今や西暦2021年、平成の垣根を超えて令和の郷に至る。疫病の越境、母国は先代の風を懐古する。やれ、平成は諧謔に富んでた、今や自虐に飛んでいる、などという陰謀紛いな出鱈目を巷は嘆き悲しみ、ネットはその近況をこれ見よがしに煽り散らかす。その青春
時代、菊池由紀夫は革命家としての威厳と、いち高校生としての開墾との手持ち無沙汰の難渋していた。由紀夫の父三郎は、その昔、風俗の壊乱と日本国の美的価値観の変貌に困惑した男であり、切腹自殺した某作家の名前を息子に名付けるほどの男である。由紀夫は父の血を受け継いで言うからこそ、そんな時代錯誤云々をおいて生涯この青春時代で初めて自伝として著し、最後に記したのち、本田紗栄とともに婚姻を結んだ。本作はそんな日常を書いた雑記を、私が苦肉の策で著したものである。とはいえ菊池にこの自伝的小説を渡されたときには、自分の猛追でそこかしこに改竄しようと思案したが、旧友の縁故とは忘れ難きもので、挙句責め立て申し上げても聞きやしない。そこで自分はこの窃盗を良しと捉え直し、ここに書き記すことにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-27 07:00:00
28413文字
会話率:55%
俺は緒方霞(おがたかすみ)、女の子みたいな名前とよく言われることを除けば、どこにでもいる平凡な男子高校生、望月楓(もちづきかえで)は俺の親友、同時にすごい美少女でもある。普段はのんびりした性格で怒るような事はなく、毎朝一緒に学校に行ったり
、たまにうちでご飯を作ってくれたりする。困った事にアホ親父が渡したウチの合鍵まで持っている。お前それ彼女じゃないの? と思うかもしれないが、断じて違う。俺と楓は男女の垣根を超えた親友だ。これまでそうだったし、これからもそうなるはず……だった。ところが高一の夏休みに入ったある日の事。一人カラオケを楽しんでいた俺は手持ち無沙汰で楓を呼んだ。だが楓の様子がどうにもおかしい。あの真面目な楓さんがとてつもなく破廉恥な格好している。 ねぇ楓さんやその格好で世田谷を歩いたの? マジでやばくないその格好? ……ダメだ。強烈過ぎて直視できないし思考が追い付かない。しかも楓がグイグイ迫ってくる。 ど、どうするの俺? いつまで持つの俺の良心? 結果は神のみぞ知る。天使のようにかわいい望月楓と風変わりな主人公緒方霞の織り成す青春残念ミステリーラブコメ! ムフフあります! というか今回はムフフしかありません! ごめんなさい。
長編小説「優しいだけの嘘つきは今日もラブコメを演じる ~幼馴染、義妹、婚約者、金髪碧眼、親友に迫られてます! 俺? ごくごく普通の陰キャなモブ男子ですが……」のスピンオフ第4弾 望月楓編です。
本編を知らなくてもお楽しみいただけます。
お立ち寄り頂けたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 17:43:00
4303文字
会話率:24%
『今年のお盆も帰ってこないの?』
地元から東京に出てきて10年。
仕事が忙しくなると共に帰らないことが増えた私のもとに母から電話が掛かってきた。
さびしそうな母の声に実家に帰ってきたものの、なんだか手持ち無沙汰。
仕方なく資格の本とノートパ
ソコンを鞄に入れて外に出掛けた私はひとつの喫茶店を見つける。
コロン様主催、『クリームソーダ祭り』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 19:39:08
3420文字
会話率:27%
地獄とはその想像とは程遠い、ホワイトライトの壁に囲まれた、完全無欠のリビングフロアだった。
最終更新:2024-07-10 00:18:42
978文字
会話率:0%
【第21回 書き出し祭り参加作品 第三会場2位】
貴方も言ったことがあるかもしれない。
あるいは誰かが言っているのを聞いたことがあるかもしれない。
話の通じない人間を、言動が理解できない人物を
"宇宙人"と蔑称
するのを。
ここで問いたい。
その人物が本当に宇宙人だったらどうなるだろうか?
貴方の母星が侵略されてしまうしれない!?
安心してほしい。
この宇宙人はただただ愛でるだけ。
愚かな|原生生物《人間》を愛でるだけだ。
取るに足らない原生生物達の日常も、価値観の異なる宇宙人から見れば
とても楽しい喜劇になる。これはそんなお話。
それでは成り行きを語ろう。
種としての合理性を追求し尽くして、進化の到達点に達した”とある宇宙人”は、手持ち無沙汰だった。
最早、繁栄も衰退もしない只々悠久に生き永らえる存在となり、永遠とも言える余暇を持て余していたのだ。
そこで思いつく。
進化の途上にある生物達を観察すれば、余暇が楽しく過ごせるのではないか。なんなら、自分達が導いてもいい。
そうして気まぐれで訪れた星で原生生物が進化の発展途上で無駄や不合理・不条理まみれながらも必死で生きる姿に感銘を受ける。
そして、その様子を表すであろう現地の共通語『Kawaii 』に心酔するのであった。
この星で余暇を過ごそう。そう決めた矢先に新進気鋭、才色兼備の若手女性実業家と出会いコンビニの雇われ店長となる。
誰に頼まれるでもなく発展途上の惑星の治安維持活動を行う異星人との一悶着があったり、厄介な客や物騒な事件に巻き込まれたりしながら、今日も彼はしみじみ思うのであった。
『この星の原生生物はとにかくKawaii』
■作者から伝達事項
・本作は連作短編です。各話は一万字程度の短編なのでサクッと読めます。基本は1話から読むのがおすすめですが、どこから読んでもそこそこ楽しめると思います。
・コメディ、ギャグなので各話の終わりはハッピーエンドかそれに近しいものです。ご安心ください。
・更新頻度は週次です。作者多忙だと不定期になる可能性はあります。
※この物語はフィクションです。
※この物語には犯罪行為や公序良俗に反すると思われる表現が若干出てきますが、そうした行為を推奨する意図はありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 19:30:00
35104文字
会話率:48%
男爵令嬢、リフレクシア・リターナは、万象の反射という桁外れに凶悪無比な特性を持ってこの世に生まれ落ちた。
魔物の群れを鎧袖一触、ただそこにいるだけでことごとく蹴散らした恐るべき力を買われたのか、さして高くもない身分でありながら、美貌の見事さ
とオツムのよろしくなさで知られる第二王子の婚約者として選ばれたリフレクシアであったが、
「リフレクシア・リターナ! 今日この時をもって、お前との婚約を破棄させてもらう!」
バカ王子が、バカなことして、バカな取り巻きやバカな泥棒猫共々、バカな末路を辿りましたとさ。
かくして男爵家に出戻りしたリフレクシア。
やることがなくなり手持ち無沙汰となった彼女が、ある日、男爵領にある広い森へと暇潰しの散歩に行くと、一人の少年が太い木にもたれるように倒れていた。
「行き倒れですわね。別に珍しくもありませんわ」
そのままスルーするかと思われたが、少年がまだ息があるとわかり、リフレクシアはやむなく彼を助けることにするのだった──これが運命的な出会いだったと知ることもなく。
今作は、短編『婚約破棄はよろしいですけど、私の異名をお忘れではなくて?』のその後の話となっております。短編が未読でも今作を読むのに特に支障や問題はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 18:05:15
49538文字
会話率:52%
ある休日の朝、手持ち無沙汰な私はレンジを覗き込み朝食の出来上がりを待っていた。
最終更新:2023-10-07 00:10:38
1715文字
会話率:26%
手持ち無沙汰で行列に並んでいると。。
最終更新:2022-10-21 22:27:18
368文字
会話率:5%
赤司れこ 7月15日
こんにちは。僕は少し前に意識を取り戻して以降、仕事を再開しました。つまり現在地である神津(こうづ)市の観測なのです。神津市は人口70万人くらいで、山あり海あり商業都市に名所旧跡何でもありな賑やかな町。ここで起こる
変なことを記録するのが僕の仕事だけれど、そのせいかここには変な人がたくさん住んでいるんだ。霊が見えたり酒乱だったり頭が少々斜め上だったり。僕の本来の仕事とはちょっと違うけれど、手持ち無沙汰だし記録しておくことにしました。
エブリスタ、pixiv、NovelDays等に個別に転載してるものがあります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 15:00:00
113402文字
会話率:56%
全10話程を目安にした短編群です。
特筆するべき事のない取り留めもない内容も多いので
目的地への移動中や、手持ち無沙汰で時間が余っている時などに
軽食の様にペロリと賞味して頂けると幸いです。
大人になる前に、人の言葉や経験に触発され
運
転中や、作業中に何気なく思いついた
そんな取り留めもない空想が主成分の短編です。
【同時に掲載しているWSS/1-異界冒険譚と共通の世界観ですので、交差する情報などありますが補足程度なので、内容自体に影響はありません】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-18 20:10:01
57476文字
会話率:31%
トウコはどこにでもいる女子大生。
コンビニバイトで発注作業中に目眩がしてしゃがみこんだら最後、異世界に転移していた。
王都にあるマリウッッドという、こぢんまりとしたお店の前にいたトウコは店から出て来た店主のマリーに職質を受ける。
どうしてこ
こにいるのかとか、どこの人間だとか聞かれてもトウコは答えられない。
不信感極まりないが、マリーは困っているトウコを店の店員として雇うことにした。
店番中、手持ち無沙汰であったトウコは手に持っていた発注用の端末を見て、好奇心で数点発注してみた。
するとその場に、発注した商品が段ボールで届いたのである。
それを見たマリーはその物珍しい商品をお店に置くようトウコに頼みこんだ。
それはマリウッドにカップラーメンが陳列された初日の日の出来事である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 22:04:03
2833文字
会話率:41%
ある日、気がついたら、スマートフォンに『復活ラヂオ』という名前のアプリが入っていた。全く入れた覚えはなかった。でも、酔いに任せてアプリを入れたのかもしれない。
ラジオなんて、最近は全く聴いていない。それどころか、音楽もドラマもニュース
も。今を語るものには、何にも触れていない。あの日からオレは、何をすれば良いのか、何がしたいのか、自分のことが全く分からなくなった。だから、手持ち無沙汰に酒を飲んだ。
*「エブリスタ」にて、同タイトルを先行公開中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 14:00:00
7996文字
会話率:0%
ソーシャルディスタンス以降のぼくらの時代、人間の日常と非日常、息苦しさとやるせなさ、出会いと別れ、告白とお断り……たくさんのすれ違いで苦しむし、劇的なことなんてあんまり起こりはしないけれども、それでも語れる物語がある。
1日に1アイデア
。それを3000字程度でくるんでお渡しします。退屈な昼下がりに、勤め帰りの手持ち無沙汰に、憂鬱な通勤電車の中でも、まずは5分、10分のストーリーを召し上がれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-28 11:00:00
74932文字
会話率:32%
千紗と富岡、青山は藤田不在の間に焼肉パーティーを始めた。千紗と藤田の就職を祝ってのものだったため、富岡と青山が肉を焼いてくれることに。一人手持ち無沙汰だった千紗はなぜか藤田から宛てられた手紙を読んで暇をつぶすことに。四人の交際歴を振り返りな
がら、和やかな気持ちで読み進める。しかし、終わりにかけて雰囲気は一変する。千紗は信じたくない事実を、自らの目で確認することになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-18 02:32:05
25761文字
会話率:42%
始まりは幾千、幾万年も昔――――
【戦神オーディン】は弟である【悪戯神ロキ】の悪事によって【戦神】の神の座を降ろされた。
ロキの責任を自分が背負うことで、【神王ユピテル】に現世での無間地獄の刑に処され、悠久の時を独りで生き抜いた。
オーディンは黄金の槍を携え、世界を駆け巡った。そうして、様々な生き物を目にした。
人類、人のなりをした者【亜人】、人ならざる者【獣人】……、三種族が弱肉強食によって襲い襲われを繰り返していた。
人類は非力であり、亜人にも獣人にも敵うことはなかった。しかし、人類は逃げることで己の命を守り種族を繁栄させ続けた。
亜人と獣人は自然や動物が神の力によって姿を変えた者であり、彼等には種族を繁栄させる術がなかった。その為、この二種族は自然と消滅していくしかなかった――――
時は流れ、亜人も獣人も世界の表舞台から消え去った。そして、世界を渡り歩いていたオーディンは手持ち無沙汰になり、丘の上で立ち尽くしていた。
人類を陰ながら見続けてきたオーディンは想う。
「この世界はとても残酷であり、亜人や獣人が消えたとしても人類に平等など存在しない」と。
オーディンは神界に居るロキに頼み、広大な土地の崖に王国を築いた。青草の生い茂る草原、大地を潤す湖、他国から攻め入られることのないように片側には切り立つ山々を作り上げた。
人類の居ない王国。オーディンは苦しむ者達を救う為、【トバシラ】と呼ぶ十人の従者を集めた。ロキの手助けにより、彼等には神の力が与えられた――――
【大国オーディーン】の建国から百年以上が経ち、国内の人類たちは幸福だった。家を与えられ、食料を与えられ、仕事を与えられ、生きる事に不自由のないその国では争いごとはほとんど起きることが無かった。
オーディーン国の豊かな土地を狙う他国からの進軍。その戦闘の終わり際、トバシラのメンバーであるヴェートは戦地から飛び立つ巨大な竜を見たと言う。
オーディンやロキ、亜人や獣人、神の思惑が交差する異種族戦争が今始まる!!!
(※神話をベースにしているだけですので、実際のものとは異なります。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-16 23:15:54
98169文字
会話率:52%
門司佳織は大阪の商社で働くOL。彼氏の伊藤光生と遠距離恋愛中で、休日は鉄道に乗って旅をすることを楽しみにしている。
一方、白山梨絵は東京の広告代理店で働いていた。だが、人間関係に腐心し、仕事を辞めてしまう。再就職の当てがあるわけでもなく、
手持ち無沙汰な時間を好きなアニメを見ることで消費していた。
そして、旅行先の兵庫で出会った二人は、ひょんなことから行動を共にするようになる。
奇跡もまぐれも起こらない。ささやかな二人の旅路を描いた物語-。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 20:26:47
88917文字
会話率:37%
29歳、サラリーマンの俺はクリスマスに一人で公園のベンチに座っていた。
昨日彼女と別れてしまい、手持ち無沙汰にらなってしまったため、家に帰りたくないのだ。
そんな時、知り合いからラインが入る。
『おいお前、元カノのツイッター見てたか?』
俺は不思議に思いながらも、貼り付けられたURLをタップした。
するとそこには、俺が大魔王呼ばわりされて、晒されているではありませんか!
嘘だろ、おい……
流石にそれはないでしょう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-14 19:18:30
3022文字
会話率:16%
山と海に囲まれたその村では、自然の脅威が身に染みていた。
天気の悪い日。子供たちは家の中で過ごすことになり、手持ち無沙汰に絵を描く子も多かった。
ある日、海でイノシシが、山で魚が発見されるという珍事が発生。
その下手人と思しき存在。見覚え
がある人が……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-12 20:58:36
3534文字
会話率:2%
やあ、君。この作品を目に留めてくれてありがとう。
……君、今、手持ち無沙汰なんじゃないか?
それで、時間つぶしに使えそうな作品を探してるってわけだ。
それでたまたま、この作品を見つけた。
どう?当たってるかな?
それならば丁度いい。
僕が
、君の退屈を紛らわせてあげられる……かもしれない。
面白いかどうかは抜きにして、だけれど。
題名から想像はつくだろうが、これは僕が異世界に行った時の話なんだ。
僕は向こうでいろんな体験をして……まあ詳しいことは中を見て確認してほしい。
ああ!思い出すだけでワクワクしてくるよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-08 07:00:00
1486文字
会話率:0%
交通事故で死にました。
冥界に行くまでの事務処理中に手持ち無沙汰になってしまった藤島大吾は待合室を抜け出し、周囲を散策する。しかし、管理の人らに見つかってしまう。そこで自称神に助けてもらいなんとか逃げ出すが、逃げた先は獣人が闊歩する異世界だ
った。しかも自分は若くして心臓病で死んだカミル=クロンプトに転生していた。
これはこれで結果オーライかもしれない。異世界で出会った人々となんてことない日々を過ごしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-06 22:05:44
3595文字
会話率:48%