婚約者に騙された女が、決起し、真実を知る物語。
最終更新:2025-01-13 10:23:47
11361文字
会話率:9%
人類が知性を得た代償か、地球は残された大地すら、砂と海が飲み込んでいく運命にあった。
地上より突き出た巨大な黒柱によって通信手段を阻まれるなか、人々は限られた土地でつつましく、されどたくましく生きていた。その黒柱は生活のいち風景となり、
いつしか<ジャミング・タワー>と呼ばれるようになる。
やがて人類は寄り添うように統一国家「地球連合」を樹立。黒柱の妨害を免れる独自の通信網<UCS>を整えることに成功する。
さらに半世紀あまりが経つと、次に人類は、宇宙へ逃げ場を求めた。人型を主とする巨大作業用重機<グスタフ>の普及がそれを後押ししたのである。
結果、循環型社会としては未成熟ながらも、地球と月の中継点に<レジデンス>と呼ばれる人工居住地が建設される。月への移民計画<プロジェクト・ノヴァ>が始動するのはこの頃だ。
こうして再び人類は、アポロ計画から実に一二三年の時を経て、有人の調査隊を月面へと送り込む。
久方ぶりに銀砂を踏んだ彼らの使命は、新天地に適したクレーターを探すことだ。
だが、彼らとの交信は即日、途絶える。
救援が向かうのに、そう時間はかからなかった。が、これも突如として消息を絶つ。
人々はいよいよ「よもや月になにかあるのか」と訝しんだ。ゆえに続く第三陣の装いは、さながら軍隊の様相を呈した。
そして彼らはようやく、宙域を漂っていたグスタフの残骸を発見する。
回収された行動記録器。それに残されていたものは、非常に奇妙な映像だった。
月面にそびえ立つ白い塔の下、一面を黒いなにかが埋め尽くし、蠢いている。
人影だ。
その、おぼろげで輪郭のはっきりしない人影が、耳をつんざくような奇声を上げながら駆け、機体に次々と群がってくる。搭乗者である男の悲鳴で締めくくられるそれを見て、学者らは首をひねった。
「――月面に人がいる?」
時は流れ、西暦二二〇〇年。
世界からつま弾きにされ、月の庇護なしでは国という体裁を保てない小国・日本。
威武神楽夜(いぶかぐや)は、その山中で弟・朔夜(さくや)とともに養父の帰りを待つ、黒髪赤眼の少女である。
なくした過去を求めるかの娘が、黄金の騎士と対した時――。
終焉への引金は引かれ、ひとりの少女の、そして人類の、夢の終わりがはじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 21:05:06
794505文字
会話率:29%
ちょうど二百文字で描かれた、指一本が主役の物語。
最終更新:2022-07-01 07:00:00
200文字
会話率:0%
道行く人々。そのなかにふと、かつて見たような人がいた。
二昔も以前、一寸関わった人に良く似ていたのだ。
かつて小さな街で小さな事件が起きた。
彼が事件を起こす引金は私だったのかも知れない。
雑踏にはもう、彼の姿はなかった。
最終更新:2021-05-25 01:22:46
12362文字
会話率:0%
その日、一人の少年の時間が止まった。
それと同時に、日常とはかけ離れた未来が動き出した。
止まった時の中で動き出す針の先に、少年は何を見るのか。
そして少年は脱コミュ障できるのだろうか。←ココ重要
少年たちに突如現れた異能の力『引金』そ
れを駆使し敵を退けていく
王道日常学園系異能バトル!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-04 22:42:30
2827文字
会話率:28%
本当の最後を迎える時は何を思うか。
何を感じるか。
何を求めるか。
詰め込まれた青春の引金は、今引かれる。
最終更新:2017-10-23 17:45:30
4165文字
会話率:54%
「お前は自分の命と引き換えにこの街を救う覚悟があるか?」
壁にもたれかかりながら座っている男が話しかけてくる。
俺はトランクからスナイパー銃を取り出し、目標に向ける。
「いいや、俺は生き残る為に撃つつもりです。」
俺は引金を引く。
最終更新:2016-09-06 03:04:22
4620文字
会話率:26%
今日もあたしは引金を引く、ハンマーがプライヤーを叩き、弾頭が頭蓋骨に食い込む。飛び散る脳漿、血液、他人がどうなろうが関係ない。あたしは幸せになりたい―感想、評価などよろしくお願いします。
最終更新:2008-07-29 12:15:01
29592文字
会話率:34%