高校一年生の真名月リツは、二学期から東京の高校に転校してきた。
そこで出会ったのは、「その生徒に触れた人は、必ず手首を切ってしまう」と噂される同級生、鈍村鉄子だった。
鉄子は左手首に何本もの傷を持つ自殺念慮の持ち主で、彼女に触れると、その衝
動が伝染してリストカットをさせてしまうという。
リツの両親は春に離婚しており、妹は不登校となって、なにかと不安定な状態だったが、不愛想な鉄子と少しずつ打ち解けあい、鉄子に触れないように気をつけながらも関係を深めていく。
表面上は鉄面皮であっても、内面はリツ以上に不安定で苦しみ続けている鉄子のために、内向的過ぎる状態からだんだんと変わっていくリツだったが、ある日とうとう鉄子と接触してしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 17:24:21
128663文字
会話率:38%
ーーそれは漠然とした規律で、誰が作ったのか、何のためにあるのか、どんなものか、など分からない。
分かるのは、俺と彼女に対して発生するもので、
破れば体の一部を奪われることだけ。
禁忌に触れるたび、
彼女に触れる身体を差し出さねばならない。
最終更新:2024-11-15 12:24:02
1622文字
会話率:4%
『これは死んだ僕と残された彼女の物語だ』
彼女を置いて死んだ僕は、孤独に苛まれる彼女を見守っている。
僕は地縛霊として二人で暮らしていた部屋の隅で彼女の生活を眺めることしかできなかった。
成仏できない理由は僕自身もわからない。
彼女を置
いて死んでしまったことへの後悔か。
伝えたかったことがあったのか。
それ以外のことか。
いくら考えてもこの世から消える方法を思いつくことはできなかった。
どんなに元気づけようと声を出しても言葉は届かない。
恋人を失った悲しみに苛まれて生きることを苦痛に思っていたのは、僕も彼女も同じだった。
心の傷を癒すのは時間と人間関係だけだ。
死んで彼女に触れることができなくなった僕に彼女を元気づける術はない。
ただ沈んだ彼女の日常を傍観していることしかできなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 20:47:43
23509文字
会話率:32%
毎年、ピンクの花びらが舞い散る季節になると、必ず同じ夢を見る。もう何度目になるだろうか。だけど、何度見ても変わらない。あの夢の結末はいつも同じだった。
僕の伸ばした手が彼女に触れることはなく、彼女は泣き笑いのような表情を浮かべたまま。
夢の中に出てくるあの子が誰なのか、僕には分からない。だけど、あの子が夢の中の僕にとって特別な存在なのだということは分かる。
彼女の涙を拭うことが出来なくて悔しいという思いを抱いて目覚める度に、胸の奥がきゅっと締め付けられるような感覚に襲われる。それが夢に振り回されているみたいで、嫌だと思う。だから、僕は春という季節が、桜という花がいつからか好きではなくなった。
机の上に頬杖を突いてぼんやりと窓の外を眺めていると、ふわりと風に乗ってピンク色の花びらが飛んできた。ひらりと目の前を通り過ぎるそれに誘われるように目線を動かすと、誰もいないはずの校庭に人影を見つけた。
その姿をぼんやりと見ていた僕だったが、次の瞬間に僕は目を大きく見開いた。心臓が大きく跳ね上がる。
そこには――あの子がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 21:00:00
8004文字
会話率:16%
ある王都に死神と呼ばれる暗殺者がいた。どういうわけか、命を狙われる身となった。
主人公より年下の女性に会う。
そして、なんやかんやで恋に落ちてしまう。
しかし、彼女に触れることは許されない。
あとは、一話を読むんでくれ。今ここに書くとおもし
ろくなくなるからさ。
ちゃんとしたあらすじは二話か三話ぐらいまで書いたらにするよ。
まー題名があらすじみたいな感じ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 23:04:56
21578文字
会話率:40%
僕は彼女が好きだけど? 極度の潔癖症で彼女に触れる事もできない!
僕は、“極度の潔癖症”
だから、今まで“彼女”を一度も作った事がない。
最終更新:2021-04-19 03:00:00
2040文字
会話率:21%
雨が降っている時だけ主人公・恭介の隣に現れる少女。
少女の姿は恭介にしか見えない。
彼女に触れるのは唯一、雨だけ。
「俺は、お前を流す雨になりたい(意味深)」
rain
2014年 夏 公開
「……雨の日だけ現れる霊だから、レイン、だ
ってさ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-14 21:47:35
5081文字
会話率:29%
雪の降る公園で踊る少女にボクは恋をした。けれどボクは決して彼女に触れることが出来ない。なぜならボクは……。
最終更新:2013-12-24 19:16:57
3131文字
会話率:25%
今の僕の願いは、彼女に触れること。
最終更新:2009-01-01 02:57:10
374文字
会話率:5%