ルシールは、ここが乙女ゲームの世界だという事を知っている。
ここは前世の友達が話していた世界そのもので、全ての状況が、前世に聞いた条件に当てはまっていた。
この世界が乙女ゲームの世界だという事に確信は持てるが、ルシール自身は乙女ゲーム未
経験者だ。それは前世もルシールが貧乏だったからである。
前世の友達は、いつも携帯を眺めながら言っていた。
「ついつい課金しちゃうんだよね〜」
友達が口ぐせのようにそう話すので、「課金」という危険なワードに近づきたくなかったルシールは、乙女ゲームの世界に手を出した事がなかったのだ。
だけど友達は確かに話していた。
「乙女ゲームに婚約破棄は付きものよね。ヒーローとヒロインが、悪役令嬢に婚約破棄を告げるのは定番中の定番よ」
――今、ルシールに婚約破棄を告げるハロルドの隣には、彼の愛するシンディがいる。
この構図はまさに乙女ゲームそのものだ。
ルシールがこの乙女ゲームの悪役令嬢なのだ。
乙女ゲームに詳しくない者達が迷走する世界。
そんな世界のゆるいお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 07:30:00
202301文字
会話率:31%
定番中の定番、婚約破棄によるドタバタです。
王太子の寵愛を受ける男爵令嬢を虐めたとして婚約破棄される公爵令嬢。
王太子は男爵令嬢を階段から突き落としたと主張するも、誰もそれを信じる事はしなかった。
公爵令嬢が男爵令嬢を虐める筈がなく、況
してや階段から突き落としたりなどしてはいない。証拠もなく皆がそう信じる理由とは・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 14:53:13
2344文字
会話率:52%
「ゲェ、私の負けかぁ」
「イエーイ、勝ちー!」
「じゃあ約束通り、ちゃんと津島君に告白してよね」
「……わかったわよ」
――!
とある昼休み。
図書室に向かう途中、人気のない科学室の中で、僕と同じクラスの女子三人がこそこそとジャンケ
ンをしている光景を目撃してしまった。
ジャンケンに負けたのは、我がクラスのスクールカーストトップの冬森さん。
誰もが羨むような美貌を持つうえ、実家もお金持ちという、絵に描いたようなお嬢様。
そして津島というのは僕の名前だ……。
こ、この流れはまさか――!
僕は慌てて、その場から立ち去り教室に戻った。
「ね、ねえ津島君、放課後ちょっと話があるんだけど、裏庭まで来てくれない?」
「あ、はい」
教室で一人ボーっとしていると、案の定冬森さんから声を掛けられた。
――そして迎えた放課後。
「つ、津島君、実はずっと前から好きでした。私と付き合ってください」
「――!」
僕たち二人以外誰もいない裏庭で、抑揚のない声で冬森さんからそう告げられた。
いや、正確には僕たち以外にも、先ほど冬森さんとジャンケンをしていた二人も、草むらに隠れてニヤニヤしながらこちらを窺っている。
――噓告白キターーー!!!!(大歓喜)
毎月二十冊以上ラノベを読んでる僕だからわかる!
この流れは、ラノベの定番中の定番、『噓告白』だッ!
最初はドッキリで付き合っていたスクールカーストトップの美少女と、スクールカーストドベの陰キャボーイが段々と心を通わせていき、やがて本物の恋人同士になるという、ラノベ界の王道オブ王道!
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た。
……お、おっと、一人でズンドコしてる場合じゃない。
ここは噓だとは気付いていないフリして、何にせよ告白は受けないとね!
「あ、うん、ぼ、僕なんかでよければ、喜んで」
僕は敢えて声を震わせ、オドオドしながらそう返事した。
「あ、ありがとう、とっても嬉しいわ」
微塵も嬉しくなさそうな、引きつった笑顔を向ける冬森さん。
それに反して草むらに隠れている二人は、満面の笑みでハイタッチを交わしている。
「……じゃあ、早速二人で帰りましょ」
「そ、そうだね」
さてと、見せてやるとしますかね、ラノベ主人公の力ってやつを(倒置法)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 21:12:57
4736文字
会話率:44%
“雨女”という通称で呼ばれている、わたくしアミリア。女男爵の娘。国王陛下主催の夜会にて婚約者様から
「お前のような雨女と結婚しても、毎日雨が降るだけだ! そんな辛気臭い毎日など送る気になれん! 婚約破棄だっ!」
と、大勢の貴族の前で宣言
されました。
この婚約、そちらの家から申し込まれたものなんですけど。
まぁ婚約者が居るのにエスコートもしない、他の女性の腰を抱いて婚約破棄を告げる常識が無い方と婚約する気は無いので構いませんけど。
それにしても。婚約破棄だとそちらの有責になりますけど、構わないのかしら。慰謝料を頂きますわよ?
とはいえ、まぁこの方も可哀想と言えば可哀想ですわね。
“雨女”であるわたくしと無理やり婚約させられたのですもの。そこは同情しますけど、慰謝料は頂きますわ。
さて。
わたくし、雨女ですけど幸せになれるかしら?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 03:00:00
30258文字
会話率:48%
魔物とひとくくりに呼んではいるが、その魔物にも様々な種族がいるのはご存じだろうか。
魔物の定番中の定番。ゴブリンを始めトロールやオーガといった鬼人種。
犬の顔をしたコボルトや猫顔のフーレン、豚の魔物オークなどの獣人種。
どこか愛嬌のある顔を
したフロッグマンやトカゲのリザードマンといった両棲類や爬虫類などの竜属種。
他にも様々な魔物が存在しているが、そんな彼等が日々お互いに自身の種族を守り繋げるために戦っていることもご存じだろうか。
これは、現実と遊戯が混じりあうそんなお話し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-13 15:45:24
42522文字
会話率:47%
学生あるあるの定番中の定番
最終更新:2019-05-23 23:45:47
579文字
会話率:0%
悪役としては定番中の定番である魔王。
それは人々から恐れられ、忌み嫌われる存在である。
だが、それは多数ある側面のうちの、ほんの一部分でしかない。
あなたは彼らの素顔をご存じだろうか。
本作にて、その知られざる秘密を紐解いてみせましょう。
最終更新:2019-01-13 23:01:08
121737文字
会話率:33%
大手企業の油屋、化粧品 仕事用 医療用等 の定番中の定番、油屋「名油田」
その社長の娘、名油田 菜乃花は二十歳になっても働かないニートであった。そんな菜乃花に
「小人」の仕事をしてくれないかといわれ、何だかんだ受け入れる事になる。
しか
しそんな小人の秘密を知ってしまう菜乃花。この企業の秘密、不思議な男。
果たして菜乃花はイージーモードなニートライフをてにいれることができるのだろうか…!
※エロい要素があります!
文章下手な上、間違えている所が多いかもしれません。お許しください!
昭和っぽい感じ&田舎っぽい感じを想像して下さい! 小人や能力等、現実世界ではないところがあります。
主人公 菜乃花の精神年齢が低めです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-01 22:16:54
2408文字
会話率:10%
夏といえば―――――――――――――――。
青い空、青い海、白い雲・・・。
山に行ってもいいし、夜、外に出て、星空を見てもいい。
お祭りだってあって、定番中の定番と言っても過言じゃないのが花火である。
友達と行ってもいいし、家族と行ってもいい。
勿論、恋人と行くものいい。
こんなにもたくさんのイベントがある夏だから、
楽しまなきゃ、
絶対損だよねっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-04 15:16:00
532文字
会話率:44%
冬。それは、サスペンスやらミステリーでは夏に並ぶ定番中の定番と言える季節。そんな中で、むしろ何でこうならないのかと言いたいトンデモ発生。さあ、【私】は無事に生き残ることができるのだろうか!? ※続かない。
最終更新:2012-12-06 20:15:40
1407文字
会話率:18%