「妹は十年前に死んだ──はずだった。」
目覚めると、彼女は生きていた。世界に異変はない。ただ、自分だけが“前の現実”を覚えている。
残されたのは、過去に干渉できる懐中時計──
E.C.H.O.(Entangled Chrono-Harm
onic Oscillator)。
記憶と現実の裂け目から、時をめぐる贖罪が始まる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-03 23:50:00
7412文字
会話率:16%
ヴェルシグネルセ王国、公爵令嬢リュスティ・モルゲンレードは『屍操令嬢(しそうれいじょう)』と呼ばれている。“闇属性”の魔力を持つ上に死者を操る彼女は世界の理に反する、と忌み嫌われていた。
だが、そんな彼女を家族以外で理解し心から愛し
てくれるのは婚約者である王太子イスクレム。
しかし亜人種との協定を結ぶ準備で忙しいイスクレムとはすれ違いが続く。おまけに人狼同士の揉め事も勃発しイスクレムはより忙しくなる。
寂しさのあまりリュスティは訪ねてきてくれたイスクレムが急ぎ王宮へ帰らなければばらないと聞いたとたん、贈り物の懐中時計を突き返す、というわがままをぶつけてしまう。
自分が悪いのはわかっているのに素直になれないリュスティ。
兄に諭され、イスクレムに会うために王宮へ行こうとしたその時、イスクレムの双子の弟である第二王子イスカルドの遺体が森の中で見つかった、という信じられない一報が入る。
普段は行かないような場所で見つかったイスカルド。遺体の横にはなぜかリュスティが受け取らなかったはずの懐中時計が落ちていた。
疑われるリュスティ。当然犯人ではないが、犯人ではない、という明確な証拠もない。
そして国王から「三か月の間にイスカルドを殺した犯人を捜せ。できなければ犯人として処刑する」と言われる。
その条件を呑んだリュスティは、護衛を持つため聖堂裏にある罪人墓地に向かう。
そこで人狼と人間の夫婦、元聖女、大商会の娘、医師だという青年の五人を復活させる。ざっと全員の話を聞いたリュスティは夫婦がイスカルド殺害事件の前に起こった人狼事件で処刑された夫婦だと知る。
イスカルドの遺体が見つかったのは人狼事件の現場とほど近い場所。
なにか関係が、と考え込むリュスティの後ろから声をかけてきたのは、亡くなった第二王子イスカルド。聖堂に安置されていたせいでリュスティの魔法を受けてしまったという。
だがイスカルドには自身が死亡した前後の記憶がないらしい。
人狼事件を調べることがイスカルド事件の解決にも繋がるかもしれない。そう考えたリュスティは死者たちを率いて人狼の村に行くことを決める。
そしてリュスティが導き出した事件の真相とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:00:00
73026文字
会話率:52%
十二の未来へと繋がる懐中時計と、それを所持する十二人の英雄たちが、地球の未来を救う物語。
これは、普通の少年がそのうちの一つの時計を拾ったことから始まる旅の記録である。
最終更新:2025-07-02 19:00:00
19327文字
会話率:35%
キアラ・ヴァンティークは侯爵令嬢である。現在、政略結婚の相手である王弟クリストフと、良好な関係を築きたいとは思いつつ、腹の探り合いが続いていた。そんなキアラに姉が教えてくれたのは、銀時計を使って意中のお相手の夢を見る、という恋のおまじない
である。飼い猫に邪魔をされつつも、一応試してみる事にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 22:29:37
111632文字
会話率:43%
15歳の誕生日、少年・豊聡 蒼史(とよさと そうし)は、祖父の営む古びた時計店で「元服」の儀式を迎える。
その日渡された懐中時計と巻物により、彼は自らが聖徳太子の血を引く“時を遡る継承者”であることを知る。
失われた歴史、記されなかった真実
。
蒼史の父はかつて「時を壊そうとする者」に殺された。
そして今、歴史の裏にうごめく一族──久遠家が、再びその“時”を奪おうとしていた。
幼馴染の臣島 蓮(おみじま れん)とともに、蒼史は戦国時代・桶狭間へと転移する。
歴史を正す使命のはじまりは、「信長が敗れるはずだった」運命の戦い。
だが現代では、政治家である久遠 慧(くおん けい)が、記録から消えた一族の威信と復讐のために、水面下で動き出していた。
そして慧の姪・久遠 澄羽(すみは)は、やがて蒼史の旅に関わることになる——自らの血が“敵か味方か”すらわからぬままに。
時は、ただ進むだけではない。
歴史を継ぐということは、命を選び、未来を問うこと。
少年はやがて知ることになる。歴史とは誰のものか、自分の選択が何を遺すのかを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 00:00:00
3050文字
会話率:41%
遥か彼方の小さな農場で、ジャックは質素な生活を送っていた。しかし、ある日、母親が老黄牛であるラオ・ファンニウを市場へ売ると決めたことで、平凡な少年は思いもよらぬ旅に出ることになる。途中、彼は奇妙な北風と太陽に出会い、その神秘的な力によって伝
説の魔法の国――オズの国へと送られてしまう。
この幻想的な国で、ジャックは『オズの魔法使い』に登場する案山子、ブリキの木こり、そしてライオンと出会い、ここが彼の想像をはるかに超えるほど謎と危険に満ちた世界であることを知る。国の秘密を解き明かすため、ジャックは新たな仲間たちと共に壮大な冒険へと乗り出す。
だが、冒険はオズの国だけに留まらなかった。ある時、ジャックが偶然神秘的な迷宮に足を踏み入れると、華やかな衣装に身を包み、銀色の懐中時計を手にしたウサギさんが、急ぎ足で迷宮の角を駆け抜けるのを目撃する。好奇心に駆られたジャックはその後を追うが、やがて暗い洞窟へと落ちてしまう…。
魔法と伝説が交錯するこの世界で、童話の枠を超えたかつての伝説の登場人物たちと共に、ジャックは様々な物語の狭間を縫いながら、未知なる旅路へと歩み出すのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 19:50:00
176203文字
会話率:39%
鎖国時代の日本で唯一、海外に開かれた窓口、長崎・出島。
表向きは茶屋「蘭月庵」の美しい看板娘、その名は蘭花。しかし、その裏の顔は、オランダ人の父と日本人の母から受け継いだ類まれなる知性と、五か国語を自在に操る凄腕の「調停人」。
父が遺した
西洋の医学知識「蘭学」と、形見の懐中時計に隠された暗号を手がかりに、彼女は密貿易、国際的な陰謀、そして自らの出自の謎が渦巻く難事件に挑んでいく。
これは、異国の血を引き、どの世界にも属せない孤独を抱えた彼女が、その知恵と勇気で時代を駆け抜ける、ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 09:00:00
26547文字
会話率:24%
かつて王都で「魔法アイテム鑑定士」として名を馳せた男、ライル・アーデン。
激務と政争に疲れ果て、彼はすべてを捨てて辺境の村コモリアに隠居する。
しかし、静かな村にもひっそりと眠る魔道具たちがいた。
壊れた飛行ホウキ、錆びた水瓶、謎の懐中時
計、封印された壺……。
忘れ去られたそれらは、過去の魔法文明の名残であり、やがて大きな謎の断片となっていく。
一人で過ごすつもりだった村で、
無邪気な少女エリナ、
かつての弟子セイン、
古代の風の精霊フィーリ、
そして正体のつかめない露天商クロードとの再会や出会いが、
再びライルを「魔道具を巡る物語」へと導いていく。
ライルの鑑定眼が読み解くのは、
アイテムに込められた技術と歴史、そして人の想い。
村の片隅から始まる、小さな収集が紡ぐ大きな記憶の旅が、
やがて彼にとって「本当に守りたいもの」を見せてくれる──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 12:30:00
21163文字
会話率:42%
都市アルミラは、魔法と機械が共存する街だ。
高い塔の煙突から蒸気が立ちのぼり、空には歯車を回す飛行船が浮かぶ。地上では、数式で制御された魔法が、人々の生活の一部として使われていた。
そんな街の片隅、霧がよく出る通りに「小公女(しょうこうじ
ょ)」という名前の骨董店がある。
重たい扉を押して中に入ると、静かな空気と、少しだけ金属と香草の匂いがする。棚には古い懐中時計や、魔術で封じられた本、歯車で動く人形など、普通の店では見かけない物が並んでいる。
この店の店主は、レンという名の少女だ。
見た目は10歳ほどだが、実際には何百年も生きている不老の存在。人々が忘れてしまった“数式魔術”を使いこなす、ただひとりの魔術士でもある。
レンの隣には、壊れかけの執事が立っている。
名はレオナルド。彼は死んだあと、ゾンビとして蘇り、いまはこの店の手伝いをしている。礼儀正しいが、すぐに体のどこかが外れるポンコツでもある。
ある日、ひとりの来訪者が店の扉を叩いた。
「……この店に、“遺物”の修復ができる者がいると聞いて来たのですが」
現れたのは、黒いコートを着た若い女医だった。名は黒川詩織。
彼女は医学会の偉い人物に逆らったせいで、中央から追放され、辺境をさまよっていた。
レンはその目をまっすぐに見て、微笑んだ。
「いらっしゃいませ、“小公女”へ。ここは過去と未来をつなぐ場所。あなたの運命も、もしかしたらどこかに置き忘れてきた“何か”と、関係があるのかもしれませんよ」
こうして、死と記憶、魔法と科学が交わる、静かで不穏な物語が動き出す――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 12:05:28
7104文字
会話率:29%
虎獣人のクライスは、静かな森の中で目を覚ます。いつもの家にいるはずが、何故か屋根も壁も失われ、あるのはベットと床と少しの家具のみ…。
見知らぬ森で悪戦苦闘する中、とあるきっかけで、謎の懐中時計を手にし、『過去に戻る力』に目覚める。
それは運命に抗う旅の始まりであった ——。
※流血描写や死の描写が含まれますのでご注意ください。
※他のサイトでも掲載しております。
※掲載ペースは月に3~4本を考えています。そんなに多くは無いですが、もしよかったら気長に読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 19:20:00
102411文字
会話率:47%
ヨハンナは夫ジェフが銃撃で倒れるのを目撃してショックを受ける。
だがジェフは生きていた。
「どうやら守ってくれたみたいだ。君の懐中時計が」
ヨハンナが三年前の結婚記念日にプレゼントした懐中時計のおかげでジェフは死なずに済んだ、と思った
ら────。
☆ブラックコメディをお楽しみください☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 22:27:59
3240文字
会話率:39%
【その断罪、待っていました!】
私は侯爵令嬢オフィーリア・ドヌーブ。王太子アシル・バスチエの婚約者だった。良い国母になる為、日々努力を怠らなかった。そんなある日、聖女を名乗る女性ティファが現れ、あっという間にアシルは彼女に夢中になってしま
う。妃の座を奪われることに危機感を抱いた私は、ありとあらゆる手段でティファを陥れようとして失敗。逆に罰として侯爵家から除籍され、辺境の地へ幾人かの使用人達と共に追放されてしまう。追放先の村での暮らしは不便だったが、人々は皆親切だった。けれど元侯爵令嬢というプライドから最後まで私は素直になれなかった。そんな自分に後悔しながら長い時を孤独に過ごしていたある日。不思議な懐中時計の力によって、何故か断罪の真っ最中に時が巻き戻っていた。聖女への嫌がらせは無かったことに出来ない。それなら今世はおとなしく追放されて和やかに過ごそう。今度こそ幸せに暮らす為に——
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 18:11:37
139550文字
会話率:49%
亡き父の複数所有していた家のうちひとつに訪れたフリスク。
その家はぼろぼろで乱雑だったが、それがフリスクの好奇心をくすぐった。探せる場所や箱も減ってきたとき、箱からひとつ、銀色の鍵が出てきた。
周りを見渡したところには小さな宝箱。
その宝箱
の中に入っていた銀色の懐中時計。
開けてみようと、ボタンを押すと、強い眠気に襲われ、
あたりには空間の断片が散った。
目を覚ませば、そこは過去の世界。
まだ、モンスター。と呼ばれる種族が存在し、人間と熾烈な争いを繰り広げていた時代。何回も戦争を止めようと試みるフリスクだが、何回も失敗し、また、懐中時計を使い、原点に巻き戻る。築き上げた信頼も毎回崩れ、メンタルが壊れそうになりながら、個性的なモンスターと共に戦争を終わりに導いていく・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 18:45:40
20443文字
会話率:18%
中学2年生のヴァイオリニスト・月島ひかり。音楽室で見つけた不思議な古時計によって、彼女は400年前のバロック時代へとタイムスリップしてしまう。
フィレンツェではモンテヴェルディとオペラの誕生に立ち会い、ヴェネツィアではヴィヴァルディの「四季
」初演のソリストと親しくなる。厳格なバッハの家庭で音楽理論を学び、ヘンデルと共に「水上の音楽」でテムズ川を航行し、ラモーのオペラの創作過程を目撃する——。
偉大な作曲家たちとの出会いは、ひかりの音楽への理解と情熱を深めていく。しかし懐中時計の針が速く回りはじめるたび、彼女は次の時代へ、そして最終的には現代へと戻らなければならない。
作曲家たちは気づいているのだろうか?彼女が未来からやってきた少女だということに——。
バロック音楽が生まれた瞬間に立ち会う少女の冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 16:15:09
47411文字
会話率:45%
人びとの表情が消えた町で、ひとりの老いた時計職人が黙々と働いていた。
彼のつくる時計は正確無比で、町じゅうの家々や工場、学校の時間までもが、彼の時計に従っていた。
けれどその町には、どこか不思議な静けさがあった。
誰も笑わず、泣かず、怒り
もせず、まるで感情というものが最初から存在しなかったかのようだった。
ある日、旅の詩人がその町を訪れる。
町の人びとの無表情さに驚いた詩人は、やがて時計職人の店にたどり着き、問いかける。
「あなたは、かつて感情を持っていたのではありませんか?」
時計職人はその問いを否定するが、詩人が見せた一つの止まった懐中時計が、彼の心の奥に眠っていた記憶に火をともす。
それは、かつて職人が手放した“感情”の象徴だった。
合理と正確さのために封じたもの、それが、再び時を刻みはじめたのだ。
やがて、職人の内部でもう一つの時計が、静かに動きはじめる。
それは機械ではなく、人間としての「心」の時を告げるものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 19:04:19
4781文字
会話率:14%
────── ワチシ、荒廃地区B13の路地で商売シております。"ゐづも” ち言うもんでス。自分で言うのもなンですが、中々面白い商売シとりまして、ワチシの趣味として商売日誌のようなモノをツケたいと思いまして、エエ……。店名は &qu
ot;眼屋―マナコヤ" 言いまして、過去へ戻れる懐中時計、不老不死になれるクスリ、オンナのハダカが見れる眼鏡……勿論、そんなモノ存在するハズが無いでしょウ。ニンゲンというのはオモシロいイキモノですネエ…… タダのオトギバナシを信じ込み、必死に縋り付くンでスカラ……。コッケイコッケイ……。これから述べますのは二ンゲンたちの末路と……アア、眼ン玉を高く買い取ってイタダける方はコチラまで ───。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:15:58
2449文字
会話率:48%
大学生の夏帆は、夏休みに鎌倉の別荘でのシッターのアルバイトを頼まれた。
依頼主は、同じ大学のミスターキャンパス藤原彬(あきら)。
藤原くんの姪っ子である唯ちゃんの子守りをするため、鎌倉にやって来るとそこには、6年前に別荘で殺された唯ちゃんの
両親が生きていた。
拾った懐中時計のネジをまくと、タイムスリップしたようだ。
藤原くんは、唯ちゃんの両親を助けようと犯人捜しをはじめたのだが。
鎌倉の別荘で繰り広げられる、タイムスリップものがたり。はたして、唯ちゃんの両親を救うことができるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:40:48
101655文字
会話率:40%
扉をくぐるたびに、世界が変わる。
時計の針が逆に進む中、旅は終わりも始まりもなく、ただ続いていく。
異世界を渡り歩く旅人『メイ』は、「白く、小さな鈴のような花」を探している。
それは、彼女が“元いたはずの世界”を思い出す、唯一の手がかり。
そして、異世界を渡るための時間を逆に刻む懐中時計。
滞在時間は最短1日、最長12日――世界に入る前、針が決まり、それ以上は留まれない。
誰かの戦いが続く国。
魔法がなかったことにされた街。
仮面をつけて生きる住人たち。
彼女が訪れるのは、どこかおかしく、けれどどこか現実めいた「異世界」たち。
自分の記憶を完全には取り戻せないまま、メイは今日も“扉”の向こう側へと歩いていく。
その旅に、目的はあるのか――
自分は何者だったのか――
「誰かが咲かせた花を、私は忘れたくないから」
記憶と意思と偶然が交錯する、静かで不思議な異世界旅譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 07:04:21
12330文字
会話率:36%
祖父の形見である懐中時計を手に取り、静かに時を刻む音に耳を傾ける。
最終更新:2025-03-07 15:26:44
1022文字
会話率:12%
19歳の女子大学生・水瀬(みなせ)凛は、ある日、不思議な銀色の懐中時計を拾う。その時計には「運命を変える者」と刻まれていた。時計を手にした瞬間、彼女の周囲で奇妙な現象が起こり始める。
夢の中で見知らぬ美しい青年**「黎(れい)」**と出会
い、彼は凛にこう告げる。
「君は、一度僕を愛した。でも、それを忘れたんだ」
戸惑う凛の前に、現実世界でも黎にそっくりな青年・朝霧(あさぎり)怜が現れる。彼は有名なアンティークショップの店主で、どこか影を帯びた謎めいた雰囲気を持っていた。
「その時計に触れ続ければ、君の“忘れた記憶”が戻るかもしれない」
そう告げる怜。しかし、記憶が戻るにつれて、凛は“この時計に関わるべきではない”という強烈な違和感を覚え始める。
──私は、一体、何を忘れてしまったの?
夢と現実が交差し、凛は少しずつ黎との過去を思い出していく。しかし、その記憶が明らかになるにつれ、彼女の命が狙われ始める。時計に秘められた“運命の代償”とは? そして、黎と怜、どちらが本当に自分の運命の相手なのか?
「君が思い出すその時、世界はもう元には戻らない」
運命に翻弄される恋と、失われた記憶の謎を巡るファンタジーロマンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 16:20:00
13837文字
会話率:43%