氷海に浮かぶ巨大ドームで、広告コピーすら書けなくなった三十路男〈欠落コピーライター〉綾瀬透は、世界の音が 0.7 秒だけ消える怪現象を取材していた。
その瞬間にだけ顔を上げる十三歳の無口な少女——〈無音天才少女〉宙。彼女のカメラには、人の目
に映らない虹色の輪が写り込む。
「この子を数日あずかってほしい」
頼みを引き受けた透は、氷港の地下で“音のない階層”に落下し、宙が示す座標が北のガラス湾から南の珊瑚礁へ伸びていることを知る。
潮が止まり、島全体が息をひそめる夜——ふたりの鼓動だけが静寂を破り、閉ざされた世界に小さな音を灯す。
失われた言葉を持たない少女と、言葉を失った大人。
0.7 秒の静寂が重なるたび、ふたりは凍った海を渡り、赤い珊瑚の底へ潜り、やがて“結び目層”と呼ばれるもう一つの世界の扉を叩く。
音のない空白に、最初の一行を書き込むために——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 21:08:44
38815文字
会話率:16%
失われた都市ジャンタールには莫大な財宝が眠るという。
ある者は名声を、またある者は富を夢見、ジャンタールを追い求めた。
しかし財宝を持ち帰った者はおろか、場所すら分からず仕舞い。酔っ払いのざれごとのような噂と、行方不明者の数だけが積み上がっ
ていった。
そんな中、主人公パリトの元に一通の手紙が届く。ジャンタールの座標が記された友人からの手紙だ。
導かれるように街へと足を踏み入れるパリト。
だが彼を待ち受けていたのは、財宝とは程遠いものだった。
深い霧とともに現れる、人ならざる怪物たち。こつぜんと消える入ってきたばかりの門。
もはや出る事が叶わぬ中、やっと一軒の宿屋を見つける。だが出迎えてくれたのは、なんとも薄気味悪い老婆で、とうぜん安眠などできるハズもなく……
※この話は謎解きと戦闘に比重を置いたダークファンタジーです。
生身の人間としては極限の強さを誇る主人公ですが、魔物は強く陰湿で、街も迷宮も一筋縄ではいかない難易度になっております。
★が付いている所は挿絵有り。
カクヨムにも掲載。
――本編完結しました――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 13:02:27
402864文字
会話率:20%
『星隠(ほしがく)ノ約(やくそく)』
東京の夜空に、一瞬だけ現れた赤い星——それは、すべての始まりだった。
天城彼方(あまぎ かなた)、十八歳。平凡な日々の中、母の形見である指輪だけが、彼の「特別」を示していた。
ある夜、謎の光と共に姿を
消した彼は、異なる星の座標へと選ばれた存在となる。
一方、残された親友・日下部蓮(くさかべ れん)のスマホにも届いた謎のメッセージ——【観察者候補・K-2】。
消えた彼方、割れた空、そして「星選」と呼ばれる運命のシステム。
二つの視点が交錯する時、隠された星の記憶が目を覚ます。
——これは、星に選ばれた少年たちの、帰還と約束の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 02:13:57
26343文字
会話率:26%
ニュー・エデンの殲星砲がガイア星の魔法の天幕を貫くと、突然、すべてのディスプレイに二十二世紀の上海浦東の街が映し出されました。
人類はこれを、まったくの文明の収穫だと思っていました。ドラゴンの吐息はプラズマシールドの上で炭酸カルシウムに結
晶化し、エルフの予言術はカオスの数学モデルに分解されました。医療兵が、戦死した獣人戦士の牙の内側に、1977年のボイジャー発射の正確な座標が刻まれているのを発見します。
地球最後のスタービューの浮遊している壊れた魔法障壁の上で、艦長のチェンは戦術スクリーンを見つめています:ナノ虫の群れはバベルを改造して宇宙発射台になって、死霊法師の骸骨の大軍は錆の核弾頭を持って犠牲の舞を踊ります。何よりも皮肉なことに、「異星人」が歌う創世叙事詩は、バイナリコードを混ぜた古英語で書かれたスターシップのマニュアルでした。
「警告です!」敵聖域が曲率エンジン信号を検知しました!AIの絶叫が艦橋の静寂を破ります。程はプロジェクションの中に昇ったクラインの青い光の柱を見ました——それは明らかに人類がまだ手に入れていない第九世代の跳躍技術です。光の柱の中から、自分の遺伝子と完全に一致した十二匹の竜形神使が出てきた時、彼はついに文明火種計画の最も暗い真実を読みました。
人間に押しつぶされた魔法文明は、どこかの紀元で地球を植民地としていました。海底で暴れまわるクラインのブルークリスタルも、冷凍カプセルに広がる量子汚染も、スターブレードの竜骨に増殖した血肉組織も、宇宙輪廻法廷へのカウントダウンにすぎません。今、ガイア星の核の奥深くから、審判者の宣告が、五十種類の地球消滅の言葉で繰り返されています。
**「第917号実験グループ文明はすでにシャーレの境界を突破して、『人類観察計画』の最終条項を実行しました——創造主に自分の遺伝子によって潰される味を味わわせます。」**です
すると、ニュー・エデンのバイオエンジンが、突如、逆回転を始め、地球に砲門を向けました。網膜には最後の三十秒のカウントダウンが脈打ち、程はホーキンス参謀長からのメッセージを読みとりました。液体窒素で遺伝子を凍結させた冷酷な軍人が、今、スターシップの育成船の外にひざざめ、成長を加速させる竜の形の胚に震える叫びをあげています。
「お父様です」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 10:50:10
4899文字
会話率:28%
2017年、世界にこれまでの常識を覆す技術、流動機械が発見される。
それは既存のスマホやPC等の技術を大きく超えた、ありとあらゆる場面に対応出来る万能デバイスとなった。
そしてその技術が世に浸透した2030年、35歳と言う若さでC
IA長官に任命されたテレサ マーキュリーはある日の事、流動機械を管理するサーバーの異常の検知を知らされる。
どうやら何者かのハッキングの影響らしい、そしてそのハッキングによりある暗号文が送りつけられていた。それはテレサが長官に就任するに至るきっかけとなったとある事件の日付とその位置を示す座標が記されていた。
その事件を再度調べていくテレサ。その中で彼女は、かつて存在しなかった出来事を次々と発見していく事となる。
この現象は一体何なのか、暗号文の送り主は一体何者なのか。そして、流動機械とは何なのか、テレサはその真相を追い求め奔走する事となる。
この作品は「アルファポリス」にも掲載しようかなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 08:04:06
73935文字
会話率:58%
真夜中に外に出て空を見上げるだけで、 世界で最も感動的な光景が目の前に広がります。この果てしなく広がる星空は、今なお生まれ、躍動し、地球の外の全世界を満たしています。しかし、 その星たちを観察すると、 見れば見るほど何ともミステリアスですし
、その数の多さもあって、まるで幻のようです 。人間が支配するこの星は、時に功利的すぎて苦しくなることもあります。しかし、この本を手に取ったのは功利的な目的ではないでしょう。これは、 人々の真理を探求する願望が消えたのではありません。ただ、 忙しい仕事や誰も答えを出せないことから、 一部の人々は純真さを失い、疑問を墓場まで持って行くことを選びます。限られた認識の歴史的座標の中で、私はパラドックスを通じて宇宙を讃え、 生命を顧み、 世界の本質を取り戻し、 生命の存在意義を見つけようと試みています。さあ、 シートベルトを締めて、 私と一緒に答えを探しに行きましょう!私たちは地球から出発し、 天空を突き抜け、 時空を超えた次元へ、 目に見える宇宙よりも遥かに遠い背景放射の大宇宙へと旅立ちます……
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-31 23:37:56
3399文字
会話率:77%
外界から来た魔女のキャストレア。
彼女は外界で起きた事件を阻止するため宇宙に入って座標の中心にある地球と名付けた星を目指す
キーワード:
最終更新:2024-12-29 01:02:09
5214文字
会話率:15%
あたしも飛べた!
あなたも飛べるよ?
最終更新:2024-12-22 07:00:00
310文字
会話率:0%
あたしは天井サーブ使い。
最終更新:2023-11-09 07:00:00
445文字
会話率:0%
ぼったくらない、ぼったくります、ぼったくる、ぼったくれば、ぼったくれ
大河内遙敏(おおごうちはるとし)は中学生時代からの同級生、関猛暁(せきたけあき)と高校の一つ後輩で物質転送装置を発明した霜鳥洋平(しもとりようへい)と共に会社を立ち
上げた。
物質転送装置はコの字型で、その中に転送対象を置くと指定した任意の座標に物質を転送する。また、逆に指定した座標から物を取り寄せることも可能だ。当然のことながら日本のみならず世界に大激震を起こしたのは言うまでもないだろう。
そんな彼らは新社屋の落成式を終えた二日後の早朝、社屋ごと異世界に転移してしまう。転移先はリムノ大陸にあるラビレイ王国の王都ファーガス。
地下一階地上五階のビルは王城の物見塔よりも高く、すぐさま騎士団が偵察にやってくる。騎士からは国王からの命令として首謀者の出頭を要請され、遙敏がそれに応じる。
王城まで徒歩で一時間弱と言われたが歩くのは疲れると、物質転送装置で取り寄せた自転車で乗りつけた。国王から社屋が転移した土地を使いたければその自転車を百台献上せよと言われるが、武器転用を懸念した遙敏は別の物の献上を打診する。
国王は興味を示し、騎士団を護衛に伴って社屋を訪問し、そこで度肝を抜かれることとなる。
――補足ですねん――
分かりにくいかも知れないので補足です。
主要キャラは一人称表記で分けてます。
俺→ 大河内遙敏(おおごうちはるとし)(主人公)
オレ→ 関猛暁(せきたけあき)(中学からの同級生)
ボク→ 霜鳥洋平(しもとりようへい)(高校の後輩)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 07:06:48
92216文字
会話率:77%
すれ違いの性格の二人、『ナノハ』『ツバキ』。
ナノハはイジメのエスカレートにより死亡。ツバキは異世界に住んでいる転生者。
ある時、ツバキのいる場所、ツバキの座標にナノハが転生してきて、《融合》してしまった。
そもそも転生者は、存在がバレ
てしまうと ”転生者狩り” に拉致されてしまう。それくらい希少だから。
二人は、転生者だという真実+融合しているという前代未聞の事実を隠して、いつかは融合解除出来るのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 21:44:06
1685文字
会話率:30%
あらゆる時空が交差する並行世界、——『ライブ・ビューイング』を自由に行き来することができる少年、スコール。
彼は「リンク」という特殊能力を生まれ持ちながら、並行世界の中の運命を変えるための配送屋(トレーサー)という職業についていた。
“エンドポイント”と呼ばれる終末点から、世界は無限に増殖する「不可侵領域(エンシェント・シー)」の渦に呑み込まれようとしていた。
世界は一度滅んだ。
エンドポイントの座標は並行世界を管理する“スカイネットワーク”と呼ばれる電波塔と重なっており、この電波塔は“世界が一度滅んだ後に”作られたと言われている。
スコールはスカイネットワークの中に存在している「プライマル」という人間であり、過去にも未来にも属していない人間だった。
故に彼は時空を越え、あらゆる未来や過去の中間を飛び越える翼を持っていた。
——そう、配送屋とは、世界が滅びる前の「空」を取り戻すために、『リンク』という特殊能力を持っていたのだ。
全ての世界を統合する一本の塔、スカイネットワークの中心に生じている、時空の揺らぎを閉じるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 01:45:26
609文字
会話率:0%
頑張って都合2日でエッセイを完成させました。
最終更新:2024-08-09 09:07:25
2721文字
会話率:14%
荒野と海原が重なりあった座標のうえ
最終更新:2024-08-06 22:08:12
1475文字
会話率:0%
岩と砂ばかりが彼の瞳に映る。荒廃した世界を彼は一人で歩き続けていた。戦争と環境破壊の末に人類が滅びた……などと彼は思いたくなかった。だから探し続けている。仲間を、亡骸ではなく生きた人間を。まったく手がかりないわけではなかった。吹き荒れる砂
嵐から逃れ、入ったビルの残骸。そこの壁に文字が書かれていたのだ。
『我々はここを離れ、カデシュという町を――』
「『コランという町を目指すことにする。まだ緑が残っていると噂だ。方角は西。座標は』……か」
彼はそう呟いた。カデシュという寂れた町(もっとも、そのほとんどが残骸だが)にたどり着いた彼は、まだ形を保っている家を何軒か調べた。そのうちの一軒で、壁に『コランという町を目指すことにする』と書かれているのを見つけた。
あの瓦礫の地からここへ移り住んだ人々は、また移動したらしい。名もなき瓦礫の地からカデシュへ。そして今度はコランへ。
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最終更新:2024-08-04 11:00:00
2204文字
会話率:44%
ついにタイムマシンの開発に成功したおれは、自宅のガレージで一人で大笑いした。そうだ、一人ぼっちだ。研究に没頭するあまり、女も友人も離れて行ったのだ。だが、この偉業が世に広まれば、金も名誉も女も飽きるほど手に入るだろう。
理論は完璧だ。マ
シンの完成を確信している。しかし、実証しなければ何の価値もない。ただの洗濯機に似たガラクタ、鉄の塊だ。
さて、それでどこへ向かうかは前々から決めていたので、悩む必要はない。おれはさっそくタイムマシンに乗り込み、座標をセットし、起動させた。
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最終更新:2024-06-22 14:00:00
2605文字
会話率:6%
その試みを人類はパソコンやテレビ、スマホの画面の前で、熱心な者は現地で見守った。
そのロケットに内包されているのは千にも及ぶ数の小型のポッド。
一つが炊飯器ほどの大きさのその小型のポッドには
これまた小さなジェット噴射口が備わっており
地球
を出たら風に吹かれるタンポポの綿毛のように散り、宇宙を旅する。
中身は地球の写真、位置座標、本、酒、食料、植物、おもちゃなど。
保存状態は完璧だ。
この計画の目的は言わばメッセージボトル。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 11:00:00
936文字
会話率:3%
僕神。横領? 気のせい。 要望あるぅ?
「フサフサ! 高身長!」
おk要望は叶える。僕の趣味混ぜるけど()
え、ちょ、ま
神様「やべ、ポップ座標上ズレしてんじゃん、え〜と、対流、成層……中間……熱圏? ハハッ。高ーい」
お
約束の勇者? 魔王? 居るには居るが世界情勢関係ないねの適当食う寝る遊ぶ至上主義。
山あり谷ありの手に汗を握る? NO。
山割り谷埋めの手の石砕くのゴリ押し脳筋ファンタジー。
現在大体週一~ランダムペース更新ちう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 11:14:07
685208文字
会話率:53%
【模様替えコントローラー】を、手に取る。
それは、部屋と連動している。
部屋の柱に、フックで掛けてあって、コードで部屋と、繋がっている。
まるで、エアコンのリモコンの様だ。
【模様替えコントローラー】には、パネルボタンが九つ、並んでいる。
縦三列× 横三列の、計九つ。
上・三つと中・三つは、デフォルトで、模様替え用の空間が、設定されている。
機械に弱い人でも、これら六つのボタンを押せば、容易に、部屋の模様替え(空間替え)ができる。
下・三つは、フリー。
自由に、自分の好きな空間が、設定できる。
でも、それらは、使っていない。
今のところ、六つのローテーションで、充分だからだ。
しかして、そのローテーションも、飽きて来ている。
ローテーションが、何廻りもしてるから、飽きて来ている。
使こうてみるか。
【模様替えコントローラー】に、テキトーに、座標を打ち込む。
Xどったらこうたら、Yどったらこうたら、Zどったらこうたら。
砂嵐が、走る。
部屋全体に、砂嵐が、走る。
草原の風景は、消え去る。
大きくブレていた砂嵐の波が、小さくなって来る。
ブレの波が、小さくなる。
小さくなり、落ち着いて来る。
安定し出した砂嵐の波は、像を結び出す。
それは、うすぼんやりした輪郭を、まず結ぶ。
輪郭が、目に見えて、ハッキリとし出す。
それに伴い、色も、付いて来る。
最初は、白黒だった。
それらに、ほのかに、色が付いて来る。
モノクロがに、淡いパステル調の色が付いて来る。
薄赤、淡青、浅黄、黄緑。
それらの色が、徐々に、濃くなって来る。
深紅、紺碧、麻黄、真緑。
砂嵐は、いつの間にか消え、部屋は、新しい風景を映し出す。
形のハッキリした、色合いも冴えた風景を、映し出す。
どこや、これ?
新しい模様替えの地は、岩場。
岩が、ゴロゴロ、そこら中に、転がっている。
岩と岩の間に、かろうじてと云う感じで、土の見える地面がある。
ひと際大きい岩が、ある。
岩の上に、細い岩が、立っている。
いや、突き刺さっている感じ。
よく見ると、岩では無い。
木か?
木、でも無い。
もっと、硬質。
それは、よく見ると、真っ直ぐでもなかった。
少し反りが、ある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 10:17:22
54526文字
会話率:18%
リスポーンって冷静に考えて強くないですか?マイクラやっててふと思ったんですよね。
どんな強い敵も「無限」という力に敵うわけありません。まさに最強。1番欲しいスキルナンバーワンでしょう。応用も効きます。あなたならどんな事に使いますか?投資で
大儲け?テストで満点?かわいいあの子にいたずら?
そんな思考実験を短編にしてみました。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-20 13:29:27
4731文字
会話率:4%
「辺境ってのはですねぇ、色々出来るんですよぉ。」(by 陰謀農民主人公)
===
4歳の時に魔法書を拾い、練習を重ねてきた転生者ヴェルナー。 だが、一向に魔法が顕現しない。
腐らず、前世の知識を生かし、近隣の農村が豊かになる様に努力し、少
しづつ豊かに……。
そんなある日、町で共産主義革命の噂を聞く。
― 貴族の腐敗も糞だが……
大虐殺が起き、独裁者が誕生するんじゃないのか?
前世の知識で知っていた。
仕組み上、過度に中央集権化する共産主義の危険性を――
そして、大虐殺から多くの人を救うべく、動き出す。
絶望的な状況ながら、ヴェルナーは二つの武器を持っていた―
― 農民の子には似つかわしくない『交渉能力』。
そして、魔法発動地点を自由に操る、『座標』と名付けた特殊技能だった。
座標―― それは、何年も顕現しない魔法に悩み、
体のあらゆるところから魔法が出る事をイメージしながら血の滲むほど練習し、
何年もかけて手に入れた、彼の宝物だった。
誰もが予測できなかった。
彼が後に役人となり、共産主義革命を更にひっくり返すべく奮闘する事を――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 06:15:40
276274文字
会話率:13%
惑星 エクセルシオの宇宙艦隊士トレノ曹長はソンブレロ銀河に見回りの任務を終え艦に帰ってくると艦隊学校時代からの悪友フーバー曹長と艦隊の中のバーに飲みに誘われる。トレノ曹長は明日も任務だからと断ろうとしてたらソンブレロ銀河とラリカール銀河の軍
団が手を組みその艦隊から攻撃を受けフーバー曹長が大怪我をし、なんとか脱出を図ろうと途中ライアン上等兵と合流してなんとな脱出ポッドに到着したがソンブレロ銀河の兵士が艦内にワープしてきてトレノ曹長はライアン上等兵とフーバー曹長をポッドに乗せ座標を本国にセットして送り出した。トレノ曹長もなんとか脱出を図りポッドに乗り座標を本国にセットしようとした時爆撃を受け座標がめちゃくちゃになりトレノ曹長の苦労虚しくポッドは発進してトレノ曹長は気を失った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 18:00:00
330761文字
会話率:75%
24xx年
人々の技術は進みすぎた。
例えば遠くの星の座標すら入力すれば一瞬で移動できる装置や、無から物質を作り出し無限に物を生成できるようになったりと完全に昔の人類が例える神の域に達していた。
調子に乗った人類は宇宙の全てを知ろうとした。
それが、、、間違いだった
見つかってしまったのだ、これから敵と呼ぶに相応しいであろう、奴らに。
これは俺の意思を引き継ぐまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 23:16:02
2472文字
会話率:49%