樋口一葉の処女肉を貪った男と言われる相場師の久佐賀義孝。
毎月にお金を支払っているとわかるお手紙が残っているので、文句を言うのは筋違いかも?
後の世において樋口一葉ファンから評判の悪い怪人・久佐賀義孝も、明治十五年ぐらいは多感な青少年
で、ピュアな初恋を経験します。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 09:00:00
182693文字
会話率:32%
樋口一葉関連のフィクションでよく【完璧淑女】として登場する三宅花圃が中学生ぐらいの頃の話。
ヒロインとして登場します。
「鬼ごっこは屋根の上でやるべし」と吠える元気っ娘。
女学校時代には夜道で三人の男に襲われ、一瞬で一人を投げ落として仕留め
て残りを退散させたという逸話もあります。
元老院議官令嬢。容姿は清純で瀟洒。学問は女学校で主席争い。歌人として朝廷の歌合戦に唯一の女性詠者として出場して勝利。
ただし、当時の女性らしい言葉遣い礼儀作法はからっきし。
また、落語や三味線といった庶民の芸能が得意だったり、武術も得意で「売られた喧嘩は倍付けて買う」という武闘派だったりするようなところも淑女としては減点要素
高校時代(女学校)の頃は、授業で社交界(鹿鳴館)に放り込まれると、【鹿鳴館の華】の鍋島栄子とか、三宅花圃が和歌のちびっこ天才先生の頃からの弟子でした。
そのため、
「みんなで、たっちゃん先生(三宅花圃)を完璧淑女に育てましょう」
という騒ぎになったようです。
年上のお姉さんな生徒たちから、推しのアイドル扱いされて、三宅花圃も困惑した模様。
「冬は踏舞よりもストーブ」
という迷言を残します。
そんな暴れ犬の三宅花圃がヒロインとして活躍する作品は今のところ本作だけ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 09:00:00
71360文字
会話率:30%
樋口一葉を扱うフィクションでは、完璧超人っぽいお姉さまとして描かれることが多い三宅花圃。
実際にどんな人だったのか、ファンタジー小説風に翻訳すると、こんな感じになります。
☆ ☆
家柄は元老議官の娘。
容姿は清純にして瀟洒。
学問は大
低の分野に通じていて帝都の最高の女学校で主席争い。
詩文は歴史の教科書に名前が残るぐらい
これだけならば上流階級の淑女として問題なし。
問題がある要素はこんな感じ。
複雑な家庭事情があって放置児童。
兄と一緒に男みたいに育つ。
泥水社会にも知り合い多し。
剣と魔法も得意。
喧嘩は買う主義。
お絵描きも本格的。
ギターの早弾きならば任せて。
お笑い大好き。
悪戯やりたい放題。
気を抜くと「下町の姐さん口調」でしゃべってしまうので、「心から善い人を相手に話したら失礼になりそう」とカホは悩んだりします。
そういう理由で仲良くなる相手は善人と呼びにくい曲者ぞろい。
その善人と呼べない人が、当時に宮廷一の美女と評判のエイコさま。
カホよりも年上ですけれども、エイコさまはカホの教え子です。
天才ちびっこ先生としてカホは年上の貴族の姫君や奥方を家庭教師していました。
そして、教え子たちの家庭に愉快な庶民の芸能を持ち込んでいました。
当時のカホ先生は子ども。
しつけに厳しい貴族も、お姫さまたちがカホ先生と一緒になって遊ぶことには苦笑いするしか。
カホも年頃になって社交界にデビューすることになり、エイコさまをはじめとする教え子たちが大喜びしました。。
大きくなっても、国家レベルの天才ぶりを問答無用に発揮しつづけるカホ先生、
教え子たちにとって自慢の種になっています。
━━あたし達はカホ先生のことならカホ先生が子どもの頃から知っています。
「今度はあたし達みんなで先生のことを教えてさしあげます」
「面白がっていませんから」
☆ ☆
そういうひとが女学生時代にどんな小説を書いていたか興味ありませんか?
彼女のデビュー作『藪の鶯』
当時の文化や風俗を知らないと楽しめない部分が多いので、そのあたりを解説しながら、現代の読者にも楽しめるものにしてみました。
* この速品はPIXIVにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-14 10:52:16
76041文字
会話率:18%
若き日の夏目漱石が、正岡子規が、樋口一葉らが、三日月宗近、加州清光、薬研藤四郎などの名刀握って妖怪退治⁉︎
文豪×刀剣のハイテンション・ノンストップ明治奇譚。
最終更新:2020-02-14 21:56:02
38108文字
会話率:31%
平成の御世にあの樋口一葉が突然あらわれます。場所はなぜか大森の某公園。人もあろうに、なんとそこで彼女はひとりのプータローさん(?)と邂逅してしまうのです。そこにおける二人の語らいを綴る作品なのですが、しかしそもそもこのワープによる出会いを
介在したのは、はたして誰…?いや何だったのでしょうか?それはお互いが持っていた鬱屈の心だったのか、それとも理不尽な世に抗う姿勢だったのか…よくわかりません。とにかくここでのひとときの「共有」を経て、二人はいささかでも充足されるに至ります(特にプータローさんの方が)。その折り二人の会話と心模様の変遷をどうぞお楽しみください。
なお前書きでも書きましたが、この作品は身の不遇と、世の理不尽さに会って苦しんでおられる方、怒り心頭に達しておられる方に読んでもらいたい作品です。それこそこの作品と「共有」してみてください。しかしそれはただ「怒りとうっ屈の中で傷を舐め合おう」というのでは決してありません。この短編はいったんここで終了しますが、続編とも云うべき「一葉恋慕・明治編」の中で我々の懊悩は必ず晴らされ、昇華されることでしょう。どうぞそちらの方へも読み進んでください…。
ではとにかく、東京大田区は大森の、夜の公園へと、私が皆様をエスコートいたします。どうぞこちらへ…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-26 21:54:49
20415文字
会話率:19%
紙幣のデザイン、取り分け一万円札の肖像変更……というより福沢諭吉の持つシンボル性について筆者の感じる由無し事を思いの丈のままに綴りました。
最終更新:2019-04-22 02:13:24
1843文字
会話率:0%
明治時代、私(常子)は人力車をひく若い人夫を見つけて駕籠に乗せてもらうが、その労働人の男は予想外の人物であった。明治時代の身分差による悲恋を短編小説で表現しました。
夭逝の天才女流作家『樋口一葉』先生の『十三夜』のオマージュ作品です。二次
創作には当たらないと思いますが、念のため付記しておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-02 08:39:30
1132文字
会話率:0%
時は明治四十一年、東京が帝都とと呼ばれていた時代。これは、美しいものしか愛せない完璧主義者の天才画家と、文学の魅力に取りつかれてしまった絶世の美女の物語。
「僕は美しいものしか愛せない」
「あら、では宮崎先生は花心をお持ちなのね。この
世は、美しいもので満ちあふれているもの」
呪い、密室殺人、ダイイングメッセージ、怪盗――。見たことも聞いたこともない不可解な事件に、天才画家・人気作家の二人が挑む。
※2016/01/25 修正開始いたしました。予告なく作品が削除されることがございますが、暫しお待ちを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-02 03:32:42
200文字
会話率:0%
卯のはなのうき世の中のうれたさにおのれ若葉のかげにこそすめ
――樋口一葉日記『若葉かげ』より
時は明治。
物書きにて生計を立てようと決意した奈津は、或る男性小説家のもとに弟子入りを志願する。彼女の為にあれこれ手を尽くし、熱心に指導してくれ
る『師匠』に、奈津はだんだん惹かれていくが……。
女流作家・樋口一葉の秘めたる恋を下敷きにした、エセ近代ロマン的物語。
※時代背景等は調べた上で書いておりますが、史実と異なる部分も多く存在します。ご了承ください。
※『カクヨム』様に重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-22 00:00:00
48912文字
会話率:33%
光源氏をぐぐったくらいでは動揺しない先生。
最終更新:2014-08-18 08:00:00
1399文字
会話率:81%
紙粘土が好きな俺
そして樋口一葉たんは俺の嫁
こんな主人公で大丈夫か?
大丈夫な訳あるか、大問題だ。
最終更新:2013-11-23 22:54:54
2383文字
会話率:17%
樋口一葉「軒もる月」(http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/card4094.html)をパスティーシュしたもの。現代語訳ではないので、元文の持つ魅力が損なわれておりますが、その点どうかご容赦を。
最終更新:2013-04-13 07:29:29
5601文字
会話率:0%
私、夏目夏生の目の前に現れた、死神と名乗る樋口一葉。彼の仕事は人の死を狩ること、そして私の目の前に現れたという事は。。。「君の命、貰いに来ました。」と一言言って、私に鎌を振り下ろす・・・・
最終更新:2006-09-30 18:25:39
185文字
会話率:13%