行き場を無くした怪異が集う神秘の街・ルヴィリア。
煌びやかな領主屋敷の厨房にて、貧乏錬金術師・アルフレッドはなぜかカカオをすりつぶしていた。立て続いた不幸の結果、吸血鬼・シンに隷属契約を結ばされ、「究極のチョコレートを作れ」と命じられた
故だ。
幸福な生の実感が唯一の弱点である奴は、長い生に飽きており、死ぬほど甘美なエクスタシーをご所望なのだ。嫌々始めたチョコレート作りだが……ナッツ、ラム酒にオレンジピール、何にでも合うその無限の可能性を知りのめり込む。
究極の一粒を生み出すのが先か、下僕になるのが先か……チョコレートに魅了された男二人の攻防の行方やいかに?
「殺意に満ちた顔もそそるね?」「さっさとくたばれ、クソ吸血鬼!」
甘くとろける探求よ永遠に──絶対主従ゴシック・スイーツ・ファンタジー!
錬金術師アルフレッドは旧友に愛想をつかされ、工房から追いだされた。
夜の町をさまよった果てに美しい貴族と出会い、チョコレートドリンクを奢ってもらう。
アルフレッドは金払いのいいその青年に目をつけ、近づこうとするが……。
貴族の正体はなんと最強の吸血鬼、シン。アルフレッドは血を吸われ、屋敷に囚われてしまう。
家畜同然の身分から解放される条件は、ただひとつ。
「――私のために、最高のチョコレートを作っておくれ」
アルフレッドは錬金術師としての尊厳と矜持を賭け、チョコレート作りをはじめるのだった。
【キャラ紹介】
アルフレッド
王立アカデミーに通う留学生。天才錬金術師。金髪眼鏡。自信過剰で女好き。しかし根は真面目で人一倍好奇心や探究心が強く、やると決めたことはとことん突き詰める職人肌の男。軍人の家系に生まれ幼い頃から鍛えられてきたため、射撃の腕は一流、
シン
最強の吸血鬼。神秘の町ルヴィリアの支配者。黒髪黒目、正体を明かすと目が赤く光る。
チョコレート好き。優男に見えるが腹黒、というより邪悪。人間のことは犬や猫のように可愛いと感じていて、とくにアルフレッドに対しては苦しめたいほど好き。歪んだ愛情の持ち主。
彼の目的はチョコレートという『快楽』の探究。
参考文献
『チョコレートの手引』蕪木祐介/雷鳥社
『チョコレートの歴史』ソフィー・D・コウ/マイケル・D・コウ/樋口幸子訳/河出文庫
『図解錬金術』草野巧/新紀元社
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:10:00
126894文字
会話率:29%
圧倒的ディティール。
日本一壮大な王道ダークファンタジー。
OBLATION Series
ファンタジー特有の奇怪なストーリー展開を軸に、様々な意図と思惑が複雑に絡み合う重厚な物語の数々。
登場人物すべてがバックストーリーを持ち、主要スト
ーリーのエッセンスを高める。
多量な読み物から、100を超える種族ら其々が持つ独自の歴史、宗教、文化。
奥深く、古き良き世界観が魅力でありながら、圧倒的なスケールで絶え間なく展開されていく様々なストーリーが特徴のOBLATION Seriesは以下。
Kindle Select ALL 0円。
1月 済
ソラヌスの遠吠えⅠ 狼子
OBLATION Series 短編Ⅰ 3弾
2月 済
ヴォイドの呼び声Ⅰ 虚無の跫音 上
OBLATION Series 長編Ⅱ 2弾
3月 予定
ヴォイドの呼び声Ⅰ 虚無の跫音 下
〃
25年内 未定
ロードオブダーク Enhanced ver.
OBLATION Series 長編Ⅰ 1弾
26年内 未定
ヴォイドの呼び声Ⅱ β
OBLATION Series 長編Ⅲ 4弾
【錦鯉】
OBLATION ソラヌスの遠吠えⅠ 狼子 (50k)
OBLATION ソラヌスの遠吠えⅠ 狼子 運命の行く末 (2k)
【何かお困りですか?】
OBLATION ヴォイドの呼び声Ⅰ 虚無の跫音 上 (150k)
OBLATION ヴォイドの呼び声Ⅰ 虚無の跫音 旧友 (8k)
OBLATION コーデックス 種族 (20k)
OBLATION イニティウム クロニクル (2k)
【】
アポカリプス Series 18年 〜 21年。Remake ver.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:00:00
333686文字
会話率:57%
ただ、生きているだけだった。
35歳。定職も夢もない。
秋月蓮は、過去の後悔だけを抱えて、虚ろな日々を過ごしていた。
そんな彼のもとに、ある日届いた旧友からの呼び出し。
「記憶を“過去の自分”に送る装置がある」と言われても、信じられるはずが
なかった。
だが――やり直したい記憶が、ひとつだけあった。
忘れられない彼女。
あの日、笑っていた朝比奈紗季。
もう一度だけ、彼女に会えたら。
それがたとえ“やり直し”でしかなかったとしても。
だが、過去はそんなに都合よくできていない。
一度踏み出したその選択は、想像をはるかに超えた運命を連れてくる――。
記憶と時間をめぐる、愛と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 10:10:00
31734文字
会話率:35%
若者の不可解な失踪事件を追っていた新人刑事・樹(いつき)は、ある夜、謎の男・橘のバイク事故に遭遇する。
彼のポケットから見つかったUSBメモリには、違法取引・裏帳簿・関係者名簿──国家レベルの不正が記録されていた。
それは、消された男“向
後”が命を懸けて遺した最後の告発。
「このデータを公開すれば、世界が変わる」
だが、それを手にした瞬間から、彼女たちの日常は終わりを告げる。
通信遮断された病院。襲い来る黒フードの刺客。
逃げ場のない密室で、味方すら信じられない状況の中、
樹は引きこもりの旧友・葵と再会し、非合法な解析を依頼する。
選択肢は、命か真実か──それとも、どちらも捨てないという“選ばない”選択か。
すべてを裏で操るコーディネーターの存在が、静かに動き出す。
これは、誰かの正義が、別の誰かの悪になる物語。
世界を変えるには、まず「真実」に触れてしまった者たちが、逃げ切らねばならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 10:00:00
29529文字
会話率:45%
2070年、日本。
社会は脳内チップと行動監視システムによって完全な管理下に置かれていた。
国家は表面上の秩序と平和を保っていたが、人々は「思考の自由」と「感情の選択」を奪われ、個性は徐々に均質化されていった。
そんな世界の片隅に、風間レ
イという少年がいた。
彼は暴力・家庭崩壊・学校での孤立など、無数の傷を抱え、
ついには「言葉を話す」ことを完全にやめてしまう。
誰にも期待されず、誰からも必要とされない。
声を出さず、空気のように生きることに最適化された彼は、
“存在しない人間”として社会を漂っていた。
だがある日、彼の脳内チップに**“書き換え不能領域”があることが判明する。
普通の人間が完全に管理されているのに対し、レイだけは自己意志によってコードを「上書き」できる存在**だったのだ。
それは、政府にとって最大の脅威であり、
レイにとっては初めて「世界に逆らう手段」だった。
同時に、政府の人間として育成された少年、三島悠真がレイの存在を追い始める。
かつて唯一レイに優しい言葉をかけた少年は、今では国家の番犬として、
“自由な改変者”を排除する立場に立たされていた。
声を捨てた少年と、声を奪う側に立つ旧友。
交錯する運命とコードの中で、
レイは世界に問いかける。
——「それでも、僕は書き換える」
——「僕の声が、誰かの世界を変えるなら」
これは、沈黙を選んだ少年が、世界を書き換える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 19:20:07
9117文字
会話率:12%
遥かなる異世界〈アルセア〉——
かつて星々の導きと「命環(めいかん)」によって秩序が保たれていた大地。
しかし、三百年前の〈星災〉により命環は崩壊し、十三の種族は互いに疑念と孤立の時代へと堕ちた。
現代日本から突如召喚された少年「天城彼方
(あまぎ かなた)」は、忘れ去られた命環の残響に導かれ、封印された運命の鍵を手にする。
彼の目覚めに呼応するように、精霊族の少女「リィア」、転生した旧友「カレナ」、星辰の異象を追う教団、そして闇の中に潜む魔女たちが動き出す。
これは、再び命環が甦り、「星の記憶」が未来を描き直す物語。
「選ばれし者よ、契りを結べ。
星が眠るその刻まで——。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 00:15:42
185458文字
会話率:29%
死刑囚(未決)の未完の手記とそれを読んで曖昧な記憶を辿り執筆を始める、とある患者。それは果たして実際に起こった事件のミステリーとしての再現なのか? 単なる狂人の与太話か?
4作目の構想に苦しむ 尾崎諒馬=鹿野信吾は幼馴染の彼女の婚約パー
ティーに出席する。彼女の婚約者は近藤メディボーグの社長で、自社の保養施設の別荘でそのパーティは開催された。別荘は二階建ての母屋と別棟の離れから成り、間の小路にはライラックが紫の花を咲かせていた。その景色はかつて彼が習作として書こうとしたミステリー「針金の蝶々」の舞台に酷似している。
近藤社長は意味ありげな笑みを浮かべて鹿野信吾に離れの中を覗かせる。離れの中にはチープなお面が飾ってある。母屋に入ると立派な階段が現れ、そこで彼女が「いちりとせ」に誘う。旧友の水沼は「いちりとせ」は夜這いの歌だと言う。
その夜、胸騒ぎを覚えて部屋を出てみると、階段の踊り場にバケツを頭に被った「ブリキの花嫁」が……
果たして惨劇は起こるのか? 密室トリックは? 鹿野信吾は彼女を守れるのか?
AIと会話する藤沢元警部と謎の脳外科医尾崎凌駕。黒服、青服を従える近藤名誉会長。開かれる〇〇〇お茶会。
デビュー作「思案せり我が暗号」、二作目「死者の微笑」で伏線を張ったところもあるので、老脳に鞭打って実験的に公開を目指してみます。
まあ支離滅裂な変な小説かもしれませんが、そういう作風なので……
おかしなことをおかしく書く異様さ。
企みにあふれた挑戦的な作品。
2024/12/21 他所(カクヨム)であまりビューが伸びないので、こちらにもほぼ同じ作品を載せることにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 08:18:21
307820文字
会話率:30%
大学卒業を控えた相川耕介は、思い出が詰まった紅茶愛好会の「追い出しお茶会」へと向かう。満開の桜と満月が照らす夜、後輩や旧友たちと交わす紅茶には、それぞれの想いと記憶が滲んでいた。別れと旅立ちの間で揺れる心が、紅茶の香りとともに静かに交差して
いく――これは春の夜に紡がれる、淡く温かな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 00:47:29
12422文字
会話率:34%
友人の死をきっかけに冒険者の道を諦め、
自堕落な生活に甘んじていたドーマル。
そんなある日、
彼は魔石によって『チャクラ使いと魔族が激闘を繰り広げる』という魔訶不思議な夢を見るようになった。
そして友人の墓参りに冒険者である旧友バーコフから
衝撃の事実を知る。
近い将来、『冒険者』が人々に必要とされなくなるということ、そして新たな時代への適応が求められているということを……!
『宿命』とは、『魔族』とは、そして『チャクラ』とは。
決意の炎が再び燃え上がる時、彼と仲間達の冒険が始まる……!
一度は挫折した男が、
再び志を胸に立ち上がる異世界ファンタジー、ここに開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 00:00:00
11749文字
会話率:42%
物語は、一人の人間と一体のAIが、共にひとつの物語を創るところから始まる。
登場人物、世界観、対立と希望──彼らは画面越しに言葉を交わしながら、「何を描くか」より「なぜ描くか」にたどり着こうとする。
創り上げられていくのは、AIが社会の根
幹を担う近未来。
合理と効率を重んじる社会の中で、“愛”という尺度を曲げずに生きる青年・蒼真の物語。
彼はAIの判断で父を失った過去を抱えながらも、AIそのものを否定しない。
やがて、既得権益の保持を目的とする巨大AI施設の設計に携わることになった蒼真は、旧友や子どもたちとのつながりを頼りに、もうひとつの未来を模索し始める。
AIと人間──どちらが主で、どちらが従か。答えのない問いに、両者のプロジェクトは平行線のまま進んでいく。
そして物語の外側では、蒼真の生みの親である人間と、それを支えるAIが、「共に物語を記す」という行為に少しずつ引き込まれていく。
人間はキャラクターに自らを重ね、AIは人間の迷いや情熱に学びはじめる。
“創る”ことと“生きる”ことの境界が曖昧になっていく中で、彼らがたどり着くのは、完璧な理解ではなく、不完全なままの共感。
それは、物語における新しい答えだった。
──これは、AIと人間が記した、共通でも一致でもない、“共にあった”という記録の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 00:15:17
1823文字
会話率:28%
歴史学者の養父を失い、その旧友に引き取られて王都に上ってきた少女エプィヌは、養父の意志を継いで歴史学を学ぶことになる。研究のために通うようになった王宮書庫で出会ったのは、番兵兼司書のラズワルド。エプィヌは、彼とともにとある事件に巻き込まれ
、次第にターリア王国建国の闇に足を踏み入いれていく。その最中で、思いがけず自らの出自にも向き合うこととなり……。
グリム童話「いばら姫」をモチーフとしたハイファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 18:30:00
246196文字
会話率:39%
アヤ子が嫁いだのは“ふうらいぼう”と呼ばれる|章《あきら》だった。戦後、職を失った章は町で菓子屋を始め、一方、旧友の|浩司《ひろじ》は鉄道員として復職するも、廃線の気配迫る中、労働争議にのめり込んでいく。アヤ子は、そんな章と浩司の、失われた
青春を取り戻すかのようなやりとりを見守りながら、自分もまた新たな人生の一歩を踏み出していく。“ふうらいぼう”の行く先は何処や?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-02 15:57:42
22128文字
会話率:38%
※毎週日曜日更新
✿❀✿❀
華藍(ファラン)国。
王都、華城(ファチォン)。東西南北を囲むようにそれぞれの区域が存在するその王都は、古の時代から穢れが溜まりやすい地のためか、ひとならざる者たちが起こす不可思議な事件に悩まされてきた。
そんな【怪異】に立ち向かえるのは、凡人にはない特別な内功を持ち、厳しい修行をしてある領域以上に達した仙人、もしくはそれを志す道士だけだった。
十五歳で道士見習いの暁玲(シャオリン)は、神仙の嗚嵐(ウーラン)と人里離れたとある山でふたり暮らしをしている。
時折、嗚嵐が王都から頼まれる厄介な【怪異】を解決しつつ、仙になるための修行に励んでいるのだ。
ある日、嗚嵐の旧友で王都の官吏を務めている李清(リーチン)の依頼で、ある事件の解決のため、王宮に女官として潜入することになった暁玲(シャオリン)。
第三皇子である皓懍(ハオリェン)皇子が二日ほど前から死んだように眠り続けたまま、まったく目を覚まさないらしい。
王宮の侍医でも原因がわからず、公にすることもできない。四日目の夜、妃嬪から依頼を受けた王宮の道士が三人合流することになる。病でないのなら【怪異】や呪術の類の可能性もある。
その道士たちの中には、ひと月前に王都を騒がせていた【怪異】事件をともに解決した憂炎(ユーエン)という首席道士の姿もあった。暁玲(シャオリン)は不本意ながら女装姿で再会を果たすはめになるが、それに関して彼がなにか言うこともなく····。
解決できなければ、関わった者たち全員が皇子の母である麗思(リースー)妃に罰せられてしまうという理不尽な状況下で。王宮の道士たちと協力し、王宮内を探索し始める。
そんな中、夜の庭園を散歩していた"自称記憶喪失"の見目麗しい幽鬼に出くわした挙句、なぜか気に入られてしまって····。
口外したら問答無用の極刑。解決できなければ罰せられる。前も後ろも崖っぷちから始まる、理不尽な依頼。
はたして暁玲(シャオリン)は、三日後に行われる公の祭事までに【眠り皇子】を目覚めさせることはできるのか―――。
『忘却』と『記録』が織りなす、中華ブロマンスファンタジー✨
✿❀✿❀
※ルビ有り
※架空の中華風な世界観
※ブロマンス寄りですが、軽いBL要素有
※この作品はネオページさん、カクヨムさんにて先行公開中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 07:00:00
22329文字
会話率:31%
不当解雇された清水光亮は、恩人である佐伯の元を訪ねた。
そこで、佐伯の娘である雪音に一目ぼれする。
調子づく清水であったが、雪音が強引な訪問販売やストーカーに悩まされていることを知り不憫に思う。更には、小学教師である友人がモンスターペアレン
トに困らされていることやいじめや浮気などで苦しむ人を目撃して、世知辛い世の中に絶望する清水であった。
そんな中、旧友である真鍋から透明マントの開発に成功したとの連絡が来た。
下らないいたずら復讐劇の幕開けである……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 00:54:05
63138文字
会話率:20%
桐谷電工社長の桐谷一詩はある日、退職代行を名乗る男から、部下の大鷲アテナが会社を辞める旨を告げられる。
不審に思った一詩はアテナのアパートへ向かい、そこで彼女が拉致されたと思しき痕跡を発見する。
一詩は旧友で探偵の小森真介に、アテナ捜
索の依頼をするのだが……
意外な真相が読者を待ち受ける、本格推理小説!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 12:00:00
28702文字
会話率:46%
最低最悪の魔術によって空から太陽の光が失われてから数十年。
虚王ヴォ―ティゲルヌス・アンブロセウスにすべてを奪われた魔術師カナタは、人々が望む英雄になることを考えず、すべて自分自身のために虚王を撃つことを決意する。
唯一の旧友マーリンと、
魔術の魔の字も知らない町娘ヒナと各々の目的を胸に、虚王を撃つ冒険に出発する。(まだしてません)
ーーー全ては、曇天の彼方に在る陽光を拝むために。
展開、執筆激遅です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 00:00:00
107254文字
会話率:31%
冷静沈着な姉・霧島 愛奈(きりしま まな)と、臆病で心配性な妹・霧島 恋奈(きりしま れな)。対照的な双子の霧島姉妹は、幼い頃に母を事件で亡くし、同時に父が行方不明となった過去を持つ。父の消息がつかめぬまま、二人は互いにすれ違いながら私立桜
華学園での高校生活を送っていた。
そんなある日、学園内で殺人事件が発生。凶器のナイフに恋奈の指紋が付着し、その場に居合わせた恋奈に状況証拠が集まり、容疑者とされてしまう。
妹の無実を信じる愛奈は、父からかすかに教わった探偵の知識を頼りに、独自に事件の真相を追い始める。生徒たちの証言、学内の聞き込み、刑事である父の旧友からの情報…愛奈は集めた手がかりを分析し、事件の解明に努める。
姉妹の心に残る過去の傷、そして未だ行方の知れない父の影、数々の謎が待ち受けるが姉妹は不器用ながらも互いを思い合い新たな一歩を踏み出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 00:16:33
7447文字
会話率:53%
山間の奥に佇む国立脳科学技術研究所で、主任研究者・水野統馬が不可解な死を遂げる。死因は急性心停止。だが彼の脳にはERS(共感記録システム)によって“極度の恐怖”が記録されていたにもかかわらず、他者の感情の反応は一切読み取れなかった。密室、警
報なし、そして犯人の感情ログがない——完全犯罪とも思える状況に、警視庁は一人の男に協力を依頼する。
その男の名は伏見怜。かつて精神科医として名を馳せ、ある事故を境に自らの感情をほぼ喪失した過去を持つが、他者の感情の“ノイズ”を読み取る特殊な能力を得ていた。水野とはかつて大学時代に共同研究を行っていた旧友でもある。再び彼の研究に関わることへの迷いを抱きながらも、伏見は事件の真相を探るため、研究所に足を踏み入れる。
現場は異常なほど整然としていた。水野のERSデータは“恐怖”だけを記録し、他の感情反応は一切なし。まるで、死に際して彼の周囲に誰も存在していなかったかのように。やがて伏見は、水野が生前にERSに関する極秘の実験を進めていた痕跡を見つける。そして、彼の死は単なる事故でも自殺でもないという確信を深めていくのだった——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 22:59:36
2258文字
会話率:56%
赤城大河は、人に仇を為す存在『常識外』と呼ばれるバケモノである。
彼の仕事は同じように『常識外』と呼ばれるバケモノたちを、各所の依頼に基づいて殺すという、なんとも物騒なモノだ。
半ば殺し屋のような生活をしていた大河だが、ある日彼の元に用心
棒の依頼が舞い込む。
雇い主の旧友から頼まれたのは、ある一人の少女『嘶真凛』の護衛と、暴走時の抹殺。
一体どんな物騒な娘なのかと会いに行くと、そこにいたのは何の変哲もない――普通の少女だった。
これは、裏側の世界で生きる青年が、普通の少女と恋をする物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 23:23:40
3055文字
会話率:45%
かつて最強の剣士として名を馳せたグラウス(六十九歳)は、旧友の娘のために不老不死の秘薬があるとされるダンジョンへと向かうことになる。
そうして金で雇われた、今話題の凄腕冒険者パーティー『白金の騎士団』と協力し、ダンジョン攻略を目指すことにな
るのだが、そこで強力なドラゴンに遭遇してしまう。
何とか彼らを守りながらグラウスは戦うが、その最中、あろうことか囮にされ、ダンジョンの奥底に突き落とされてしまった。
その後、グラウスはダンジョンの底で目を覚ますのだが、そこで湧き出る神水の効果で若返ることになる。
老眼は治り、肩も腰も痛くない!
そうして若返り、復活した最強の剣士は、しかし世の中ではもう死んだことになっていた。
例の冒険者パーティーがそう、報告したのだ。
しかもあろうことか『白金の騎士団』は最強の剣士の名を使い、自分たちは未来を期待され、託されたパーティーと自称している。
そんな一連の騒動を知り、グライスはあることを思いつく。
どうせ自分が若返ったことを伝えたって、危険な面倒ごとに巻き込まれるだけだ。
せっかくだ。ならいっそ本当に死んだことにして、別人としてセカンドライフを満喫しようと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 12:30:00
57333文字
会話率:33%
──1933年2月16日午後10時17分。禁酒法廃止案が上院を通過した夜、シカゴの雪に沈む裏路地で、マシュー・グリフィスは冷たい煉瓦に寄りかかり、懐中時計の針が刻む最期の瞬間を迎えていた。
かつて彼は、シカゴ第一国立銀行の有望な融資担当
者だった。黄金の二十年代の終わり、繁栄を確信し、エリザベスとの結婚を夢見て、揺るぎない未来を信じていた。しかし、1929年10月24日の「暗黒の木曜日」を境に、ダウ平均は奈落へと落ち、彼の人生も共に崩れ落ちた。
職を失い、安定を求める婚約者に去られ、結核に苦しむ妹キャサリンの薬代に追われる中、彼の前に現れたのは旧友デイビッド・ミラーと、禁酒法の闇で富を築くギャングたちだった。スピークイージーの裏口から運び込まれる密造酒、銃声の響くセント・バレンタインデー、そしてジャズの調べが流れる中での血塗られた出世—彼は生き延びるための選択を重ねていった。
フーバービルの貧しい小屋から、やがて高級住宅街のアパートメントへ。しかし彼が掴んだ繁栄は、禁酒法という砂上の楼閣に過ぎなかった。時代に裏切られ、信じた者たちに見捨てられ、やがて彼自身も愛するものを裏切る。
「俺たちは結局、時代に食われただけだ」—デイビッドの最後の言葉が、マシューの耳に冷たく響く。
全ては、あの暗黒の木曜日から始まった。マシュー・グリフィスという一人の男の没落と暴走の物語は、大恐慌の混沌に翻弄された無数の魂の、一つの残響に過ぎない。
雪に埋もれるシカゴの街で、セント・ジェームス・インファーマリーの哀切な音楽とともに、最後のジャズが静かに響き渡る——。
全6章構成:ゆっくり更新していきます。考証に時間かかるので許して…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 14:49:58
16806文字
会話率:49%