14歳の少年は寒毒に侵され、命が尽きようとしていた。その時、現代の武術の達人である天龍の魂が転生し、少年の体に宿った。しかし、奇妙なことが起こった。天龍の魂は完全に少年の魂を乗っ取るのではなく、少年の記憶と融合してしまった。壊れた体と命がわ
ずかに残る中で、天龍は死と直面し、過酷な試練を乗り越えて蘇生しなければならなかった。
天龍は東洋と西洋の医学を組み合わせ、気功を使って体を治療し、自己調整を始めた。しかし、初めて「破体回元」の技を使った際、失敗に終わった。この体は思った以上に回復が難しい。
凍える夜、死が近づく中、天龍は雪の洞窟で瞑想し、魂を過去へと送り込んだ。かつての死、そして家族を思い返しながら、天龍は再生することが復讐のためではなく、もう一度自分自身を生きるためだと気づく。過去を繰り返すために生き返ったわけではないことを理解し、痛みの中で覚醒し、恐れを捨てる決意を固めた。彼は他人の期待に応えるためではなく、新たな人生を歩み、武術の道を通じて完成を目指して生きることを決めた。
その決意を胸に、天龍は闇を越えて死を乗り越え、新たな力を受け入れた。体と魂は、東西の武術の原理が完璧に融合し、限界のない未来が開かれた。彼はこれからの道のりが困難であることを知っていたが、強い心を持って、"道心無上"の道を探求する旅に出る準備が整った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 14:41:23
287589文字
会話率:26%
目覚めた世界は苦心惨憺。へっぽこ語彙から逃れられない少女はチートな才能(意訳)と頼りになるおっさ……相棒を片手に胃薬飲みながら最低ランク冒険者としてちょっと依頼として処理できない案件を片付けつつこの世界を生きる。
『フラグは折って捨てるもの
』『信じるな疑い続けろ』『信じれるのは胃痛と弱味』『敵に毒入りの塩を送れ』を胸に掲げ、味方から「敵に同情する」と言われながらも最凶の冒険者コンビは我が道を進む。
「誰かあの凶悪鬼畜Fランクの脅威度を上げてくれ!」
──世界は胃痛に溢れていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 12:19:39
915041文字
会話率:47%
「神ゲーって、どうやったら作れると思いますか?」
20XX年、この世に生を受けたVRMMORPG『フォッダー』。1000億円という多額の優勝賞金が掛けられた大会を主催するという大々的な触れ込みによって多くのプレイヤーが参入する大人気ゲー
ムだ。
卍荒罹崇卍はそんな話題のゲームを配信する実況プレイヤー。人気のゲームで視聴者を楽しませ、あわよくば優勝を狙っちゃおうかな?そんなふわっとした動機でこの『フォッダー』をプレイし始めるが、彼女はすぐにでも気づくだろうーーーそんな高額の賞金が掛けられるようなゲームがまともである筈がないということに。
イカれたゲームに集うゲーマー達もまた当然のように変人ばかり。己の信念でシステムすらも捻じ曲げる精神異常者に絶大なる課金によって全てを蹂躙する成金共、ゲームをプレイするためなら人間である事すら捨てる究極の不正者に、そもそも人間ですらない方々まで。
そんな魑魅魍魎の巣食う恐るべき世界で、卍荒罹崇卍は最強の配信者を目指して走り続ける!
分の悪い賭けは嫌いじゃない。分の無い賭けをもひっくり返す!
1つを見れば仕様でも、組み合わせ次第で全てが破綻。ある意味自由度は最大級。
あらゆるコンボを追求し続け、仕様とバグの迫間を駆け抜け、まだ見ぬ果てへの扉を開け!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 10:20:00
1206254文字
会話率:41%
上級貴族の娘、ジルティアーナ・ヴィリスアーズ。
成人の儀で【ロストスキル】を授かり、次期当主の座を剥奪されてしまう。
これからどうしよう?だって私は気付いてしまった。
【ロストスキル】は、失われたスキルでも、文字化けでもない。他の人には
読めない。私が住んでた異世界文字で書かれたものだって。
【ロストスキル】を手に入れて、解った。
自分が異世界から転生したこと。
ヴィリスアーズ公爵家がおかしい事。
今が、上級貴族なんて面倒くさい立場を捨てる、大チャンスである事を。
次期当主失格!?
え、いいんですか?好都合です。ありがとうございます。
貴族とか大変そうなんで、私は田舎の領地でのんびりさせていただきます。
美味しいものが食べたい。お洒落したい。
チート能力でお店経営して、もふもふを愛でたい!!
欲望を満たす為だけの、のんびり田舎ライフはじめます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:34:14
395744文字
会話率:33%
私の妹ポーリィは、私の持っている物を何でも欲しがってはすぐに飽きて捨ててしまう。そんなポーリィが次に欲しがったのは、私の婚約者ユージン。
「ポーリィ。人間は、飽きても捨てるわけにはいかないのよ」
「今度は飽きないわ!」
「私はポーリィを一生
愛すると誓う!」
「ユージン様がそのお覚悟でしたらいいのですが……」
ポーリィとユージンは婚約するのだが……。
☆さらっと読めるショートショートです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 06:51:57
1957文字
会話率:67%
とある五人の貴族のどら息子たちが、ある日一冊の本をみつける。その本をきっかけに勇者に憧れ家と身分を捨てる決心をした。
その後、覚悟を決めた五人は勇者になるために冒険者となり、それぞれがあらゆる困難に立ち向かい成長していく。
だがその経緯
の中、ある者により、いつのまにか英雄として祭り上げられる。
そして、ここから勇者?英雄?になるための冒険の幕開けとなるのだった。
今作品は、願望の宝玉編のみ掲載です。
キャッチコピー【その五人の貴族のどら息子、勇者かぶれにつき。でももしかしたら英雄に⁉︎】
✩୭⋆*✦*⋆୭*✩
*カクヨム先行掲載*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 01:18:26
65064文字
会話率:35%
とある乙女ゲームの世界で目覚めたのは、原作を知らない一人の少女
産まれた時点で本来あるべき道筋を外れてしまっていた彼女は、知らない世界でどう生き抜くのか。
母の愛情、突然の別れ、事故からの死亡扱いで目覚めた場所はゴミ捨て場
捨てる神あれば
拾う神あり?
人の温かさに触れて成長する少女に再び訪れる試練。
『ダレカ タスケテ』
その声に応える者がいれば、違ったのかもしれない。
応えてもらえなかったのだから、応える義理もない。
心のササクレを自分で何度も剥きながら成長する少女は どうなっていくのか。
そして、本来のヒロインが現れない世界ではどんな未来が訪れるのか。
主人公が7歳になる頃までは平和、ホノボノが続きます。
プロットは出来てるけど、随分長編になりそうです。
書ききれるように頑張りマッスル。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 00:00:00
752274文字
会話率:27%
死か断筆か、それが問題だ。
これは|懺悔《ざんげ》か、恋文か、道標か、遺言か。
あるいはただ書き散らしただけの駄文なのか。
展開も解釈も、二転三転するだろう。
私にとってそうであるように、君にとってもそうなるだろう。
この
|筆者《わたし》の七転八倒、|九度《くたび》起きればこともなし。
生きる意味なんて分からないし、書かない理由も思いつかない。
ただ、確かなことがひとつだけ。
生きることは、楽しすぎてしょうがない。
この作品は作者ブログ「君主Onlineラボラトリ(http://blog.livedoor.jp/kunshu_lab/)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 00:00:00
391722文字
会話率:5%
「努力しても、報われなかった。でも——“他人の努力”なら、模倣できる」
何をやっても結果が出なかった高校生・霧島漣は、女神の手違いによって“努力が実らない運命”を背負わされていたことを知る。
その償いとして与えられたのは、
——スキル《
努力模倣(イミテート)》
触れた対象の「人生すべての努力」を再現できる、最凶の万能スキルだった。
剣士の鍛錬、魔法使いの修練、商人の交渉術、モンスターの戦闘本能——
“模倣”できるスキルは最大5つ。だが、一度選んだら簡単には戻れない。
限られた枠で何を取るか、何を捨てるか。
これは、“報われない者”が“努力の本質”を知り、誰よりも強くなっていく物語——!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 22:00:00
48480文字
会話率:19%
親友と婚約者に裏切られ、生まれ変わった先は公爵令嬢。
けれど親友(元)は義妹に生まれ変わっていて、またも幸せを全力で邪魔してくる。
父の愛も、婚約者の愛も、公爵家を継ぐ身分さえ奪われたミリヤ。
そちらが捨てるなら、私も捨ててやる。
切
り替えたミリヤは強かった。
ここから始まる、ミリヤの快進撃。今更謝ろうが泣こうが知った事ではありません。
捨てるなら、捨てられる覚悟もしろ。
ミリヤは止まらない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:43:04
84046文字
会話率:35%
17歳の高校生、緋山狂士(ひやまきょうじ)。
天涯孤独の狂士は、ある事情から他人に興味が持てず、冷めた目で世の中を見ていた。
その目付きの悪さから、毎日のように絡まれていた狂士は、まるで憂さを晴らすようにケンカに明け暮れる。
夏休みのあ
る日、狂士はガラの悪い男達に報復を受け、ついには海に放り込まれてしまう。
(なんて呆気ない……くだらいな、俺の人生)
薄れる意識の中、死を覚悟する狂士。
しかし、次に目が覚めると、そこは見知らぬ海岸。そして何故か、着物姿の人集りに囲まれていた。
混乱のまま慌てて起き上がると、突然耳に残る大声が響く。
「動かないでっ! もう描き終わるから!」
目の前には、熱心に何かを描き写す一人の少年が。
狂士は少年が描く絵を覗き込むと、まるで死体の様におぞましい自分の姿があった。
軽蔑するような目で少年を見つめ、狂士は無言でそれを破り捨てる。
「あぁぁー! なんて惨いことを!」
「惨いのはテメェだろーが! 人の事、死体みたいに描きやがって!」
「だって、死体なんてなかなかお目にかかれないし」
「死んでねーし! こんなん描く前に助けろや!」
「あぁー、確かに!」
この珍妙な男の名は周三郎(しゅうざぶろう)。
画鬼と呼ばれ、後世に名を残す日本画家となる男である。
現代の荒くれ高校生《狂士》と、未来の有名日本画家《周三郎》は、民衆や《妖怪》までも巻き込んで、江戸の町を賑やかに騒ぎ立てる。
喧嘩上等、ドタバタギャグコメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:10:00
26991文字
会話率:49%
気温も凍えそうなほどに低くなっていく十一月のある日。高校一年の学生生活を送っていた水上悠斗はふとした拍子に校内でも屈指の人気度を誇る小柄で無口な同級生、本羽咲が公園に居座っている光景を見かける。
最初は厄介ごとには関わらないと決めて通り過ぎ
ようとした悠斗だったが…見捨てることに寝覚めの悪さを覚えてしまい、彼女と奇妙な縁を持つこととなる。
だが、相手は圧倒的な知名度を誇る有名人であり、それに対して彼は平々凡々な男子生徒。そんな間柄では劇的な変化など起こるはずもなく、そのまま二人の関係性は変わらず幕を下ろす……そう思っていた。
されど、そんな些細な縁からグイグイと関わりを持とうとしてくる咲の愛らしい行動に、悠斗は困惑しつつも受け入れていく。
これは無口で小柄な少女と、そんな彼女に懐かれてしまった少年による日常の変遷。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:00:00
265150文字
会話率:28%
死にかけたら神様に転生チートをもらい、男装教団を討滅しろと使命を与えられた。討滅しないと人類は絶滅するらしい。
看板メイドからパンツコレクション探索ミッションを出され、超絶キュートでベリーラブリーな銀髪美少女&浮遊光玉の精霊と旅を共にするこ
ととなる。
冒険は続くぞ!童貞を捨てるその日まで!童貞を捨てたその後も!!
※ゲーム制作中のシナリオをノベル版として書き換えているものです。ゲーム制作優先なので、更新は不定期です。
※「カクヨム」でも投稿しています。
※イチャラブ純愛ストーリーです……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 20:00:00
112278文字
会話率:47%
【短編版にてハイファン日間・週間1位ありがとうございました。お陰様で思いがけず連載版を始めることになりました。よろしくお願いします。】
サラリーマンだったのに異世界転移して心細いところ、同じ転移者が誘ってくれて無事パーティを組んで冒険を始め
た――その一年後「ぶっちゃけお前なにもしてなくね? 飯なんて買えばいいし」と追放されてしまった。俺は生来争いには向かないし、飯なんて俺が作らなくても買えばいいもんな……と呆然としていたところ、ある姉妹がガーゴイルを捨てようとしているのを見つけた。待て待て、それはジビエみたいで超うまいんだ、捨てるんじゃない! 流れで姉妹にガーゴイルのローストをごちそうしたら、あまりにも美味かったので食堂を開け、出資と食材調達は任せておけ――というわけで、創作料理屋を始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:27:09
141167文字
会話率:61%
私はとある事情からボストンバッグを捨てるためにターミナル駅に電車で向かっていた。
二年前、大学進学時にこの街に引っ越してきた時はボストンバッグには「夢と希望」が詰まっていた。
電車の中で乗り合わせた少年は私と全く同じボストンバッグをもってい
た。二人のボストンバッグがトラブルから入れ替わり、私はトイレで少年のボストンバッグを開けてみたところ、なんと札束がぎっしり詰まっていた。
少年は闇バイトで雇われた『運び屋』だったのだ。
私はお金の詰まったこのボストンバッグを持ち去ることにしたが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 18:58:29
6572文字
会話率:17%
物心ついた頃から刀鍛冶だけを志(こころざ)し、ようやく村正のような名刀を打てるようになったとき、戦国時代はとうに終わり自分の出番は無くなっていた。
後は美術品としての刀を造り生活しなければと思っていた矢先、神が来て異世界の勇者の為に剣を打
ってほしいと言われる。
それにはここでの生活を全て捨てることになるのだ。
それゆえ神は1日に5分だけ勇者になれる事を約束した。
今までとは違う体験! 勇者として暴れまわることが出来るのだ!
それで何をなすかは考えてないが、考えるより動く、何が起きるか神だけが知る!
行き当たりばったり冒険録!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 13:33:08
23789文字
会話率:42%
舞台はユグドラシルの大樹に覆われた世界。
黒涙湖から広がる瘴気とゾンビ感染が人々を脅かす中、
フォスターとジークは故郷を失い、天使として覚醒する。
道中で出会う仲間たち、
六命と呼ばれる強大な敵との激闘、
そして、廃壊の信徒たちが進める滅
びの儀式。
彼らは問いかける。
「命を守るために、何を切り捨てるべきなのか?」
さあ、始めよう。
大地と命の未来を賭けた、壮絶な旅を――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 11:00:17
295676文字
会話率:28%
かつて、この世界を“終わらせた”者がいた。
名を――酒呑童子。
赫刃・無明と共に数多の強者を斬り、最終的には自らの名をその刃で断ち、記録から消え去った存在。
だが、彼女はふたたび生まれた。
名を変え、姿を変え、魂のままに――**黒澄 澪
(こくちょう れい)**として。
魔法文明が最盛を迎える大国・アルマ=レグリア王国。
その名門・黒澄公爵家に、彼女は“赫刃”と共に生を受けた。
記憶はない。
赫刃を抜かぬ限り、前世のことは一切思い出せない。
しかし、彼女の身体には酒呑童子の力が刻まれていた。
斬れぬものなどなく、敗北を知らぬ最強の令嬢。
だが、澪の人生はただ強さの物語ではなかった。
彼女は――敵味方、男女、すべての者に“愛される”。
冷酷で、無慈悲で、誰にも微笑まぬ彼女を、人々はなぜか愛してしまう。
それは呪いか、祝福か。
学園では王子が恋をし、戦場では魔王が跪き、
暗殺者すらも刃を捨て、涙する。
だがその愛は、刃の前では儚い幻想に過ぎない。
赫刃・無明。
その力が解放された時、澪は“かつての鬼”を思い出し、
愛された記憶ごと――すべてを斬り捨てる。
「私は、愛されてはならない。
愛されれば、また……それを壊してしまうから」
それでも世界は彼女を愛する。
そして彼女は、赫刃を手に、ふたたび歩き出す。
――これは、“記憶なき最強の令嬢”が、
愛されながら、愛を否定し、
やがてすべてを終わらせるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 07:22:18
846339文字
会話率:10%
地球と同じ銀河の海に『ファルトン』と『アーバイン』という、人型生物が繁栄し文明と技術を発展させている地球型惑星が有った。
『ファルトン』はいくつもの国家間の諍いを経験したが、急速に科学技術を発展させ自らの衛星だけでは無く外惑星へ進出してその
資源を使い宇宙空間にいくつもの生存可能な施設を建設し繁栄を更に広げていた。
しかし、『ファルトン』に危機が迫る。
この星の繁栄の源。恒星『ヨーカ』が赤色巨星への坂を降り始めたのだ。
次々と起こる異常気象。恒星風の嵐、公転周期の変化、自転軸の移動。
いずれも僅かな変動であったがもたらされる影響は大きかった。
植物が枯れ食糧危機が訪れる。物価は高騰し各国で暴動が発生する。
貨幣経済は崩壊に向かい人々は掠奪に走る。
ここに来て人々には『ファルトン』と運命を共にするか、見捨てるかの選択を迫られる。
多くの犠牲を払って生み出された『コールドスリープシステム(CSS)』を搭載した大型のコロニー艦を中心とした移民船団を外惑星軌道上で建造して外宇宙のまだ見ぬ惑星へ旅立つ一団が現れた。
次々に建造される移民船団。大国や資金力が豊かな団体は我先に『ファルトン』を後にした。
そして、最後の船団が『ファルトン』を後にする。
数奇な間柄に有る3つの船団。予め予定された目標惑星の星域は近いが、それぞれの星域へ向かう事する。
そのうちの一つが『アーバイン』の衛星軌道上に到達して、移民禁止事項を無視して侵略を開始。
あがらう事も出来ずに隠れ住む先住民。
だが、偶然にその中の一人が日本へ転移。日本の技術や『術』を使って隠れ住むアーバインの民を救う。
反抗の機会を窺う先住民達。
しかし、地球にも『ファルトン』をたった一団が迫る。
彼らはどう出るのか?
『侵略』か『協調』か『離脱』か
『アーバイン』そして『地球』いずれにも訪れる最後の時。
人類は生き残っているのだろうか?
そして去っていく者達に行き先は有るのだろうか?
今、そのひとつの終わりが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 05:58:41
2955682文字
会話率:31%
人間関係に疲れて仕事を辞めた俺は、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭していた。自由度の高いこのゲームで、かつての憧れであった料理人の職業を選んだものの、気づけばゲーム内でも負け組に。非戦闘職であり、戦闘に役立つ武器や防
具を作れる生産職でもない料理人は、このゲームで主人公になれるような職業ではなかったのだ。
そんなある日、フレンドに誘われ、主に料理係としてレベル上げに参加していた俺は、ランダムに出現するネームドモンスター「猛き猪」と遭遇してしまう。まともに戦うには3パーティ18人が必要と言われる強敵・猛き猪に対し、俺たちはたったの6人。絶望的な状況の中、肝心のアタッカー3人は早々に強制ログアウトで逃げ出し、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。
クマサンとミコトさんは俺に逃げるよう促すが、フレンドを見捨てることなんて俺にはできなかった。死を覚悟し、俺はダメ元で猛き猪に包丁を振り下ろす。どうせ勝てないのなら、せめて料理人として包丁で戦って死ぬつもりだった。ところが、本来は食材にしか使えないはずの料理スキルが、なぜか猛き猪相手に通用した。おまけに、与えるダメージは並のアタッカーを遥かに上回っていたのだ。
そこから、負け組だった俺の新たな日々が始まった。猛き猪との戦いを終えた俺は、クマサンとミコトさんと共にギルドを結成することに。そして、ある出来事をきっかけに、俺は現実のクマサンと出会い、その秘密を知る。クマサンの正体を知ったことを契機に、俺はクマサンとミコトさんと共にVチューバーを始めることになったのだ。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも奇跡を起こしていく――これはそんな物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 21:05:08
687067文字
会話率:31%