タクシーの外でスマートフォンの画面を見ながら、私は乗客を待っていた。
ここは三途の川の辺、私はここにやってくる霊魂達を、三途の橋を通して裁判所まで送り届けるタクシードライバーだ。
今日もまた何人かの霊魂がやってくる。その中に、私がこの仕
事をしている中で特に深い印象を受けたお客様がいた。その人について、今夜は語りたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 22:47:59
5790文字
会話率:63%
川の辺りにいた。自分がどうあろうと、流れていた。足元の蟻、酒を飲む人々、何もかもが選ばれている。その間を、川は流れていた。自分ですべてをなせるとは、間違っても、思わないほうがいいと。もし、いつのまにか、思っていたら、川を思い出せますように。
最終更新:2021-06-16 06:53:47
480文字
会話率:0%
日本を陰から護る秘密警察IGAの肘川支部に所属する、探偵にして元殺し屋の田井中は、同僚を襲い、そして返り討ちに遭った犯人を追い、肘川の辺境の山林地帯にある村を訪れる。
人材不足なために田畑の跡取りが居なくなり、消失寸前になったものの、
土地の1部を別荘地として貸し出す事で存続できるようになったその村に潜伏する犯人を捕らえるため、田井中は直ちに行動を開始するのだが……村に伝わる謎の存在【ジャガンジャ】によって事件が勃発!?
どういうワケだか、偶然村の別荘に居た同僚の召喚獣・伝説の神獣アーティスティックモイスチャーオジサンと共に、果たして彼は事件を解決する事ができるのか!?
この作品は「N7783FL」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 15:00:00
57190文字
会話率:35%
熊山遺跡に想いを馳せる青年は、展望台から、南の彼方を見つめ、古を想う。
古代、熊山の麓、吉井川の辺にあった村では、熊山を神々が宿る霊山とし、御山と呼んで、信仰していた。村に住む、カヤトとイツキの兄妹は、幼くして両親を亡くし、長老に育てられた
。
梅雨のある日、異国の舟が村の川原に漂着した。遥か南の海原に浮かぶ島より、仏の聖地を目指していた、ルヤン達。彼等は、嵐に遭い、道を失い漂流を続けた果てに、御山の光に導かれて、村に辿り着いた。ルヤンは、カヤトが唐留学していた時の、友人。その事から、彼等を村に受け入れる事になった。
国に帰る事も、聖地に向う事も出来ない。ルヤン達は、その想いを抱いたまま、村での暮らしに、馴染んでいく。季節の無い国の彼等にとって、移り変わる村の四季は、不思議で驚くもの、そして、冬の寒さ、雪は、戸惑いだった。
彼等が、村に溶け込んだ頃、辺りで流行病が広がる。多くの人が無くなり、ルヤンの仲間である、ネジャも、病に倒れる。ネジャは、国に残してきた、家族を思いながら、死んでしまった。失望に暮れている中で、ある時、都に来ていた、唐の使者が帰る途中、霊山を近くで拝みたいと、村へと立ち寄った。その使者に誘われて、ヤンブは、再び、仏の聖地を目指す決意をし、村に残る、ルヤン達と別れる決意をした。
ルヤンが、村に残ったのは、イツキの事もあったから。二人は一緒になり、子供を儲けて、日々を過していく。平穏で、恵み豊かな村であったが、聞えて来る、不穏な噂に、村人は不安となる。
「この土地の、恩恵が永遠に続くと良いな」イツキの言葉。
ルヤンは、神仏の力を高めようと言い、
聖地にて作る筈だった、永遠を祈念する祭壇を、御山にある磐座の上に作る事を提案し、村人達と共に、御山が永遠に在り続ける様に、村と土地も永遠に豊かで在るとの祈りを込めて創る。
熊山遺跡には、その様な想いが込められているのだと、青年は、想い描いた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-22 07:45:50
66959文字
会話率:43%
舞台は江戸末期。江戸の外れの川の辺で、「私」、絵描きの明石秀成と、「男」東寺清宗は出逢う。青い着流し姿の清宗は秀成に「そなたにこの悲しみに満ちた『言の葉の音』が聴こえぬか」と問うが……。時代劇フィクション。
最終更新:2014-11-04 20:33:44
1763文字
会話率:46%
谷津裕輔は高知県の四万十川の辺で生まれた。
幼少の頃より四万十川で沈下橋から川に飛び込み遊んでいた。
その沈下橋も沢山の種類がある事に興味を持ち、やがていろんな橋二興味を注がれ
やがて東京の大学で橋の設計施工を学び、橋を造る会社に勤める。
ある日、初の海外で橋を造る仕事のメンバーに選ばれた。
ラオスとベトナムに架かる国境の橋造りに臨む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-02 22:46:56
16105文字
会話率:18%
一級建築士に合格し故郷に戻った一弥は美しい和賀川のほとりで恋人麗奈に逢う。麗奈は一弥の家に来て手料理を作りご馳走してくれる。丁度そのとき頑固な父親が帰宅・・・
最終更新:2007-03-19 14:10:28
2119文字
会話率:77%