続きの【続編】となっております。
※主人公は異な
り、未読の方でも本作単独で楽しめるような執筆を心掛けてはいますが、ストーリー展開の都合上どうしても重要な設定や展開の【ネタバレ】が含まれますのでご注意ください。
前作は非常にボリュームが多いですが、もしお時間が許すのであれば読んでいただくことで確実に、より楽しめる内容となっています。
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エルフ種とヴァンパイア種の血が混じるハーフの子──幼きある日、船上にて拾われ……極東の地で過ごすことになる。
孤児として育った少年は、武家に養子として入り、様々な人々と出会い、師事し、大きく成長していく。
誰よりも自由な少年は……星天に想いを馳せ、未知に憧れ、別天地を夢見た。
知識を身につけていく内に、その欲求は果てなき広がりを見せていく。
それは一人の青年が世界を魅せる冒険譚であり、取り巻く人々と共に織り成す文明譚。
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毎週 土曜日 更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 09:00:00
24692文字
会話率:55%
なんとか魔王を倒せたものの勇者も命を落としてしまう。そこに神様がやってきて、頑張ってくれた報酬で新しい世界に転生させて貰える事に。
そこは地球という世界。そして日ノ本という国。更に転生した先は織田信長という武家の家だった。
最終更新:2025-06-27 12:00:00
235450文字
会話率:41%
明治四年、東京・谷中。
江戸の面影を色濃く残すこの町で、三人の若者が静かに巡り会う――
町火消し「れ組」の纏持ちを務める風間千里(かざませんり)。
和菓子屋の看板娘・寺島海里(てらじまかいり)。
剣に生きる武家の娘・葛篭琴美(つづらことみ
)。
町を守るために掲げる纏。
団子に込めた優しさ。
剣に込めた覚悟。
三人の心は不忍池の春の風のなかで交差する。
やがて街を包む“火”の匂いと共に、恋と因縁が動きはじめる。
これは、江戸の残り香と共に生きる若者たちの物語。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-24 20:44:45
5587文字
会話率:10%
とある武家の三男。
彼の家に居場所は無く、世間の風当たりも冷たい。
唯一の心の拠り所はメイドのルナだけ。
しかし12歳になった彼は廃嫡を言い渡される。
彼は追放されたが復讐するのが面倒になった。
社会の煩わしさも生き方を決める誰かもいない
。そんな自由な世界でルナと共に仲間を増やしてのんびりと生きていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 23:39:01
40957文字
会話率:35%
時は天正18年、東北最大の勢力を持つ「伊達家」と九州最強の勢力を持つ「島津家」、二つの武家の分家に当たる会津を治める「鬼龍家」の若き当主、『鬼龍 真斗』は家老『河上 源三郎』と共に平安京を訪れていた。
そこで真斗は平安京一の美女、『竹取(か
ぐや)姫』の求婚の為の無理難題を聞き、自身の力試しの為に難題に挑む。
かぐや姫は初め、五人の求婚者と同じであろうと考えたが、真斗の純粋な手作りの品々に心ときめかせ、真に真斗への愛を抱いた。
その後、二人は皆に祝福されながら結婚した。そして二人は天下統一の戦いや魔王による日ノ本へ侵攻、ヨーロッパへの大遠征による欧州戦没、そんな残酷も美しい戦国の世を強く生きるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 13:39:07
302645文字
会話率:47%
帝都・青龍京の右京。日中の喧騒から隔絶された路地裏に、夜だけ開く不思議な甘味処がひっそりと佇む。屋号もなく、ただ奥から微かな灯りが漏れるその店に、心に深い影を抱えた人々が吸い寄せられるように訪れる。
声なき貴族、誤解に縛られた武家、悪夢に
怯える娘。それぞれが抱える痛みは、店主が差し出す温かな甘味によって、静かに、しかし確かに癒やされていく。そこには、ただ甘いだけではない、魂に寄り添い、凍てついた心を解かす力が宿っていた。
これは、帝都の歴史の表舞台には決して現れることのない、しかし人々の心の奥底に深く語り継がれる、夜に開く、不思議な癒やしの「異聞」――。
儚くも温かい物語を、ぜひご賞味あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:10:00
6264文字
会話率:1%
◇おにのとうりょうとたまかけのみこ◇
この国の大地には、負の感情が沈澱する。それが凝縮すると鬼孔(きこう)が生じ、人食い鬼が這い出てくる。
人の地を守るため鬼と対峙するのは、西国巫女と東国武者だ。
巫女が鬼の湧く鬼孔を清めて塞ぎ、それで
も溢れ出てしまった鬼を武者が斬る。
そうして人々は、かろうじて平穏を維持してきたのである。
西国巫女の奈古女(なこめ)は、清めの気を集めるための神楽が苦手な落ちこぼれ。
ある晩、重大な失態を犯してしまった奈古女は、巫女を統べる巫頭(かんなぎがしら)から「東国武者の配下となり、東国に赴き直接鬼孔を塞ぐ役目を負え」と命じられる。
巫(かんなぎ)の宮を追い出されるように東国へ向かう落ちこぼれ巫女の奈古女と、
秘密と孤独を抱えた武家の若殿真均(まさひと)。
二人は、胸に空いた穴を埋め合うように心を通わせていくのだが、東国武者の棟梁館を襲ったとある惨劇の後、追われる身となってしまい……。
※全11万字ほど。
※ノベマさん、カクヨムさん、talesさんでも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 12:10:00
109602文字
会話率:50%
【あらすじ】
時は江戸。
天下泰平の世にあって、なお血と欲にまみれた世界があった。
――それが、徳川将軍家に仕える女人たちの城、大奥。
生まれも、地位も、家柄も。
すべてはここでは無意味。
美貌、才覚、策略、そして、誰よりも深い“愛”だけ
が、生き残る鍵だった。
下級武家の娘として生まれた【朝霧(あさぎり)】は、家の命運を背負い、大奥へ上がる。
そこで出会ったのは、神にも比肩すると謳われる女――【雪乃宮(ゆきのみや)】。
高貴なる存在でありながら、どこか哀しみを宿したその人に、朝霧は心奪われる。
一方、雪乃宮もまた、誰にも明かせぬ「ある秘密」を抱え、孤独の中にあった。
甘やかに、鋭く絡み合う視線。
指先がふれ、息が乱れ、心が乱れる。
しかし、大奥は恋を許さぬ世界。
待ち受けるのは、寵愛を巡る陰謀、裏切り、そして非情なる淘汰。
「この身は滅びても、あなたを、護りたい」
華やかな地獄の中で、二人は運命に抗い、手を取り合う。
――これは、
誰にも語られることのなかった、
二人の女たちの、秘められた恋と、誓いの物語。
大奥、花檻の中で咲き誇る、壮絶なる百合絵巻。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 16:10:00
109466文字
会話率:21%
鎌倉時代中葉(13世紀半ば)、京辺は束の間、平穏のうちにあった。承久の変は、結果として公家と武家の協調関係を生み出し、京の治安は一時的な安定をみせる。
そんな文永元年(1264)秋、京六波羅に一人の鎌倉武士が姿を現わす。名を相模三郎北条
時輔という。彼の上洛は、やがて訪れる未曾有の国難を予見させるものであった。
さらにそれは、この国の構造を一変させる大変動につながっていく。諸層を巻き込み、社会を変える大混乱。幕開けはひっそりと、静かに告げられた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 20:19:03
924文字
会話率:43%
プレスマンに無理やり芯を二本詰められたら、屋敷を焼いていい。武家なら、多分そう。
最終更新:2025-05-01 00:00:00
364文字
会話率:0%
歴史を後から見れば、藤原純友などは、公家政権に一矢報いようとした武家の一人と見てよい。単なる反乱者ではないのである。
最終更新:2025-04-25 00:00:00
240文字
会話率:0%
武家の場合、長押のところになぎなたがあったりするが、それと同じようなことか。
最終更新:2024-10-29 07:31:20
269文字
会話率:0%
歴史が裁けなかった英雄か、それともただの大悪党か?
禁断のサミット、時空を超えてここに開幕!
今回のテーマは、最もスリリングで、最もタブー視されるかもしれない…「犯罪」!
しかし、我々が呼び出したのは、単なる罪人ではない。
法を破りなが
らも、なぜか民衆の心を掴み、英雄として、義賊として、今なお語り継がれる伝説の「アウトロー」たちだ!
集いしは、この四人!
石川五右衛門!豊臣秀吉に喧嘩を売り、釜茹での刑に散ったとされる、安土桃山の天下の大泥棒!
鼠小僧次郎吉!江戸の闇を駆け、武家屋敷から千両箱を盗み、貧者に施した…とされる義賊伝説の張本人!
ロビン・フッド!シャーウッドの森を舞台に、悪代官に弓を引き、貧しき者のために戦った、中世イングランド不滅のヒーロー!
ジェシー・ジェイムズ!南北戦争後のアメリカ西部を荒らし回り、反逆のガンマンとして名を轟かせた、孤高の無法者!
可憐な案内人「あすか」のナビゲートのもと、彼らが初めて顔を合わせ、語り合う!
「なぜ、その道を選んだのか?」
「仕事の流儀と美学!」
そして、核心へ…「義賊か、悪党か?」
「あっしは義賊じゃねぇ!」鼠小僧の衝撃告白!?
ロビン・フッドの理想論に、ジェシー・ジェイムズが「綺麗事だ」と噛みつく!
五右衛門は「民衆なんぞ知るか!」と一蹴!
果たして「民衆が愛した」という伝説の真相は?美談の裏に隠された、彼らの生々しい本音が炸裂する!
さらに、「権力への反逆」をテーマに、秀吉、幕府、代官、政府…彼らが命懸けで立ち向かった巨大な敵との孤独な戦いを激白!
「自由とは何か?」「もし違う人生だったら?」…質問コーナーでは、彼らの意外な素顔と哲学が明らかに!
これは、単なる歴史放談ではない!
時代も、国も、思想も異なる四人のアウトローが、互いの生き様をぶつけ合い、時に共感し、時に激しく反発する、魂のバトルロワイヤルだ!
あなたは、誰の言葉に心を揺さぶられるのか?
あなたが本当に「共感」するのは、果たして誰だ?
歴史の常識が、善悪の価値観が、根底から覆されるかもしれない、究極の対談を見逃すな!
「歴史バトルロワイヤル犯罪編~民衆が愛したアウトロー列伝~」
今宵、伝説の扉が開かれる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 20:50:00
31229文字
会話率:74%
「お父上を救いたいのです。そのためなら、命でも――」
飯山藩に人質として送られた堀田珠緒は、祠にて“人身御供”として捧げられる。
珠緒の生き血によって目覚めたのは、かつて神に仕えながら封印された狐の化身、白嶺命《はくれいのみこと》。
契
約により妖を従えた珠緒は、己を犠牲にした父の仇を討つため、〈狐の嫁入り行列〉を仕立てて城下に乗り込む。
だが、父を追い詰めた元婚約者・岡野の背後には、さらなる陰謀と怨念が渦巻いていた。
これは、妖と共に歩む少女の復讐譚。
やがて、それは――
妖と人との、契約以上の絆へと変わってゆく。
※全4話+エピローグの短編連載となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:20:00
32694文字
会話率:19%
江戸の春の夜、自由気ままに生きる女性・彩雲は、川沿いを鼻歌まじりに歩いていた。帰路の途中、武家の争いに遭遇するも、関わるつもりはなかった。しかし、運悪く侍たちに見咎められ、命を狙われることに。迫りくる刃をひらりとかわし、秘技「雪霞」で侍を退
けると、囚われていた若侍は闇へと消えていった。まるで何事もなかったかのように、彩雲は家路を急ぐ。夜風に舞う桜の花びらとともに、江戸の物語が静かに幕を開ける——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 07:39:24
15683文字
会話率:24%
時は江戸時代、土佐藩。流浪の身から土佐の武家に迎え入れられた若き野中良継は、藩内での立場や未来を見据えた過酷な挑戦に身を投じることとなる。土佐藩の重臣だった家柄に生まれながら、父の死によって一度は平民の生活を余儀なくされた良継は、母の故郷・
大坂で慎ましやかに育った。しかし、父の従叔父で奉行職の野中直継からの縁談により、土佐藩へと戻ることを決意する。
良継は直継の娘である市と結婚し、新たな生活が始まる。素直で聡明な市に支えられ、良継は武家の礼儀や藩での務めに馴染んでいく。藩主や家臣からも温かく迎えられ、順調な日々を過ごしていた良継だったが、直継の死を境に、家族や自分の未来についての重責が押し寄せる。葬儀の夜、良継は妻・市からこれまで知ることのなかった、藩内の権力争いや下剋上の実態を教えられる。さらに市は、繁栄を目指す藩主の望みを叶えるため、良継が「稼ぐ」役目を果たし、家の名を高めるべきだと説く。
市の助言に従い、良継は藩のために富を生む計画に心を向けるが、内心では自らの能力への不安に苛まれる。そんな折、彼女は突如として異国の未来を見てきた「おほの」という謎の女中を紹介する。未来の知識を持つというおほのの登場に、良継は更なる試練と運命の流れに巻き込まれていくことになる。
時代に逆らうような強さと知略を備えた妻・市と、不思議な力を持つおほのの導きによって、良継は果たして土佐藩での地位を固め、家の栄光を取り戻すことができるのか――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 16:28:32
3236文字
会話率:8%
強力な魔物や妖魔が跋扈する島 葬刃島
武家の子供である宗葉 蒼は強くなるために 自身の夢を叶えるために鍛錬に励む
しかし蒼には悩みがあった どれだけ鍛えても、どれだけ努力しても、異能を授かる事は出来ず、魔力を扱うことさえ出来ないのだ
いつし
か周りには嘲笑され、同期たちには馬鹿にされ、憐れまれた
父親には失望された そんな出来損ないが島から追い出されるのは、分かりきったことだった...
周りの目が怖かった 同期たちが憎かった 姉の優しさが 憐れみが、心を抉った そして何より強くなれない 何にもなれない自分が嫌いだった..折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 22:39:42
11685文字
会話率:21%
依頼人は呉服問屋・山城屋のおかみのおふじ。彼女はある人物に強請られていた。強請の種はおふじの火遊び(不倫)である。
強請っているのは坊主で、しかも高僧と名高い静謫(じょうたく)上人という人物に強請られているという。
こんな奴が名高い高
僧の訳がない、絶対に贋物だから強請り坊主を懲らしめるためにこっちも贋物の静謫上人を、と依頼してきた。
雪之丞たち贋物屋はこの依頼を受けることにするが、さてそこで問題が起こる。誰が贋坊主に化けるのかという問題が。
舞台上の坊主役となればカツラで済まされもしようが、実際に成りすますとなれば別である。つまり、誰かが実際に頭を丸めなければならないということなのだ。醜い押し付け合いが始まるところであったが、ひょんなことからその贋坊主役として近所に住む放蕩坊主が名乗りを上げた。
この放蕩坊主、名を静寛と言い、喧嘩はする酒は飲むというとんでもない坊主だったが、試しに贋坊主の衣装を着せてみれば中々に堂に入っている。それもそのはずで彼こそが本物の静謫上人その人であった。
自分のニセモノが現れてハバを利かせていると知っても特に何をするわけでもなく冷笑を持って傍観していたのだが、それが脅迫まがいのことまでしているとあっては放置しておけないというわけだ。
とにもかくにも、その贋物ぶりに気を強くした山城屋のおふじはさっそくこちらこそが本物と連れ歩いた。
強請り坊主の方は大慌てとなったが、相手もまた自分と同じく贋物であると気づく。強請り坊主は寺社方の役人に手を回し、静謫上人の本物比べを画策。
さて、本物比べの当日。後見役の雪之丞と助三(変装済み)が付き添った。だが、その日は埒が明かず結論は次回に持ち越された。
帰り道、静寛が曲者に襲われるもこれを撃退する。静寛は、用心棒についていた助三と雪之丞の出番がないほどの腕の冴えで、助三と雪之丞が訝しむ。ここで初めて静寛が本物の静謫上人であることを二人が知る。それならばそれでやりようがある、と雪之丞たちは悪だくみを始める。
そして、再び開かれた本物比べの席上に座頭の惣右衛門が立派な武士の姿にて乱入。静謫上人は元々が武家の出で、その生家である旗本の用人が首実検しに来たという仕掛けである。正体がバレて観念した強請り坊主は這う這うの体で江戸を逃げていったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 09:27:09
35463文字
会話率:33%