かつて世界は魔法が栄えていたが、大昔に衰退し、今では魔力を持つ者は途絶えたといわれている。かつては魔法の中心地だった街、ミササギに暮らす13歳のユイは、密かに魔力を持つ少女だ。何もないところに火を起こしたり、傷を癒したりすることができる。
魔法を悪用されてはいけないから、ユイが魔力を持つことは街の人たちには秘密にしている。例外は、幼馴染で同い年のコリスだ。普通の少年のコリスは、そんなユイの秘密を守りながら、兄妹同然に育ってきた。
しかし3年前、ユイの兄ウィルの死がきっかけで、コリスはユイと距離をとるようになっていた。話しかけられても冷たくし、学校からいっしょに帰ることも、街に出かけることも、互いの家に遊びに行くことも途絶えていた。
ある冬の雪が降る夜、ユイの家を何者かが襲う。家には火が放たれ、慌てて駆けつけたコリスは、腕を怪我したユイを見つける。コリスは、家に帰れなくなったユイを自分の家に連れていき、当分の間、一緒に暮らすことになった。
だが、その後もユイは狙われ続ける。
しかもユイには、残酷な運命が待ち受けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 00:28:59
27877文字
会話率:39%
※情報の海が解禁してからがある意味本番です。
我が家は代々優秀な魔法使いを排出していた侯爵家。僕はそこの長男で、期待されて挑んだ鑑定。
だけど僕が貰ったスキルは、謎のユニークスキル──〈海〉だった。
期待ハズレとして、婚約も破棄さ
れ、弟が家を継ぐことになった。
家を継げる子ども以外は平民として放逐という、貴族の取り決めにより、僕は父さまの弟である、元冒険者の叔父さんの家で、平民として暮らすことになった。
……まあ、そもそも貴族なんて向いてないと思っていたし、僕が好きだったのは、幼なじみで我が家のメイドの娘のミーニャだったから、むしろ有り難いかも。
それに〈海〉があれば、食べるのには困らないよね!僕のところは近くに海がない国だから、魚を売って暮らすのもいいな。
スキルで手に入れたものは、ちゃんと説明もしてくれるから、なんの魚だとか毒があるとか、そういうことも分かるしね!
だけどこのスキル、単純に海につながってたわけじゃなかった。
生命の海は思った通りの効果だったけど。
──時空の海、って、なんだろう?
階段を降りると、光る扉と灰色の扉。
灰色の扉を開いたら、そこは最近亡くなったばかりの、僕のお祖父さまのアイテムボックスの中だった。
アイテムボックスは持ち主が死ぬと、中に入れたものが取り出せなくなると聞いていたけれど……。ここにつながってたなんて!?
灰色の扉はすべて死んだ人のアイテムボックスにつながっている。階段を降りれば降りるほど、大昔に死んだ人のアイテムボックスにつながる扉に通じる。
そうだ!この力を使って、僕は古物商を始めよう!だけど、えっと……、伝説の武器だとか、ドラゴンの素材って……。
おまけに精霊の宿るアイテムって……。
なんでこんなものまで入ってるの!?
失われし伝説の武器を手にした者が次世代の勇者って……。ムリムリムリ!
そっとしておこう……。
仲間と協力しながら、商人として成り上がってみせる!
そう思っていたんだけど……。
どうやら僕のスキルが、勇者と聖女が現れる鍵を握っているらしくて?
そんな時、スキルが新たに進化する。
──情報の海って、なんなの!?
元婚約者も追いかけてきて、いったい僕、どうなっちゃうの?
カクヨムからの転載です。
現在のストックは269話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 00:10:00
991510文字
会話率:35%
社会に疲れ仕事を辞めて実家に戻ってきた龍樹(タツキ)。龍樹はすっかり人間不信に陥っていた。引越し当日、荷物を部屋へと運び込み、荷解きをしている最中のこと。ベッドの下にハサミを落としたことで、仕方なしにベッドの下を覗いた時だった。
『……タッ
チャン?』
「たっちゃん???」
龍樹が昔に呼ばれていたあだ名「たっちゃん」。それが聞こえたのはベッドの下。実家の自分の部屋のベッド下はどうやら、糸電話のように誰かと繋がっていたらしい。
『今、会いにゆきますわタッチャン!』
※シリーズ化の予定ではあります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 22:56:35
11340文字
会話率:43%
BLACK EDGE
⭐︎あらすじ⭐︎
世界を作った原初の存在、龍。その龍達は太古の昔に滅び、伝説上の生物となっていた。
そんな龍の力を宿した主人公ブラッドは、過去に家族を殺したグリモワールという組織を追って旅をしているところ、
金髪の少女フェアと出会った。
彼女もまた龍の力を持った存在であり、そしてグリモワールと因縁があった。
少女を助けたブラッドはあることを頼まれ、共に旅をすることになるのであった。
⭐︎ピラフドリア⭐︎
初心者の書き手です。誤字なども多いと思います。
イラストや動画制作もしているので、そちらもよろしければご覧ください。
⭐︎注意⭐︎
悪質な行動やコメントはお控えください。私だけではなく、関係者や他の読者が不快に思われる場合がございます。
出来る限りを尽くしますが、全てのコメントやメッセージを把握できるとは限りません。
大幅な修正は極力控えますが、事情により修正が加えられる可能性があります。
投稿頻度に関しましては、現段階では安定は保証できません。場合によっては長い期間お待ちしてもらうことがございますが、お許しください。
二次創作や宣伝に関しましては、一度作者(ピラフドリア)を通してください。作品への影響を考え、検討させていただきます
⭐︎詳細⭐︎
以下のサイトでも投稿してます。
・小説家になろう
・エブリスタ
・カクヨム
・ハーメルン
・pixiv
・ノベルアップ+
・アルファポリス
・MAGNET MACROLINK
・ツギクル
・note
・TINAMI
・GALLERIA
・YouTube
※注意
・かなりガバガバ設定です。
・厨二作品を目指しましたが、知識的に限界な点があります。
・一話一話は短いですが、作者のやる気を保つためです。その分ストックは溜まってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 20:38:26
366893文字
会話率:34%
ぽっくり死んでしまったコンドー・コタローが、異世界転移した。
勇者や魔王はとっくの昔にいなくなり、ようやく人間と魔物が共存しようと辺境で町を作り始め、異世界者の稀人であるコタローも辺境の町に放り込まれた。
冒険者ギルドでアラクネという魔
物と出会い、ヒモ生活をしながら商売を始める話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 20:19:52
586516文字
会話率:65%
炎も出せなければ、回復もできない。だからと言って、攻撃力を上げたり、敵の防御力を下げるわけでもない。
ただ、ちょっと気分を高揚させたり、足音を消したりするだけの不遇な幻惑魔法を学んだ男が、当たり前のように就職に失敗。
遥か昔にいた幻惑魔法
の先輩を頼って、辺境の塔へと向かった。
しかし、先輩はすでに骸骨になってしまっている。
冒険者として登録もできなかった男が落ち込んで酒を飲んでいたら、なぜか幻覚を見るようになり、いつの間にか、戦いに明け暮れていた。
勇者も魔王も出てこない話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 18:57:44
120104文字
会話率:54%
ヴェストール大陸のウィスタリア王国ははるか昔に栄えた古代王国ナールヴァレンの末裔が作った国。
かつて栄華と繁栄を極めたはずの古代王国は、ある日突如として歴史から消えた。
一体この国に何があったのか、知る者は誰もいない。
そんなウィスタリア王
国にある日地震が起き、謎の遺跡が出現したことから物語は始まる。
王女ティナレイシア、近衛騎士アルタイル、剣士ランディ、エルフのルゥを中心に、彼らの冒険が始まる?!
クラシカルな剣と魔法のファンタジー。
※異世界転生ではない
※異世界召喚もない
※タイムスリップもない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 20:09:55
716321文字
会話率:56%
〈一言で紹介〉
神隠しに遭った男が異世界の江戸時代風な日本で妖狩りになる話
〈詳しい紹介〉
高校生の鴉羽 修斗(からすば しゅうと)はある日、帰り道によく見掛ける不気味な『神社のない鳥居』に吸い込まれ、気付いた時には見知らぬ森の中に居た。
そこで沙羅神 夜波(さらがみ よるは)という巫女と出会った先にあったのは江戸時代の日本を連想させる街並みと服装で暮らす人々だった。
そして、修斗は夜波の話からこの世界がその昔に日本の大陸が分裂した『もう一つの日本』であり、『神隠し』にあった者達が迷い込む異世界であること、さらに、この世界には大蛇や大蜘蛛、かまいたちなど人を襲って殺戮の限りを尽くす『妖(あやかし)』が存在することを知ると同時に、夜波の妹―月華(げっか)を助けたことで、この都での『沙羅神家』の複雑な立場を知ることになる。
そんな中、成り行きでその『妖』から人々を守る侍や忍者の居る『妖狩り』という組織へ入隊することになったシュウト。
そこで入隊試験へと挑むことになるものの、この世界に住む人間の体には『妖』が宿っており、『妖狩り』はその『妖』から力を借りて『妖刀』と呼ばれる武器を顕現することが入学試験の条件だったのだがー
「―ちょっと待て。刀じゃなくて、鴉(カラス)が出てきたんだが?」
他の試験者達が『妖刀』を顕現させる中、何故かシュウトが顕現したのは武器ではなく、どういうわけかただの鴉が現れたのだ。
突然のことに焦る修斗だったが、そんな彼の耳に大きな鐘の音が響く。
それは、里に『妖』が迫ることを知らせる合図であり、かくして一般人だった修斗の『妖狩り』としての生活が始まるのだった―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 11:45:21
33283文字
会話率:62%
遥か昔に書いた小説のリメイク版です。
最終更新:2025-01-08 09:29:44
839992文字
会話率:45%
最愛の長女、葉月を事件によって失った当時12歳の少年、悠太は思い出の詰まった街から引っ越した先で非行に走った。
ある日何の気なしに家に帰ると父親から告げられたのは絶縁だった。
四年ぶりに対面して話を交わす次女、菜月に庇われ、再び思い出の詰
まった街に戻ることになり、悠太は同じ事件の被害者の遺族である麗奈と出会うが行き違いの最悪の出会いとなってしまった。
事件がトラウマで声と表情を失ってしまった麗奈と悠太の今後の行く末は……
金髪碧眼の男の娘とミステリアスでクールビューティなお姉さんがメインのラブコメです。
はるか昔に書いた作品のリメイクです。
R-15は保険です。
朝6時から7時の間に大体更新!!!
一巻と二巻https://ncode.syosetu.com/n8343gz/1/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 22:13:30
291677文字
会話率:44%
僕がいた国は、遙か昔に強大な妖精の力を借りて、一代で周辺の国を従えた。それからその力を持つ者を巫女と呼び、最上の地位に据えるようになった。周辺国の供物だけで生活する豊かになった国。
男の巫女は僕だけ。能力を使わないように厳命され、あるだ
けで何も無い空気とされていた。
かつての王族には、興味のままに徘徊する僕が目障りで、とうとうどこでもない場所に廃棄されることになる。
かわいそうな僕に虐げられていた人達が同調して、全員で逃亡して町作る。
目指すは、なかよく楽しいのんびりライフ! に美味しいごはん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 22:00:00
3921718文字
会話率:6%
一個人が持つことが許される『力』には大きく分けて二種類の力が存在する。まず、遺伝や血筋、種族固有の能力など生まれ持って獲得している『才能』と。神を信仰、崇拝することで獲得できる『恩恵』と。
大きく、その二つの力の程度で人々の価値が決まり
、当然力のない者は生きるための選択肢も少なく、その後の生き様も貧相なものばかりとなる。
しかし生まれる環境も、神々を信仰できる正しい性格に実るその過程さえもどちらも運で決まってしまうために、自身が|恵《・》|ま《・》|れ《・》|た《・》二つの力を持てる確率というのは極めて低い。
だからこそ、幼心ながらぼんやりと、自身に望んだ力があると知った時は嬉しかった。これから先、自分は色んな人を助け、色んな人から愛され求められるのだろうと。
物事はそう簡単ではなかった。
どんなに人を助けても、どんなに身を尽くしても、どんなに笑ってもらっても、どんなに泣いてもらっても、心から好きにはなってもらえなかった。
友愛や敬愛が全てで、心から盲目的なまでに求められることはなかった。
美醜による優劣。
それは大人になれば、もしくは大人になる過程で、嫌というほどまざまざと見せつけられる。
自分に力がなかったら、とっくの昔に納得していただろう。しかし変に力を持っているせいで、心のどこかで諦めきることができず、未だにその齟齬に苦しめられている。
いくら気にせずにいようとしても、呪いのようにふとした時に醜い顔を覗かせ問い掛けてくるのだ。
自分を好きになってくれる人間は、本当にいるのだろうかと。
力を持っている不細工というのは、自分のために生きるには少しばかり相性が悪いと知った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 19:47:32
31737文字
会話率:26%
結婚して五十年。広いリビングには、子どもたちや孫たちの明るい笑い声が響き渡る。何気ない会話や小さな喧騒が、日々の幸せを実感させてくれる。そんな賑やかな時間の中でも、一人静かにソファに座ると、ふと心が遠い昔に引き寄せられる。胸の奥底に浮かぶ
のは、色褪せることのない青春の記憶だ。
「もう七十五歳なのね……」
目を閉じると、遠い日々の光景がありありと蘇る。その中でも鮮烈に思い出されるのは、十九歳の頃に出会った彼、京一との日々だった。
あの頃、公園のベンチで語り合った時間は、今でも結衣にとってかけがえのない宝となっている。肩まで伸びた髪が風になびき、ジーンズ姿で見せる彼の笑顔。それは、結衣が初めて心から恋をした瞬間だった。
「ねえ、将来どんな人生を歩みたい?」
京一にそう尋ねられた日のことを、鮮明に覚えている。少し戸惑いながらも、結衣は自分の夢を打ち明けた。
「広い世界から日本を見てみたい。アメリカで暮らしてみたいの。」
結衣の言葉を真剣に聞いていた京一は、少し微笑んでこう言った。
「結衣ならきっとできるよ。信じてる。」
その一言は、結衣の背中をそっと押し、未来に目を向ける勇気をくれた。あの頃の結衣は、彼の存在が心の支えであり、何よりも大切だった。彼の言葉や仕草のひとつひとつが、結衣の日々を輝かせていた。
今、この記憶を振り返るたび、胸がきゅっと締めつけられるような感覚を覚える。ただ、それは京一への想いだけではなく、純粋で一途だったあの頃の自分自身を懐かしんでいるからだろう。
京一の顔をはっきりと思い出そうとすると、少しぼやけてしまう。それでも、あの時の情熱や無垢な気持ちは、今も結衣の心の中で光を放ち続けている。
「京一……あなたが教えてくれた言葉、忘れたことはないわ。」
そんな風に呟きながら、結衣は目を閉じる。記憶の中には、風に揺れる木々と、優しく微笑む彼の姿が浮かんでくる。その光景は、ただの懐かしさではなく、結衣の人生を支える大切な軸となって今も生きている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 12:57:13
5233文字
会話率:28%
宇宙全体と他世界をも巻き込んだ戦争で様々な種族が衰退の一途を辿る中、宇宙の外れにある星に移住しに来た一人のハイエルフが文明の存在しない星で繁栄を目指す物語。
未知の惑星で文明を築き、文化を育み、そして…え?倫理…観…?そんなものはとっくの
昔に衰退しましたよ!それよりも繁殖ですよ繁殖!
そんな倫理観の無いハイエルフによる子育て?ストーリーが今、始まる!
※投稿は不定期です。週末の夜に投稿すると思います…多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 00:04:09
492988文字
会話率:55%
「事あるごとにきみがしゃしゃり出たのが、すべての元凶だ。それどころか、きみは皇妃という立場を利用し、皇帝であるおれを蔑ろにした。そして、このデイトン帝国をわがものにしようとしたのだ」
デイトン帝国の皇妃ユア・ダックワースは、レディと遊んでば
かりで皇帝としての責務を果たさない夫から事実上の追放を言い渡される前、自分から皇宮の森にひきこもってしまった。以降、彼女は五年以上皇宮の森の中でサバイバル生活を送っている。初冬のある日、彼女は森で隣国ダルトリー王国の将軍ロバート・ドナルドソンに出会う。彼女が皇宮の森にひきこもっている間にデイトン帝国はダルトリー王国に占領されていたのだ。彼女はとっくの昔に廃妃され、その存在を忘れられていた。彼女は、五年前にデイトン帝国の未来を予測していただけに自責の念に駆られ、自分も断罪して欲しいとロバートに懇願する。ロバートは、そんな潔いユアに興味を抱き、というよりかは一目惚れする。そして、彼女に契約結婚をもちかける。これまで通り、自由気ままにすごしていいという条件を付けて。彼女は、迷った後に契約結婚の提案を受けることにする。彼女は、祖国の人々への罪滅ぼしと自分を拾ってくれたロバートの為に全力で才覚をふるおう、と決意したのである。が、うまくいくはずはない。ダルトリー王国に腰を落ち着けた彼女を待ち受けていたのは、数々の敵と問題の数々だった。しかし、彼女はあらゆる困難や障害をものともせず、ダルトリー王国と祖国に大変革をもたらす。それとは別に、これまで元夫にでさえ顧みてもらえなかった彼女にモテ期が到来することに。はたして、契約夫婦の彼女とロバートに愛や恋の転機は訪れるのか?
「ひきこもりサバイバル元皇妃」が、占領国や祖国でその才能を全力で振るう。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
※タイトルは変更になる可能性があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 18:02:12
87497文字
会話率:30%
ここは怪異が蔓延る世界。
怪異。
それは恐怖。
それは危険。
たまに危険じゃないのもいる。
大昔に解き放たれた怪物達。
怪異にあった人間は四つの事を教えられる。
一つ目 一度怪異にあったら今後一生様々な怪異にあう。
二つ目 怪異に対抗する
手段として特別な能力が与えられる。
三つ目 その能力を持つ人間を、わかりやすく『能力持ち』という。
四つ目 能力持ち達はその能力を頼りに怪異と関わりながら生きていく。
怪異と出会ってしまった少女の運命はーーー折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-04 18:30:00
158944文字
会話率:28%
生活を豊かにする発明を促すのはいつも戦争だ――
そう口にしたのは誰だったか?
その言葉通り『煉獄の祝祭』と呼ばれた戦争から百年、荒廃した世界は徐々に元の姿を取り戻していた。魔法は科学と融合し、”魔科学”という新たな分野を生み出し
、鉄の船舶や飛行船、冷蔵庫やコンロといった生活に便利なものが次々と開発されていく。しかし、歴史は繰り返すのか、武器も同じくして発展していくのである。
そんな『騎士』と呼ばれる兵が廃れつつある世界に存在する”ゲラート帝国”には『軍隊』がある。
いつか再びやってくるであろう戦争に備えている。という、外国に対して直接的な威光を見せる意味合いの他に、もう一つ任務を与えられている。
それは『遺物の回収と遺跡調査』
世界各地にはいつからあるのかわからない遺跡や遺物があり、発見されると軍を向かわせて『遺跡』や『遺物』を『保護』するのだ。
遺跡には理解不能な文字があり、人々の間には大昔に天空に移り住んだ人が作ったという声や、地底人が作ったなどの噂がまことしやかに流れている。
――そして、また一つ、不可解な遺跡が発見され、ゲラート帝国から軍が派遣されるところから物語は始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 00:24:27
337641文字
会話率:70%
王城の夜会。婚約者のルーカスから、突然突き付けられた婚約破棄。
「アリアナ侯爵令嬢。君との婚約を破棄する。金輪際、僕とシャロンに関らないでくれ」
その彼に、腕を回しているのは、幼馴染で親友の男爵令嬢のシャロン。
「お前の傍若無人な態度
に、うんざりだ。また、シャロンを虐めていたのだろう」
アリアナを責める婚約者。
「虐めて……、なんていないわ」
「嘘を吐くな。シャロンのことを、また、平気で突き飛ばしていただろう。僕が何度注意しても止めないその行動。お前への気持ちは、もう何年も昔に冷めていた。いい加減気付いたらどうだ」
「だから、それは2人を守るためなの、何度言ったら分かってくれるのよ」
アリアナは、何故か危機が起きる前に、その映像が頭の中に流れてくる。これまでも、危機を察知して、彼ら2人を助けてきたのだ。それを何度説明しても分かっては貰えない。
「お前の戯言にはついていけない。2度と、その適当な言動を僕たちに聞かせるな」
「うふふっ。ルーカスは明日、あたしと海に行くのよ。ね~、ルーカス」
この会話をしているときにも、危機を知らせる映像が、アリアナの頭の中に流れる。
……ルーカス様が、階段から落ちる。それを防ごうと、彼を庇ったアリアナは、階段の下へ真っ逆さまに落ちる。
そこで思い出したのが、前世の記憶。会社の経理主任をしていた、伊東湊30歳。
前世は「甘いマスクの覇者」という乙女ゲームにのめり込んでいた。そして今、アリアナとして生きる世界こそが、そのゲームの世界。
アリアナは、ゲームの中の悪役令嬢。男爵令嬢のシャロンがこのゲームのヒロインだったのだ。
危機を知らせる映像は、ゲームのイベント。
本来であれば、シャロンが好感度を上げるために用意されていたものを、知らず知らずのうちに、アリアナが回避していたのだ。
王城の階段の落下も、本来はゲームのイベントの一つ。
悪役令嬢役のアリアナが、隠れキャラルートが開いたのだ。
ブライアン・クロフォード公爵が熱烈に求婚を求めると同時に、元婚約者が復縁を迫ってくる。
ブライアントデートをした祭り。その10日後、「甘いマスクの覇者」では、国を揺るがす天災が襲うシナリオだ。
予見によって、何とか災難を逃れたが、元婚約者とシャロンの領地はそうもいかなかった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 09:38:08
31564文字
会話率:30%
「カイル、お前のような無能は必要ないんだよ!」
「そ、そんな! 待ってくれよ! 俺は……!」
とあるパーティを追放されて、早十年。カイルはソロで冒険者活動をしていた。基本的に冒険者としてのピークが二十五歳であり、そこからは下り坂で能力が
落ちていくのが基本。最終的に、三十になれば引退する冒険者がほとんどである。
カイルは現在三十代ジャスト。
何故かSランクの魔物をワンパンしていた。
金は稼げているが、自分の能力を恐れたカイルは人生で初めて健康診断を受けることにした。もしかしたら、自分には『一時的に強くなる代わりに、最後は死ぬ』という呪いやデバフが付与されているかもしれないと思ったからだ。
しかし、カイルが予想していたものは全て違った。
「精密検査の結果、ユニークスキル【晩成】が覚醒していることが分かりました」
カイルの身に起こっていたのは、大昔に発現したユニークスキル【一日にちょっとずつステータスが上がる】という能力が覚醒していたのだ。呪いでもデバフでもなかったと知ったカイルは、断り続けていたパーティの勧誘を受け入れて第二のセカンドライフを送ることにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 22:37:11
199866文字
会話率:47%
佐藤健一、58歳。
職業:城門警備隊、役職:隊長。
定年間際の『おっさん騎士』に『異例の特命』が下る。
その内容とは・・・はるか昔に絶滅したというドラゴンの討伐だった。
最終更新:2024-12-31 00:37:21
1605214文字
会話率:20%
【あらすじ】
世界は平和だった。魔王と勇者の戦いが遥か昔に終結し、それから幾千年、すべての種族は手を取り合い平和に過ごしていた。
だけどある日現れた未曾有の大災害、それによって私は自分のいた世界から飛び出すことを余儀なくされた。
そうして辿
り着いた世界は渇きと暴力に支配された世界だった。
本来なら数日と経たずに死んでいたであろう私を拾ってくれたのは、不愛想な、とても不愛想ながらも私に生きる術を教えてくれる人だった。
これは、私と彼が血塗られた世界に抗う物語。
【メタコメント】
平和なファンタジー世界に住んでいたサキュバスさんが文明崩壊後の地球へとやって来るハメになって、出会った一人の男と巻き起こす冒険劇です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 23:36:49
15126文字
会話率:35%
ル・バニア皇国。
はるか昔、魔法がこの世界を支配していた頃。
聖女と勇者によって450年前に建国され建国から僅か数年で急速に勢力を広げた大国の名である。
豊富な魔法資源と優秀な魔法師を多数擁し、魔法を中心とした優れたインフラと政治体制を構築
したことで栄華を極めた。
しかし、その栄華の根源はある日を境に衰退を始めた。
そのことは、それまで代替手段としてしか見られていなかった『錬金科学』を揺らぐことのない地位まで押し上げることになる。
ある令嬢の多大な功績によって、魔法は錬金科学にその地位を奪われた。
以降、魔法は急激に衰退の一途を辿ってゆく。
数百年の月日が流れ、魔法の技術は人類から完全に失われることとなったのだった。
今やその栄光に満ちた残滓(残りカス)は各地に点在する故国ゆかりの朽ちかけた遺構と魔法師が残した歴史的価値以外はなんの役にも立たない古ぼけた魔法書のみとなった。
そう、とっくの昔に魔法は衰退したのよ。
今は科学全盛の時代、魔法はおとぎ話の中の話であって、本当に使える人間は誰一人として残っていないわ。
それも全ては、あの女のせいで。
栄華を誇る皇国には一人の才女が居た。
その才女の名はアルスリンデ。
アルスリンデはル・バニア皇国の貴族、セルグート公爵家の長女である。
生まれながらにして比類なき非常に高い知性と優れた身体能力。
多くの優秀な魔法師を擁した皇国内でも歴代最強と言われるほどの魔法適性と尽きることのない無尽蔵な魔力量を持ち合わせていたその才女は、建国の祖となった聖女に並ぶほどと言われていた。
そして、まるで一流の職人によって作られたビスクドールかのような気品溢れる完ぺきな容姿、上品に泡立てたクリームがたっぷり入ったミルクティーのような白く滑らかな肌。
形の良い特徴的な瞳は覗き込めば吸い込まれてしまいそうな、深い海の底のを思わせる碧眼。
つややかなサクラ色のリップから発せられる玲瓏たる声は美しい鳥のさえずりでさえ霞んでしまう。
癖のない長い黒髪は光を受け艶やかに輝き、その様は漆黒の空に散りばめられた星々のように輝いていた。
皇国の公爵令嬢、アルスリンデ=セルグートはその才覚と容姿から「碧眼の才女」と呼ばれていたのだ。
そして、私は「碧眼の才女」を壊すの。
これは、その故国の才女(チート)公爵令嬢アルスリンデの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 22:45:45
34720文字
会話率:8%