十七世紀、神聖ローマ帝国北部。
後に三十年戦争と呼ばれる、国土を荒廃に追い込んだ長い戦乱の最中である。
都市も農村も自衛を講じるしかない世の中。
ここに一人の若者が居た。「平穏に暮らしたい」「前向きに」が口癖の地味青年・ヴェルツだ
。
その日、ヴェルツは友人であるロックにあるモノを見せられていた。
こんな田舎の村で目にしたことのない「銃」という代物だ。
撃ってみようとしたその時だ。彼が住むリーウッドの村が野盗団に襲われたのは。
からくも難を逃れたヴェルツは、荒廃した村を救うために姉とともに都市へ向かうことに。
聖書を売りつけようとする生臭坊主・マナーワン。
大量の武器を抱えてご満悦な様子の弾丸小僧・レオン、甘党の大男・モリガン──ヴェルツが城塞都市マクデブルクの大聖堂で出会ったのは、胡散臭い三人組である。
彼らは大司祭付きの特殊戦闘部隊EDEと名乗った。
近代的な武器の数々。
街を巻き込んだ恐るべき作戦。
おりしも都市はカトリックの大軍に包囲されていた。
都市の防護壁崩壊事件に巻き込まれ、求める平穏からどんどん遠ざかっていく事をヴェルツは自覚する。
※毎日1話ずつ更新します※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:30:00
97944文字
会話率:37%
とある命令によって、わたしは“勇者”の従者になった。
選ばれたのは、まだ声変わりすら終えていないような、か細い少年。
剣の重みに腕をふるわせるその姿が、世界を救う最後の希望──らしい。
盗賊、疫病、精霊、魔王の使徒……
次々に現れる試練の
中で、少年は少しずつ変わっていく。
そんな彼を隣で見守り、記録し続けるのが、わたしの役目。
これは、のちに“勇者”と呼ばれることになる少年の歩みを、ただ静かに記録し続ける従者の手記である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:13:59
70787文字
会話率:3%
人々はまだ知らない。
救世の女神と讃えられるその少女が、世界の闇を呼び戻そうとしていることを…。
長き戦いの果てに人間に討たれ、崖底に散った魔王。
魔王軍の雑魚兵レナは、その亡骸から主の核となる魔力の結晶を見つけ出した。
この核に力を与
えれば、再び魔王が復活する。そのため、レナは核に力を蓄えさせるために、各地に散らばる邪気の回収をする旅に出る事を決意した。
そのために人間に化けては、内心ビビりながら情報を得て回収をする毎日…。
(人間怖すぎる…バレて討伐されませんように…!)
だが、邪気を集めている彼女の行いは、村々を救う“穢れ払い”と誤解され、いつしか人々は、彼女を『救世の女神』と呼ぶようになる。しかし、本人は至って真面目に世界を滅ぼそうとしているだけである。
世界を救う者か、滅ぼす者か。
災厄の種を抱く少女の、嘘と祈りの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:11:35
5988文字
会話率:26%
朝比奈道場の師範代・榊清志郎は、病に伏す師・道善とその娘・紗世と共に、表向きは平穏な千凪村で暮らしていた。
だが村には、ごく一部の大人たちしか知らぬ“悪しき風習”がひそかに息づいていた。
道善の命を救うため、清志郎は奇怪な力を持つ闇医者に
出会い、紹介された裏の仕事で金を得ようとする。
だがその力は、かつて神と崇められ、今は“祟り神”と呼ばれる澄斬姫のものだった。
闇の仕事に身を投じる清志郎は、やがて村の真実と禁忌の神社に辿り着く。
絶望の中、清志郎は姫の導きで妖刀・緋雨丸を手に取り、道善を斬り、姿を消す。
数ヶ月後、清志郎を探す旅に出た剣友・高坂龍之介は、若返り、記憶を失った“何か別の存在”になった清志郎と再会する。
斬るたびに力を増し、自我を失っていく彼を、龍之介は救い出せるのか――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:09:15
12362文字
会話率:32%
堤防で打ち捨てられていたフグを助けていた俺はうっかり海に沈み、死んだ。
次に目を覚ました時には――フグに転生していた!?
目覚めた場所は異世界の超危険海域――『滅びの呪海』
水深20000mを超える大深海だった!
異世界の深海では、破
滅級のシーラカンスに襲われたり、海の覇者リヴァイアサンに殺されかけたり、生存競争激しすぎ!?
命がいくつあっても足りねぇ!!!
どうにか深海を必死に生き延びていた俺は、やがて一人の少女と出会う。
その名は、エレナ=シャーロット。
【失格勇者】の烙印を押された、異世界の『勇者』だった。
ひょんなことからエレナの命を救った俺は、そのまま少女にテイムされ、『ぷっくん』の名を与えられてペットとなることに!?
こうして悠々自適なフグライフを満喫できるかと思いきや、『勇者』であるエレナには "魔王討伐" という重大な使命が託されていることを知る。
俺はフグとしてエレナに飼われる形で行動を共にし、魔王打倒のため『滅びの呪海』の攻略に乗り出すのだった!!
――――これは、【失格勇者】と見下されても人々を救うために立ち上がる勇者少女と、一匹のフグの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:04:47
20853文字
会話率:12%
日本の古き習わし「死に水」――その清らかな響きの裏には、恐るべき呪いが潜んでいた。
難病の息子を救うため、シングルマザーの佐々木恵がすがるのは、どんな願いも叶えるという都市伝説の「成就の手水」。
しかし、その願いを叶えるためには、ある「掟」
が存在した。
奇妙なニュース、そして身近な人の異変。
恵の日常は少しずつ、しかし確実に崩れていく。
迫りくる死の恐怖、そして次々と襲い来る怪異の影。
果たして恵は、愛する者を、そして自らの命を救えるのか?
清らかな水が誘う、逃れられない絶望の淵へ。
あなたはこの恐怖の連鎖から目を背けられるか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:03:05
86984文字
会話率:15%
急がなくていい、争わなくていい、
ただ、風に吹かれて、草の上で深呼吸していればいい。
そんなふうに生きてみたかった。
拾った葉を干して、石を並べて、お湯を沸かしてお茶を淹れる。
まるで、それだけで一日が満たされていくような暮らし。
剣
も、魔法も、冒険も、世界を救う使命もない。
あるのは、素材があふれる静かな森と、小さな木の小屋。
そして、たまに誰かが訪れて、少しだけ風向きが変わる。
これは、そんな森の中で、
“拾うことで誰かの役に立ちたい”と願うひとりの少年が綴る、
ちいさな暮らしの物語。
読むたびに、心の奥で葉が一枚ふわりと揺れるような、
そんな時間を、どうぞあなたにも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:01:08
3742文字
会話率:28%
痴話喧嘩(超級)に巻き込まれて死んだ青年は、別の世界の貴族の子ルーサー=セラーズとして再び生を受ける。
前世で最近の小説を読み込んでいたルーサーは、周囲の環境から自分が悪役貴族である可能性を疑い始める。
主人公にざまぁされるのは嫌だ、今世は
天寿を全うしたい!
襲い掛かる試練(妄想)をはねのけるため努力したルーサーは、今度こそ寿命で死ぬために、やがて世界をも救うのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:00:00
486397文字
会話率:33%
マルコが生まれたのは土の中であった。
神は彼を救わなかった。
代わりに彼を拾ったのは、魔族の女だった。
魔族は契約を重んじる。
特段の理由がなければ、人の法をおかすこともない。
ゆえに人の命を奪う際にも、それは合法でなければな
らない。
成長したマルコは、母の指示で街へ向かった。
合法的に人の命を奪い、金を稼ぐために。
理由などは考えたこともない。できるだけ金を稼ぎ、彼が母と呼ぶ女に捧げる。それ以外に、生きる目的もなかった。
しかし予定通りにはいかなかった。
街に異変が起きていた。
はじめは小さな予兆だった。それが次第に無視できぬ災厄として具現化した。遺跡の古代兵器が目覚め、世界を破壊し始めた。
人々は抵抗を始めた。世界を守るために。詩人は彼らの活躍を歌った。戦いの中から英雄が生まれた。
マルコはしかし彼らの活躍を傍観していた。
この世界を愛していなかったのだ。
滅ぶなら滅べばいい。
世界を救う理由など、微塵もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:00:00
339169文字
会話率:42%
少年は睡眠時の精神のみを呼び出され、異世界での戦争に加担させられていた。
「愚者(ザ・フール)」の加護を駆使し、自動機械を駆逐してアルケイナ界を救うのだ。
もしアルケイナ界でのミッションに失敗すれば、そのたびに現実界での寿命を十年奪われてし
まう。
戦いを拒否した場合も同じ。
生き延びるためには、寿命が尽きる前に勝利するしかない。
自動機械を駆逐していく少年。
戦いは順調だった。
しかし、やがて同じ能力を有する少年・少女と遭遇することになり――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-08 21:00:00
198100文字
会話率:37%
ワシは老衰によって死を迎え異世界転生したのじゃ。そこで狐依コンという名の神様にされるのじゃ。世界を救うために旅することになったワシは最初の町で聖なる巫女ルナと出会うのじゃ。神様としてスラムにいる人を救うのじゃった。そんな時スライムと呼ばれ
る魔物が町に現れ始めたのじゃ。魔物は人の心の中にいるらしいのじゃ。闇が大きくなると現れ始め、あまりにも大きくなると魔王と覚醒し、魔物が人を襲うようになるらしいのじゃ。ワシはスライムの魔王ジーナと相対し、心を救う道を選んだのじゃ。そしてジーナを仲間にして共に魔王を救う世界救済の旅に出たのじゃった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:00:00
1066971文字
会話率:44%
これは悲しい物語。そして乗り越える物語。主人公の女の子、バック=バグの運命がどうなるか、最後まで見届けてくださると嬉しいです。
《過去》
月神会という宗教に入っていた両親に、月祝法という国を救う魔法だと騙されて実行した八歳のバック=バグは
、月呪法という呪いを発動してしまい、自国ローディア国を呪ってしまう。
月呪法によって召喚された、ラックの月、ハーフの月、デスの月という名の『三つの顔の月』
それぞれが能力を持つ蝿を解き放つ。ラックの月の時は命が欠ける。ハーフの月の時は命が半分になる。デスの月の時は死ぬ。
両親や月神会の仲間たちが死んでいく中、召喚者であるバックは死ぬこともできず苦しむ。そして太陽の神に祈り、呪いを解くチャンスを得るのだった。バック=バグの幻影が三つの顔の月の背面に張り付き、弱らせる。
また神の薬の植物を受け取り、葉を食べさせることで能力蝿の効果を無効化し、助けることを可能とした(ただし月神会の人間は助けることを許されなかった)
バック=バグの幻影は、彼女の感情の低下によって三つの顔の月の力を増長させてしまう。太陽の神は十年間生き続けたら、月呪法を解くことを契約した。月神会の活動を反対していた「博士」と出会い、九年間戦い続けた。
《そして現在》
同級生のエラ=フィールドが死蝿によってふらついて死んで、それを生き返らせたバック。何が起きたか問い詰めるエラにバックは知らないフリをするが、再び感情が低下する。
夜に街でエラに問い詰められた時、デスの月が幻影で大きくなってきて、エラを殺す。その事があってからエラはバックに問いかけ、困ったバックだったが、博士はエラに協力者になってもらうように言う。全てを話し、協力者となったエラ。
一方でアーク=ディザスターという男が、三つの顔の月に辿り着いて、呪いの完成を目論む。その動きに博士「達」は護衛にウェイ=ヴォイスという、同年代の殺し屋の少女を潜入させる。自分に守る価値がないと感じているバックはいつも守られるのを拒否していた。だがウェイの身の上話を聞き、『ウェイを守る』という心持ちで接することを決める。更なる協力者シャル=ムースという女性運転手と共に、十八歳の誕生日までを、アーク=ディザスターの雇った殺し屋たちから逃れながら、『共に歩む道』の楽しさを知る物語。
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 18:10:00
100703文字
会話率:46%
――俺はただの地方公務員だった。
歴史好きで、土木や防災、地域振興に携わる真面目な役人。
だが、ある日ソロキャンプ中に突如起きた地震と閃光。
目を覚ますと、そこは安政の世、水戸藩の郊外だった――。
安政大地震で命を落とすはずだった藤田東湖
を救ったことをきっかけに、
「未来を知る謎の男」として水戸藩に迎えられた俺。
持ち込んだのは、iPad、iPhone、ソーラーバッテリー、そして公務員としての知識と実務経験!
天狗党、諸生党、農民の疲弊、藩の財政難――
この国はもう限界だ。だが俺は知っている。
この先、何が起こるのか。
そして何を変えれば、倒幕も戦争も回避できるのか。
幕府が滅びる? 薩長が新政府を作る?
――そんな未来、書き換えてやるよ。
俺、公務員だけど。
この常陸の地から、日本を救うと決めたんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:00:00
144629文字
会話率:39%
目が覚めたら、私は“ヒロインに殺される運命の悪役令嬢”になっていた――
前世で何度も読み返した物語『夢見る乙女は世界を救う』。
その世界の中で私は、異端の存在として孤児院に捨てられ、過酷な扱いを受けていた。
だけど私は知っている。
この
黒髪と赤い瞳は、“呪われた印”なんかじゃない。
誰よりも強大な魔力の証なんだ。
虐げられるだけの人生なんて、もうごめんだ。
絶対にこの運命を変えてみせる。
ヒロインに殺される未来も、誰かが泣いて終わる世界も、私がひっくり返す!
異端とされた悪役令嬢の、逆転と救済の物語——始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:00:00
24880文字
会話率:18%
S.C 941年、シンセシティ—。近未来の都市で、能力を持つ移民が増え、社会に深刻な格差と混乱をもたらしていた。能力を駆使した犯罪が多発し、治安は悪化の一途を辿っている。警察や政府機関では手に負えない状況に、能力者を扱う特別部隊「ユスティテ
ィア・ルカヌス」が設立され、その中で最も新しい班「第20班」が結成された。
班長に任命されたのは、18歳の青年柄本隼風。風を操る能力を持つ隼風は、仲間を集める前に単独で調査に向かう。彼の最初の任務は、東区のスラムで発生している能力者による犯罪事件を調査することだった。
隼風がスラム街で出会ったのは、白瀬由莉という18歳の少女。彼女は、能力を使って犯罪者から金を奪っているという噂があり、警戒心を強く持つ一方で、どこか複雑な事情を抱えていた。隼風は彼女に対し、自らの班に加わるよう勧誘し、由莉は心を決め、隼風の班に加わることを決意する。
由莉と共に動き始めた隼風は、次第に彼女の能力と過去に隠された秘密、そして能力者同士の対立に巻き込まれていく。由莉が抱える家族を救うための闇の行動と、それに伴う葛藤、そして隼風の班が次第に成長していく中で、他の能力者たちとの戦いが繰り広げられる。
一方で、シンセシティの街では、能力者の移民が急増し、その影響でますます複雑な犯罪や事件が発生。能力者たちを巡る謎と人々の思惑が交錯し、隼風とその仲間たちは、次第に大きな陰謀に巻き込まれていく。
「第20班」のメンバーは、個々の能力や過去を乗り越えながら、能力者による犯罪を解決し、街の未来を守るために戦い続ける。しかし、その先に待ち受ける真実は、予想もつかないものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 00:00:00
125331文字
会話率:40%
守芽島という名の孤島から伸びる一万メートルもの高さを誇る巨大な塔——通称PLOW。
完成したばかりのPLOWの中には科学技術の最先端であるAIやホログラムをふんだんに盛り込んだテーマパークが広がり、遊園地、水族館、美術館など、さまざ
まな施設が展開していた。
そんなPLOWのプレオープンに運よく参加することができた柊志樹だったが、最終日に〝Utopia(ユートピア)計画〟というPLOWを爆破する計画の存在を知ってしまう。
秘密を知った志樹は何者かによって殺害されてしまうが、目が覚めるとそこは滞在中に泊まっていた宿のベッドの上。日付は守芽島に来た日から一日後を示していた。
繰り返す時の中、人々を救うため黒幕の思惑を阻止し真相に辿り着くことはできるのか。
そして、絶望と後悔の果てに見るものは——。
※この作品はカクヨムとノベルアップ+でも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:56:32
264324文字
会話率:57%
世界を救うため召喚されたのは、勇者ではなく悪魔の王女!?
聖女アーシアが呼び出したのは、サタンとルシファーの娘・ルイフェル。
小柄で強気な悪魔娘は、召喚直後から王都の魔物を片っ端から撃破。
だが彼女がアーシアを見る目には、かつて失った“
姉”の面影が……。
人に甘えられない真面目すぎる聖女と、身長コンプレックス持ちのチビ悪魔。
魔物退治、魔力共鳴のキス、添い寝イベント!?
世界を旅するふたりが紡ぐ、ちょっぴり不器用な百合冒険ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:52:55
13695文字
会話率:48%
-1985年、カタラーン王国は保険証として桃で代用していたが、桃が腐り世界は大恐慌に陥ってた。その隙を見逃さない怪盗ピピンは桃のサンプルを作り、大量の金を得たあと、カタラーン王国を飲み込んでしまった。カタラーン王国の王はピピンの栄養分となり
、消化されてしまったので、皇太子を妻としたシャイガイは王国を救うための旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:52:21
13577文字
会話率:62%
旅の薬師見習い、クロエ・エヴォニア。
師匠は、隣界人であり、『黒檀の騎士』と呼ばれる怪物。
神様は、隣界人であり、『知恵の神』である神殺しの神。
優しくて厳しい二人にくっついて旅を続けるクロエは、たった三つの魔法でどんな困難にも立ち向
かっていく。
「誰もが健康になれる世界」のため、そのための「健康にする術」を求めて。
そして、二人の恩人を、地獄の底から救い出すために。
「自らを救わない者は、神であっても救えない」
「救いようがない者を、それでも救いたいがために」
クロエは今日も人間離れを加速させ、地獄の底を自ら望んで掘り進む。
永遠の旅路で出会ういくつもの困難に、迷わず真っすぐぶち当たる。
救いたきを救うために、どんな犠牲も厭わない。
神を殺して、国を滅ぼし、万人を苦しめて。
やがて『黒檀の魔女』と呼ばれようとも、クロエは、「救うこと」を諦めない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:49:54
15477文字
会話率:31%
退屈な日常の中、古い神社を「秘密基地」にして、「いつか神様になれたら」と空想する高校生、山口将希(やまぐち まさき)。
その秘密基地に、ある日、神崎葵(かんざき あおい)が転校してくる。人形のように美しいが、氷のように心を閉ざした彼女は、
クラスで『神様』と揶揄されていた。
将希はまだ知らない。
彼女こそ、小学生の夏にこの秘密基地で一度だけ出会った、あの少女だということを。
そして葵もまた、気づいていない。
都会での陰湿ないじめに心を壊し、逃げ帰ってきたこの島で、唯一の心の拠り所だった「思い出の少年」に再会できたということ。そして繰り返される、あおいへのいじめのことを。
「神様になりたい」と願った少年は、皮肉にも「神様」と呼ばれる少女を救うことができるのか。
止まっていた二人の時間が再び動き出すとき、互いが互いにとっての世界でたった一人の存在になるまでの、少し切なくて、どこまでも優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:49:45
2783文字
会話率:12%
退屈な毎日を送る高校生、山口将希。
人見知りで友達も少ない彼は、この変わり映えのしない田舎町で、漠然と「いつか神様になれたら」と途方もない願いを抱いていた。
そんな彼の日常は、一人の転校生の登場で静かに、しかし劇的に動き出す
。
彼女の名前は、神崎葵。
見た人全てが息をのむほど美しい、けれど氷のように心を閉ざした少女。無表情で、誰とも言葉を交わそうとしない彼女に、クラスメイトたちは畏怖と揶揄を込めて、皮肉なあだ名をつけた――『神様』と。
だが彼女がその氷の仮面の裏に、過去のいじめによって負った深い傷を隠していることを、まだ誰も知らない。
おせっかいな幼なじみ・凛にも背中を押され、将希は謎めいた彼女の心を開こうと奔走する。それは、忘れかけていた小学生の頃の、森の神社での出会いへと繋がる運命の再会だとは知らずに。
少しずつ心を通わせる二人。しかし、彼らを待ち受けていたのは、芽生え始めた恋心、親友との切ない三角関係、そして葵の美しさへの嫉妬が生んだ、陰湿ないじめだった。
「神様になりたい」と願った少年は、皮肉にも「神様」と呼ばれる少女を救うことができるのか。
二人が、互いにとっての「本物の神様」を見つける時、いつか止まってしまった時間が動き出す。
これは一人の少年と一人の少女が、互いにとっての世界でたった一人の存在になるまでの、少し切なくて、どこまでも優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 13:32:59
2752文字
会話率:23%
突如、何者かによって平穏な日々が狂気の日々へと変貌する。
その引き金となったのは紛れもない一人の少女からだった。
そしてそれは何百年も前から決まっていた。
一人の女の子として、また、世界を救うカギとして懸命に運命と戦う。
最終更新:2025-07-17 23:42:04
17479文字
会話率:20%
交通事故で命を落とした高校生・雄大。
次に目を覚ましたのは、サキュバスしか存在しない異世界の学園だった。
女神曰く、「この世界は精気が不足し、サキュバスたちが暴走寸前」とのこと。
そして俺は“精気濃度が異常に高い”特異体質。
サキュバスの
危機を救うべく唯一の男として、サキュバス学園に送り込まれてしまった。
だが、転生した俺はなぜかED状態!?
唯一の突破口は、「真実の愛」によって“封印された精気”を解放すること。
可愛いけどヤバいサキュバスたちに囲まれながら、恋と精気と世界の運命を背負う学園生活が今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:36:34
4805文字
会話率:52%