ケンカをした日の仲直りのあと、いつものいちゃいちゃタイムやと思ってたら......。
「私、この間浮気してもうたねん」
彼女の朝風咲水(あさかぜさみ)の口から発せられた意味不明な宣言。
ちょっとしてから「嘘やった」とか言ってきたけど、そ
れがホンマかどうか判断できんし、もう付き合いきれん。
思い返せば、普段から俺からの愛を試すようなことをする女やった。
ま、そういうことするような人ってのは大体......。
※小説家になろう様、カクヨム様で同時に投稿させていただいております。
※最後まで読んでもスッキリすることはまったくないと思います。自己責任でお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-07 19:00:00
19226文字
会話率:29%
大学の研究室に配属されたときに出会ってから早数年。
僕、湯冶椿岐(とうやつばき)は3つ年上の華姫朱遠(はなひめしゅおん)さんとのお付き合いも成熟期を迎えて、博士後期課程もあと1年で卒業、今年就職活動をする予定の、忙しいながらも割と順調で幸せ
な日々を過ごしていた。
朱遠さんはたまにそっけなかったり、ちょっとしたレスが続いてるけど、彼女からの愛は確かに感じられるし、問題ないと思ってた。
過去に彼女を2回も寝取られた僕は多少、寝取られに敏感になっている。つもりだ。
朱遠さんは不義理なことが大嫌い。出会った頃からずっと行動の端々からそういう思想を感じられる。
そういう意味でも僕は彼女の全部を信じ切っていた。
僕らの間にある信頼関係は、想像しているよりも脆いことにも気づかずに。
僕らが本当に信じ合えてたなら、結末は違ってたかもしれない。
今更考えても、意味はないけど。
※胸糞悪い話ですし、最後までスッキリはしないかもしれないので、苦手な方はご注意を。
※この物語は完全なフィクションであり、実在のいかなる人物や団体などとも一切関係ありません。
※小説家になろう様、カクヨム様で同時に投稿させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 05:00:00
28646文字
会話率:22%