届いた一通の封書には、書き手も受取人も判然としないまま、幾重にも重なる言葉が記されていた。
何気なく開いた手紙の中には、さらに別の手紙が隠されており、その手紙もまた第三の手紙を指し示す。
だが、それらを読み進めるほどに見えてくるのは、
自分自身が最初に手にしたはずの手紙と同じ文面だった。
一体、どの手紙が「最初」なのか。
そして、いつの間にかはじまりの言葉へと引き戻されるこの不思議な円環は、書き手の想いをどこへ導くのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 07:41:29
3385文字
会話率:3%
七年前に別れた二人が再び出会うまでの話。年下×年上。元生徒×元教師。往復書簡形式のBLです。
本編&解説で完結のハッピーエンド。
古池ねじ&サブローの共作です。
解説は二月こまじさんにお願いしています。
※本作品の同人誌をBOOTHで販売
しています。詳細は活動報告でお知らせしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-12 18:44:53
9796文字
会話率:0%
亡き父へ向けて書いた、書簡形式のエッセイです。
最終更新:2020-07-31 13:03:25
733文字
会話率:5%
二度の革命が起こり、貴族制から共和制、共和制から貴族制へと変転する国政のなか。幼い頃からともに育ち、叔父と姪という関係ながら深く心を通わせる、ある貴族の少女と青年があった。革命戦争で身内を亡くしながらも二人は穏やかな時間を過ごしていた。離れ
ている時間も手紙を交わし、少女が結婚し、隣国の妃となってからもそれは変わることはなかった。だが三度、革命は起こる――。二人は次第に抗いようのない時代の波へと飲まれてゆく。互いの立場に引き裂かれながら、変わらず青年を慕う少女。心の奥底に秘める思いに苦悩する青年。二人の思いは、どこへゆくのか。全話、書簡形式でつづる旧交と親愛の物語。『わたしは、いつまでも待っています。あの窓辺で、あなたが来るのをずっと』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-10 20:00:00
19965文字
会話率:1%
第一章は、語り手の男が、自分の身に起きた不可思議な出来事について語る書簡形式。
ある日、男の前に「小さなおじさん」が現れ、彼に様々な指示を出すようになる。小さなおじさんの存在を他者に隠したまま、二人の奇妙な共同生活が始まる。
小さなおじ
さんのおかげで男はセレブリティの一員となるが、徐々におじさんの存在を疎ましく感じるようにもなる。そんなとき、男はある魅力的で奔放な女性と付き合うようになる。
が、最終的にその女性はおじさんの入った箱とともに崖から落ちて死亡し、その罪により男は収監されていることが判明する。
第二章は、女が自分の過去を語る形式。
双子の姉との幼少期からの共謀と、姉へのコンプレックスが混じった複雑な心情を吐露する。さらに、自分たちが双子であることを隠して交互に付き合う、金持ちの男との半同棲の生活について語りつつ、(男は気づいていないが)姉との三角関係のなかで目映える姉への殺意をにじませる。
現在その姉は謎の死を遂げており、女は犯人とされている元金持ち男に正体を認識されずに、面会に行っていることが語られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-16 16:53:05
23925文字
会話率:11%
天球染物師になったヤーは少し偉そうです。大切なヤーは最近、変なんです。それをルーさまにも聞いてほしくってお手紙を書きました。
この作品は「紅の空」にも掲載しています。
最終更新:2016-08-22 21:52:06
6586文字
会話率:0%
中三の二月、師村雅美は高校合格通知を手にする。これは、夢への第一歩。生まれ育った愛すべき故郷をはなれる覚悟は決めたけれど、ひとつだけ心残りがあった。それは、小三の冬に転校してきた櫻井善との、幼い言い方をすれば『仲直り』。最初に大ゲンカをして
以来、なし崩しの仲直りをしても、どうしても距離を置かれ、対面するたび反発心と競争心をあおられてきた。故郷にわだかまりを残していきたくない雅美は、素直な気もちを手紙にしたためる。そこから、善との新たな関係が始まる。
夢を追う雅美が都会から故郷の幼なじみたちに送る、近況報告あり愚痴ありケンカありの、三年間の書簡集。
※ 書簡形式なので文章量がまちまちです。だいたい一話二千字前後です。
※ タイトルがまんまなので、何か良いものが浮かび次第変更します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-17 20:00:00
33342文字
会話率:14%
☆基本的にすべて日記・書簡形式の読み物です。
☆それぞれのキャラの日記を読み比べて、物語の真実を想像してみて下さい。
『王国暦576年8月。
ナンス王国王都ナンシェリアは革命軍によって攻撃され、あっけなく現王政は倒れた。
革命軍の頭は王
国随一の将軍であったエリオン。長年の宿敵ファンランド王国と同盟を結んでの、電光石火のクーデターであった。
竜王メルドルークの血を引く国王ナファールトは玉座を追われ、ファンランド王国に身柄を引き渡され、はるか大洋の彼方、世界のいや果ての小島へ流されることとなった…。
これは島流しにされた不遇な国王と、彼と最後まで運命を供にしようと、意を決して王に随行した忠臣たちの手記である。』…って、一体何がどうなっているのですかーっ!ぺぺぺペンがインクがありませんん!(ナンス王国侍従長ネイス記す)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-23 11:35:16
31325文字
会話率:3%