記憶喪失のまほが仕えているのは、村の権力者である金貸し屋の女将。ある日、まほは女将の秘密を知ってしまう。彼女は地下の座敷牢に妖しい魅力を持つ男娼を監禁していたのだ。
男娼はまほに「自由にしてくれたら君の過去を教えてあげよう」と取引を持ちか
け、誘惑してくる。まほは彼に惹かれつつも、その正体がトウビョウという白蛇の憑きものではないかと疑う。そんな中、ついに失われたまほの過去が明らかになるのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 12:39:10
17004文字
会話率:36%
短命の呪い。それは小邑家にかけられた妖狐の呪い。
小邑家はかつて国内でも指折りの陰陽師一族だった。しかし何百年も前に当時の小邑家当主が妖狐討伐を放棄して、恋した妖狐と共に逃亡するも失敗。怒り狂った妖狐の婚約者が呪いをかけて以来、小邑家は妖
狐としか番うことができなくなり、生まれた子供は20歳までに妖狐の片親を自らの手で殺さなければ短命の呪いで命を落とすと言われていた。
祈里も妖狐である母親を持つ19歳の青年であり、宿命により妖狐の母親を殺さなければならなかったが、未だ出来ずにいた。
生きられるのは、自分か母親のどちらかのみ。
けれども妖狐であっても自分の母親を殺せない祈里は、短命の呪いを受けて自分が消えるか、母親を消して20歳より先も生きるか選択を強いられていた。
そして19歳の最後の日、とうとう祈里は覚悟を決めると、母親が捕らわれる座敷牢へと向かうーー。
※ノベマほかにも掲載しています。完結まで予約済。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 19:15:58
29886文字
会話率:46%
座敷牢に監禁され牛の被り物を被ることを強いられた娘は、幸せを掴む。
先読みの化け物・件(くだん)と呼ばれた未世(みよ)。
「俺と一緒にこい。お前をどんなものからも守ってやる」
救いの手を差し伸べたのは、赤目の皇子・煌大(こうだい)だった。
彼の手を取ったとき、未世の人生は大きく動き始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 12:30:00
32539文字
会話率:24%
あやかしの血が混じる混血の一族である秋月家に生まれた橘花は、あやかしの能力を引き継いで生まれた双子の姉、玲花と違い、その身に猛毒を宿していた。
触れた者をたちまち死に追いやる恐ろしい力を持った橘花は、一族の恥だと蔵の座敷牢に幽閉され、孤独
な日々を過ごしていた。
しかしある日、父親から名家である笠屋敷家に嫁ぐことを命じられる。
笠屋敷家は代々、蛇神に贄を差し出すことで一族を発展させてきた純血の一族。
そのため嫡男の花嫁は、一族の業をすべて背負い、嫁いだ七日後に死ぬ呪いがかけられているのだという。
しかし、嫁入り当日、花婿である白玖は言った。
「俺が必ずお前を助ける。八日後、またこうして話そう」
贄の花嫁に待っていたのは、死ではなく溺愛。しかし七日目が近づくにつれ、橘花は呪いに蝕まれていく……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 18:06:05
22910文字
会話率:43%
帝都、東京。元号は大正となり、次第に異国との戦禍の気配が近づいてきている。東京帝国大学で精神医学を学んでいる俺は、現在私宅監置の資料を取り纏めている。私宅監置とは、江戸頃まで遡る座敷牢といった風習を、法制度化したものであるというが、近代化
を謳うこの国を思えば涙が出てしまうくらい劣悪なものだ。端的に言えば、精神病者――古い言葉で言えば瘋癲人などを、自宅で看るという制度である。調べる理由は、出身地の村における記憶が端緒だ。
※東京と村を舞台に、大正~現代の間を輪廻転生するホラーです。(他のサイトにも掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 02:43:22
17534文字
会話率:62%
降り注ぐ光がこの身を焼き尽くそうとも、太陽の下を貴女と共に歩きたい。大正身分差百合オメガバース。
男女の他に、アルファ・ベータ・オメガの三種類の性別が存在する世界。
時は大宵(たいしょう)、日の本。
月影と呼ばれるオメガの務めは、優秀な日
輪、アルファの子を生む事とされていた。
月影として生まれた少女・百幸 美夜(ももゆき みよ)は、父によって座敷牢で商品にするべく育てられ、十五の時に売られた。
そんな美夜を救ったのは、伯爵令嬢で日輪の清小路 怜子(きよのこうじ れいこ)であった。
その縁からメイドとして怜子の元で働くうちに、聡明で美しい彼女を尊敬し惹かれていく。
それから、怜子に仕えること三年。
ある日、怜子が侯爵令妹の珠緒(たまお)と婚約するという話が持ち上がる。
さらに、珠緒の姉であり日輪の焔(ほむら)からも「私の対の月」と執着をされて…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 23:54:39
565369文字
会話率:23%
気がつけば、座敷牢の前に立っていた。しかも、記憶喪失の男性と一緒に。
『文芸webサーチ』『幻想検索』にも登録しているHP『tori』のブログと、『カクヨム』で掲載中。
2023.11.11.「記憶喪失の男性」公開しました。
最終更新:2023-11-11 17:44:28
5050文字
会話率:39%
春が来て果てしない夢を見る
閉じ込められた座敷牢の中
西日にビー玉が光っている
包帯は血に汚れ
其れは春の呼び声か
いつまでも太陽は沈まず
夕陽は地平線を漂い
夜は丑三つ時で居間のボンボン時計は止まる
此処は常世の世界なのよ
お多福のお面を
つけた
姉様が母上が家族そろって
仏間で踊っている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 02:43:14
2796文字
会話率:0%
陰陽師である冥は、四大家門といわれる東郷家の出身であった。冥はその中でも類い稀なる異能の力を目覚めさせ、一族でも目立った存在だった。
そんな冥はある日、きな臭い噂のある呉服店を訪れる。曰く、妖怪を飼っているらしい。
しかし、呉服店の座敷牢で
飼われていたのは白髪で瞳が真っ赤な少女であった。辛うじて生きてはいるものの明らかに放置されていたであろう少女を、冥は引き取ることに決める。
「これからは、喜びも悲しみも全てを共有しましょうね」
風変わりな陰陽師と秘密を抱えた少女が出会った時、国は次第に不穏な空気に包まれていく‥‥‥。
※流血表現がありますので、ご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 20:24:22
18146文字
会話率:45%
タリシア姫は、姫とは名ばかり。貴族の座敷牢に監禁され、日照りが続くと引き出されて雨乞いさせられる。
確実に雨を降らせるし歳をとらないので、座敷わらしか、あやかしの類いと噂されていた。
ある日、見張りに立ったのは、新しく雇われた青年ギード。優
しく思いやりのある言葉と心に、タリシアの心は揺れた。
逃亡を企てたことも遠い昔にしあった。だが、救おうとしてくれた者は皆殺された。
それに、数度の逃亡の末、タリシアには、求婚され婚約しなければ外れない首輪が嵌められてしまっている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 12:04:00
11531文字
会話率:25%
ある兄弟と少女の百年の時を超える約束の物語。
少女には未来を予知する、不思議な力があった。そのために、町の三大名家の一つ、久々宮家によって、暗い座敷牢に捕らわれ、その力を金儲けのために利用されている。辛い監禁生活の中で、少女のたった一つ
の希望は、かつて交わした約束だった。百年経ったら、必ず助けにきてくれるという約束……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-06 14:01:15
33715文字
会話率:43%
両親が離婚の話し合いをしている間、交流のなかった父方の祖母の家に預けられた小学生の真理。
彼女は祖母に座敷牢へと案内され、オカワリ様という家の守り神の世話役を引き継ぐのだが、茶碗に冷や飯しか盛ってはいけない、箸を与えてはいけないなど、不可
思議なルールも同時に課せられて……。
(和風・ホラー短編)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 15:18:46
7931文字
会話率:40%
なにをやっても、うまくいかない。
男は、身を持ちくずした果てに、つまらない泥棒になって、長者の屋敷に盗みに入る。
まんまと捕まったが、暗い、つめたい、こわい、座敷牢から男を救ってくれたのは、長者の娘であった。
その髪は……
真珠を
溶かして、絹の糸を染めて、雨と降らせて、集めて、流して、滝と落ちる。眉の線、肩の上で切りそろえられた童髪は、老婆のようにまっ白で、細く、軽く、首をかしげた拍子に、秋の草の風になびくように、さらさらと音を立て、目のなかでひややかに燃える。
「ととさま、かかさまは、本当のととさま、かかさまではないのじゃ」
と、男を連れ出した。
「わしのととさまとかかさまは、どこか、屋敷の外におって、わしを待っておるのじゃ。かかさまの顔は、はっきりと覚えておるぞ」
男と白髪の「姫」は、「姫」の見た夢を手がかりに、「本当のととさま、かかさま」を探す旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 12:59:50
30769文字
会話率:53%
とある旧家の座敷牢に暮らす少女と鬼の物語。
最終更新:2021-08-26 05:58:26
14888文字
会話率:48%
それなりの名家である楪家の二女である深雪は、産まれてすぐに、座敷牢に閉じ込められることになった。理由は、凶兆の証とも言われる、狐の耳を持つ”狐憑き”であるから。
家族からは疎まれ、閉じ込められ、鬱屈した毎日を深雪は過ごし続けていて……けれど
もそんなある日、勝手に軍人将校との縁談をまとめられてしまい、嫁ぐことに。
お相手は「狐憑きであることを気にしない」と言っているようで、むしろ向こうから求めて来たとかで、変な人だなぁと深雪が思っていると、実は小さい頃に会ったことがある男の子のようで……?
「――約束を守りに来たよ。君を連れ出しに来た」
とまぁそんな風にして連れ出され、実家で疎まれ幽閉も同然であった生活から抜け出し、色々はあるけれどそこそこ幸せな生活を送る主人公のお話。
★、1章『狐憑きと旦那さまの気持ち編』2020年7月19日、終了。2章『狐憑きと旦那さまの結婚式編』2020年7月22日、終了。2020年8月1日、3章開始。
☆、見辛かったり読みにくい箇所、あるいは文章の繋がりが不自然だなと思った部分はその都度に修正しています。基本的には展開に大幅な変更はありません。すみませんです……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-05 20:21:14
50908文字
会話率:36%
人と話すのが、苦手な公爵子息は、普段からずっと豚の剥製を被って生活する事で、自分を守っていた。ある日、裏の仕事で、座敷牢に捕らえられていた少女を助け、行き場がない少女と一緒に生活するようになる。徐々に好意をよせはじめるが、言葉が少ない彼は、
なかなか思うように彼女と心を通わせられない。
そんな様子を世話好き執事目線で見守っているお話しです。
(目の不自由な女の子がでてきます。苦手な方は、ご注意下さい。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 14:22:24
60459文字
会話率:23%
タイトル通り。
地下室にいた美人さんが姉になってくれる話。
最終更新:2021-01-12 01:04:14
5583文字
会話率:30%
暮れ六つや、誰そ彼時。
その時間に私は目を覚まし、座敷牢の様な部屋でただ座って時を過ごす。妖が生きる長い時間を。
たった一人だけ、『外』を私に見せてくれるモノがいた。彼は私の全てだった──私が彼の毒だと、知るその時までは。
最終更新:2020-12-30 12:44:16
41161文字
会話率:30%
過去に2度異世界へ転生し世界を救った塩田健次は、見ず知らずの座敷牢で目を覚ました。
そこへやって来た自称転生67回目の民俗学者・赤ヶ羽之雄により、彼は自身が無限転生のループへ陥っていることを知らされる。
いや、もう人生は二回も謳歌したんだ
!
もうそろそろ死なせてくれ!
焦った末の飛び降り首吊り投身自殺は全て失敗。
おまけに"脅威の存在を燃やす"能力を手にしてしまっていることも発覚して___?
どうしても死にたい3回目転生者と人助けをしない有意義な人生を追い求める67回目転生者。やがて二人は、陰と陽が交差する不可思議な世界で起こる超常現象に巻き込まれてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-17 21:49:21
15001文字
会話率:40%
少し昔の、とある村でのできごと。
村八分として生きてきた清篤(きよあつ)は、突然村人たちから襲われて村長の屋敷の座敷牢に閉じ込められてしまう。そこには村長の娘、ソラがいた。ソラは言う。
「貴方はわたしの婿になるのだそうです」
盲目の娘ソ
ラと、村八分の清篤。閉ざされた環境の中で二人はいかにして愛を育むのか。
※鳴田るな様主催の「監禁愛企画」に参加している作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-20 09:00:00
20188文字
会話率:63%