「大尉殿は――分遣隊長殿は、戦死されました」
派遣された部隊に着任したら、隊長は既に戦死していた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「まずくあります。半方焼けてしまいました」
集積された輜重品は焼かれ、彼の俸給の3か月分以上が灰に
なっている。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「クソが、悪魔に喰われろ」
不十分な記録。
数字だけ整えられた帳簿。
前任者のいない引き継ぎ。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「しかし、とは申しましても、当家や領地の備蓄にも限りがございます」
子爵家の家宰は表情を変えずに言った。
それでも彼は、ここから必要な物資を調達せねばならない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「期限は?
それと、報酬」
冒険者と交渉し、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「仕事が早いな、新任の隊長殿は」
「小官は代理です、少佐殿」
他の部隊長に頭を下げ、
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
『久しぶりだな、レフノール。無事荷が届いたようで何よりだ。息災か?』
実家を巻き込んで。
彼は、兵站業務をこなさねばならない。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「できればもう少しのんびりした部署が良かった」
「隊長のような方は、仕事の方で放っておかないと思います」
休みたい、という彼のささやかな願いが叶う日は、いつ来るのだろうか?
※本作は「カクヨム」様にも並行して投稿・連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 12:00:00
312205文字
会話率:43%
セレスティア王国の姫君ステラの元に着任した宰相であり護衛騎士のグレンヴェイン。冷徹将校とあだ名される軍人の彼に怯えるステラだが、二人は、様々なきっかけを通して無自覚に惹かれあっていく。
繰り返される甘やかな日常。愛と理性の境界。
冷徹を装う
グレンの胸にあるのは、忠誠か、恋か、それとも──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 23:50:00
15956文字
会話率:25%
帝国陸軍中央司令部
多くの将校が集い、国防に努めるその最奥に、若き女将校がいた。
女大佐と補佐官の帝国陸軍中央司令部にて始まる、青春戦記
キーワード:
最終更新:2025-07-06 11:58:58
6252文字
会話率:39%
舞台は中世ヨーロッパ風の異世界。
配属されたばかりの新任将校マケランは、いきなり籠城戦の指揮をとることになってしまった。
すべての騎士が、共和国軍の奇襲によって殺されてしまったからだ。
城を攻囲する共和国軍の兵力は1万人。
対する守備側
の兵力は300人。しかもその全員が「女」だ。
彼女たちの生死は、俺が握っている……!
初めはやる気のなかったマケランだが、絶望的な状況に追い込まれたことで指揮官として目覚めた。
士官学校時代、その天才的な戦術眼と冷静さで「黒蛇」と呼ばれていた彼は、的確な指揮によって共和国軍の攻撃をすべて防いでいく。
女性兵士たちの絶大な信頼も得たが、それでも不利は変わらない。
なぜなら共和国軍には、人知を超えた力を持つ「魔法使い」がいるのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 08:08:32
162107文字
会話率:53%
王立士官学校を首席で卒業したスネイカーは、将校として最前線のレイシールズ城に配属された。
しかし着任初日、味方の騎士と兵士たちが、城外で共和国軍の奇襲を受けて全滅してしまう。
共和国軍は亜人種や魔法使いまでが加わる強力な軍であり、そのままレ
イシールズ城へと進軍してきた。
将校としてただ1人城に残されたスネイカーは、わずか300人の女性兵士たちを率いて、1万人の敵軍を相手に防衛戦を開始する。
※気軽に感想を書いてもらえたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-20 12:11:38
139505文字
会話率:51%
舞台は23世紀の未来。進行性の遺伝子疾患で死を待つばかりだった一人の少女は、ある日突然戦闘用サイボーグの身体を与えられ、独立闘争の続くシリウス星系との戦いに身を投じることになった。
運命のいたずらが導く苛烈な日々のなかで、少女は自らの運
命を切り開くべく、もがき苦しみながらも成長していくのだった。
理解しがたい組織の理不尽さ。暗い過去を背負った仲間たち。容易く人を殺められる凶暴なまでの戦闘能力を与えられ、その力におびえる彼女は誰にも見えない涙を流す。なぜ、こんな事に……と。そして彼女は宇宙軍海兵隊将校エディ・マーキュリー少将と出会う。彼女は直感した。この出会いは運命だと。
全ての終わりと出会うその日まで、彼女は救いの無い闇の中を彷徨い続ける。自分自身を滅ぼしかねない、その凶暴な力と同居しながら。
近未来の地球と太陽系を舞台にしたスペースオペラ。その出演者となった自分を呪いながら、薄幸の少女が成長を遂げ幸せを掴んでいく物語。軍隊という特殊機関の中で特殊な青春を送っていく人々の群像劇です。
シリウス戦記シリーズ エピソード3
この物語はエピソード1の約50年後が舞台になっています。
※何度かタイトルを変更しております。
※本来ここで語られる筈だったストーリーを別立てにして公開中です(http://ncode.syosetu.com/n8949cg/)
※一身上の都合により全くの不定期で更新中です。予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:00:00
2329259文字
会話率:33%
五十年前、突如世界中の人間が変貌を遂げてしまった世界。種族が入り乱れた混乱と戦乱の時代が終わり、社会は新たな形を成していた。
旧スイスに誕生したエルフとドワーフの国アルプス共和国の片田舎の基地の街で暮らす人間の青年マサノリは過去に眼を患い竜
の眼とは知らず移植されそれが原因で災厄を引き起こし母を亡くして以来魔術士になる夢を持ちながらも諦めてひっそりと生きてきた。
軍の食堂で働いていた彼の元にある日、行方不明になっていた魔術士の父親が帰ってくる。父からある天使の少女を託された次の日父は捕まりマサノリは少女と共に逃げる羽目になってしまった。
エルフの女将校ユフォに助けられるもの騒動後の成り行きで彼女の部隊に二人は入り共に旅をする事になってまった。彼女の任務は「魔法使いを探し出せ」という奇妙なものでそれからマサノリと少女の世界中を廻る旅が始まったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 20:40:58
164582文字
会話率:56%
1945年8月15日――
世界は、終わるはずだった。
だが、あの日、玉音放送は流れなかった。
クーデターにより政権を掌握した軍部強硬派は、ポツダム宣言を拒絶。
日本は、原子爆弾とソ連参戦の衝撃を受けながらも、「本土決戦」へと突き進んでいく
。
東京に日本で3発目の原爆が投下され、帝都とかつて呼ばれた場所は灰となった。
だが政府は沈黙し、国民には「戦争継続」が告げられる。
東京の西、青梅の山中で動員待機中だった少年兵の結城志郎は、焼け落ちた故郷をただ見つめていた。
失われた空、届かぬ命令、死を待つだけの沈黙。
それでも、志郎は生きようとした。「空に還る道」を信じて。
やがて志郎は、敗北を認めず狂気へと傾く国家の一兵卒として、関東防衛戦線に投入される。
爆弾ではなく、“人”が最初に壊れていく戦争。
瓦礫の下で泣く少女、逃げ出した兵、嘘を告げる将校。
“勝つ”ことも“負ける”ことも許されない日本で、少年たちは「生きるための戦い」に目覚めていく。
これは、終わらなかった太平洋戦争の中で、空を失った若者たちが、なお未来を信じようとした記録である。
= = = = = = = = = = = =
毎週日曜日投稿です。
6月22日よりなろうで連載開始っ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 12:00:00
3343文字
会話率:21%
帝国の軍事国家「ヴァルネスト」。
魔導技術が産業と兵器の両輪として発展したこの国で、
若き技術者・リディアは、亡き父の研究を追う中、
“碧翠の災厄”と恐れられる貴族将校・カイルと出会う。
寡黙で冷徹な彼は、なぜかリディアにだけ、その沈黙を
破る。
魔導工学、暴走する軍、王族と貴族の対立。
交わるはずのなかった二人は、帝国を揺るがす真実の中心へ。
――誰にも渡す気はない。……君の技術も、君自身も。
操られる運命の中で、ふたりだけが見つけた選択。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
不愛想な軍人と、まじめな技術者。
陰謀の中で、ちょっとずつ信じ合っていくお話です。
※恋愛、がっつりあります。(主観)
※毎週金曜夜に投稿予定です。カクヨムにも掲載中です。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 20:00:00
56813文字
会話率:32%
終戦から3年半、ルノヴァナ共和国は内乱の危機にあった。革命の風潮が巻き起こり、若者は平和を掲げて政府に正面からぶつかり、国家保安隊はそれを阻止する。
主人公のガリナは国家保安隊へと入隊し、戦時中世話になった女性将校と再開した。彼女は国家
保安隊員として革命派グループとの抗争へと巻き込まれていく。
穏やかでない、戦後の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 14:54:49
21814文字
会話率:57%
帝国貴族セラフィム家の長子、ミカエルは、誇り高き魔導兵団の将校として前線へ赴く。妹エレナ(エリー)に「必ず帰る」と言い遺し、彼は塹壕の煙と泥へ消えていった。
帝国は魔法と火薬の融合した兵器で戦争の時代を迎えていた。
しかしそれは、華やかな
魔法の煌めきとはほど遠い、死と錯乱の坩堝だった。
やがて届く一通の書簡。
それは「名誉の戦死」を報せる冷酷な通知にすぎなかった。
エリーは兄の死を受け入れられぬまま、罪と後悔に飲み込まれていく。
なぜ引き止められなかったのか。
なぜ彼が死なねばならなかったのか。
優雅な屋敷の片隅で、エリーの世界は音もなく崩れていく。
兄の外套を抱き、彼女は声なき悲嘆の底に沈んでいく。
それは一つの魂が、戦場で終わり、もう一つの魂が日常の中で壊れてゆく物語。
魔法すら救えぬ、ただ一つの死と、残された者の喪失の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 20:39:37
2737文字
会話率:22%
【眠れない人にオススメ】ナチス党員の青年、北欧系女子、心優しいユダヤ人の三角関係。史実ベースの創作小説です。
最終更新:2025-05-30 08:47:42
57627文字
会話率:38%
悪徳警察官としての濡れ衣をきせられ人生を終えた阿武(あたけ)真実(まこと)は異世界にあるブカレスト帝国軍の貴族の悪徳将校として生まれ変わって戦闘中に前世の記憶を取り戻す。しかし、部下は軍人としての教育を基礎しか受けていない人形(ドール)と呼
ばれる少女達のみ。これは清廉潔白に生きようとして生きれなかった青年の逆転人生劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 13:00:00
15265文字
会話率:43%
百年に1人の天才と言われた大日本帝国軍将校、沢村郡司。彼は最後の最後まで任務を放棄せず、米軍の猛攻から自軍の基地を守ろうと奮戦した。しかし米軍の圧倒的物量には逆らえず、最後にはその命が尽きてしまう。
しかし気がつくと、自分がいたのはあの世
ではなく、日本に似た別の世界だった。侍のような服装に加え、日本と似た文化、文字などを持つ国に転生した郡司はそこで"皇族"として第二の人生を歩むこととなる。
一度はお国のために、自ら命を捨てるような人生を歩んだ郡司だったが、せっかく得た第二の人生。今度は簡単に死を選ぶような生き方はしないぞと強く心に刻む。
そして転生したヤマト皇国の第三皇子、ヤマト ケンジとして郡司はもう一度人生をやり直す。
そして、いつしか彼は常勝無敗の伝説の軍人として歴史に名を刻むこととなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 21:54:30
78278文字
会話率:47%
前世の記憶を持つ少女・リアは、転生先の世界で“無詠唱”という魔法の才覚を開花させた。しかし最大の脅威《ネビュロス》によって平和な村は壊滅。大切な妹は昏睡状態のまま目を覚まさない。
孤児となったリアは軍の将校、サリアに拾われ、日々鍛錬に励む
リアはついに“倒せない魔物”ネビュロスと激突。壮絶な戦いの末、妹を救う望みを見いだしたはずが──その魔物は完全には滅びていなかった。
再び迫る絶望の足音。新たな戦いと犠牲の予感を前に、リアは叫ぶ。「今度こそ、妹を精霊化から救ってみせる!」
無詠唱の力で天を裂き、仲間や師の想いを背負って、少女は“世界の頂点”に挑む。
果たして、繰り返される魔王の再来を阻止し、眠り続ける妹を目覚めさせることはできるのか?
希望をかかげ、絶望を斬り伏せる──これは、不死なる魔物と死闘を繰り返す転生少女の〈逆転劇〉である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 18:30:00
78045文字
会話率:31%
《アー、テス、テス、こちら千機 慧。今日も命懸けで戦場から生配信しま~す》
『1999年の7月に空から恐怖の大王が降ってくる』
かつてのこの言葉を残したノストラダムスの大予言は的中する事になった。
予言日の当日、突如として空より《魔
核》と呼ばれる隕石が、国連主要機関の常任理事国である。中国、フランス、ロシア、イギリス、アメリカの主要都市へと飛来し甚大な被害をもたらし、常任理事国の5か国は衰退する事になった。
そして、その出来事で飛来した《魔核》を研究した千機という研究者の研究により、《魔核》には魔力と呼ばれる力が宿っている事が分かった。
───《魔核》を所有する国々が次の時代の覇権を握る事になり、世界各地で101年にも及ぶ世界戦争が続き。残ったものは荒廃した世界と《魔核》を所有し、《魔核》の力を利用し発展した国々だけだった。
そんな荒廃した新世界……《リライト》と呼ばれる様になった世界で、かつて帝国の英雄と呼ばれた大罪人《千機 彗》は、己の自由を得る為に戦場へと赴き生配信をするのだった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 17:48:13
26286文字
会話率:63%
登山中、足を滑らせて落ちた先は別世界。状況を判断できぬまま助けた相手は永田鉄美中将だった。
この世界は史実が男女逆転した世界・・・だが、我々のいる世界と似ても似つかない日本帝國は史実と同じ悲惨な道を歩もうとしている。
そんな帝國を主人公の「
隆之」は過去を改変するという恐怖と罪悪感を覚えながらも、この世界に介入し救うことを決心する。より良い最期を迎えるために・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 06:10:00
69158文字
会話率:53%
昭和二十年八月十五日の敗戦秘史。東京帝大教授の下に集まった青年将校が真夏の戦争終結に向かう國家に対してとった行動とは……。
最終更新:2025-02-05 16:40:00
52998文字
会話率:37%
**タイトル**: 正義を信じて戦いし者たち
**あらすじ**:
第二次世界大戦中、各国の国民と軍人は、それぞれが信じる「正義」のために戦い、命をかけた。物語は、一国の将校や大統領が戦時中に行った名演説を中心に展開され、彼らが信じる「正義
」とは何かを問いかける。大統領は、国の未来と自由を守るために戦うよう国民に訴え、兵士たちはその信念のもとに戦地へ送られていく。しかし、戦争の中で彼らが信じた「正義」が次第に歪み、犠牲を伴う現実に直面していく。戦争が終息に向かう中、それぞれの「正義」がどれほど壊れやすく、狂気に変わり得るのかが明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 12:00:00
8801文字
会話率:86%
300年続いたダナン帝国は終焉の時を迎えようとしていた。始まりの戦いに集いし、辺境王の3人の息子達、罪人を率いた将校、私塾の教師と生徒達、変わり者の商人。
時代を動かす者と、時代を留めようとする者、そして巻き込まれた者。騒乱の時代を駆け抜け
英雄となった者は誰だ?
本格的なヒストリカル小説を目指しています。俺tueee-に食傷気味のあなたに喜んで頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 21:54:08
8732文字
会話率:57%
主人公水樹颯(みずきはやて)が仲の良い友達とほのぼの高校生活を送っていたら俺の学力とIQをどこかで嗅ぎ付けた軍のお偉いさん達が来ておれを軍へと入隊させるその時に俺のサポートをしてくれる副官の飛鳥馬澪(あすまみお)が気になり始め、軍の仕事をし
つつ、副官との恋愛があるとかないとかの話。その先に待ち受ける副官のライバル的な存在がちらほや出てくるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 09:49:40
36037文字
会話率:23%